地上を走るものについても考える
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ウェンリー兵士長とミッチェルハーロウ公爵に伝えないといけない内容を考えて、ラウレーリンに送った。冒険者の1人に依頼を出した形になる。その関係で何人かの冒険者が離れた。
これは仕方がない。変な事を考えてしまった俺とウェンリー兵士長のせいなんだ。移動手段を考えていただけなのに。
何でこんなに大事に発展してしまうのか。これが解らない。移動手段があればいいよね。速い方が良いよね。じゃあ空を飛びましょう。って発想になったことが原因なんだよな。
空を本当に飛べるのかってのは解らない。解らないが、こちらは出来ません。相手側は出来ますって状態になれば、今度の戦争は確実に負ける。ウェンリー兵士長と話を詰めるほどにそう感じてしまう程恐ろしい事だった。
空を飛べる。これだけで、戦略が一気に覆る事になる。出来ないのであればそれでいいんだ。無理なら無理だと解れば良い。出来たときが問題なんだよな。
仮に出来てしまった場合、戦争が変わる。地上戦だけだった時代から空での戦闘も加わる事になる。そうなると空を飛ぶものを多く持っていた方が有利になる。
重要拠点を攻めるのには簡単になる。となると、後方も守りを固めないといけなくなる。そうなると、これまで以上に兵士の数が重要になってくる。兵士の増員も必要になってくるんだろうが、他の貴族家にその財力があるのかどうかだよな。
ミッチェルハーロウ公爵派閥は問題ない。これからポーションという武器が手に入るのだから。魔境からの収入で兵士を多く雇えるだろう。
問題は他の派閥だ。簡単に兵を増やすことは出来ないだろう。そうすると、領都への襲撃を簡単に許すことになる。それでは不味い。
かといって、ポーションの事を教えてやるのかって事にもなってくるんだよな。1つ危惧することがあるとすれば、内戦の可能性もあるんだよな。これが無いとも言い切れないから嫌なんだけど、他派閥との戦争が起きる場合もあるんだよ。
絶対に無いとは言えない。王族の発言力がそこまで強くない現状、内戦は起こりうると思っている。これはラウレーリンが言っていたことなんだけどな。
ポーションがあるからと強く出てくる貴族家も居るだろうという事なんだよ。他家も持っているというのに、自分だけが万能感に侵される事があるらしい。
ミッチェルハーロウ公爵派閥には厳重に注意事項も話をしたが、そうならないとは限らないんだよな。なったら仕方が無いので内戦になるんだけど。
まあ、発端になった貴族家は勿論の事、処刑することになるんだけどな。それは仕方がないと思うんだよ。生かしてはおけないからな。
ラウレーリンが何処まで脅威に思ってくれるのかなんだけど、多分だが俺よりも脅威に思ってくれるはずだと思う。
空を飛ぶ魔道具はそれ程に危険な物だと思うからだ。ラウレーリンならそう思ってくれることを願っている。必ず危機に感じてミッチェルハーロウ公爵を説き伏せてくれるだろうと。
最悪、マクラーレン侯爵家だけでも研究を進めるべきだ。空を飛べるだけで戦局が大きく変わってしまう恐れがある。
輸送能力もそうだしな。もっとも、それは地上の移動速度の上昇も考えないといけないことなんだけど。こっちも何とかしないといけなくなってしまった。
考えても見て欲しい。もし相手だけが空を飛べたのであれば、兵士の移動速度が段違いになってしまう。それは避けなければならない。だから、移動速度を地上でも高めなければならない。可能な限り高めておかないと後が怖い。
「そういう事だ、ウェンリー兵士長。地上でも兵士の輸送速度を上げないと、相手に空を飛ばれたらどうしようもならない。これも対策を練るべきだ」
「うーん。馬という生き物に頼らないといけないという考えは捨てた方が良さそうですね。確実にその様な時代が来るわけですから」
「結局は馬の必要のない馬車を何とかするしかないと思うんだよ。ただ、今の道だと使えないんだよな。石畳でも難しいんだろう?」
「石畳でも凹凸はありますからね。かなり跳ねると思いますよ? 速度を出せば出すほど、小さな凹凸の影響も大きくなりますし」
「結局はそこになるんだよな。凹凸が関係ない様な仕組みは考え付かないのか? 馬の足のように4本足なら多少の凹凸は関係ないんだろう? ならそういう方向で魔道具を作れないのか研究した方が良いんじゃないか?」
「そうですね、なんといえば良いのか。ハインリッヒ様は生き物の体について、何処まで知っていると自分で思っていますか?」
「生き物の体? ……解らん。何処まで知っているも何も、骨と肉で出来ているって事くらいしか解らないんだが?」
「普通はそうです。なので考えて欲しいんですが、歩くという行為は何処まで難しいのかなんですよ。歩くだけでどの位の難易度があるのか。これは実はかなりの難易度を誇る訳です。生き物が歩くのを原理的に説明が出来ないんですよ」
「……お、おう。確かに。どうやって歩いているのかって言われても、説明がつかないか。どんな動きをしたらそうなるのかが解らないからな」
「なので、車輪という簡単なもので代用している訳なんですよ。車輪の方が原理的には簡単ですから。回転するだけで良いので」
「まあ、回転したら前に進むのは当然だよな。でも、その回転数を上げると、速く進むわけなんだよな? かといって、それが早すぎると、小さな凹凸で飛び跳ねたりをするようになってしまうという事は、なんとなくだけど解るつもりだ」
「それを無くさないといけないんですけど、事はそんなに簡単にはいかないと思います。小さな凹凸を無視できる何かがあれば、それだけでも解決出来るとは思いますが」
「小さな凹凸を無視できる何かってなんだ? そんなものが存在しているというか、どう言ったものならそうなるんだ?」
「理想的なものは、若干柔らかくて、容易に形が変わり、尚且つ形状を記憶しておける何かが必要になってくるんですが、そんなものに心当たりはありますか?」
「無い。柔らかいものでってなると本当に難しいんだけど、要するに人間の肉みたいなのが必要って事になるんだろう? 人間の肉はある程度柔らかいし、元にも戻ろうとするから、形は簡単には変えられない。こういうものが欲しいんだろう?」
「そうです。かといって、人間の肉では問題があります。まあ、人間だけではなくて、他の魔物や動物の肉でも良いんですけど、柔らかすぎるんですよ。馬車は重いんです。それだけの重量に耐える必要が出てきます。そう言った材料を見つけないといけません」
「他に方法は無いのか? それ以外にも何とかなりそうな方法があれば、それを採用したら良いだろう?」
「無い訳ではないとは思いますが、パッとは出てきませんね。何とか考えては見ますけど、出来るとは限りませんし、そう言った材料を見つけて貰う方が速いかもしれないです」
「そうか。そういう材料が無いのかも探してみるか。……あ、バネはどうだ? あれなら何とか使えそうな気がするんだが?」
「バネですか。確かにあれも使えそうな気がしますね。それも考えておきましょう。それよりもハインリッヒ様には、植物方面でその様な何かが無いのかを探してもらいたいんですよ。植物知識を育てていましたよね?」
「ああ、育てていたな。なるほど、そういう方面で何かないのかを調べればいいのか。確かにそれなら俺でも出来ると思う。現状、俺しか出来ない、か」
植物に何かそんなものがあるのかは知らないけど、とりあえず探してみることにする。何か良いものがあれば良いんだけど、そう簡単に見つかるのかね?




