砂糖になる植物を見つけた
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とりあえず、お茶会は無事に終わった。結局ラウレーリンはロズマリーフの雫については死守したそうだ。教えても栽培方法が解らないのであれば意味がないんだけどな。
ロズマリーフには金と時間がかかっているからな。奴らは種で増やせないからな。ローズローベルにルーベリーフの花を寄生させて種を作るんだけど、ロズマリーフは種を作らない。永遠と生きるのかは知らないが、相当長生きなのは間違いない。
資料はちゃんと保管してあるぞ。と言うか、植物知識にある植物については午前中に文字起こしして書物という形で保管している。
まあ、膨大な数があるので、重要そうなのを引っ張っては書いているんだけどな。それでも100冊は超えたんじゃないか? 庭仕事のついでにやっていることだから、まだまだ残さないといけない植物の記録はあるんだろうとは思うけど。
必要なのかどうかは解らない。欲しい植物を調べることは出来るんだけど、名前も何も知らない状態で探すのは難しいんだよ。頭の中に何万と本がある状態だからな。
ロズマリーフは運が良かっただけだ。分類で似たような物があったのが救いだな。ルーベリーフは植物型の魔物だから植物知識にもある。問題は魔物の方の特徴は殆どない事なんだけど。
植物知識と魔物知識みたいな2つのスキルを持っている職業だったら、何か直ぐに解るのかもしれないけどな。こっちだと色々と調べてみないと解らない。
一応だが、種も何もない植物もある事は解っているんだけど。よく解らないけど、特定の植物を特定の環境下において、育てると変化するらしい。しかも失敗する可能性まである。成功しても観葉植物以外の用途が見つからないんだけど。
色んな植物があるが、本当に何でもない植物も沢山あるんだよな。使える植物の方が珍しいんだよ。食べられる植物の方が少ないんだよな。
でも、見つけたぞ。これは良いものを見つけた。これも寒冷地でしか育たないんだけど、冷室を調整すれば出来るだろうな。
「という訳でだな。砂糖を作る為の植物を見つけた。多分だけど、ミッチェルハーロウ公爵家とは違う植物だ。寒冷地でしか育たないみたいだからな」
「砂糖ね。これは必要なのかしら? ロズマリーフの雫だけでいいんじゃないの? 砂糖よりも上品な甘味があるんだから……いえ、料理人にはまた別に見えるのかしら?」
「俺はそう思う。ロズマリーフの雫は粘り気のある水だろ? 砂糖は粉じゃないか。何か違うのかもしれないだろう? 良くは解らないけど」
「そう。それで、寒い所でしか育たない訳なのね。とりあえず、樹氷林で探してみるしかないわね。それを出来るのであれば品種改良していきたいと」
「だな。より砂糖が取れるようにするにはどうすればいいのかは、解らない。けど、確か魔道具の中で、砂糖を作る魔道具はあったって記憶しているんだが」
「ええ、魔道具師系統の知識系のパッシブスキルに載っていたらしいわね。砂糖を精製する魔道具はあるわ。それに何を入れれば砂糖が出来るのかが解っていなかっただけで」
「色々と入れては見たんだろう? 何も出来なかったのか? 甘い食べ物は珍しいが、まったくないわけではないだろう?」
「出来なかったのよ。麦でも野菜でも魚でも肉でも駄目ね。ロズマリーフの雫ですら砂糖にはならなかったわ。だから、それ用の野菜があるんだとは思うのよ。ミッチェルハーロウ公爵家は公開していないけれどね」
「そうなんだよな。名前さえ解れば見た目も何からも解るんだけど、何も解らない状態からスキルで探すのって難しいんだよな」
「それを頼んでいるのは私だけど、まあ頑張って頂戴。でも、砂糖は朗報よね。本当に作れたらの話だし、そもそもそんな植物が見つかるのかが解らないんだけど」
「解らない。ただ、地面に埋まっていることは解っている。木の実ではないな。太い根を作るタイプの野菜だと思う。多分、野菜だと思うんだけど。似たような野菜は見た事あるし、なんで寒冷地でしか育たないのかは解らないけど」
「似たような野菜はあるのに、違うのよね? 何故なのかしら? 詳しくは解らないの?」
「何で寒冷地でしか育たないのかは解らないな。ただ、本当に見た目だけなら見たことある野菜だぞ? 人参そのものだし。しいて言うのであれば、人参よりも丸いってだけだな。メールベールっていう植物なんだけど、知らないよな?」
「聞いたことがないわよ。当たり前でしょう? 寒冷地でしか育たない植物の事を何で私が知っているのよ。知っていた方がおかしいでしょう?」
「いや、まあそれもそうなんだけどさ。とりあえず調査団を組むぞ。冒険爵と鑑定の魔導書を持っている人を入れないといけないだろう? ユキポヨとの遭遇戦を気にしないといけないからな。そう言えば、ユキポヨの飴ってどの位貯まったんだ?」
「冷蔵庫に入っているわよ。確か200個くらいは貯まっているはずだけど。あれも冒険爵でも苦戦するから数が集まらないのよね」
「200個もあれば十分じゃないか? お茶会の時には出さなかったみたいだけど。まだ黙って置く気なのか? あそこの魔境はマクファウスト侯爵家も隣接してただろ?」
「まだいいわ。前回のお茶会は宝石関係の話を纏めたかっただけだもの。それ以外については、また今度ね」
「ん? またお茶会をするのか? 夜会で集まった時にでも話すのかと思っていたんだけど、違うのか?」
「ええ、また遊びに来るらしいわよ。いつでもどうぞとは言ってあるわ。こちらも行く事もあるかもしれないとも言っておいたし、大丈夫でしょう」
「気が疲れるお茶会は必要ないんだけど。まあ、良いか。とりあえずメールベールの探索は任せてくれ。資料も用意するし、探索隊も用意する」
「そうして頂戴。後はコストね。どの位の魔道具が必要で、どの位の魔石が必要で、どの位の生産量があるのかよね。まあ、外には出せないのだけれど。ミッチェルハーロウ公爵家との全面戦争になりかねないもの」
「安全、堅実に行くからな? 領地内だけで流行らせるけど、輸出はしないからな。単価もどうなるのかは解らないし。まあロズマリーフの雫程度の価格に落ち着くんじゃないだろうか。詳しいことは採取してみないと解らないんだけど」
うむ。できれば暖かい所で育つ作物であれば良かったんだろうけど、それはまだ見つけていないしな。砂糖になるんだったら何でもいいけど。
とりあえず、丸い人参を見つけて貰わないといけない。葉っぱの形が違うから、しっかりと描き写さないといけないな。絵の才能は余りないことが解っているんだけどな。俺はそこまで絵が上手い方ではなかった。
決定的な何かが足りていないって感じじゃない。単純に下手なだけだ。絶望的な何かを描く訳でもないしな。その点は良かった。
植物知識も知っている植物であれば、かなり有用なんだけどな。知らない植物を調べるのは本当に骨が折れそうになるんだよな。
こう、砂糖とかで探せるといいんだけど、探すという機能は無い。出来たらどれだけ有用だったのか。もしかしたら、他のスキルでは何か出来るかもしれないんだけど、植物知識では無理だという事が解っている。出来ないのであれば、仕方がないだろう?
そんな訳だ。とりあえずは冒険者を集めよう。ささっと見つかってくれると嬉しいんだけどな。とりあえず、種が欲しい。種はちゃんと取れるらしいからな。
栽培できるのであれば、農家が生きる。また農家を何処かから引き抜いてこないといけないんだろうな。近場で揃えるけどな。
他派閥からはどれだけ引き抜いても大丈夫なんだよ。奴隷として買い上げような。農家系統の職業もリストアップしておかないといけないな。




