宝飾品の値段を決めよう
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「まったく、進めていたのであればそう言ってくれれば良かったのに。こちらもそれに合わせて動いたはずなのだけど?」
「いや、サプライズで考えていたからさ。驚かせたくてな。ただ、値段については決められないから、ラウレーリンが決めてくれ。それで大体の値段を決めて貰う」
「それでこれだけの品を用意してきたのね。200を超えてそうな感じだけど、一体何時からこんなことをやり始めていたのよ?」
「そうだな。ライライジュエラリーを狩れと命令を出した時があっただろう? その時には既に動いていた。こうなるだろうと思っていたからな。それで人を集め出して、ミッチェルハーロウ公爵家が人を買ったって時に細工師系統の職業も買っていた。その時には既に準備をしていたことになる。絶対にこうなるだろうとは解っていたからな」
「本当に周到な事ね。まあいいわ。値段を付けていけばいいのね? それじゃあ、これに値札を付けていって頂戴。10人くらいこっちに寄こして」
「ああ、すまんが今手を止めても良い人10人くらい手伝ってくれ。皮紙とペンを持ってきてくれ。値段を記録していってくれ」
ここはラウレーリンの執務室という名の大部屋。もうね、執務室って規模を超えていると思うんだよ。100人を超えているんだし、まあ凄いことになっている。
適当に集まって貰って、作業だ。とりあえず、この宝飾品の箱の中身に値段を付けるのが仕事だ。因みに、この宝飾品を入れる箱も宝飾品の1つだ。マジックバッグにはしているが、細工がもの凄く施されている。
これは俺の発案ではなく、とある細工師が宝飾品を入れるものもまた宝飾品の方がいいのではないかと言い出し、作ったものだ。
ラウレーリンにも説明したが、えらく気に入った様子。これも今後は売れるって事だな。細工師たちには頑張って貰わないといけない。
「では、査定に入りましょうか。適当に出していった順番でいいわね。この指輪は白金板120枚ね。このネックレスは白金板310枚。このブレスレットは白金板250枚」
「ちょ、ちょっと待とうか。え? マジで? この指輪で白金板120枚? 白金貨5枚くらいで良くないか?」
「ハインリッヒ、宝石とはそれだけの価値があるものなのよ。そんな安売りはできないし、安く買う方の事も考えないといけないわ。1点物なのよ? 値段はそれ相応の値段でなければならないの。この金額は妥当よ」
「いや、だからと言ってだな。これに白金板120枚も出すか?」
「出すわね。120枚でも安いと思うわよ? それだけ宝石とは貴重なものなの。宝石が貴重な理由を知らない訳がないでしょう?」
「まあ、それはな。宝石は基本的に地面に穴を開けないと取れないと言われているからな。地面に穴を開けるのも、普通は重労働だ」
「そうね。何処かに兵士全員が魔法を使えるとかいう馬鹿みたいな軍隊があるけれど、そんなのは例外中の例外だもの」
「それで、穴を開けたは良いが、宝石が見つかる事の方が稀だ。1000か所掘って1か所2か所当たればいいな程度の確率だと思っている。だから、もの凄く貴重なのは解っているつもりだ。ただ、それにしても高すぎないかとは思うんだよ」
「そうね。宝石を探し始めて、見つかるまで掘ったとしましょう。それで一体どの位の時間がかかると思うのかしら? 人は10万人使ったとしましょうか」
「10万人を使って探すのか? そうだな。10万人居るから、1か所を掘るよりも1000か所一気に掘った方が効率的だよな。だから100人で掘って、5年くらいかかるのか?」
「100人で掘ったら50年はかかるわね。それで、50年間探して見つかったとしましょう。10万人を動員して、50年間探したら、一体いくらのお金がかかっているのかしらね? 50年で10万人。金板3枚くらいが年収と言われているのに、その金額で人が動く訳がないでしょう? 1年で白金貨1枚は必要でしょうね」
「そうなると、50年だから、白金板5枚。10万人で白金板50万枚? マジか。そんなに費用がかかるのか」
「そうね。それで? 宝石が一体幾つ手に入るのか。この大きさの宝石がそう易々と手に入るとは思わないわ。この5分の1の大きさが精々でしょうね」
「……それだと白金板10枚くらいは必要だな。それくらいの金額を取らないと割に合わない。白金板10枚でも赤が出る可能性があるな」
「でしょう? だから、この指輪が白金板120枚は安いのよ。破格も良い所なの。他派閥に売り込むのであれば、白金板360枚はするでしょうね」
「……3倍か。1.5倍程度で売ると思ってたよ。そうか。この指輪1つで白金板360枚の価値があるのか。うーん」
「難しく考える必要はないわ。ハインリッヒが考えているのは、ライライジュエラリーを討伐する難易度で考えているからそうなるだけなのよ」
「まあ、そうだけどな。ライライジュエラリーを討伐するのであれば、白金板10枚くらいが妥当なラインだろうと思っていたんだけど」
「甘すぎるわね。そもそもだけれど、ライライジュエラリーを討伐するというのも、もの凄い難易度だと言う事も忘れてはいけないわ。対策ポーションがあるから楽に倒せているだけだもの。普通は近づくことすらできない。そうではなくて?」
「その通りだ。ライライジュエラリーは対策ポーションなしでは、討伐は殆ど不可能だと言われている魔物だからな」
「そんな魔物を倒せる対策ポーションが安く手に入っているのが異常なのよ。この宝石の価値を考えれば、対策ポーションの値段は白金板1000枚を軽く超えるわよ?」
「い!? 1000枚!? そんなバカな!? いや、売り物の値段的にあり得るのか? 倒せれば5人パーティーで白金板5000枚を使って、1万枚くらいは回収できるな。1体でそれだから、2体目3体目を倒せれば、もの凄い金額になるな」
「解ったかしら? 宝飾品はこの値段で妥当なの。むしろ派閥に出すために安くしているまであるわね。派閥外には3倍から5倍で売ってあげましょう」
「宝飾品1つで白金板が1000枚も2000枚も飛ぶのか……。まあ、それでも売れるんだろうけど。単価が高いから1つ売れるだけでも利益になるだろうからな」
「そうね。売れないという事は無いもの。誰かが絶対に買うのよ。そして自慢をするの。私はこれを買えたのだと。自慢された方はどう思うかしら? 一度見送った物であった場合、どう思うのかしらね? それが解らない訳ではないでしょう?」
「歯ぎしりの1つや2つはするだろうな。次の宝飾品は絶対に買うという決意もできるだろうし。そして、自慢をし返すと。そうすると自慢された方が我慢が出来なくなって、次の宝飾品が売れるという、好循環が始まる。……負の循環と言ってもいいかもしれないが」
「でしょう? だからこの値段で売るのよ。それでも売れるもの。売れないのであれば、値段を下げるしかないけれども、売れるのだから売りましょう?」
マジか。白金板10枚で売れるかもしれないとか思っていたけど、それ以上の金額になるとは。ちょっとよく解らないんだけど。
理屈は解る。穴を掘った時の事を考えるとまあ、その位の値段は出てもおかしくはないだろうというのは解るんだけど、この指輪が白金板120枚?
見るだけでお腹いっぱいになりそうなんだけど。これを欲しがる人がいるんだから、絶対に売れるんだよな。売れない訳がないんだから。
需要があるから高値になる。それは解る。解るが、桁が1つか2つ間違えている気がしないでもない。この金銭感覚はおかしいのだろうか?




