表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

199/406

塩は足りたが他が足りない

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 結果は凄まじいものだった。とりあえず成功したという魔道具で塩を精製してみたんだが、早いし何よりも量が多い。大量の水を吐き出すことになったんだけど、それは海に流せば解決する。


 効率は少なくとも10倍以上、魔石の消費量が半分以下に。圧倒的な精製効率に皆で驚いた。でも、これが最適だとは誰もが思わなかったんだ。


 もうちょっと穴の大きさを弄った方が良いんじゃないか、水を吸い込む速度は今よりも速い方が効率が良いんじゃないか、もっと大きな魔道具の方が効率が良いんじゃないか。色々と案が出てきたので、それも全部試してみたんだ。


 結果は試作品226号機が最高効率で塩を精製できると言う事が解った。量よりも魔石の効率を優先した結果なんだが。


 量を多くしようと思うと、大型化するのが良かったんだよ。ただ、それだと魔石の使用効率が落ちる。どうしても消費が早くなる。


 それに、大型すぎると、塩が貯まりきるまでに魔石が無くなってしまうと言う事が起きたんだ。それでもいいんだが、作業効率的にはよろしくない。


 塩を壷に入れないといけないんだ。焼き物に入れないといけないんだけど、入れるには適した量というものがある。大量に作る訳なんだけど、大量に作り過ぎても入れるのに苦労するだけなんだよな。それは、ポーションの件でよく解っている。


 だから、ある程度大型化しつつ、荷造りがしやすい量を作る。そして、魔石の消費を考えて作ると言う事を重要視した結果、そうなった訳なんだよ。


 最終的には、魔石効率は5倍程度、塩の精製効率は30倍で落ち着いた。全部ひっくるめると、150倍の効率化という訳なんだよ。5分の1の魔石で30倍の効率で塩が出来るんだから。


 後は量産をするだけだったんだが、今度は海水をどうやって汲み上げるのかが問題になる。今までの方法だと、海水の量が足りないんだよ。


 今までは細い溝を掘って海水を引いていたんだ。それで十分足りたし、良かったんだけど、これからは大量に消費をする。今のままだと流れ込む海水が少なすぎて直ぐに干上がってしまう。だから掘った。結構深くまで。


 塩を精製するための建物を建てて、その後ろに海水が流れ込んでくる池を作った訳なんだよ。連れてきていた大工たちが漸く出番かと張り切って3階建ての建物を建ててくれた。


 そこまで必要なのか? とは思ったが、今後の事も考えると、大きくてもいいかなと思ったんだよな。岩塩が出てきている訳でもないし。


 人口はどんどんと増える。大魔境もどんどんと開拓する。ならば塩は絶対に必要なんだよ。多くて困るものではない。


 今までの量とは比べ物にならないくらいの塩を生産してしまったのは仕方がないんだ。今後は何か使い道を考えないといけないくらいには作ってしまったからな。


 その辺はラウレーリンとも相談をしないといけない。塩って何に使えるんだろうな。食べないと死ぬってのは解っているんだけど。


 それでも値段は変えられない。塩の値段を変える事は出来ない。国が決めている訳でもないんだけど、変えると大混乱になるからな。


 まあ、まずはミッチェルハーロウ公爵派閥の塩精製の魔道具を全部これに置き換えてからでないと話にならないだろう。派閥内で塩を主要産業にしている所があるんだから、そっちの支援もしないといけない。


 余ったら最悪は他派閥に売り込むのも有りだからな。最悪他国に売っても良いし。隣の国に塩を売り込むのは戦略的に見て有りだよな。


 塩を他国に依存することは、生命線を握られるのと同じだからな。赤字上等の価格で売ってやることも視野に入れておくべきだろう。


 まあ、問題は他にも起きた訳なんだけどな? 塩を入れる入れ物が足りなくなった。当然だが、150倍になったんだから、足りる訳がない。


 焼き物を作るのはスキルに頼っていたんだが、スキルで作るにしても粘土が必要になってくる。そうして作っても、魔力ポーションを使ってガンガン生産しても、入れ物になる焼き物が全然足りないんだよ。さもありなんって感じなんだけど。


 結果、魔道具で焼き物を作る羽目になってしまった。ポーション瓶が作れるんだから、焼き物も出来るんじゃないのか? って聞いてみたら出来るそうだ。


 魔石が勿体ないからそんな事は誰もやらないだろうとは言われてしまったが、足りない物は仕方がない。勿体なかろうが使うしかないんだよ。


 そもそもの話、粘土は貰った村3つで採れるものじゃない。輸入をしないといけないんだよ。今までは王領だったから良かったものの、これからは他領になるんだ。


 輸入するには王領側に金を払わなければならない。しかも割高で払う必要がある。マクファウスト侯爵領にも粘土が採れる鉱山はあるが、輸入するには距離が遠すぎる。何往復させるつもりなのかと。それなら魔石を使った方が良い。


 どうせポーションを作るんだから、魔石は知らない内に集まってくるんだよ。フライフィッシュの戦い方も、もう慣れてしまっているからな。


 あんなものは、一度慣れてしまえばどうってことは無いんだよ。盾使いがいれば何とでもなる。木の盾では無理なので、最低でも鉄製の盾が必要なんだけどな?


 魔石は足りている。ポーションも足りている。ならば作るだけだ。良い感じの焼き物を作るために、試作品を21号機まで作ったが、納得のいくものが出来上がったぞ。


 魔石、ポーション、塩、入れ物と来たら、次に足りないのは商人だ。実はマクファウスト子爵家は商人の数が圧倒的に足りていないんだよ。


 だって、今までは都市1つで良かったんだから。それを村を5つ抱え込むようになって、その村を回る商人を作らないといけなくなってしまった。まあ、村5つを回るだけなんだからと思っていたんだけど、結局は12の商家を作る羽目になってしまったんだよな。


 当然だが、商人というものは一か所に留まるものではない。大抵は何処かで仕入れて、何処かで売り、更に売り先で何かを仕入れて次の目的地へと向かうんだ。


 村を5つ回るだけでは商人としては小規模な部類になる。都市から村を繋いで町へ。そこから村を経由して次の町へと向かうのが商人だ。


 なので、最低限でも12の商家が必要だったんだ。隣の領地でもだ。……ここまでは馬車旅で20日程度はかかる。兵士は走るしかない。


 村を3つ程移動するのが普通なんだよ。普通の商人だと、60日から80日はかかるだろう。片道でだ。塩のためにそこまで時間をかけないといけない。年に何度届くのかというレベルだ。圧倒的に商人の数が足りないのが解るだろう。


 経由する商人の数を増やせれば良いんだけど、専業の商人も作らないといけない。そうなってくると、この村々を拠点とするべきなのか、アルローゼンを拠点とするべきなのかが迷う。


 ただ、最終的にはバズビーテイラー辺境伯家まで販路を伸ばしたい。そうなってくると、塩を回収するのは年に1度となってしまうだろう。それは不味い。商人にも旨味が無いと塩の値段が馬鹿みたいに高騰するだろう。


 結果、アルマーテラー準男爵の事業を大々的に拡大してもらわないと困るという結論に達した。商人にも馬車移動してもらう事にしないと、採算が取れない。


 ちょっと特殊な馬車になるかもしれないが、馬1頭でどの位の力が出せるのかだよな。最低でもマジックバッグを500は積み込みたい。中身の重さは関係ないとはいえ、結構な量になるからな。馬1頭で足りるんだろうか。


 そして、今度は幾つの商家を立ち上げないといけないのだろうか。販路は沢山だ。塩の需要が少なくなるなんてあり得ないんだから。


 まあ、その辺の難しい事はラウレーリンと相談しないといけないだろう。とりあえずは現行の商人に扱わせるが、絶対に足りなくなるので、増員は必ず必要だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ