ほら言わんこっちゃない
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
「ほら、来たじゃないか。マジで来なくてもいいのに。なんで来るんだよ。こっちは何も悪いことはしていないってのに」
「仕方がないじゃない。こちらに向かっているのは事実なのよ。全部が来る可能性は低いわね。それなりの数にはなるとは思うけれど」
ああ、またなんだ。ダートエミューの群れがこっちに来ていると情報が入った。人材は既に集めている最中なんだよ。来ると思っていたからな。
偵察を密にしていた甲斐があったな。最悪の形で来てしまった訳なんだが。偵察の話では、最大1500万だそうだ。予定よりも多いじゃないか。
兵士は3000人用意している。ベテラン勢を全員連れていくぞ。それとは別に冒険者を50万人集めている。予想が外れた場合も考えてそれだけ集めていたんだよ。
4000万来るってなると、これでも足りるのかって事だったんだが、全部来ることは考えていなかった。流石に幾つかの群れに分かれるだろうから、多く見積もっても2000万だろうと。妥当なラインで1000万くらいだろうと。そう予想していた。
いや、まだ希望はあるんだ。ここから更に進路が違う方向に行く事もあるんだからな。しっかし、50万3000人の部隊を率いる事になるんだけど、命令系統がしっかりとしていないと烏合の衆になりかねないんだよな。
軍隊は多ければ多いほど掌握が難しい。特に冒険者を使った場合はな。集団行動に慣れていないと突出して大怪我を負う事があるんだよな。
まあ、その心配はする事がなくていいんだけど。ここの冒険者は非常に連携を密にすることで成り立っているからな。泊まりなんて特にだ。協力なしにやっていられるほど、魔境は甘い場所ではないんだよ。ある程度の協力は必須なんだ。
だから、連携も大丈夫の筈だ。冒険爵も多く連れていくからな。大体は指示に従ってくれると思うぞ。それに、エリクサーも十分にあるんだから、心配はない。
ダートエミューに遅れを取る冒険者は少ない筈だ。数で圧されるからどうなるのかって所なんだけどな。結局は数が大正義なんだよ。だから数で対抗するんだけどさ。
ダートエミュー自体は倒しやすい魔物だ。長い首さえ切れれば倒せる。体はどれだけ切っても意味がないんだが。倒し方が解っていれば問題は少ない。
「それでどうなの? かなりの数を集めていたわよね。50万人も本当に要るのかしら? 依頼も美味しいでしょうから請けてくれるのはありがたいけども」
「ちょっと数を間違えたら大惨事になりかねないからな。多めで用意している。先遣隊にはいつも通り、土塁と溝を掘らせているところだな」
「結構。それでハインリッヒは何時頃出発するのかしら? そろそろ限界だろうとは思うのだけれど? 指揮官が到着する前に終わってましたって事にはならない様にしてよ?」
「解っているから。明日にも出発するつもりだ。それでも10日ほど余裕があるとは思っているけどな。一直線に目指されているのであれば、時間はギリギリだろうが、そんな事はあり得ないからな。何度も何度も模擬戦をしているんだ。何とかするさ」
「くれぐれも死なない様に。貴方にはまだまだやって貰わないといけないことがあるのよ? それを解っていて頂戴ね?」
「勿論だ。俺もまだまだやりたいことはあるしな。簡単には死ぬつもりはない。まあ、俺が戦わないといけない状況になる方が不味いんだが」
指揮官が前線に立たないといけないことは相当な問題なんだよ。戦線が崩壊したのか、それとも士気の不足か。そんな事態になったら負けるので、そうならない様にしたい所。
後は補給部隊の予定もしっかりとしておかないといけない。いつもの村にお邪魔することになるんだけど、食料は足りないし、水も不足するだろう。というか、村に入りきらない。それも何とかしないといけないんだよな。
だから隣の町も拠点にしてあるんだよ。50万人も村に収容できるわけがないだろう? 街道も使っての駐留になるんだ。本当に大丈夫なのかね?
まあ、やるしかないんだけどな。願わくばこっちに向かう群れが小さくなってくれていることを期待する。来ないのだけは勘弁してほしいけども。
準備しました。来ませんでしたってのは一番虚しい。準備したんだから来てくれって話だよな。折角準備してやったのに、使いませんでしたでは話にならない。
来て欲しくはないのは事実としてあるんだけど、ここまでやったんだから来てくれよと。矛盾しているかもしれないが、そういう事なんだよな。
非常に難しい感情なんだけど、来てくれないと俺たちが今までやったことは、一体何だったんだろうかって疑問に思ってしまうからなあ。
「それと、商人連中には声をかけてあるわよ。いつも通りだけれど、解体と売買は任せるわ。出来れば村にお金を落としてきて頂戴。出来る限りでいいわ」
「それはありがたいな。こっちからも声をかけるけど、ラウレーリンがいうのと、俺がいうのとじゃあ違うからな。まだまだ認められていないって事なんだろうけど。でもまあ、気持ちは解らないでもないから、とやかくは言わないけど」
「威厳が足りないのよ。雰囲気から作らないと。私の命令でも、文官が持っていくだけの話よ? 私が直接行く訳でもないもの」
「いや、解ってはいるんだけど、慣れないってのかな。威厳って出すのは難しいと思うんだよな。どうしたらそこまでになれるのかね?」
「常に責任を持ち、全力で取り組むからこそ威厳は生まれるのよ。責任の一端を私に載せているようではまだまだという事よ」
「見抜かれているなあ。でもまあ、これに関しては自分で責任を持つつもりで居るからな。商人にもそうやって話して行くかね」
「ええ、商人もハインリッヒを信用していない訳じゃないのよ。もし損失を被った時に何をしてくれるのか、それを求められているのよ。気前よくいきなさい」
解ってはいるんだけど、貴族って感覚に慣れないのが一番の問題なんだろうけどな。とにかく、商人も沢山呼び込まないといけないんだ。声はかけるぞ。損失については100%保証をするから安心して欲しい所ではあるんだが。
その説得力が無いってのが問題なんだろうな。威厳ってのに繋がってくるんだろうとは思うんだがね。まあ、説得はするさ。いつもの通りな。商人に動いてもらわないと、後の処理が大変になってしまう。特に大店には動いてもらわないとな。
冒険者にも美味い思いはさせないといけないし、やる事がいっぱいだよな。今回の人数分の食料をかき集めるだけでも大変なのに。
肉ばかりって訳にもいかないからな。色々と食べてこそだ。あ、酒は飲まさないよ? 酒は全てが終わってからだ。そこは徹底させる。
規律に歪みがあったら不味いんだよ。統率を執るのは俺なんだからな。判断ミスと言われないようにしないといけない。準備は怠れないぞ。先遣隊はちゃんと任務を熟していると良いんだが、大丈夫だと思っている。そこは信用しないとな。
周りに任せる事も威厳の1つだと思っているんだよ。自分で何もかもやっているようじゃあ駄目なんだよな。部下を使う事も覚えないといけないんだよ。
難しいけどな。俺はまだ多少の経験があるから良いだけの話だ。……部下というよりは家族を使っていたというべきなんだろうけどな。昔の話だ。店を切り盛りするのにも、家族の協力は絶対に必要なものだったんだよ。
かといって、兵士を家族の様に扱うのも違うらしいんだよな。それだと威厳が無くなるらしいんだよ。親しみは生まれるそうなんだが。
難しい事ではあるけど、とりあえずは目の前の事を何とかしないといけない。余裕の勝利をお届けしよう。大丈夫、上手くやれるさ。




