兵士のお仕事
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どうしてもと言われてしまうと考えるしかなくなってくるんだが、それ以外は基本的に放置で良いのではと思ってしまう。内政を経験すると、そういう意見になってきてしまう。
だって仕事が増えるんだぞ? 自分から仕事を増やしにいきたい訳じゃない。割と仕事が多いんだから、増やしてまで仕事をしたいとは思わない。まあ、これでも少ない方なんだがな。
半分以上はラウレーリンがやってくれていることだからな。こっちには、ある程度どう裁量してもいい仕事が回ってくるんだ。文官の量も違うしな。俺は判を押す仕事をしたい訳ではないんだが。
兵士から上がってくる仕事の報告は、殆どこっちにくるんだけどな。重要案件はラウレーリンの方に行くんだけど、それ以外は全部こっちに流れ込んでくる。
兵士、軍からの報告はそんなに難しいものではないんだよ。魔境の拠点にある物資が少なくなってきているから、次の部隊には何をどれだけ追加で欲しいとか、冒険者の使う物が足りなくなってきているから用意して欲しいとか。そういった物が殆どを占める。
補給に関しては徹底させているつもりでも、不足が出てくる場合もあるんだよ。簡易な拠点を作っている訳だから、どうしても必要になってくる物があるんだ。建材なんかが一番の例だろう。
拠点はある程度休めるようにしてあるんだ。今はまだ、グランドドラゴンの生息域には拠点をおいていないんだけど、その内おくようになったら、トレントの木材が大量に必要になるだろうな。
魔石や肉は現地調達出来る。しかしながら、魔道具やポーションは現地調達出来ない。最悪、出来ないことは無いんだけど、兵士諸君には錬金術を教えていないからな。
前線で錬金術をする訳にもいかないから、後方から物資を送らないといけないんだよ。特にポーション系統は細かく管理をさせている。使うのは自由だが、残りをしっかりと数えさせているんだよ。そうしないと補給する量が解らないだろう?
1日ごとの消費量を出させている。兵站を管理するのも兵士の仕事だ。1拠点に1部隊は兵站管理をしている部隊がある。兵站管理は最終順にやってくる。そうして、足りない分を報告してくると。
戦場は魔境にある。魔境こそが戦場なんだ。マクファウスト侯爵領、都市アルローゼンでは魔物との戦闘に重きをおいている。治安維持も兵士の仕事だが、それ以上に魔境での戦闘がメインだ。
強くならなければならない。それは、この間の魔物災害で解っていることだ。魔物を倒し過ぎると、異常事態が発生した時に魔物が増えすぎるという事態を起こすことが解っているんだから。
本当であれば、兵士が1人でグランドドラゴンを相手に取れるだけの強さがあって欲しいと思っている。思っているが、流石にそれは無茶だ。後何年かかるか解ったものではない。
何年後かには出来ているという確信はあるんだが、まだまだ遠い話だ。5000人の内何人が強者に成れるのかは解らないが、今の調子でいけば相当数は倒せるのではないかと思っている。
それに、軍人も増やしていかないといけないからな。魔物の氾濫を見越して1万人は欲しい所だな。3か所に援軍を送っても、まだ予備軍がいるという状態を作っておきたい。
これはまだラウレーリンには話していないんだが、10年で雇う兵士の数を倍増させていきたいと思っている。不安なのは俺だけかもしれないが、兵士が多いに越したことは無いと思うんだよな。
大体だな。今の人口が20万弱なんだよ。17,8万はいると思うんだよな。冒険者を抜きにしてもだ。冒険者は約200万人いると。多すぎるのも大概にしておいて欲しいんだよな。
冒険者の1000人に1人が問題を起こすとしても2000人が問題を起こすことになるんだよ。5000人の兵士で足りるのかという事が出てくるわけだ。兵士を配置しているのは、都市だけじゃないんだ。
休みの兵士も必要だし、魔境に挑ませる兵士も必要だ。そう考えていくと、どうしても兵士が足りなくなってくるんだよな。後5000人、つまり倍は欲しい。
冒険者の問題は1日に50件やそこらだが、全て兵士が対応できているかと言えば違うんだよ。半分くらいは冒険者が冒険者を取り押さえるんだよな。その近辺に居るから。
それじゃあ駄目だとは言わないが、即座に兵士を派遣できる体制を整えておいた方が良いだろう。何よりも平民がそれをする事で安心するだろうからな。貴族が横柄で無ければ。
そうなんだよな。貴族が横柄になっている、欲深いと言われている、そんな感じになってくると、軍隊を持つことで平民は不安を感じるようになる。俺だったら不安だ。
難癖を付けられて金をゆすりにくるんじゃないかって思ってしまう。昔住んでいた所では無かったが、貴族が横柄だったら兵士も横柄だろうと思われて仕方がないんだよ。
貴族とはそういうものだ。上に立つという事は、そういう事なんだよなあ。自分が平民であったからこそ解る事だ。あの領主ならやりかねないと思われたら終了だな。
そうならない様にしているつもりではあるんだが、他人がどう考えるのかだよな。俺に関しては、割と平民に近しい所にいるとは思っているんだが。よく1人で食べ歩いたりしているしな。
ちゃんと貴族と解る恰好で行っているから。お忍びで行っても意味がないんだよな。貴族様だぞって解る様に行かないと。初めの方は避けられたけど、今はそうでもなくなっている。
いや、領主館で夕飯を食べろよと思われるかもしれないが、俺的にはこうした方が良いと思っているんだよ。冒険者や平民と距離を近づけた方が良いと思っているんだ。
これはラウレーリンには出来ない事だからな。ラウレーリンが出れば、護衛は付くし、見張りも付くんだよ。俺だから放置と言うか、見逃されているだけであって、本物が出たら、そりゃあね?
何事にも役割はあるって事なんだよ。兵士の役割とラウレーリンの役割と、そして俺の役割だな。平民に舐められては困るんだが、恐れられすぎてもな。やりにくいったら無いからな。
とりあえずは、兵士の増員をこっそりと企てるとして。ラウレーリンには言うつもりだがまだいいかなと。急ぐ必要はないんだ。計画が動き出す前には伝えるつもりだから。




