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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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調査報告である事は解ったんだが

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「ユキポヨの飴玉に関して、興味深い報告書が上がって来たわ。ユキポヨは甘味を作り出している訳ではない、集めてきているんだって解ったのよ」


「マジか。集めてきているんだからこっちも集めればいいと、そういう事になるんだろうが。俺に声をかけたって事はそういう事でもなかったのか?」


「集めればいいのは確かなのよ。集める場所が問題なだけね。樹氷林の中にしか居ない魔物から集めているみたいなのよ。ルーベリーフって魔物に聞き覚えは無いかしら?」


「ルーベリーフ……。無いな。知らない魔物だ。初めて聞いたはずだ。それで? ルーベリーフが甘味を作っていたのか?」


「そういう事ね。ルーベリーフは植物型の魔物なの。しかも樹氷林でしか見なかったらしいのよね。そして、ルーベリーフの花の所に甘い雫がくっ付いているという訳なのよ。ユキポヨはどうやらそれを集めているみたいね」


「結構報告までに時間がかかったからな。慎重に調べていたんだろうが、樹氷林でしか生息しない魔物か。そんなのも居たんだな」


「そうね。それで、その魔物からポーション瓶1本分くらいの雫を集めてきてもらった訳なんだけれど、ユキポヨの飴玉の方が美味しかったのよね。なんといえばいいかしら? 甘味が凝縮されているような感じを受けたわ」


「うーん。そうなるとユキポヨが飴玉を作るのに、何か加工をしているって事になるんだろうが、ユキポヨにしか出来ない事なのかもしれないか」


「そうね。その可能性は高いわね。でも、ルーベリーフは植物の魔物なのよ。植物と言えば、ハインリッヒの植物知識でしょう? ルーベリーフから何か思い当たる植物は無いかしら?」


「ああ、そういう事で呼ばれたのか。ちょっと待ってくれ。スキルをフル活用してみるから。……ルーベリーフはそもそも魔物だから、いや、トレントの件もある。そういう方面で調べてみれば……」


 植物知識とは、植物を知っていなければ意味のないスキルだ。例えば世界樹を知らなかった場合、世界樹の育て方なんて解らないんだよ。だって、世界樹を知らないんだから。


 でも、トレントを知っていた場合はちょっと異なる。トレントを使って世界樹という何かを育てることが出来るというのが解るんだ。勿論、深く意識をしないと解らないんだけどな?


 なんと言うか、スキルと会話をすると言った方が良いのかもしれない。直ぐにポンと出てくるわけではないんだよな。スキルの奥深くを探っているとそういう方法があるんだってのが解るくらいで、使い勝手は非常によろしくない。


 だから今みたいに瞑想と言うか、対話と言うか、とにかくスキルを何とかして活用していると思い浮かぶことがあるんだよ。


 だが、ルーベリーフを使って育てる植物では無さそうな気がするんだよな。さっきから探しているんだけど、そういう方向では無さそうな感じだ。じゃあ、どういう方向なんだ?


 ルーベリーフは魔物だ。魔物を育てるという事はまずしない。魔物は人間に対して最悪の感情を持っていると言われているからだな。


 魔物と人間は相容れない。それがこの世界の常識だ。魔物が、例えばゴブリンが人間に友好的に成るのはあり得ない。常に敵である。小さい時から育てたとしても、ゴブリンは人を襲うようになるという結論に達している。小さいゴブリンなんて殆ど見たことも無いんだけど。


 だから、ルーベリーフという魔物を、魔物じゃない様にする方法があるのかもしれない。単なる植物にする方法があるのかもしれない。


 そっち方面でスキルから探してみるか。これはあくまでも植物知識。魔物知識では無いのだよ。魔物知識というスキルがあるのかどうかは知らないんだけど。


 もしかしたら、そっちを使えば何かが解るのかもしれないな。植物知識だけを持っている庭師では駄目なのかもしれない。


 植物知識と魔物知識みたいなスキルを持っていて初めて解る事なのではないかとも思えてくるな。とりあえずは探しているけど、効率が悪いんだよな。なんと言うか、報告書を片端から切り崩しているような感覚なんだよ。調べるのにはもう少し時間がかかる。


「駄目、かしら? 植物知識ならもしかしたらと思ったのだけれど、レベルが足りないのかしら? ハインリッヒ、今の植物知識のレベルは幾つなの?」


「……今は28まで上がっている。もう少しで限界の30だな。限界まで上げたら、今度はまた別のパッシブスキルを上げようとは思っているが」


「そう。そこまでのレベルでも見つからない知識なのかしら? 別の方面からも探してみた方がいいわね。そうなると、どの職業が良いのかしら?」


「解らないな。植物知識をフル活用できて、魔物知識みたいなスキルを持ってないといけないと思うんだけど、……あ!」


「どうかしたの? そういう職業に思い当たる事があったのかしら? それとも、本命が見つかったのかしら?」


「ああ、本命が来たな。ルーベリーフを魔物から植物化させる方法が見つかった。……見つかったんだけど、ローズローベルという植物が必要らしいんだ。ローズローベルは寒い所でしか咲かない黄色い花なんだけど、知らないか?」


「知らないわね。見たことも聞いたことも無いわ。それに寒い所でしか育たないのでしょう? それだと、樹氷林でしか育たないのではないかしら?」


「かもしれない。まずはローズローベルという植物を見つけてきて、それをどうにかして育てないといけないんだよな。種があれば良いんだろうが、普通に移植することになるんだろうな」


「そもそもだけれど、この辺の気候で育つのかしら? 寒い所というとバズビーテイラー辺境伯家の土地がこの国では一番寒い所なのだけれど、雪も降らないわよ?」


「……俺の植物知識では、3か月以上雪が降り積もる様な地域でないと育たないとなっている。そうなってくると、生育は絶望的だな。何か方法が無いのか考えるが……」


「とりあえず、ローズローベルという植物を探してもらいましょう。それと、ルーベリーフの何が必要なのかしら? それも用意させましょう。準備しておくことは必要だわ。何か思い付いた時に実行に移せないのは問題だもの」


「それもそうだな。とりあえず必要なのはローズローベルという植物の種、もしくは根ごと引き抜いた植物そのもの。ルーベリーフの花、緑の茎の部分から切り取って貰えるといいな。その他の部分は要らない。とりあえず、ローズローベルという植物の花は黄色だ」


「鑑定搭載の魔導書持ちが居るから、花が咲いてなくても解るわね。なるべく大量に用意させましょう。準備はしておかないとね」


「そうだな。準備はしておくべきだろう。何かアイディアがあれば良いんだけど、何がいいかな。絶対に育たない訳では無いと思うんだよな」


 解ったのは良いんだけど、どうするべきなんだろうな。まずもって雪が降らない地域なんだから、どうするんだろうな? 雪を降らせる方法があるのか?


 いや、無理だろう。雪を降らせるって、天候を操る事と同じことだぞ? そんな事は出来ないだろう? たとえ魔法であったとしても不可能だ。雨を降らせる魔法すら無いんだぞ? 雪なんてもっとないだろうと思う。


 一先ずは、調査団に色々と回収してもらわないといけないものが多すぎるから、それを待つことになるんだろうな。待つ間に準備が出来ることはやっておかないといけないんだけど。でも、何を準備すれば良いんだ? 土地くらいかな?


 土地は準備できるのか? 出来なくはない。まだ何かあった時のためにと畑は用意してあるんだ。レベル30で解放されるであろうポーションの材料を育てる為の土地が。


 まあ、そっちも本当にあるのかどうかも解らないんだけどな。マクファウスト侯爵家が見つけたらの話なんだよな。そっちも遅くなりそうだし。


 ラウレーリンは本気っぽいからな。何かしら成果を上げないといけないのかもしれない。本当に育てられるのだろうか。疑問でしかないな。

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