表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

223/406

第1回料理大会

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 さあやって来ました7月1日。今日は料理大会の日だぞ。持ち寄った料理で一番美味しいものを決めるのが今日だ。賞金も出るし、賭けも盛況だぞ。


 参加者は2855人。無論、1か所に集まれないので、色んな場所で審査員が白黒を付けるんだけど。最終的には領主館の前で戦い、1位を決める。


 賭けの総金額は白金板5000枚を超えた模様。賭けに全力過ぎるだろう。お前らはちょっとは加減しろよ。大体の奴らが損をするんだからな。


 賭けで身を滅ぼしても知らんからな。身内票でならまだ可愛い方だろう。なお、誰にも賭けられなかった人は居ないので、誰かには賞金が入る事になるんだけどな。


 始まりは日が登ってからだ。各所に文官を散らせてあるから、そこでガチガチに勝負をしてもらう事になる。そうして最終的には100人くらいが領主館に集まる予定だ。大体昼頃には集まって来るんじゃないか? 解らないけど。


 対戦回数が多い人と少ない人が居るだろうが、それは仕方がない。平等には出来ないぞ。ただまあ、1度も戦わずに4人になることは無い。最低でも3回くらいは戦うだろう。


 料理は10回分以上を作る事となっている。そうしないと戦う回数によっては料理が無くなってしまう事もあり得るからな。多めに作って貰う事にしているんだよ。


 朝から本当に大変だよなあ。色んなところで対戦がされているんだろう。結構歓声と言うか、奇声の様な声まで聞こえてくる始末。


 楽しみではあるが、一体どんな料理が出てくるんだろうな。俺が食べるのは4つだけなんだけど、多分勝ち上がってくるから4つともとてつもなく美味しいんだろうな。


 優勝候補と言うか、賭けられた金額が一番多いのがやはりこの町で料理店をしている人なんだよな。と言うか12位までが料理店の店長だ。順当に行けば勝つだろうと思われているんだろうが、俺はこの人たちは勝てないと思っている。


 よく解らないかもしれないが、料理ってものは発想と閃きなんだよ。経験だけではどうにもならない事もあるんだよ。


 まあ、初めは順当に勝てるとは思うんだけどな。しかし、主婦層を甘く見ては駄目なんだ。隠し玉と言うか、なんでこの人がって人が勝ち上がってくると思っているんだよ。料理は幅が広く、奥深いものなんだ。


 ああ、大きな声がそこら中で聞こえてくるな。多分これはやっているな。勿論だが、認めてはいないが、黙認されることではあるんだけど。


 賭けが横行していると思われる。1戦だけの賭けだな。胴元は何処かの誰かがやっているんだろうけど、それも仕方が無い事なんだよな。


 領主館が胴元になっている賭けは、優勝だけなんだよ。単勝では賭けられない。だが、それに賭けたい人も居るだろう。そういう時は誰かが胴元になって賭けが始まる。


 それを禁止することは出来ないし、するつもりもない。これも娯楽の1つだ。身を滅ぼしたら知らんが、そこまで賭けるなと言いたい。


 まあ、そんな奴はそもそも既に滅んでいるんだろうけどな。賭けは魔性のものでもあるんだよ。これに嵌まらない人は少ないとまで言われている。


 だって、勝ったら数倍になるんだぞ? 何もしていないのに金が増えるんだよ。それが快感に思えてくるんだよ。俺も勝った時は、体中が震えてくる錯覚を覚えたこともある。まあ、それ以上に負けて、体中から変な汗が出てきたこともあるんだけどな。


 1度は体験しておくべきだと思うぞ。勝った時の喜びを。負けたときの震えを。どっちも得難い経験だと思う。嵌まってしまわないように注意をしないといけないが。


 居るんだよなあ。私生活全てを賭け事にしてしまう奴が。完全に中毒になっているんだよ。稼いだ金を全て賭けにつぎ込む阿呆も居ると言う事なんだ。


 まあ、家の金をつぎ込んだり、人の金を盗んだりする奴もいるが、それは犯罪だからな? 家族と絶縁する覚悟でやってくれよという話だ。そこまでしてやるんじゃないと言いたくもなるが、やる奴はやってしまうんだよな。


 時刻はいい感じに過ぎていき、日が一番高い所までやって来た頃、2855人居た参加者が、今は16人まで減っている。それを8か所で文官たちが勝敗を決めている。


 文官たちも悩み抜いて選んでいるみたいだな。気持ちは解る。だってここまで残っているものは全部美味しいんだもの。絶対にな。甲乙つけがたいんじゃないか?


 領主館前だというのに、賭けは盛況なようだ。黙認しているから良いんだけどな。胴元が負ける事ってないから、胴元になったやつの勝ちになるのは当然なんだけど。


 1戦1戦で歓声と悲鳴が上がる。ここまで残る事がまず凄いことなんだから、参加者は自信を持っていいと思う。次回も参加してくれよな。


 これっきりじゃないからな。何度も何度もこの大会は行われる。年に2回のお祭りみたいなものなんだ。普段は日の目を見ない人たちが活躍する様を見て行ってくれればいい。勿論、味見をした人たちも居るだろうから、その人たちは既に楽しんでいるんだろうけど。


 そして、4強が決まった。俺の前に出てきたのが4人。……すげえな。やっぱり主婦層が強い。全員が主婦だ。そして、なんか60歳くらいのおばあちゃんが勝ち残っている。


 これを今から決めないといけないのか。さて、2人1組になったな。さて、料理の方を食べていこうか。まずは、この皿から。


 ……なんだろう。白いけど、若干中身が見えているのか茶色いんだよな。これはなんなんだろうか。これ1つが料理なんだよな? では1口で頂きます。


 !?!?!?!? なんだこれ!? ジュワッと。ジュワッと。甘辛い肉汁が閉じ込められてた。口の中で幸せが広がっていく。甘く、そして後を追うように程よい辛みが肉の味を引き立てている。


 ああ、やべえな。言葉を失う。これには勝てないんじゃないかとさえ思えるぞ。完成度が高すぎる。多分肉はファットンボアを使っていると思うんだけど、焼いただけではこうはならないぞ。旨味が凝縮されて幸せしか感じない。(カレー風味の小籠包)


 でも、次だ。水を飲んで切り替えよう。次だ。次の料理は、例の60歳くらいのおばあちゃんか。これも肉料理だな。匂いが既に美味そうなんだよ。では、頂きます。


 !!!!?? 肉汁が、肉汁が爆発を起こしている。食べやすくするために、肉をミンチにしているんだが、これがあり得ないくらいに美味い。これはトマトのソースが絶品だな。


 肉汁の癖を洗い流すためのトマトソースだ。これは1口じゃ足りない。もっと食べたいとさえ思えてくる。肉汁を引き立てているのがロズマリーフの雫だという事も忘れてはいけない。それに肉醤もちょっと使われているな。これは、やばい。(トマト煮込みのハンバーグ)


 どっちが勝つか。え? これに勝敗を付けるのか? ちょっと待ってくれよ。うーん。前者かな。(カレー風味の小籠包)うーん。そっちの方が旨味が強いと思う。良し、決定。


 さて次は? ……なんだろう。これも肉料理だと思うんだけど。では、実食。!?!? これも肉汁爆弾だと!? しかもこれ、どうやって作ったんだ? 周りがサクサクで中がジューシーなんだけど、これは、食べたことがない。しかもたれも美味い。どうなってるんだ? (甘辛ダレの唐揚げ)


 さ、最後だ。これを乗り切ればとりあえずは俺の仕事は終わりだ。では、1口で。ああ~、これは良い。驚き疲れた今を癒してくれるこの味がたまらない。ホクホクしたジャガイモが甘辛ダレでいい感じに作ってあるな。これも捨てがたい。(ふかしジャガイモの甘辛ソース和え)


 これも選ばないといけないのか。あぁかぁ、どっちだ? どっちもレベルが高くて困っているんだけど。でも勝負は勝負。こっちだな。こっちだ。(ふかしジャガイモの甘辛ソース和え)


 ふう。俺の仕事は終わった。後はラウレーリンに任せる。全部美味かった。正直、料理人が作ってくれているものよりも美味しく感じたほどだ。


 料理大会は大成功だな。これは凄い。でも、甘いものになるかと思いきや、結構肉料理が強かったな。肉って甘くしても美味いんだな。これは新しい発見だった。


 そして、栄光に輝いたのは、20代の主婦の料理だった。(カレー風味の小籠包) ラウレーリンも相当悩んだっぽいからな。おめでとう。あなたが一番だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ