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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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宝飾品の価格交渉とネタ晴らし

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 和やかにお茶会は進んでいく。双方ともに心配事があるみたいだからな。心配事の対処にどうしているのかを聞いている感じだ。


 俺か? 俺は聞いているだけだぞ。話しかけられたら答えてはいるが、基本的には流れを見ているだけだ。会話には混ざれないって。


 変な事を言ってしらけさせる訳にはいかないからな。殆ど聞き専だ。まあ、向こうがかなりこっちを心配してくれているのが解るけどな。特に今回貰った飛び地の扱いについて、色々と答えている。いきなり領地が倍以上になったんだから、心配事もあるだろうな。


 その辺もラウレーリンが手紙でやり取りをしているはずなんだけど、内容は思ったよりも簡素なのかもしれない。ラウレーリンならあり得るからな。


 上手くやれていないから黙っていようってよりも、上手くいっているのだから必要以上に書かなくても大丈夫だろうって感じになりそうだもんな。


 心配してくれているのはありがたいことだ。確かに上手くいかなかった場合は助けて貰わないといけないからな。結果的に上手くいっているのであって、ここから何かしらの問題が出てくるかもしれないんだから、要注意だ。


 何事も順調に見えていても、少しずつ脱線しており、気が付いた時には大幅に軌道修正をしないといけないって事もあり得るからな。


 思ったよりもズレてはいないのか。気を引き締めた方がいいんだろうな。そういう注意点も出してくれるから本当にありがたい。


 ラウレーリンは解っているって感じなんだけど、俺は解っていないからな。その辺を整理できるのはありがたい話なんだよ。


 だから、向こう側が話してくれている内容をしっかりと聞いたし、何か得られるものがあるのであれば、得てしまおうと思っていた訳なんだけど、今回の主題はこの話では無かったみたいなんだよな。今までは前座と言うか、そういう感じだった。


「それでね、ラウレーリン。そちらが売っている宝石に関してなんだけれど、もう少し安くならないかしら? 掘り当てたのは解っているのだけれど、ね?」


「お母様の言いたいことはよく解ります。値段を下げて欲しいというのも解るつもりですよ。宝石はどうしても高いものですからね」


「そうなのよね。価値あるものは高いのよ。だけれど、もう少しだけ下がらないかしら? お金の回収は私たちからではなくても大丈夫でしょう?」


「結構大きな鉱脈を引いたみたいだし、初期費用もそこまでかかっていないのではないかしら? そこを少しだけ勘案してくれると助かるのよ」


「ラウレーリンも値段の事を考えていると思う。ただ、母上も税金を大量に使うのはと思われていてな。確かに余裕はあるんだが、気分的な問題だな」


「気分的な問題は重要なのよ。いくらポーション関係で荒稼ぎをしているからと言っても、税金は税金でしょう? 納めて貰っているものだもの」


「民から吸い上げて贅沢をしているというのも違いますからね。お金は必要な所に投資すべきものです。飛び地に準男爵領と投資する場所は沢山ありますから」


 ……まあ、普通はそう考えるのだろうな。宝石を売っているのだから、ある程度の事情は話してあるのだとばかり思っていたんだが、ラウレーリンはライライジュエラリーの事を黙っているな? 向こうが忘れている可能性もあるんだけど。


 そりゃあ、全部の魔物を覚えていられるわけもなく。何処にどんな魔物が居るのかもちゃんとは把握されていないんだよな。


 今回貰った土地の中にライライジュエラリーの狩場があっただけなんだよな。だから、採掘にも費用はかかっていない。膨大な人足を使って探し回っていた訳ではない。


 それにそんな事は解っているのだろう。だから値段の交渉にきたんだよな。偶然にも投資してすぐに引き当てたんだろうと。そう思っているんだろうな。


 偶然の産物ではあるが、安く手に入ったのであれば、安く欲しい。それは普通の欲求だよな。誰だって安く欲しいのは解っているだろうからな。ラウレーリンもその辺は解っていると思うぞ。だけど、今言うと面白くないからもうちょっと推移を見守っているだけで。


 でも、流石に可哀そうになってくるんだよ。身内にだけでも説明してやれよとは思わなくもない。説明していないことは沢山あるんだから。


 このお菓子だってそうだ。味で解るが、これは砂糖を使っていない。ロズマリーフの雫を使っているお菓子だ。だってこれ、食べたことがあるんだもの。


 料理大会で出てきたお菓子だった。小麦を使って作ってある贅沢品だ。料理大会に出てきたときに衝撃を受けたから覚えているさ。こんなに美味しいお菓子を食べたことが無かったからな。何を使っているのかと色々と聞いた。


 小麦と牛の乳とロズマリーフの雫、それに植物の油を使っていた。これがまた美味しいんだよ。幾らでも食べられるんだよな。


 食べたら太るというのが解っているから偶にしか食べないんだけど。料理人程太ると言われるくらいに、美味しいものは太るんだよな。


 その事についても聞かれるのかな? って思っていたんだけど、宝石の方が問題が大きいので、こっちはスルーされているんだろう。


 でも、流石にもうそろそろネタ晴らししてもいい頃合いだと思う。ラウレーリンも性格がな。楽しむことに思考がいっていそうだからな。


「なあ、ラウレーリン。そろそろいいんじゃないか? 流石にここまで言われて何も言わないのはちょっとな」


「ふふ、そうね。お母様、お兄様、エメラリア義姉様。宝石は掘り当てたのではないの。見つけたのよ。飛び切りのをね」


 また勘違いさせにいっているな。もういいだろうとは思うんだけどな。ネタ晴らしもするんだけど、それ以上にもうちょっとって感じなんだろうな。仕方が無いけどな。普通にライライジュエラリーが見つかったとはいいたくないんだろう。


 いや、な? ヴェノムスパイダーの件があるだろう? 価値としてはそれと同等だからな。同じくらいの難易度の魔物であり、対策ポーションが必要であり、採取できるものが非常に有用な物であるという、要素が被っているんだよな。


ヴェノムスパイダーの糸をこっちがある程度安く手に入れられているのも、同じ派閥だからだ。違う派閥であれば、暴利を貪られても仕方がないんだよ。


 だから、意地悪しないで教えてあげればいいんだよ。値段は100分の1くらいに落ち着くと思うぞ。ライライジュエラリーの価値ってそんなものだし。普通は忘れているとは思うけどな。自分の領地にいなかったらなおさらだけど。


「「「ライライジュエラリー!?」」」


「そうよ。それからの採取物だもの。対策ポーションが必須の魔物で、冒険爵を貰える魔物よ。領地を見回ったらそれが居たのよ。だから、こっちで耐雷ポーションを作らせて乱獲しているの。耐雷ポーションのレシピはそちらにも流してあるわよ?」


「……確かにそんな報告も来ていたな。ラウレーリンの方でも研究を進めているのかとも思ったが、違ったのか。そんなものを見つけたから必死になって対策ポーションを作ったのだな」


「もう、ラウレーリンったら。酷いじゃないの。それならもっとお値段を勉強できるじゃない。何も私たちから回収しなくても、他から沢山回収しなさいな。その位で売れるのは解っているんだから、そっちで荒稼ぎして頂戴な」


「ええ、いずれは知らせるつもりでは居たのだけれど、多少は良いじゃない。ライライジュエラリーだってタダでは無いのだもの」


 いや、まあ、それはそうなんだけどさ。身内だぞ? ある程度は教えてやれよ。お金を巻き上げるのは他の貴族家からでいいんだからさ。

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