ウェンリー兵士長に聞き込み
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
「という訳でお前を呼んだ訳だ。安心しろ。文官もしろとは言わないし、文官になれとも言わない。兵士長はあくまでも兵士長だ。そうだな? ウェンリー兵士長?」
「文官なんて忙しい仕事は嫌ですからね。私は楽をしてたいので。ですが、まあ、こういう事くらいならお手伝いはしますよ?」
「頼む。そういう訳だ。文官をどうにかしたい。ラウレーリンには既に話はしてあるが、何ともならない状態を何とかする方法は無いらしい」
「何ともならないって事は無いと思いますけどね。要は文官に対して仕事が多すぎるって事なんでしょう? まずやることは、文官の仕事を減らすことですよ。文官に必ず任せないといけない仕事なのかを判断するべきですね」
「そう簡単に言うがな? 俺もそれは考えたが減らすって言うと何かの事業を止めることになるだろう? そうなる事は避けたい」
「それでも出来ることはあるんですが。まあ、まずは短期的目標と中期的目標、長期的目標を立てるべきでしょうね。そこから話をしませんか?」
「ああ、よく解らないが、必要だと思うんだろう? 話してくれ」
「まずは短期的な目標。これは取り合えず文官の仕事を減らすんですよ。仕事は止めなくても良いので、まずは文官が着手しないといけない仕事を減らします。中期的な目標は文官が6割の仕事で仕事が回るくらいの感覚まで仕事量を減らすのと、文官を雇用することですね。余裕がない状態が駄目なのであって、余裕を持って仕事をしておけば慌てることは無い。足りなければ雇用をしようという風になりますから。そして、長期的な目標ですが、文官の雇用の循環を促すことです。よく言うじゃないですか。文官の子は文官だって。将来的な文官を育てていくことが必要だと思います。では、短期的な目標から潰していきましょうか」
「文官の仕事を減らす、だろう? これが難問だろう。どうやって減らすんだ? 仕事を止めずに」
「要は決裁権を委ねるところを何処にするのかって事なんですよ。私は中隊長もしてますけど、それの報告って大隊長に上げるじゃないですか。その後文官にも報告が行きますよね? まずはそれを止めましょう。大隊長に権限を持たせて、文官に流す必要のない情報はそこで止めましょう。具体的に言うと、冒険者との喧嘩なんかは大隊長どまりにさせましょう」
「……なるほどな。確かに冒険者との喧嘩なんかも報告書が上がってくるな。大隊長までで止める、か。有りだよな。大隊長が握り潰すことが無ければだが」
「そこはもう、信用するしかないんじゃないですかね? 別段、人選が悪いわけではないですし、不都合を握り潰すような人たちじゃないのは解りますし。兵士内で完結することについてまで文官が関わる必要は無いと思うんですよ。そりゃあ、報告しないといけない事はありますけど、それは文官じゃなくて、ハインリッヒ様かラウレーリン様当てにすれば、文官の仕事は減りますよ。多分ですけど、兵士関係の仕事が2割くらい占めているんじゃないですか?」
「確かに、言われてみるとそうですね。兵士関係の仕事が多いのは確かです。面倒ですが、喧嘩の仲裁をしたという報告書も良く見ます」
「流石に月1の討伐報告は欲しいですけど、1日の討伐数なんかは必要ないですね。統計の部署だけでいい話ですから」
「でしょう? 兵士の報告って要らないものも多いんですよ。それをまずは減らしましょう。大隊長に権限を与えてしまって、報告書をそこで止めてしまうんですよ。それと、統計の話が出てきたので話しますが、統計の資料は統計の部署だけに回しても良いですよ。そこで処理したものを文官が見ることにしておいた方が良いです。整理されてない物を見るのは、統計の部署だけで問題ない筈ですからね。そういう所も仕事を減らしましょう」
「大隊長に権限を与えて、何処の部署に流す判断をさせるのか。判断できない場合は文官に流せば良いだけだしな。それだと大隊長が忙しくなりそうだが?」
「なので、喧嘩の仲裁とかは中隊長で止めてしまいましょう。中隊長にもある程度の権限を持たせましょう。私も喧嘩の仲裁の報告書を作るのも面倒ですし、中隊長止まりにしましょう。勿論、大事になったら、大隊長の指示を仰ぎますが、酔っ払いの報告なんて中隊長でも処理できますからね」
「中隊長は……20人に1人だったか。かなりの数がいるが、まあ、良いだろう。大隊長にまで見せなくてもいいものについては握り潰しても文句は言わん」
「握り潰したりはしないですって。それと訓練報告も止めておきましょう。パッシブスキルの訓練が始まったころには良かったのかもしれないですけど、今となっては無駄ですね。慣れてきているものには10日で文章を使いまわしているものもいますから。その膨大な報告書を文官の方々が目を通す必要が無いですよ。どうせ適当に作っているんですし」
「お前なあ……。他人事の様に言っているが、お前の話だろう? まあ、無駄なんだったら廃止しよう。それだけでも文官の手間は省ける」
「ですので、兵士の報告書関連を減らすだけでもかなり減ると思う訳です。そうするとある程度の余裕が出てきますから、中期的な目標に動くわけですよ。中期的な目標としては、文官の仕事が6割になるまで文官を雇います」
「いや、だがな? 文官を雇うにしても、人が居ないんだから話にならないだろう?」
「いやいや、別にマクファウスト子爵領で雇わなくても良いんですって。王都から雇いましょう。雇える人材は沢山いますからね。どんどん雇用しましょう」
「待て待て。王都から? 何でそうなる?」
「王都には文官学校があるじゃないですか。そこで勉強している人たちを雇うんですよ。そこなら文官を育ててくれているんですから、引く手あまたじゃないですか。そういう人を雇用するんですよ。折角王族にコネがあるんですから、使わないと」
「いや、王族にコネは無いだろう? 確かに王族とミッチェルハーロウ公爵派閥が組んだのは組んだがな。そこまで強いコネでは無いだろう?」
「何言っているんですか。ロレシオ坊ちゃんの婚約者は誰ですか? 王族でしょう? その伝手を使えば良いんですって。何、騎士爵の文官をくれと言っている訳ではないんですよ。文官試験に落ちた人間を雇用しようって言っているんですよ。文官試験の合格率って知ってます? もの凄く低いんですよ? 受験者総数って知ってます? もの凄く多いんですよ?」
「何でお前が知っているんだっていいたくはなるが、置いておくとして、どの位の人数が受験して、どの位の確率で通るんだ?」
「受験者総数は毎年約5万人。文官学校は何年でも通えるし、毎年受験が出来るのでこの数です。で、合格者は50人程度。約0.1%ですよ。99.9%の人は落ちるんです。落ちる訳ですが、来年の為に1年間勉強するんですよ。でも、年齢も年齢になってくると、流石に文官学校にいられなくなってくるんです。具体的に言うと、確職した文官学校生は仕事に行くんです。毎年数千人は文官学校を出ていくんです。その人たちを雇えばいいんですよ」
「それは、低いな。それに数も多い。だが、文官学校で落ちこぼれだったという事だろう? 本当にそういう奴が使えるのか?」
「使えますよ。合格者50人の内、45人はコネみたいなものですし。実力だけでは選ばれないんですよ? 知りませんでした?」
「は? なんだそれは。試験の意味がないだろう」
「合格ラインが人によって違う訳ですよ。平民でも騎士爵が貰えるんですよ? 平民でもです。無論、貴族家も貰えますし、貴族家から送り込んだ文官もいるでしょう? 合格のボーダーが違うんですよ。平民で受かるのは本当に天才かかなりの秀才かだけです」
「なら、文官学校出身で、平民の文官を選べば、かなりの確率でいい文官を雇えるという事なんだな?」
「そういう事です。年に1回ですから、中期的に増やしていきましょう。そして、長期的な目標ですが、文官の子供をどんどんと文官学校に送り込みましょう。そうすれば、合格したなら上手く使えばいいですし、勉強してきたんだから領地内で使える文官が増えるんですよ。お金位は出してあげましょうよ。その位のお金は稼いでいるじゃないですか」
「まあ、そうだけどな。解った。とりあえず、そういう方向でラウレーリンと話してみる」
本当にこいつの頭の中を覗いてみたくなるな。どういう情報が詰まっているんだろうか。こいつを文官にしたくなってきたんだが。嫌だと言っているから流石に強制はしないけど。でもまあ、何とかなりそうな感じはするな。




