表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

308/406

お土産にソーマ酒

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「え? お土産にそれを持っていくのか? いや、確かに一番美味いものは何かって言われたらそれだろうとは思うけどさ。ミッチェルハーロウ公爵家に渡しても良いものなのか?」


「いいわよ。どうせ作り方なんて解らないんだし、最高のお土産になるわね。ある程度の宝石とこれを持っていけば、十分足りる筈よ」


「いや、足りる足りないの話なのか? マクファウスト侯爵家にも話していないんだぞ? まあ向こうでも作れないから言ったところで仕方がないんだけど」


「名前からは何を使ったのかは解るでしょうね。でも、渡すのはミッチェルハーロウ公爵家にだもの。それを外に出すとは思えないわ。それに、作れないのであれば同じことよ。片方はあっても、もう片方はアルローゼンでしか無いものだもの」


「それにしたってな……。ソーマ酒をお土産に使うのか? と言うか、今後も使う気満々だろう? 貴重品の筈なんだけど」


「ええ、貴重品よ。でも、これを知らないのは勿体ないわね。是非知って貰いましょう。そして、マクファウスト子爵家の重要度を上げてしまわないとね」


 今度の夜会に向けて準備をしているんだけど、ラウレーリンは昇爵のお礼を持っていかないといけないからと色々と準備をしていた。昇爵するにしても侯爵家が新たに出来るのだ。当然だが王族に話を通さないといけない。


 それの手間賃を渡す訳なんだけど、そこにソーマ酒を混ぜるつもりらしい。と言うか、それで悪戯をする気満々だ。


 当然ながら、ソーマ酒は美味い。他の酒が泥水だと言わんばかりの酒だ。そして、あの酒屋曰く、これが最上の、極上の美酒だという。


 未だにこれを超える酒は無いらしい。砂糖も色々と使ってみたらしいが、それでもこの組み合わせには勝てないんだそうだ。


 何がどうなってこんな味になるのかは解らないが、とにかくこれ以上ないくらいには美味しい酒なんだ。更に、冷蔵庫で冷やした場合、更に美味しくなるという事も解っている。酒屋には冷蔵庫もあるからな。試してみたらしいぞ。


 そんな酒をお土産にか。これに関しては、何処の領地も真似できないからな。唯一可能性がありそうなのがマクファウスト侯爵家なんだけど、ロズマリーフの雫が手に入らないだろう?


 これに関してはアルローゼンだけでしか作っていない。他の領地では見たことがない。つまりはそういう事だ。まずもってソーマ酒の作成は不可能である。


 ……これをお土産にして、ミッチェルハーロウ公爵が飲んだ場合、どうなるんだろうな。もし酒が好きなら何処まででも探そうとするんじゃないのか?


 いや、酒が好きとかそんな次元の話じゃない。美味しいものは誰もが好きなんだ。それを飲ませられたら、探すしかないだろうな。


 そして、ラウレーリンが秘密だという。当然だが切り札である。ソーマ酒を作るには8枚の切り札を切らないといけない。


 まずはソーマ酒の作り方。これが切り札の1つだ。ロズマリーフの雫とソーマをとある配合で酒を造るスキルを使用するとソーマ酒が出来上がる。それをまずは教えないといけないが、そもそもロズマリーフの雫もソーマも切り札だ。


 ソーマを作るには、ユグドラシルの実が必要だ。作り方も切り札になるが、材料となるユグドラシルについても切り札だ。そして、栽培方法も切り札だな。


 更に世界樹も使っている。故にこれも栽培方法が切り札になる。世界樹の栽培方法が解るだけでもかなりのものなんだけどな。


 そして、ロズマリーフの雫の作り方。これも切り札になってしまう。どんな事をして作ったのかを教える必要があるだろうな。


 そして、ロズマリーフの雫を作るための空間を冷やす魔道具。これも切り札になり得る。マクファウスト侯爵家も知っているが、切り札の1つだろうな。


 そして、それを作るために討伐しないといけないブリザードリザードを倒すために必要な対策ポーション。耐氷ポーションも切り札の1つだろう。これが無いと、冒険者にかなりの死人が出るからな。それでも良いのであれば、良いのかもしれないが。


 そんな訳だ。8つの切り札を切らないと、そもそもソーマ酒を作れない。秘匿しているものが連鎖的に繋がって、奇跡的に出来たのがソーマ酒なのだから。


 ミッチェルハーロウ公爵家が栽培を秘匿している物を全て吐き出させるくらいの切り札だと思うぞ。流石にそこまで出し渋りをしていないと思うからな。


 因みにだが、麺に関しては、既にこちらの料理大会で登場してしまっている。作り方も広まってしまった。なので、麺は切り札にならなくなってしまったんだよ。


 そして、卵も今現在生産中だ。卵も教えて貰ってもどうにでもなるものだからな。切り札にはならないだろう。卵を産ませるためには、骨を食べさせないといけないんだけど、それも知ってしまっているからな。切り札にはならない。


 そんな訳で、マクファウスト子爵家には切り札が多いんだよ。出していない物が多すぎるんだよな。大体は俺のせいなんだけど。


 それでも、俺以外が原因になったこともあるんだから、仕方がないよな。他にどんな切り札があるのかは知らないけど、そこまで手札を持っているんだろうか。


 持っていても不思議じゃないんだけど、それならもう少し情報が出て来ていてもおかしくはないんだよな。そう言った話は聞かないんだよな。


 こっちも厳重に管理をしているから、情報は少ししか漏れていないとは思うけど、ロズマリーフの雫に関しては、マクファウスト侯爵家も知っていることは知っているからな。あるという事だけなんだけど。流石に製法までは知らないからな。


 知ってたら作っているはずだ。別にこちらが作っているからと言って禁止されている訳ではないからな。禁止されているものって殆どない筈なんだけど。


 禁忌となるのは、薬関係だけだな。フランチは禁忌になっていない。なっているのはもっとやばい劇薬だけだ。


 鏃に少し付けるだけで、刺さった魔物を殺す薬品があるんだけど、あれは禁忌らしい。作り方も王族が握り潰している。まあ、効かない魔物が殆どなんだけどな。冒険爵になる為の魔物には効かない場合が多いんだよな。


 問題なのは、その毒が取れた肉にも関係してくるんだよ。その毒で殺した魔物の肉を食べると死ぬんだよ。だから禁忌指定されているんだよな。


 もう1つも似たような劇薬だ。そっちも簡単に人が死ぬから王族が握り潰している。主に暗殺目的なんかで使われるそうなんだけど、マゼル=アワーバックなんかは知っていたんだろうな。フランチも知っていた位なんだから。


 まあ、劇薬については作れてしまっているので、禁忌でも何でも無い状態なんだけどな? いや、だってなあ? 薬の研究をしていたら作れてしまったんだもの。


 毒と毒と毒を混ぜるんだけど、その配合比率も解ってしまっている。色々と試したからな。名前を聞いてラウレーリンが禁忌指定されているからと言ったので、もう作っていない薬ではあるんだけど、割と簡単に作れてしまったんだよな。


 だから、禁忌でも何でもない植物類の生育方法なんて、知られていても不思議じゃないんだよ。だけど、知らないんだから知らないんだよな。


 それを何処まで切るのか。札を使うのかはラウレーリンが判断するだろう。俺は切ってはいけないと思っているんだけど。


 切り札というものは、最後の最後まで切ったらいけないと思っている。切らざるを得ない状況というものがあるんだけど、それまでは切ったら駄目だ。


 上位貴族に対しても強気で行くべきだろうと思っている。それくらい強力な切り札だからな。落としどころを探る方が大変そうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ