ラウレーリンに報告、支援をどうするの?
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「そんな感じだな。4つの貴族家とも俺たちの寄子になる事を了承してくれた。支援についても話はしてきたし、やって貰いたいことも話してきたつもりだ」
「そう。ご苦労様。断られる可能性もあると思っていたのだけれど、無事に全部引き入れられたのね。それは朗報だわ。本当は、もう少し寄子が欲しいのだけれど」
「まずは実績作りからだよな。そうしないと寄子を増やしても失敗例が沢山出てくるだけだと思う。今はまだこれだけで良いんじゃないかな?」
「ええ、解ってはいるのよね。でも、5年後には侯爵が約束されているんだもの。もう少し欲しいと思うのが、ね? その内また引き剥がす予定ではいるけれど、候補は絞り込めていないし、もう少しかかりそうかしらね?」
「だろうな。成果が出てくるまでには少なくとも3年はかかるだろうし、産業によっては、50年後ってのもあり得るだろう?」
「そうね。羊なんかはまず増やしてもらわないといけないもの。50年単位で時間がかかっても仕方がないわね。方法がない訳では無いけれど」
「いや、羊をいきなり増やすのは無理じゃないか? 野生の羊ってもう殆どいない気がするんだけど。まだ生きている羊がいると思うのか?」
「生きている羊も何処かには居るとは思うわよ? そんなのを探すよりも確実な方法を取ればいいのよ。他派閥の羊を買えば良いのよ。最低でも、子供を産める羊という条件はあるだろうけど、羊を飼っているのがそこだけではないから」
「まあ、確かにそうだけど、自産業の主力商品を簡単に手放すのかって話もあるだろう? 主要産業じゃなければ、手放してくれる可能性もあるけどさ」
「そこは交渉次第ね。やり方は幾らでもあると思うわ。犬は良いとしても、羊と牛はそうやって買い求めることも考えないといけないわね」
「うーん。難しいとは思うけどな。結局は金になるのかならないのかだよな。そこまでの利益を求めていない所じゃないと難しいとは思う。そんな貴族家が無いとは思わないけど。何処かは手放したいと思ってくれるかもしれないし」
「そういう所はあると思うわ。次の仕事はそういう貴族を探すことね。これに関しても支援の一環だから、出来ると思うわよ?」
「なあ、犬には種類があったんだけど、牛や羊にも種類はあるのか? 無いはずがないと思っているんだけど、どんな羊や牛でも良いのか?」
「種類が違うのは仕方がないわね。交配できるかどうかも怪しいけれど、とりあえず集めてみましょう。要らないのであれば、こちらで引き取れば良いんだもの」
まあ、それはそうなんだけどな? そうか、次の俺の仕事は、寄子の支援がメインの仕事になるのか。やらないといけないことは沢山あるよな。
まずは資金、食料、餌、ポーションを第1便として送り込まないといけないだろう。それを幾つ用意するのかも決めないといけない。
決まっているのは資金だけだからな。それ以外はどうやって支援をした方が良いんだろうな? ポーションは定期的に支援をした方が良いのはその通りだとは思うんだけど。
食料に関しては、メインは肉になる。そして、マクファウスト侯爵家から買い取った野菜類だな。まだまだマクファウスト子爵家では農産品の支援は難しい。自分たちで食べる量以上の食料を作れていないからな。そこは金で解決するべきところだ。
「寄子の支援がメインの仕事になってくるんだな? 後は軍関係の仕事と。寄子の軍隊に口を出すわけにもいかないから、支援も難しいんだけどな?」
「軍事関係についてはまだまだ先でいいわね。でも、馬は買ってあげなさい。情報伝達速度が重要なんでしょう? 馬は必須と思ってもらってもいいわね」
「馬は買うぞ。絶対だ。人間が走るよりも馬が走る方が早いからな。その辺の説明はしなくても解るとは思うけど、念のために説明はしておくつもりだ。こっちから軍を出さないといけない事もあるだろうし、結構忙しくなりそうだな」
「そうね。ハインリッヒが即応部隊を作ったとは言っても、寄子の領地までは遠いから。救援が出来る体制だけは作っておくことね」
そうなんだよ。俺がいない間に即応部隊の新設を行ってもらっていたんだよ。絶対に必要だからな。馬も贅沢に200頭仕入れたんだよ。
戦闘で、対集団戦闘に特化している人たちを200人。各部隊から抜擢して、即応部隊を作らせた。馬の納品はこの数日前くらいだったんだよ。
編成も何もない。200人で1つの部隊だ。隊長と副隊長を決めた以外は何も決まっていない。だって、独自の判断で動けるのがこの即応部隊の利点だからな。命令系統を沢山作る訳にはいかなかったんだよ。これで急ぎの仕事も対処できる。
馬の供給が追いついてきているのが素晴らしい。アルマーテラー準男爵家は頑張っているようだな。そもそも初めの数が多かったんだから、こうなるのも時間の問題だったんだろうけど。
「後の事はやっておくから、寄子たちの支援を充実させること、まだ夜会を開くつもりはないから、先に大規模に梃入れしなさい」
「大規模にね。思いっきり支援をしても良いというのは解ったけど、羊や牛を飼っている貴族家のリストをくれるか? 交渉の使者を出したいから」
「纏めておくわ。産業が大きくなることは良い事だもの。出来る限りの支援をして、元の派閥の貴族家を辞めてよかったと思えるようにしないとね」
「それはそうだな。今の方がよかったと思えるようにしてやらないといけないだろう。簡単に引き剥がされても困るからな」
「ええ、ついでに産業を興せそうなら興してもいいわよ。手いっぱいならこちらからも人手を出してやればいいわ。それか、産業ごと他貴族家から引き抜いてもいいわよ。出来ることが多い方が早く自立してくれるでしょうからね」
「産業を興すのは、難しいとは思うけどな。まあ、様子見をしてみるけど、まずは他貴族家のリストを貰わない事には始まらないかな」
「そうね。それは準備するからお願いね。それと、支援とは言うけど、何処までをやるのかになると思うわ。何処までを想定しているのかしら?」
「うーん。難しい所ではあるんだけど、約束している支援とは別口になるからな。とりあえずは、産業を10倍にしてやってからになると思う。その位の規模は必要になってくると思うんだよな。規模が無いと輸出に回せないだろうし」
結局は規模感は大事。貴族家で全てを管理するんだけど、規模は10倍以上にしてもらわないと、輸出で食っていくことになるんだから、その位は必要だよな。
マクファウスト子爵家に取って必要なのかという事が大きい。特に牛と羊は数を増やさないといけないから、急がないといけないよな。
犬に関しては、急がないでも大丈夫だ。ただ、愛玩用の犬を10匹、マクファウスト子爵家で飼う事になっているから、それに関しては受け入れを急がないといけない。後2か月くらいで用意ができるって話だしな。
犬は増やそうと思ったら直ぐに増えるそうなので、心配はしていない。とりあえずは、冒険者のお供を増やそうかと思っている。
商人の護衛でも、結構役に立ちそうな感じがするからな。大型犬は、ゴブリン並みに大きくなる種類もいるんだそうだ。戦闘も出来るから良いよな。
その分、ポーションが必要になってくるんだろうが、ポーションの在庫なら、こっちの冒険者はかなりの数持っているからな。その辺はまったく心配していない。むしろ、犬部隊を作った方が狩りが効率よくなるかもしれないんだよな。
人間よりも知覚がいいからな。特に嗅覚と聴覚に優れるのが犬だ。冒険者の役にも立つと思うぞ。買い手が沢山見つかると良いんだけどな。




