赤ん坊が産まれてた。跡継ぎですね
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凱旋、という訳でも何でもなく、普通に帰ってきた。そうしたら、子供が既に産まれていた。もうね、訳が解らない。とりあえず、男の子だそうです。跡継ぎですね。
名前はロレシオ。かっこいい名前だね。良いんじゃない? 名前の付け方なんて、良く解っていないけど。俺の時は、冒険者から名前を貰っていたからな。ベテランの冒険者からな。
ベテランって事は、死んでいないという事なんだよ。死んではいないって事が重要なんだよな。冒険者って、直ぐに死ぬものだと思っていたからな。長く続けられることも才能だよ。
たとえ、上にいけなかったとしてもだ。死なずに続けられているという事も、才能の1つだよ。自分の限界を解っていたという事だからさ。解らない奴ほど、死んでいくんだよ。
まあ、錬金術に才能なんて期待はしていないんだけどな。錬金術に必要なのは、努力し続ける事。それだけだ。それも才能と言われたら、そうなんだけど、錬金術師の店に産まれたら、ある程度は出来るようになるんだよな。エリクサーくらいは作れるんだよ。
今がおかしいだけだ。今の錬金術師は、優秀なのがいないんだよなあ。というよりも、錬金術を研究するという事に情熱を傾ける奴が居なかったと言うべきか。
錬金術は、やったらやっただけ伸びるぞ。それでこそ、子供でも出来るんだからな。品質の管理をしっかりとしていれば、問題ない。子供が作っても、ポーションはポーションだからな。
そんな訳で、仕事です。ラウレーリンも普通に仕事をしているけどな。時折、席を外して子供の様子を見に行っているみたいだけど、それでいいのか? 基本はお屋敷の使用人に任せている。
そんなもんなのかねえ。貴族様の子育て事情は、良く知らないから、何とも言えないんだけど、使用人に任せっぱなしで良いんだろうか。使用人はきっちりと仕事をしてくれるとは思うけどもだ。
まあ、書類仕事を全部任されたら、俺も困るんだけどな。出来る事と出来ないことがある。書類仕事は、何方かと言えば、苦手な方だからな。苦手意識は消えないなあ。
とは言いつつも、都市の運営は、そこまで変わった様子はない。広げられた畑の様子も順調な様だし、雇い入れた職業持ちの方々もしっかりと仕事をしてくれている。
農家の代わりになる職業の人たちだな。色々とあるけど、把握はしていない。公営になってしまったからなあ。俺が介在する余地はあるけど、まあ、別に良いよね。しなくても。
アトリエアリーチェの名前が残ってくれれば、それでいいかなって。俺も錬金術がしたいって訳でもないからな。したいけど、それ以外にもやることはあるし。
錬金術に触れていないと死んでしまうって感じでもないしな。午前中は関わらせてもらっているから、それでいいよ。それ以上は望まないかな。店さえ継いでくれれば。
アトリエアリーチェも順調に大きくなっていっているしな。良い事じゃないか。沢山生産できるようにしてあるからな。色々と便利に作ってある。自慢の店だからな。
利益は、こっちに入ってきているし、問題はない。錬金術がこんなに儲かる様にしたのは誰なんだって言いたいが、魔物なんだよなあ。錬金術師が滅んでしまったのがいけない。
今後はマクファウスト侯爵家の利益になる様に使っていかないといけないんだよな。まずはそこから。その後に派閥に広めていく。利益は確保しておかないとね。
独占するつもりなんだろうかね。俺は、独占する気は無いんだけどさ。派閥の中でなら、広めてしまっても良いんじゃないかなって思っている。ゆくゆくは、派閥の外に対して、売っていけばいい。
ある程度は広めないと、発展が望めないからな。錬金術の発展も、基本的には人海戦術だからさ。手当たり次第にやらせるのが、発展の近道なんだよ。
その内、天才が出てくるんだから。天才にかかれば、何故か知らないけど、良く解らないことが起こって、技術の革新が起きるんだよなあ。過程を飛ばすから、良く解らないんだけどさ。
運よく、天才が、研究機関に来てくれると、嬉しいんだけどな。天才の考えることは、良く解らない。凡人の俺には、天才の考えることは解らない。でも、凡人でも努力は出来る。
努力は裏切りはしない。と言いたいところだが、実る事の方が少ない。それでも、努力はするんだけどな。無駄になる事も解っていてやるんだよ。結果は無駄かもしれないけどさ。
出来なかったって事も、重要な事ではあるんだよ。この組み合わせでは出来なかったという蓄積が、新たなるポーションの可能性を見せてくれるんだ。新しいポーションは絶対にあると思われる。
無いはずがないよな。だから、考えるんだよ。少しでも可能性のありそうな組み合わせを試したりするんだよ。スキルがあるから、その分簡単に出来ると思うんだけどなあ。
研究機関では、しっかりと研究をしてくれると助かる。これはこれしか使えないというのは、捨てた方が良い。何かに使えるかもしれないという事を念頭に置いておいてもらいたい。
そういう事を、子供に教えていきたかったんだけどな。貴族には、そんな考えは要らないだろうからな。貴族の教育方法は、全くわからん。何が正解なんだろうな?
ラウレーリンがしっかりと教えるとは思うんだけどさ。流石に教育機関はあるよな? 知らないけど、教会で教えるとかは無い筈。しっかりと勉強する場所があるだろうとは思っている。
まあ、真っ直ぐに育ってくれれば、文句は無いんだけどな。しっかりと大きくなってくれよな。子爵だからって偉ぶることなく、真っ直ぐに向いて欲しいものだな。




