ミッチェルハーロウ公爵家に着きました
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さて、長旅を終えてミッチェルハーロウ公爵家の領都、ヴァイスホルトにやって来た訳なんだけど、ここはいつも通り盛況なのと、道が解りにくいのが特徴だな。
本当はアルローゼンもそうした方が良いんだろうけど、今更そんなことできるかという感じでラウレーリンが却下した形になる。
領都として設計していくのであれば必要だったんだろうが、領都とするつもりは無かった場所だからな。それよりも生活のしやすさを求めていく方がいいのではないかというのが俺とラウレーリンの見解だな。便利で結構、攻められても跳ね返す自信はあるし。
さて、兵士たちはいつも通り都市の視察に向かわせて、俺たちは報告を受け取っていた。ラスコシッラ公爵家とダルバダラゴーナ公爵家の報告だな。
「以上が報告になります。排出した家庭にも金銭が入っているようでして、かなり大規模に集めているようですね。予想は当たっていたと言う事になるかと思います」
「うーん。そうなると、狙いは派閥の発言力の上昇と、金銭の確保。その辺りになるんだろうな。ダルバダラゴーナ公爵家のやっていることは、そういう事だろ?」
「ダルバダラゴーナ公爵家がやっていることは、本当に単純な話ね。資金を集めているのが目に見えて解るもの。問題は資金をそんなに集めて何をしようとしているのかね」
「ああ、そっちか。そっちの方は全く解らないんだよな。資金を集める理由は沢山あるからな。何にそんなに資金が必要なのかって言われたら、解らないとしか答えようがない。大魔境を開拓したいからって理由でも資金は必要だしな」
「そうなのよね。資金だけを集めるのであれば、正直な所、他の方法でも出来るもの。何をそんなに焦っているのかよね。そこまでは解ったかしら?」
「いえ、資金を集めている理由までは解りませんでした。しかしながら、50年という歳月が立っている以上は、相当な資金が貯まっているものと考えます」
「そうだな、この間の占領の為の資金が必要だったって訳ではないんだよな? ダルバダラゴーナ公爵家が呼ばれることが無かったし」
「その程度の資金も出せないほどに困窮しているのであれば解らないでもないけれど、そういう訳でも無さそうだもの。後は兵士を大量に雇っているって事があれば、確かに資金が大量に必要だとは思うけれど、そんな事も無かったでしょう?」
「そうですね。巡回する兵士の数が多いとは思いませんでした。後は、兵士が魔境に潜っている風でもありませんでした」
「兵士に使っている訳でもないと。まあ、兵士を雇うにも奴隷と競合するからな。難しいだろう事は想像がつくんだけど」
「資金を貯めに貯めて何をするのかよね。ここまで潔いと、もしかしたら妨害を仕掛けてくるのかもしれないわね」
「は? 妨害? 何処の何の妨害だよ。どの派閥に対して、どんな妨害をしてくるって言うんだ? ミッチェルハーロウ公爵派閥の大魔境の開拓を妨害するのか?」
「それが有力だけれど、今更止まらないと思うのよね。むしろ止めてくれた方がミッチェルハーロウ公爵家にとってはありがたいのではないかしら?」
「ああ、確かに。予定以上に進み過ぎている感じがするもんな。多少足を止めた方が良いのかもしれないってくらいには開拓されているからな。原因が言うのもなんなんだが、足を引っ張るどころか、援護していないか?」
「そうなのよね。だからといって、それを表に出している訳ではないし、妨害のつもりでやってくるのではないか、そう思うのよね」
「うーん。でも、やるにしても後手に回るよな。開拓を遅らせることは出来ても、止める事って難しいと思うし。別の手を打ってくる可能性は無いのか?」
「あるとするのであれば、派閥の切り崩しかしら? 寄子の鞍替えを金の力で推し進めることは出来るわよ。でも、それも対して旨味が無ければ無理なのよね」
「寄子の鞍替えか? 正直な所、それは無いんじゃないか? 今、ミッチェルハーロウ公爵派閥は、発言力が一番大きな派閥だろ? そんな派閥から、発言力が一番弱い派閥に鞍替えするなんてあり得るのか?」
「あり得ない話ではないわね。考えても見て欲しいのだけれど、発言力がある派閥であるのは事実だけれど、発言力があるのは誰かしら?」
「そりゃあ、ミッチェルハーロウ公爵家になるわな。ああ、そういう事か。発言力があっても、派閥での発言力が無ければ、どの派閥に居ても一緒と、そういう事か」
「そういう事ね。発言力があるのはミッチェルハーロウ公爵家に限るもの。この大魔境開拓についても、全部の寄子が賛成しているって訳ではないと思うのよ。勿論、表立っては言わないでしょうけれど、お金も開拓民も開拓者も出したくない家はあると思うわよ?」
「恩恵が限定的過ぎるからなあ。今回の大開拓の件で、何処まで派閥に引き止めておけるのかが決まる可能性もあるのか」
「そうね。もしかしたら、既に切り崩しについては動いている可能性があるわね。寄子が減るのはメリットもデメリットも無いけれど」
「え? 寄子が減るのって悪い事じゃないのか? と言うか、良い事は無いのは解るけど、悪い事もないのか?」
「無いわよ。寄子って言うのはあくまでも困っているから助けてくださいって言ってきているだけだもの。別の派閥に行く事になったら助けないだけで、別にどうでもいいわね」
「あー。助けてくださいっていう先が変わるだけで、別にそんなのは要らないって切り捨てることも出来るって事なのか」
「バズビーテイラー辺境伯家の付近にある家は抜けることは殆どないと思うけれど、私たちみたいに派閥から飛び地になっている所は抜けてもおかしく無いもの。恩恵が限定的でしょう? 公爵家からも辺境伯家からも支援は無いもの」
「俺たちはそれでもやっていけるけど、やっていけない家もあるって事なんだよな? でもそれって、俺たちが関与できることか?」
「しても一緒ね。抜けたいなら抜ければ良いのよ。後で色々と思い知っても遅いだけだもの。それを助ける道理は無いもの」
「まあ、そりゃそうなんだけどさ。引き抜かれても良いのか? こっちが引き抜き返すことは無いのか? 数はないよりもマシだろう?」
「そうね。マリンネグロ伯爵家が抜けるのであれば止めるでしょうけれど、子爵家以下が抜けても大した事にはならないわね。数として機能していないもの」
「……それは俺たちも含めてか? なんかラウレーリンの言い方だと、マクファウスト子爵家は違うぞと言いたげに聞こえたんだけど」
「あら、当然じゃない。マクファウスト子爵家はミッチェルハーロウ公爵派閥にとっては重要な子爵家よ? 抜けたら大損害になるでしょうね。抜けるつもりも無いけれど。マクファウスト子爵家にとって、抜けることはデメリットしか無いもの」
「そうだわな。領地の場所的に考えても、マクファウスト侯爵家とはしっかりと手をつないでいかないといけない場所にいるし。それに今抜けると、折角大魔境を開拓しているのに、それを貰い損ねることになるからな」
「そういう事ね。それに資金なんてどうでも良いもの。一体いくら余っていると思っているのよ。私はもうちょっと市中にお金を流したいと思っているくらいだもの」
「ポーションの金額が丸々入ってきているからな。そりゃあ、金は余るさ。でも、ポーションの値段をがっつりと下げる訳にもいかないんだろう?」
「そうね。多少は安くしているけれど、それはアルローゼンではって話だもの。まだ飛び地では出来ないわね。もう暫くはかかると思うわ」
まあ、いつでも良いけどな。金が余っているとかいう贅沢な事をいっていられるのも、今だけなのかもしれないし。ずっとになる可能性もあるけどな。




