ミッチェルハーロウ公爵派閥の夜会
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ミッチェルハーロウ公爵家に派閥の全ての貴族たちが集まってきている。一見すると良さげな服装をしているように見えるが、見えるだけだな。
その辺の微妙な感覚にも慣れてきた。例えば、あそこに居る貴族、上着は確かに良いものを使っていると思われる。が、中はそうでもないな。袖口から見えるものに関しては、3級品という風に感じてしまう。上着が良いだけに、余計に目立っている。
向こうに居る貴族は着ている服は2級品だ。だが、所々に直した場所が見え隠れしている。上手く隠してあるが、思った以上に見つかってしまっていると思う。
更にはあそこの貴族だな。……多分だが、痩せてしまったんだろうな。何があったのかは知らないが、お腹周りは肉じゃなくて布だな。違和感が見て取れる。
と言うように、最近だが余計にこういう感覚に鋭くなってきたんだよ。原因は解っている。ラウレーリンの試験だ。文官に同じような事をやらせている。
気が付いてチェックを入れられたら得点、1日見逃したら減点という風になっている。勿論、的外れな指摘をしたら減点だ。
仕事が減ってきたんだから、そういう事にも目を配れと言う事なんだろう。最近は得失点がプラスになってきているが、始めたころは本当に酷かったからな。
ともあれ、そんな感じで訓練をされている結果、まあ、なんとなくだが解る様になってしまったんだよ。要らないスキルだとは思うんだけどな。完全にスキル扱いしている。魔力とスタミナの代わりに、精神をすり減らすようになってしまったが。
目を鍛えろと言う事なんだろう? 色んな事が見えるようになるからと。見え過ぎて嫌になりそうなんだけどな。見たくなかったよ、そんな事。
「なあ、ラウレーリン。質に関してはなんとか解って来たんだけどさ、前回と比べるとどうなんだ? 寄子たちの服装は結構整ってきていると思うんだけど」
「そうですわね。質に関しては上がっています。なんだかんだと言いつつも、半数以上はまともな服装をしていますから。寄子たちを抜いても、資金的に余裕が出来てきたんだろうと思うわね」
「これで余裕が出来てきているのか。もうちょっと資金の融通をしてやりたいが、貸し付けるのもな。やはりポーションだよなあ。まだなんだろうけど」
「まだでしょうね。次の夜会には何とか間に合うかという所ですか。急いで発表をすると、公爵家も準備が出来ていないと思うわね。下手なものは出せないもの。技術者を育ててからになるわ。流石に侯爵家に出せとは言えないでしょうから」
「まあ、そうなるよな。資金不足は深刻だな。これはもしかしたら寄子を剥がされる可能性もあるのか? 勝ち馬から降りる奴もいるかもしれないな」
「降りたければ降りれば良いのです。勝ちは確信していますが、その恩恵に預かれない人も居ますからね。別の家を引き入れれば解決するもの」
「代わりはいくらでもいるってやつか。結局は1番じゃなきゃ駄目だって事なんだよなあ。その辺は変わらねえなあ」
「1番じゃなければ意味がない。それはその通りでしょう。2番は1番目の敗者。どう言い繕っても負けていることには変わりがありません。目指すのは1番です。それ以外にはあり得ませんね。それで? 変わらないとはどういう意味ですか?」
「ん? ……いや、爺さんも魔道具師で1番だったからな。1番じゃないと駄目なんだなって再確認したところだよ」
「……そういう事にしておきましょうか。さて、そろそろミッチェルハーロウ公爵から連絡が入りそうですわね。お父様も集まっていっていますし」
みたいだな。ふう。つい昔と比べてしまった。危なかった。いや、なんとなくなんだけど、バレているというか、何かあるのは解られているんだよな。結構前から。
追求はされないけどな。解っているけど、聞いたら駄目な事なんだろうなってのは解っているというか、外堀を埋めてから聞こうとしているのかは解らないけど。
「さて、今宵も集まってくれてありがとう。忙しい中集まって貰ったのもこの時のためだ。今日は大魔境を開拓を始めて10年が経つ。それの結果報告という訳だ。皆にも少なからず手伝ってもらった。今日はその功を分かち合いたいと思う」
とはいっても、どういう風になったんだろうな。最終的な開拓状況は解らないんだよな。確か、準男爵が4つ分とか言っていたと思うんだけど、興すのは3つの家だったよな?
小さい飛び地を貰っても嬉しくないだろうし、関係ない家は多そうだな。俺たちも関係ないし。その時は参加すらしていないんだから、仕方がないんだけど。
「さて、この10年で開拓できた領地は、村211、町26、都市9だ。随分と開拓できたと思う。そうだ。準男爵家が7つは作れる領地となっている。男爵家であれば、4つは作れるだろう。それだけの領地を獲得できたのも、諸君らの協力の賜物である」
あれ? そんなに増えたのか? 増えすぎじゃないか? どういう事なんだろう。倍になっているじゃないか。
倍って事は、どういうことだ? どうするんだろう。前回の王都であった論功行賞の時に話していた内容と全然違うものになっているんだが。
準男爵家を7つ作るのか、男爵家を4つ作るのか。それが問題だな。周辺貴族に分けるにしても、ちょっと量が多過ぎやしないかね?
「今回獲得した領地は前回の村30と比べると格段に多い。よって、我がミッチェルハーロウ公爵家、バズビーテイラー辺境伯家、マクファウスト侯爵家、マリンネグロ伯爵家から独立をさせ、4つの準男爵家を新たに作る事とした」
うん。それは聞いていた話と辻褄があうというか、結局4つ立ち上げる事にしたんだな。そうしないと無理だったって事なのかね?
いきなり準男爵になる人たちには、良かったねと声をかけて良いのか、残念でしたと声をかけて良いのか解らないけど。当主にはなったけど、降爵みたいなものだからな。喜んでいいのやら、悲しむべきなのか。
分家を作るにしても、準男爵って事はないからな。伯爵家から作るとしても男爵なんだよ。最下級の貴族になったことを喜んでいいんだろうか?
難しい判断だと思うけど、バズビーテイラー辺境伯家の隣接地に貰えるんだよな? 昇爵の目はあるんだよなあ。ちゃんと領地運営していればって話になるんだけど。
やりがいはあるんじゃないかな、うん。俺みたいに平民から貴族になったみたいなのは稀だからな。あるはずがないと言った方が良いか。なんで貴族になってしまったんだろうなあ。平民で裕福に暮らしていくのじゃあ駄目だったんだろうか。
でも、当主になれた方がやれることは増えるよな。特に初期の頃なんて、ちゃんと親元からの資金的援助もあるんだろうし。
それに魔境で当たりを貰ったら、大出世できる可能性もあるんだよな。ヴェノムスパイダーとかおススメなんだけどな。良い糸が取れるぞ。
ユキポヨなんかの妖精系が当たったら、確実に外れである。まず倒すのが困難だからな。空を飛ぶって反則なんだよ。
飛ばなければ、鉄の剣でも倒せるんだがなあ。飛び道具で倒す猛者が欲しいよな。そんな冒険者が居るのかって話にもなって来るし、魔境の当たりハズレは大きいと思うんだよ。楽に倒せて資源になる魔物が良いよな。
まあ、それにしてもまずはポーションからなんだけどな。マクファウスト侯爵家からは、まだ対策系ポーションの作り方を公開していないからな。
公開したのはマニュアルに載っているポーション各種だけなんだよな。それもハイポーションと魔力ハイポーションの作り方は公開していないし。
もうちょっと後での話になるんだろうけど、何時頃になるのかね? ミッチェルハーロウ公爵家やバズビーテイラー辺境伯家は勘づいていてもおかしくないけど。




