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【書籍化】庭師の錬金術師【★10月10日★販売!】  作者: ルケア


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到着ミッチェルハーロウ公爵領領都

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 馬車旅は何事もなく終わった。多少の魔物の襲撃はあったけど、それだけだ。こっちは完全武装の兵士が100人ついてきている。余程の事でない限りは負けはない。


 装備はあれだ。軍備拡張の関係で予算を貰っただろう? あれで武器から防具、鎧下まで完全に揃えた人間が100人だ。グランドドラゴンが群れで出てきても大丈夫なくらいだ。


 過剰な戦力ではあるんだけど、生き残る事を優先にしないといけないからな。生き残ってなんぼである。死んだら何も残らないからな。


 他国の領土を横断する訳ではないからな。一応は自国の貴族領を通るだけなんだよ。魔物の襲撃なんて起こすなよとは思うんだけどな。マクファウスト侯爵家では起きないからな。


 そう、起きないんだよ。起きないようになったと言っても良いんだが。ポーションの普及のお陰である。街道で魔物被害は殆ど起きていない。稀に運が悪い商人が襲われるくらいだ。


 初心者冒険者の小遣い稼ぎには丁度いい。魔物も殆ど襲って来ないし、安全と言えるだろう。それでも保険で冒険者を雇うんだが、戦闘がないから移動が早い早い。


 そして、1日で何処かの町や村に辿り着く様になっている。これは街道の整備をしっかりとしていることと、そういう計画で町や村の開拓を行ったお陰である。先代、先々代の時代よりも更に前からしっかりと準備をしていたって事なんだよな。


 だから、他領地の道路整備具合にひどく驚いたものだ。こんなに荒れていて大丈夫なのかと思ったくらいだ。しかも、道路の至る所に焚火の痕跡があった。


 野宿をしているという事なんだよな。魔物が出てくる領域でそれなんだから。マクファウスト侯爵家がどれだけ恵まれているのかが解るようだった。為政者でここまでも差があるのかと。まあ、税金の件でも解っていたことなんだけどな。


 そんな訳で、予定通り15日で到着した。ミッチェルハーロウ公爵家の領都、ヴァイスホルト。ここは中々に良い都市だぞ。アルローゼンも負けてはいないが。


 まずもって大きさが全然違うんだけどな。ラウレーリン曰く、普通の住民だけで40万人程居るんだそうだ。冒険者は100万人程らしいが。冒険者の数はアルローゼンが圧倒的だな。


 狩場が美味しいというのが一番だよな。ここにいる冒険者は雑魚級から中級までらしい。領都は比較的安全な場所に作るよな。当然ではあるんだろうけど。


 この人口を支えるために、農業改革をやっていたのがミッチェルハーロウ公爵家だ。目論見は成功しているし、今後はポーションも自前で沢山生産できるようになる。もっと人口が増えるんだろうな。具体的には、あの辺りに増えそうだな。


 一部、スラム化している部分があるんだよな。あの辺を建て直すんだろう。広いから割と自由に色々と出来そうではあるんだよな。土地もまだ余っているし。


 俺たちは今、公爵城へと来ている。ラウレーリンと俺とロレシオ、それにお付きの10人ほどで部屋を借りている。2部屋借りていて、俺たちとお付きの人たちの2部屋だ。


 地位的には侯爵家の分家だから、結構良い場所を借りられている。そこから都市を眺めているんだが、かなり生活はし難そうな都市だ。完全に都市内戦も考えられている。


 アルローゼンはあくまでも地方都市なんだ。領都とは違う。だから、そもそも市街戦を想定していない。防壁で守り切る事を重点的に考えられている。


 だが、ここは領都だ。この城が落ちたらミッチェルハーロウ公爵家の負けと言っても良い。だから、最後の最後まで戦えるようになっている。道がかなり複雑になっているな。これだと生活が難しい。道を覚えないといけない労力が余計にかかるからな。


 だからアルローゼンよりも広いんだよな。道が多いんだよ。回り道が出来るように、迷わすことが出来るように、色々と工夫を凝らしている。スラムなんかはもっと大変だろうな。完全に迷路になっていそうだ。見学にはいけないだろう。


 兵士諸君にはこの都市へ在住中に色々と指令を与えている。手分けして色々と調べてくれと言ってある。報告書は3日に1度くらいは来るはずだ。何事も無ければの話だが。


 何事かあった場合は、直ぐに報告を寄こすように言ってある。まあ、ミッチェルハーロウ公爵家の領地内ででしゃばりは推奨されていないと思うんだが、やれることはやっておくべきだ。


 自領に戻ってからも、そのノウハウは使える訳だしな。ある程度の予算を持たせてあるので、経費として使って欲しい。彼らは宿屋に泊まらないといけないし、それも経費だ。


 懸念していることは、アルローゼンで密売されたあの薬が出回っていないのかという事と、他にもやばい薬が出回っていないか、そんな事を調査させている。


 後は、平民の暮らしぶりだったり、平民の娯楽だったりだな。その辺もアルローゼンで実践できるのであれば、やっていきたいからな。特に娯楽は欲しい。


 何かいい案があるのであれば、吸い上げていきたいんだよ。良い都市にしていきたいからな。滞在時間は短い。それでも頑張ってやってくれればいいと思う。見つかったら儲けもの程度で構わないんだよな。ただ待機しているよりは良いとは思うんだよ。


「ラウレーリンも見るか? 兵士たちが調べてくれるとはいえ、自分の目でも見ておきたいんじゃないかと思ったんだが、何度か来たことがあるんだったか?」


「ええ、これで3度目ね。マクファウスト侯爵家の領都もこんな感じよ。活気があるのは良い事ではあるけれど、この作りでしょう? 迷子がどうしても発生するのよね」


「それは仕方が無いんじゃないか? 迷子って言うと、子供か新米の冒険者か移住してきた冒険者か酔っ払いくらいだろうとは思うんだけど」


「酔っ払いが一番の迷惑ね。スラムに迷い込んで身ぐるみ剥がされる事なんてよくある事だもの。最悪死者が出るわ。なるべく避けたいのだけれどね」


「うーん。難しい問題だな。アルローゼンでは起こらないだろうけど。そもそもスラムが出来る程に仕事が無いわけでもないし。むしろ人が足りていないからな。それに迷子になる様な作りにもしていない。こういうのは領都特有の話なのかね」


「そうね。後は冒険者との衝突だけれど、それも報告されているのは少ないもの。あれだけの冒険者を抱え込んでいて、問題が起きない方がおかしいわ。多少は何かしら起きるもの。そういうものよ」


 そうだよな。人が居れば問題は起きる。人の分だけ問題は起きる。よく解っているつもりだ。兵士の報告書で散々見てきたからな。言い合い程度も含めると、まあ酷いぞ。


 その分仕事が増えるんだが、それは仕方がないと思っている。貴族ってもっと楽な仕事なんだと思っていたんだが、真面目にやると大変な仕事なんだなって思ったな。昔の領主? あれは絶対にこんなに真面目に仕事をしていないはずだぞ。


 得るものは得て帰る。今回の俺の仕事はそこだ。この都市から何を得られるのか。夜会で何を得られるのか。得られるものは得ていかないとな。


 夜会までもう少し時間がある。本家であるマクファウスト侯爵家もまだ来ていないみたいだし、少しばかり外を出歩いてみたいんだがな。それは拒否されてしまったが。


 ラウレーリンから許可が降りなかったんだよな。何かあったら責任問題になりかねないから解らないでもないんだがな。


 食事事情とかも解っておきたかったんだが。最近は良いものばかりを食べているから、何かしら平民の食べ物を食べたかったんだよな。


 あの雑多な感じが良いんだよ。綺麗に整えられた料理も良いんだが、偶には食べたくなるよな。姉ちゃんの料理みたいなのが。姉ちゃんも元気にはしているんだよな。


 子供が4人居て元気に暮らしているらしい。順調に人口が増えていっている様で。人口問題も何とかしないといけないんだよな。ここの都市だとまだまだ住めるんだろうけど。アルローゼンもまだ大丈夫とはいえ、冒険者の流入が止まらないからな。


 何とかしないといけないんだけど、何ともならないんだよな。土地の問題なんだけど。土地が沢山余っている大魔境をどんどんと開拓してもらわないといけないんだよ。バズビーテイラー辺境伯家には頑張って欲しい所だな。人員も送るぞ。


 人口増加は割と切実な課題なんだよな。手頃な魔境を潰す訳にもいかないし。現状維持をしておきたい所ではあるんだよな。それが難しいんだけど。

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