砂糖で満ちる。ミッチェルハーロウ公爵家の動き方は?
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「悪くないわね。それにロズマリーフの雫よりも大量に出来るのはいいわね。魔石がその分必要だけれど、広めるのは構わないわ」
「ああ、砂糖は思ったよりも量産向きだ。農家系統の職業がいれば、それだけ速くなるからな。現在、ロズマリーフの雫の7倍くらいの量が生産されている。領地内全域に砂糖が行き渡る計算だな」
「ふふ、砂糖が領地内全域に行き渡るのであれば大きいわね。甘味が食べたいときに食べられるのは娯楽としては最高だもの」
「そうだな。安価に大量に砂糖が手に入るのであれば、ミッチェルハーロウ公爵家から買う必要もないわけだ。まあ、他領地に売ると競争になるだろうから、止めた方が良いだろうけどな。多少は流れてしまう可能性はあるんだけど」
「それは仕方がないわね。ロズマリーフの雫も多少は出てしまっているでしょうし。お母様からも問い合わせの手紙が来てたもの」
やはり、そうなるよな。そればかりは仕方がないんだよ。生産量を増やし、流通量を増やすと、どうしても外に流れていってしまう。
ロズマリーフの雫もちょっと前までは生産管理をして、色々としていたんだけど、結局は広めた方が領地内の為だという事で広めてしまったからな。今は旧王領にも少しずつ出せるようになってきている。まあ、都市限定なんだけど。
その代わり、砂糖は村々にも行き届いている。生産調整を何もしていないからな。余るくらいまであるんだよ。余ったらそれはそれでいいんだけどさ。
そうなると疑問が出てくるのが、ミッチェルハーロウ公爵家の砂糖は高価なのかという疑問が出てくるのと、量産が出来ないのかって疑問も出てくるだろう。
俺が植物知識の中から見つけたメールベールは、環境さえ整えれば量産が出来ている。ミッチェルハーロウ公爵家が量産してない訳がないよな。絶対に量産できているはずなんだよ。出来ない理由が知りたいくらいなんだよ。
何かの作物を砂糖に変えていると思うんだけど、その何かが解らないんだよな。砂糖で探せるのであれば、とっくに探しているって話なんだよ。
量産できるのに、あえて量産化していないだけなのか。それとも量産化しているが、大量に貴族が買っていくから少なく見えるだけなのか。
俺にはあえて量産化していない様にしか見えないんだよな。ミッチェルハーロウ公爵家よりも農家の数を抱え込んでいる家はない。
だったら、量産できていないと色々と説明がつかないだろう? 栽培方法がもの凄く難しいのかもしれないが、それでも今の供給量よりも多く出せるはずだ。
「それで、砂糖の取り扱いだが、どうする? とりあえずは領地外に売ることは禁止しているが、出てしまうのは仕方がないだろう」
「そうね。密売は必ず出てくるわよ。それを止めることはしないわ。しても無駄だもの。商人ならまだ何とかなるかもしれないけど、普通の人が売ったら、足がつかないわ。それを追うだけ無駄になるから、あえて罰則も何も無しね」
「どれだけ高く売っても結局はマクファウスト子爵領に金が入ってくるだけだもんな。商人ならミッチェルハーロウ公爵家から文句が出てくる可能性があるが、商人でも無い奴が売っても何ともならないからな」
「そうね。文句の付ける先が無いもの。まあ、その分ミッチェルハーロウ公爵家から売られる砂糖の量が増えるかもしれないわね」
「量産化出来ない訳がないもんな。切り札的な扱いなんだろうけど、出所が俺たちの所だって解るだろうからな」
「ええ、取る方策は2つ。今まで通りに売るのか、物量で市場を圧倒するのか。結局は何方かになるわ。競争相手が出てきたと思うのであれば、後者になるわね。まあ、競争相手として見ない方が可能性は高いけど」
「俺たちを競争相手として見ない可能性もあるのか?」
「あるわね。同派閥で争う必要が無いもの。私たちは領内に普及させるだけでいいの。これ以上の量産をする必要はない」
「まあ、そうだよな。それに平民が売るにしても、他の商人に売るだけで、その買った商人は結局高値で売る事になるのか」
「そういう事ね。市場からマクファウスト子爵領が無くなっただけで、王国全土に砂糖を売っているミッチェルハーロウ公爵家の利益が減る訳では無いもの。むしろ、他家が沢山買うだけでしょうね。まあ、マクファウスト子爵領が消費していた砂糖なんて微々たるものだし」
「早い段階でロズマリーフの雫が手に入っていたからな。それを考えると、殆ど何も変わらないのか。密売した砂糖がほんの少し流れる程度で」
「ええ、敵とみなすことも無いでしょうね。むしろお礼を言われるかもしれないわ。同派閥と他派閥、何方の方が利益を吸えるかしら?」
「そういう見方も出来るか。他派閥から吸った方が利益が多いよな。値段も当然変えているだろうし。俺たちも宝飾品の値段を変えているんだから」
ミッチェルハーロウ公爵家にとって、邪魔になるのかと言われたら、ならない可能性が高いのか。邪魔になるなら物量戦になるだろうけど。
そもそも、ミッチェルハーロウ公爵家がマクファウスト子爵家を潰す必要が無いんだよな。マクファウスト子爵家がミッチェルハーロウ公爵家に喧嘩を売る必要が無いように。
精々、漸くと見つけたか。じゃあ、他派閥から搾り取るのに参加するのか? って感じだろう。こちらにしても、ポーションで儲かっているのも解っているんだし、宝飾品も売り始めた。砂糖でする意味が余りないんだよな。
搾り取れる額が違う。宝飾品の方ががっつりと儲けられるんだよな。まあ、マクファウスト侯爵家しかそのからくりは知らない訳なんだけど。
派閥の外の貴族家が砂糖を売り始めたら、共同戦線を張ればいい。それまでは自分たちの分を満たすだけでいいんだよな。
砂糖が是が非でも欲しいと思っている貴族家がこっちにもやってくるかもしれないが、ミッチェルハーロウ公爵家よりも面倒な事をしているからな。バレても何も問題ない。むしろ出来るのであればやってみろという感じである。
そもそも、冷室を作る技術があるのかどうかなんだよな。建物としてではない。肝心なのは魔道具だ。高効率の冷房設備を用意できるのかが一番のポイントだからな。
こちらとしては、ブリザードリザードの素材を使っての効率化と、無尽蔵の魔石があるから出来る事であって、他の貴族家が簡単に真似が出来るのかと言われたら、難しいだろう。ブリザードリザードを倒すことさえ難しいんだから。
それと、樹氷林を探索しないといけないんだよな。ブリザードリザードの生息域は、別に寒くも何ともないんだよな。
ユキポヨの生息環境が寒冷地なのであって、ブリザードリザードは別段そういう訳ではない。という事は? ブリザードリザードを何体も倒しつつ、ユキポヨの生息域でメールベールを探さないといけない訳だ。
まあ、種をアルローゼンから奪えばいいんだけど、それだけでは育てられないし、もし仮に育ったとしても、砂糖を多く作れるのかが疑問だ。
砂糖を多く作りたければ、冷室をもの凄く寒くする必要がある。そういう環境を本当に作れるのかどうかだよな。
まあ、もしそんな事態になったら、ミッチェルハーロウ公爵家からも助力を得ようか。借りになるかもしれないが、仕方がない。
大丈夫だろうとは思うけどな。盗まれてから考えればいい。結局は盗めずに終わっているポーションと同じな気がするからな。




