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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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商人は引き抜いた

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「え? 他領から引き抜いたの? しかも色んな所から引き抜いたんだ。これは揉めないのか? かなりきわどい事をやっているんじゃないのか?」


「そう見えても不思議では無いわね。実際の所は違うわよ。確かに引き抜きでこっちに来てもらったけれど、重要な所は残してあるから」


「だとしても、既に販路を持っている商人を引き抜くのは多少なりとも揉め事に発展しないかな? 確かにそうした方が後々の事を考えると楽だし、ノウハウもあるだろうけどさ。問題は他貴族家との関係だよね。その辺はどう見るの?」


「今回引き抜いたのは、その領内でも5番目6番目に甘んじているところを引き抜いたのよ。それくらいの所であれば大きくは影響しないから」


「……逆にどうやって引き抜いたのかも気になって来たぞ。兵士を貸してくれと言われたから500人くらい貸したけど、それを使ったんだよね?」


「そうね。塩を扱わせるからって言っただけよ。それで引き抜きに応じてくれた商家が多くあったって事なのよ。普通は塩なんて独占的に販売するものだから。軍事物資だもの。当然でしょ?」


「軍事物資なのはその通りだけどさ。それじゃあ他の家は多くても3つくらいの商家で塩の販売をしているって事なのか? それは、少なすぎるんじゃないか? どう考えても塩は流通させた方が良いんだから、扱う商人もそれだけ多くの数が必要だろう?」


 塩というものは、生活していくうえで必ず必要なものなんだ。だから、普通は独占なんてしないと思うんだけど。1つの商家に頼るって事なんだろう?


 ポーションでも同じだが、領地内全部のポーションを1つの商家が扱うとかおかしいだろう。金がとかそういう問題じゃない。扱うべき商品は、満遍なく広がってくれないといけないんだよ。


 塩を軽んじては駄目だ。絶対に届けて貰わないといけない物なんだ。それを独占? 俺は反対だな。そんな貴重品を独占させたらどうなるのか。


 御用商人は確かに必要だし、居ないって状況は不味いと思うが、塩の販路の管理も御用商人にだけやらせるのは間違っている。


 下手をすると、貴族家よりも力を持ってしまうじゃないか。命に関わる物品だぞ。生命線を握られたのと同じことだぞ?


 俺はそんな事をされたくも無いし、もっと自由で良いと思うんだよな。塩の販売ルートを限定するやり方は駄目だと思う。こういうのは自由にやらせる方が上手くいくと思っているんだよ。そりゃあ、全くの自由って訳にもいかないんだろうけどさ。


 行く場所行かない場所があって貰ったら困るんだよ。ある程度の協定と言うか、そう言うのは必要だろう。でも、大多数の商人を巻き込むことはする。


 色んな商人が居ても良いと思うんだよな。他領に運ぶのも大丈夫だ。許可はするぞ。他国に売るのも推奨していく。むしろ他国には売ってくれ。


 隣国は弱体化してもらった方が良いんだよ。隣国の衰退工作はやるべきだと思っている。負けないための工作は必要不可欠だ。


 魔物相手には出来ないが、人相手にならば出来る作戦もあると言う事なんだよ。それが塩の販売だ。だって、向こうも貴族家が牛耳っているんだろう?


 塩の販売は特権の様なものなんだよな。幾らで売ろうが貴族家の勝手なんだよ。生活に絶対に必要なんだから、どれだけ高くても買わざるを得ない。資金力が無い貴族家は滅びるか、借金漬けの生活が待っているだろう。


 無論、国がそんな事を認めるのかという話はあるんだけどな? ギリギリのラインを攻めてくるんだろうと思っている。


 それで塩貴族は潤うし、発言権が増してくると。こっちの王国だとそうなっているんだよな。派閥の長が抑えているんだけど、それ以外の派閥が無くなったのはそれが理由だし。


 塩の生産が出来ない派閥は無くなったんだよ。今は国王派閥を除けば、公爵家が5つある。その5つが派閥な訳なんだけど、昔は20くらいの派閥があったそうなんだよ。


 今では考えられない事なんだけど、そういう事なんだそうだ。塩の獲得競争があって、派閥の統廃合が進んで、結局は公爵家が派閥のトップになり、運営していると。


 難しいことがあったのは解った。そうなると、向こうの国も似たようなものだと言う事なんだよ。塩の利権を持つ貴族家の派閥で分かれているはずだ。


 予想では、向こうも5つか6つの派閥になっているだろうと言う話だ。詳しい事は知らないが、恐らくはその位だろう。確実に言える事は、1枚岩ではないと言う事なんだよ。絶対に派閥は存在する。貴族がマウントを取らない訳がないんだから。


 向こうも王国だと言う事だから、まずもって国王派閥はあるはずなんだよな。その派閥がどの位の権力を持っているのかによって全然変わってくるんだけど。


 こっちはそんなに権力が強くはない。通貨の発行権があるくらいだからな。塩は各派閥が生産できているし、国王派閥に依存することは無い。王領はかなりの範囲で海に面しているからな。塩の生産量は今まではトップだったんだよ。


 あの魔道具の所為で色々と変わる可能性はあるんだけどな? それ程の大発明だったわけなんだよ。ミッチェルハーロウ公爵家からお礼が届いたくらいにはやばい。


 塩を売り物にしている貴族家が、おかしな量の塩を作れると言う事で、混乱したみたいなんだけど、足りないよりはいいからな。暫くは儲けられるだろうと思う。


 その内、塩で野菜を漬けたり、魚を漬けたりするんだろうと思うんだよな。俺たちは肉を漬けて肉醤を作った訳なんだけど、似たような事はやるんじゃなかろうか。


 というよりも、魚は出来ていないけど、野菜に関しては試している。よく解らないが、美味しく出来上がったみたいなんだよな。


 みずみずしさは無くなったんだけど、旨味が上がった気がした。気のせいではないと思うんだよ。それだけ塩を大量に使っているんだけどな。


「それで、塩を扱う商人についてなんだけど、どうして絞っているんだ? 何か理由があるのか? 御用商人だからでは説明が付かない部分もあると思うんだけど。どう考えても利権にしかならないじゃないか。それを商人に与えても良いのか?」


「普通に考えれば無しよ。私が考えるのであればだけれど。でも、値段は安定しているのよ。だって、国王派閥が塩を売っているもの。それ以上高くしても売れないわ」


「そうか。国王派閥領がそもそも沿岸部にあるんだったな。それで大量の塩を作って売っていると。値段もそこそこにして、これ以上高ければ売れない様になっていると。そういう事なんだな? それで? 俺たちの塩の値段はどうするんだ?」


「勿論、国王派閥の売っている塩と同じ値段で売るわよ。敵対しても良い事無いもの。それはミッチェルハーロウ公爵家とも手紙でやり取りしているわ」


「喧嘩を売るつもりはないと。でも、商人が大量に塩を扱ったら、予想では値段が下がると思うんだけど、どうなんだ?」


「基礎となる値段は変わらないわよ? 値段が高くなりすぎないようになるってだけね。普通は海から遠い所の塩の値段は上がるものじゃない? それが安くなるのは当然の事ね。という事は、バズビーテイラー辺境伯家でも、安価で塩が手に入る様になるわね」


「そして、それを扱っているのがミッチェルハーロウ公爵派閥と。他の派閥にも影響が出そうな気がするんだけど、大丈夫なんだよな?」


「大丈夫ではないでしょうね。塩の転売で儲けていた貴族家があるのだもの。そことは険悪になるでしょうね。同じことよ。どうせ他派閥なのだから」


「割り切っているのは凄いとは思うけど、敵対はしないで欲しいんだが。出来れば平和的に済ませたかったんだけど。……塩で儲ける様な貴族家には潰れて貰うしかないのかね。まあ、派閥内での問題争いにならないだけマシなんだろうけど」


 問題はあるみたいな感じだ。どうしようもないな。各方面に喧嘩を売るみたいだから、安定するのかどうかは微妙だな。出来れば喧嘩は売りたくないんだけど。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ポーションでケンカ売ってるようなもんだし、塩が加わってもそう変わらないでしょ。
[一言] ほぼ無制限に取れるものを溜め込む意味もないですしね。 大量に作れるのに作らないのも違いますしね、人口インフレをみても今までよく塩が足りてたことに驚きます。 面白かったです。応援してます。
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