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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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夜会に参加

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 今年の夜会の参加者の質は、上がっていないが正解だろうな。いや、それでも表情は明るい。希望が前に存在している証拠だな。


 マクファウスト侯爵家の夜会が始まった。前回通りにあいさつ回りをして、寄子たちのお悩み相談を受けるんだけど、今回は寄子たちの状態が凄く良い。


 着ている服は確かに前回と比較しても、そこまで変わった様には見えない。それでも、話している内容は、前回と比べるとかなりマシになっている。


「何とか数を揃えられましてな。今は大量に輸出をしている所なのです。マクファウスト子爵家が教えてくれた情報網は、スタンピードの防衛戦にも必ず役に立ちます。故に是非とも馬の導入を検討していただきたく」


「こちらとしても同様ですな。魔導書が受注限界に達しているところです。今は魔道具師の育成にも力を入れているところですな。魔導書は確かに高価なものですが、それ以上の稼ぎがある者たちにとっては、必要な物となるでしょう。これもマクファウスト子爵のお陰ですな」


 等々、お褒めの言葉を頂きつつ、営業をかけられている。営業ができるだけの産業に育ってきたと言う事なんだよ。馬は絶対に必要だからな。


 今後の事も考えると、商人にも馬を導入させたい。特に寄子を持つ身になるのだ。商人の大量輸送能力があると全然違うのだよ。馬車を導入して欲しい所なんだけどな。


 商人が馬車を導入できない理由は、冒険者が追いつけないからだ。護衛となる冒険者を置いて魔物と出くわしたら死ぬ未来もあるのだから。


 だからと言って、馬車に冒険者を載せていたら、荷物を乗せる場所が無くなってしまう。それなら遅くとも沢山運べる方が有利だし、馬の維持費もかからなくなる。


 だったら、護衛の冒険者に馬を貸し出す事業をやればいい。馬に乗れない冒険者は案外少ない。割と誰でも乗れてしまうのだ。


 その辺は冒険者次第になるところもあるんだが、護衛依頼を受けつつ、馬の貸し出しを許可すれば、素早い移動が可能になってくる。


 頻繁に護衛依頼を受けるのであれば、馬を飼う事も視野に入れておけばいいだろう。その分、護衛依頼に力を注ぐことになるんだろうが、それはそれで良い事だからな。確実に稼げる依頼があると言う事は、とても良い事である。


「……なるほど。馬を貸し出し、商人の馬車と歩調を合わせての商売ですか。確かに需要はあるでしょう。馬車を使わない理由が無くなりますからな」


「だろう? 一番の問題は移動速度だ。それが解消されるのであれば、馬車での移動も可能になる。荷物もいつもよりも沢山運べる。良い事だとは思うんだ」


「荷物が沢山運べると言う事は、商人が儲かる事にもなりますからな。そうすると護衛依頼も高くなる。馬の代金も払えるという事になりますな」


「そうだ。マクファウスト侯爵家やマクファウスト子爵家は遠い。どうしても移動速度を要求されることもある。そんな時に馬車があれば心強いだろう」


「魔導書を届けるのも、今の所では70日ほどお待たせしているかと思います。それが20日程度で届くとあれば、商売の仕方も変わってくるでしょうな」


 物流が滞るのは不味い。それは文官たちとも話し合っていることなんだが、飛び地がある以上、どうしても物流が悪いとそっちが発展しないのだ。


 何かあった時に直ぐに動けるようにしておく、これがかなり大切な事になるんだよ。勿論だが、情報も物も人も全て大切なんだ。支援するのは早い方が良い。特にスタンピードなんかの時は早さを求められるからな。


 で、何故いつもラウレーリンが話しているのに、俺が会話をしているのかというと、ラウレーリンから引き剥がしの時に話すのだから、今の内に慣れておかないといけないぞという試練の為だ。積極的に会話を振る練習中である。


 もっとも、この場で多少のミスがあったとしても、笑って聞き流してくれる面子だからこそだな。これで揚げ足を取ってくる貴族家がいるのであれば、流石にラウレーリンも俺に任せなかっただろう。


 そうなんだ。今は俺はラウレーリンと別行動中。つまり、助けが無い状態なんだよ。厳しいだろう? それでこそラウレーリンな訳だが。


 でもまあ、支援した貴族家が大きくなってくれているのはありがたい話ではある。特に馬はな。あるのとないのとでは全然違うはずなのに、重要視されていないんだよ。


 これも騎兵が少なくなったからだろうな。騎兵は場所を限定される。平原、高地、その他地面が平らな所では効果を発揮するが、林や森、山では使いにくくて仕方がない。


 今の魔境で一番多いのは森だ。平原の魔境もあるんだが、騎兵って見ないんだよな。ダートエミューの相手をするのであれば、騎兵の方が向いているんだけど。


「我が家も白磁器の売れ行きが好調でして。何方かというと原料の方が足りない始末です。マクファウスト子爵家からもポーションを大量に買わせていただいております。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います」


「いや、礼には及ばんよ。こちらとしても白磁器にはお世話になっている。ラウレーリンはあれに何か絵を入れられないかと言っていたが、出来そうか?」


「絵ですか。それはそれ専用の職業の方が必要そうですね。顔料も必要でしょうし……。解りました。何か考えてみましょう」


「化粧品も順調に売れている様で何よりです。これを機会に、皆さまの都市の平民の皆さまにも化粧を進めてみてはどうでしょうか? 化粧品を買う余裕も出てきたのではないですか?」


「化粧品か。そうだな。平民の暮らしにも余裕が出来ていている。我が領でも売れるかもしれないな。一度物を売りに来てほしい」


「そうですね。我が領でもある程度の資金はあるかと思います。講師の方も一緒にお願いしたいところですね」


 うんうん。良い循環だな。平民がお金を持ち始めているのは良い事だ。それもこれもポーションを割安で融通しているからだな。


 割安でも、向こうで売る時は定価で売る。そうしないと向こうの錬金術師を廃業させてしまうからな。それはよろしくない。なので、割安程度で済ませているのが現状だ。


 本当は自分たちでポーションを作って貰えるのが一番なんだけどな。でもそれにはマクファウスト侯爵家とミッチェルハーロウ公爵家の許可が必要だ。次の夜会、5年後くらいには解禁されるのではないかと思っているんだが。


 冒険者が潤うと、平民も潤ってくれる。その好循環に入ったら、後は自然と産業が伸びていくんだよ。そこまで難しい訳ではないんだが、好循環に載せるのが一番の難題だ。何をどうしたら好循環になるのか、それを探さないといけない。


 アルローゼンで解ったことは、冒険者が潤うと、平民にもお金を落としてくれるという事なんだよ。それを他の貴族家にもやって貰っただけだ。


 効果は上々。ポーションが多いというだけでも、冒険者の行動が活発化する。消極的にしか動けなかった冒険者が、積極的に行動するだけで、利益が大きくなるんだ。冒険者にとってポーションは欠かせない存在なんだよ。


 後は、もうちょっと主要産業が育ってくれて、他の派閥にも売り込めるようになったら、徐々に援助を減らしていって、返してもらえばいい。


 余裕がある内に返そうとしてくるかもしれないが、それは却下だ。余裕のある内は増資するべきだ。限界まで育て上げるべきだ。俺はその方が結果的に返済も早くなると思っている。別に返してもらう必要は無いんだけどな。


 マクファウスト侯爵家の寄子は、これからも発展していくだろう。寄親から援助がなくても独立できるくらいにはなって欲しい。


 それでも、支援は止めないんだが。資金的には余裕があるからな。国から回収しているのであって、他の所からは回収していない。国が持つかどうかの方が心配にはなるんだけど。

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