マクファウスト侯爵家との会話
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マクファウスト侯爵家が到着してから直ぐに面会の申し入れが入った。俺たちは話すことは何もないとラウレーリンが言っていたが、向こうはあるらしい。
いや、俺はちゃんと侯爵家になるための家名を伝えた方が良いと思っていたんだけどな? ラウレーリンは手紙で伝えたからとそう言っていた。
いや、多分だけど、両親は心配しているはずだから、口から伝えた方が良いとは思うんだけどな? ラウレーリンはそういう所はドライなんだよ。感情に乏しい訳ではないんだけど、必要ないなら良いじゃないと普通にいうからな。
そんな訳で、マクファウスト侯爵と夫人、次期マクファウスト侯爵とその夫人が来ていた。正式に継ぐのはまだ先なんだろうけど、流石に来るわな。
領地が増えるんだから、出席していないと困るだろう。それにこういう場の空気にも慣れないといけないだろうし。
慣れているとは思うけどな。俺なんかよりも余程出来るのは当然の事なんだけど。俺は未だに慣れないからな。
そんな訳で、6者で会談をすることになったんだよ。俺も何か話さないといけないんだろうか。基本的には黙っているつもりでは居るんだけど。
「さて、ラウレーリン。侯爵へとの昇爵おめでとう。まさかこんなに早くに昇爵するとは思ってもみなかった。改めて賛辞を送ろう」
「ありがとうございます。これも私を子爵家へとしてくれたお陰ですもの。あの時が転機だったとも言えますわね。ハインリッヒと巡り合ったのは偶然でしたが、そのお陰でここまで来れたもの。私はハインリッヒにも大きく感謝をしています」
「そうだな。優秀過ぎるお前を嫁にやるのは難しかった。何処の家でも持て余すだろうと思っていたからな。領内でこのような平民を見つけることになるとは思っても見なかったな。ハインリッヒ、改めてお礼を言おう。ありがとう、娘を貰ってくれて」
「とんでもないです。俺は俺の出来ることをやっていただけなので。それに領地に関しては、殆ど出来ることは無かったですし」
「あら? そんな事は無いのではないですか? 世界樹にしても、ユグドラシルにしても、新たな発見をしてきたじゃないですか。謙遜することではないですよ」
「そうだとも。普通の人がここまでの影響力を持てるはずがないんだ。ハインリッヒは胸を張るべきだと、私もそう思うよ」
「ハインリッヒは思った以上の成果を出してくれています。侯爵家になるのも、ハインリッヒでなければこうも簡単にはいかなかったでしょうね」
ほめ殺しか? 慣れてないんだから巻き込まないで欲しいんだけど。俺を褒めても何も出てこないからな。
しかし、侯爵家になるのに、15年もかかってないんだよな。早すぎるとは思う。確かに色々とあったけど、昇爵するほどなのかというのもあるんだよな。
領地が整ったから昇爵って単純な話でも無いと思うし。領地が整うのに何年かかるんだよって話でもあるんだけど、10年で整ってしまったんだよな。
その後も俺を褒めては笑い、居心地の悪い空間が出来上がってしまった。褒められ慣れていないんだから、その位にしておいて欲しいんだけどな。嬉しいけど、同時に怖いとも思うんだよ。期待が圧し掛かってくるんだよな。
「さて、ラウレーリン。家名をマクラーレンにするという事は、ミッチェルハーロウ公爵家にもちゃんと伝えてあるんだろうな?」
「ええ、勿論です。マクファウスト子爵家は、昇爵と同時に家名を改め、マクラーレン侯爵家を名乗る事とするという旨を伝えてありますわ」
「うむ。であればいうことは無い。伝えてあるのであれば問題なく進めてくれるだろう。しかし、お前もマクファウストから2文字取っていったのか」
「ええ、お兄様も取っていかれたでしょう? そうであれば取っていった方が良いとは思っていたのですが、家名もハインリッヒが決めましたからね。その辺りの真意はハインリッヒに聞かないと解りませんわね」
「へえ。ハインリッヒが決めたんだ。マクラーレン、良い響きだと思うよ。なかなかに良い家名を考えたね」
「いえ、ラウレーリンのお兄様の話を聞いたので、マクは貰った方が良いだろうと考えまして。その後ろにラウレーリンの名前を付けようかと思ったのですが、流石に可哀そうかなと思ったのと、語感が良くないと思いましたので、もじりました」
「あら、そうなのね。確かにマクラウレーリンでは少し語感が悪いかしら? マクラーレンの方が素敵よね」
「良いわね。その方がラウレーリンも名乗る時に恥ずかしく無いもの。男性は自分の名前を入れがちだとは聞きますけどね」
「ドナルドお兄様はそのまま入れてしまわれたもの。私もそうなるのかしらと思っていたのだけれど、ハインリッヒが良い様に変えてくれたのです」
深くは考えていなかったんだよなあ。流石に名前を入れるのはどうなんだと思ったからな。名前=マク名前ってなるだろう? って思ったんだよ。
という事は、今回伯爵になるラウレーリンのお兄さんは、ドナルド=マクドナルド伯爵って事になるのか。個人的にはどうなんだと思うんだけど。
それが貴族の価値観なのかね? よく解らない所なんだけど、個人的には名前を入れるのはどうかと思ったんだよ。そもそも平民に家名なんてものは無いんだけどさ。家名があるって時点で名家の生まれって事になるんだよな。
平民で家名を名乗れるのは、元貴族くらいなものだからな。後は一代貴族の後も家名を名乗り続けるって事もあるんだけど。
「それでね、ラウレーリンが送ってくれた宝石を元にして似合うように作って貰ったのよ。やっぱり自分で欲しいものを作らないといけないわよね」
「そうよね。この色があれば……ってのがどうしてもあるから、宝石を仕入れられるのは良いわね。普通は開発に何十年とかかるんだけれど」
「ライライジュエラリーが居ると解った時点で動いたもの。ここまで早く宝石が手に入るとは思っても見なかったけれど。錬金術については、ハインリッヒが居るもの。動きがその分早かったわね。この後貰う領地にはライライジュエラリーは居ないのかしら?」
「居て欲しいわよね。耐雷ポーションの共有はしているのでしょう? 自前で取れれば助かるわよね。居てくれないかしら?」
「あれだけ広いのですから居るのではないでしょうか。居たら、こちらでも乱獲をするのは確定ですね。宝石が手に入るだけでも嬉しいですわ」
「冒険者たちにはどんどんと依頼を出さないといけないでしょうね。こちらも何人もの冒険爵を向かわせましたもの。やり過ぎても魔物は居なくならないのだから、沢山狩るべきよね。こちらも失敗作を沢山作る程度には色々とやっていますわ」
後はひたすらに宝石の話だった。女性陣が張り切っている様で何よりだ。一応は競合することになるんだけどな。それは良いんだろうか。
需要は幾らでもあるからな。国内だけにしか売れない訳じゃない。国外にだって売れるんだよ。宝石を欲しいのは何処の貴族女性でも同じだ。必要ないと思っている貴族女性の方が珍しいのだとは思う。普通は欲しがるんだと。
ラウレーリンも宝石に関しては本気だからな。割と冗談抜きで本気なんだよ。加工もそうなんだけど、狩ってくるのがな。本当にそんなに必要なのかというくらいには狩っている。
ラウレーリン曰く、色が重要なんだそうだ。1体からは1色しか手に入らないからな。思った色が出てくるまで狩り続けるらしいから。




