もっと積極的に動くことに決まった
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「えーっと? つまりはミッチェルハーロウ公爵家も俺と同じことをしていて、将来的に必要になり得る人材を引き抜いた。そういう事なのか?」
「そういう事よ。支援しているように見せかけてはいるけれど、必要な人材を引き抜いて、大きな成功をしない様に動いているの」
「それで俺が今回、同じことをしたからラウレーリンは解って大々的にやったと思っていたと、そういう事なんだな?」
「ふふ、そうなのよ。私から見れば、どう考えても解っている風の動きだったもの。ミッチェルハーロウ公爵家の手口を完全に理解した動きに見えたわ」
「それはそれは大胆な行動に出たなと思っていた訳だ。ミッチェルハーロウ公爵家と違って、地盤もそこまででもないのに同じような動きをとっても良いのかって疑問に思いながらも、将来的には大丈夫になると見越してやっているんだろうなって見えていたと」
まあ、そんな事実はない。何も考えていなかったからな。行動すべきだとは思っていたんだけど、何をどうしていいのかは解らなかった。
ただラウレーリン曰く、他の派閥が大魔境の開拓を成功させるのかどうかは、何方でも良いそうなんだけどな。積極的に足を引っ張りに行く必要は無いらしい。どうせこっちの成功よりも小さくなるからな。あそこまでは開拓出来まい。
俺の動きはどう考えても策略を見抜いて、積極的に足を引っ張りに行ったようにしか見えなかったんだろうな。実際は何も考えていなかったんだけど。
今こっちに欲しい人材を求めただけだからな。内政は必要なんだから、その為の人材を欲したんだ。ポーションとかそんなのは関係なくな。
人材が金で買えるのであれば、それはそれで良い事だからな。余り推奨されることでは無いんだろうけど、貴族的には問題ない。
名目上は奴隷を買ったことになっているんだから、変な事をされていなければ、何も証拠も残らないはずなんだよな。とりあえず、都合がいいからどうでも良いんだけど。
「さて、ミッチェルハーロウ公爵家のやっていることが解ったんだし、ハインリッヒはどうするのかしら? やれることをやっても良いわよ。こちらへの影響は問題ないくらいのものだもの。好きにしてもらっても構わないわ」
「やれることなあ。思惑が解ったのであれば、積極的に動くのも手だよな。マクファウスト侯爵家も同じことをやる可能性はあるけど、人材は欲しいし」
「そうね。人材が足りない。これが一番大きな問題なんだもの。もっと工作を仕掛けるのかしら? それとも、静観する?」
「うーん。解ってしまえば、もっとやった方が良いと思うんだよな。失敗させるつもりは無いんだけど、成功させるのもちょっとってなるだろう?」
「言いたいことは解るわ。成功させるのはいいけれど、思った以上には成功させたくないと言う事なのよね?」
「そうなると思うんだよな。だから、人材は買い続けるのが良いんじゃないかなって。その分、町や都市を拡張しないといけないんだろうけど、そこは人材があればどうにでもなるだろう? 石材も沢山あるんだし」
「そうねえ。できなくはないわね。やるやらないはどっちでもいいわ。急いでやらないといけないことではないけれど、やっておいて損は無いもの」
「だったらこっちの都合で動くべきだと思うんだよな。思惑が透けたからって、無理する必要は無いけど、できることはやっておきたい」
「そうね。できることからやっていきましょう。とりあえずは、人は継続的に買うのかしら? その位しかやる事が無いものね」
「それが無難だと思うんだよな。バレるバレないはこの際どうでもいいのかなって思っているからな。バレても言い訳はできるんだから」
別にバレたからって何をされる訳でもない。こっちが配慮する必要はないんだよ。必要だから買ったという事であれば、文句をいう場所が無くなるんだよ。俺たちも必要だから買ったんだという事にしておけるのであれば、どんどんと買うべきだろう。
最悪、兵士として冒険者を買う事も視野に入れても良いと思うんだよな。兵士の人材不足は割と深刻だからなあ。
兵士の成り手がいないんだから、そういう人材を積極的に登用していくもの良いだろうと思う。向こうに金が渡るが、それはポーションで返って来るんだから。
結果的には、ポーションで人を買っているのと同じなんだよな。それに、これからはもっと売り物が増えるだろう。食料品は、ミッチェルハーロウ公爵派閥の得意分野だ。補給物資に食料品は絶対に必須である。
食料が無いと、開拓出来ないからな。食べるものがなくては開拓ができない。だから、食料品もどんどんと売ってしまおう。
どうせ余っているんだからどうでもいいな。特に肉類は余っているんだよ。肉がないとか、冒険者には辛いだろうしな。
開拓民にも肉を食べさせてあげてくれ。そうすれば、やる気も起きるから開拓が成功すると思うんだよな。
食べ物は重要だぞ。無いのとあるのとでは全然違う。特に士気が変わる。それは戦争で思い知った。食べ物は大事だ。有無を言わせないくらいには。
「取れる手段は全部取りましょうか。何かしたいことがあれば、積極的に動いてもいいわよ。工作だとバレても構わないわ」
「バレても良いのか? まあ、とりあえずは人手を買って、ポーションと食料を売りつけるくらいの事をすればいいかなって思っているんだけど。まだ何か、追加でやっておいた方が良い事があるのか? あるんだったら、積極的にやるけど」
「そうねえ。石材と木材も買い付ける? 都市や町を拡張するのであれば、絶対に必要でしょう? 鉄なんかも買い付けられるといいかもしれないわよね」
「石材に木材か。それもいいかもしれないな。お金を渡せば、その分ポーションと食料品に変わっていくだろうから、積極的に買ってもいいな」
「どうせ余らないものなんだもの。どんどんと買ってしまいましょう。必要が無ければ、バズビーテイラー辺境伯家に売ればいいのだし。勿論、無料で渡してもいいわ。開拓が進む方がいいから。けれど、人材はもっと貰っておきましょうか」
「だな。人材は一番欲しい。何をするにしても人材が無いと話にならないことは解っているんだし。引き抜けるのであれば引き抜いて行こう」
人材の枯渇が一番不味い事態だからな。人材が足りないとなると、まあ酷いことになる。村の予定地は荒れるだけだし、暫くすると魔境に返ってしまうからな。
こっちの大魔境の開拓は心配しなくても成功しているんだし、向こうの開拓も成功しても良いんだけど、失敗しても良いんだよな。積極的に足を引っ張る方が良いと思うんだよ。派閥の為にもなるんだし。俺たちも人材が欲しいし。
思惑が解ってしまえばこっちのものなんだよな。何をしたいのかが解れば動く方は色々とできるんだよ。何をしてはいけないのかがはっきりするからな。
人材を買って、どんどんと都市や町を拡張していこう。人材不足になる方が問題なんだよ。色々と秘密が多い内政をしている訳なんだけど、バレて困る事をしている訳ではない。バレても大丈夫なようにはなっている。
基本的には何をしているのかが解らないと思うからな。平民には伝えてない事も沢山あるんだから。今後、どうしていくのかも考えないといけないんだよなあ。
積極的に足を引っ張りに行くのは良いけど、マクファウスト侯爵家との競争になる可能性もあるんだよな。こっちの人材は俺たちが貰いたいんだよ。




