ポーションの輸出量が増えている
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「この量になるまで放っておいた俺が言うのもなんだが、輸出用のポーション類が多くなりすぎているよな? 寄子の方で何かがあったとは聞いてないんだけど」
「この間の夜会から増えているから、それらの件もあるんでしょうけどね。これはもう少し貿易を考えないといけないかしら? それとも資金援助が先かしらね? 向こうは財政的に上向いているという事は無いでしょうから、対処が必要ね」
「だよな。色々と不味いと思うんだよ。買ってくれるのはありがたい話でもあるんだけど、向こうの資金力が問題だよな。もっと貸し付けないといけないかもしれないか」
「貸し付けてもいいけれど、最終的には返してもらわないといけないのよ? 貸し過ぎも問題になって来るわね。それでも欲しいと言う事なんでしょうけれど……」
悩んでいるのは、ポーションの輸出状況の話なんだよ。ポーション作りに関しては、ミッチェルハーロウ公爵家とバズビーテイラー辺境伯家に教えた。だから余裕があるので寄子への輸出を増やしていっていたんだが、予想よりも多く輸出されている。
ポーションが足りなくなることは無い。在庫は無限大とまでは言わないが、十分にあるんだよ。生産も拡大させているし、問題は特に無いんだが。
向こう側の問題だよな。端的に言うと、ポーションが売れすぎている。思った以上に売れているんだよ。向こうが大量の赤字を垂れ流していると言う事である。
それは不味い。非常に不味い。寄子の領地からお金が逃げてしまっていることになりかねない。国からの補助が増えて黒字になっている可能性もあるんだけど、現状は解らないからな。
特にポーションの購入額が増えたのがケスラシュミット準男爵家。高級魔道具という独自路線をいく寄子である。マクファウスト子爵家が援助している寄子でもある。
魔導書には期待しているので、良いものをどんどんと作って貰いたいんだけど、ポーションの管理をしている所から、夜会が終わってからのポーションの購入量が跳ね上がっていると言う報告を受けて、色々と調べていたんだが、全体的に増えているんだよな。
一応、マクファウスト侯爵家にも問い合わせたんだけど、そっちでも購入量が増えているらしいんだよな。少ない所でも、2年前と比べて倍に。多い所では20倍に増えている。
流石に資金的に問題があるんじゃないかと思っているんだよな。と言うか、貸付金はポーションに消えていっていないのかが心配な所ではあるんだよ。
ポーションが無くてはならない可能性は高いんだよな。特に魔道具なんかは魔石が必ず必要になってくるんだから、ポーションを買わざるを得ない。
だからってポーションだけで解決する問題でもないのが現実だ。その辺をどうしているのかが気になるところではあるんだが、領地内のポーションの輸出量が増えていてはな。
放置していても良いんだけど、どうするのかだよな。ミッチェルハーロウ公爵家とバズビーテイラー辺境伯家に教えたのがついこの間なんだ。今すぐに公開するのは難しい。
その辺、色々とある事はよく解ったからな。詳しい事までは解っていないんだけど、今は不味いと言う事は解る。色々と足並みを揃えていかないといけないんだよな。
結果、ポーションの輸出量が5倍程度になっていたんだが、これをどうしようか。どうにもならないと思うんだよな。原因は解っているんだから。貸付金が一番の問題になっているんだよ。それでポーション類を買っているんだから。
ポーションを買わないとスキルも使えないし、冒険者の活動も制限される。だからポーションを買うのは間違っていないんだけどさ。
貸付金でやって欲しかったことはもうちょっと別の事なんだよな。主要産業の拡大をやって欲しかったんだけど。ポーションではなくて、別の所に回して欲しかったんだけどな。
ポーションであれば、融通は出来たんだ。貸付金で正規の値段で買わなくても、割安で提供することも出来たし、なんなら配っても良かったんだよ。
今更言っても仕方が無い事ではあるんだけどな。でも、今からでも遅くはないからポーションの値段を考えないとな。2割で売っても良いと思うんだよ。その位の生産量はあるんだから。むしろ配っても良いんだよなあ。あまりよろしくないのは解っているんだけど。
配るというのは、よろしくない。普通は割安で売る事もよろしくないんだけど。向こうのポーション産業が死んでしまう可能性があるんだよな。
産業を殺してしまうのは不味い。向こうでも生活をしている人が居るんだから、それは確保しておいてあげないといけないんだよ。
「とりあえずは、ポーション各種の価格を2割にして売るとしてだ。貸付金も増やした方が良いのか? 返すまでには時間がかかるだろうが、何とかなるだろう」
「そうね。今耐えうるだけのポーションは必要でしょうから、その位の値段で売りましょう。これはマクファウスト侯爵家とも足並みを揃えないといけないわね」
「連絡は任せても良いか? 正直、5倍も輸出量が増えているからな。これの対処が必要になってくると思うんだよ。備蓄量も見直していかないといけないかもしれないし、冒険者への供給量も見直さないといけないかもしれないし」
「そこは大丈夫じゃないかしら? 増えたと言っても全体の微々たるものだもの。そこまでは気にしなくても十分に回るわよ」
「いやまあ、そうなんだけど。一応確認しておかないと不味いだろう? 冒険者からポーションが足りないって声も出てきていないから大丈夫だろうとは思っているけどさ」
「備蓄量が増えているのであれば問題ないわね。減っているのであれば問題なのだけれど。大開拓を行っている兵士への補給も備蓄からちゃんと出ていっているんでしょう? 心配することではないとは思うわよ」
「それでも一応は確認しておくよ。何かあった時に困るし。それよりも俺は貸付金の方が気になるんだけど。足りているのか? 結構散財してないか?」
「無心するまでには至っていないのが不思議なくらいなのだけれどもね。貸し付けた金額よりも多くを買っていっている訳でもないから別に構わないのだけれど」
「ただ、ポーションを買い続けていると、資金が底を尽くぞ。産業の方に資金を回さないと産業が育たないだろう? 人材もそうだし、素材もそうだ。冒険者に依頼をするのであれば、ポーションも必須になってくるんだろうけど」
「貸せるお金はまだまだあるから、こちらの心配はしなくても良いのだけれど、向こうの心配よね。返せる当てがあるのであれば良いのでしょうけれど」
「主要産業を伸ばすしか道は無いと思うんだけどな。簡単に金になってくれる産業ならいいかもしれないが、アルマーテラー準男爵家なんて10年後くらいに軌道に乗るか乗らないかだと思うんだけど。しかも馬だろう? 何処まで需要を伸ばせるのかだよな」
「1つの村に2頭の馬を飼育するように指導をするつもりでしょう? そうするともの凄い数の馬が必要になるもの。10年後に準備が出来たとしたら、50年後には返せるのではないかしら?」
「無能が当主にならなければって条件は付くんだろうけどな。無能君に当主になられたらお終いだ。何もかもが計画倒れになりそうだな」
「それは何処もが抱えている問題だもの。その辺はしっかりと現当主が次期当主を育てられるのかが問題になって来るわね。私たちもロレシオをしっかりと育てないといけないもの。駄目そうならクラークに頑張って貰わないとね」
「出来ればロレシオに任せてやりたいんだがなあ。こればかりは解らないからな。大魔境の開拓でどの程度の領地を貰えるのかにも関わってくるんだけど」
順当にロレシオを当主として担ぎ上げたい所ではあるんだよな。そうしないと可哀そうだし。余程優秀なら当主にしないという手もあるんだけどな。
大魔境の開拓で貰える領地の方が広いだろうからな。そっちを任せる事も可能なんだよ。余程優秀であれば、そっちで別の家を作らせるのも有りなんだよな。
その辺はマクファウスト侯爵家の養子にしてもらって、子爵位を新たに貰う事も考えないといけないんだよなあ。その辺はラウレーリンに任せるんだけど。




