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第五十七話 第二回イベント2

イベント編の続きです。今回は少し長めです。

それでは、引き続き本作品をお楽しみください。

 しばらく翼竜(ワイバーン)を狩り続けそこそこ素材が集まってきた頃、私はイベントフィールドの外周部までやって来ていた。

 どうやら私たちがスポーンした位置が外周部に近い位置だったらしく、飛び回りながら翼竜を狩り続けているうちに浮遊大陸(ファンタジア)の外周部までやって来ていたわけだ。


 やっぱりと言うべきか、このイベントフィールドも浮遊大陸だったわけだけど……見た感じ、通常フィールドに比べて少し面積が小さいね。

 と言うより、今までの二つの浮遊大陸よりかは確実に小さいだろう。そもそも同じ大きさだとしたらプレイヤー人数的に回りきれる気がしないし。


 この浮遊大陸、見たところかなり円形に近い形をしている。正円に近い楕円形……って感じかな。

 私たちがいたのが、ちょうど楕円形の右下の辺りだね。飛んだ時に見えた山々が右上あたりで、下から上に流れる川は楕円形の左側の辺りにあるみたいだ。


 空を飛んだおかげでかなりマップは埋められたね。みんなと合流してマップデータを共有したら、大森林側のマップはあらかた埋まるんじゃないだろうか。残った部分は私がちょっくら飛んでマップ埋めをすればいいわけだし。


 というわけで、タクトのいる位置まで戻って集合場所に帰ってきました。どうやら二組は既に戻っていたらしく、手に入れたアイテムや倒したモンスターの情報などを共有していみたいだね。


『遅れちゃってごめんねー。ちょっとマップ埋めのために空飛んでた』

「……ん、なるほど。確かにそれはいい手だね。現状ミオンくらいしか使えないだろうけど」

「とりあえず、こっちで共有した情報はまとめて話すぜ」


 二組の話をまとめると、やはりと言っていいのか虫型のモンスターが多いようだ。

 名前は全て『ジャングル・○○』という名前で統一されているらしく、強さはピンキリ。第一陣でもそこそこ苦戦するようなモンスターもいれば、本当に雑魚みたいなモンスターもいたという。



 あとは、同じく森でスポーンしたプレイヤーとも会えたという。どうやらヴィーンたちが出会ったプレイヤーは他にも大森林で出会ったプレイヤーを勧誘しているらしく、近くの方に拠点を構えているという話だ。

 こちらはPTメンバーが離れて行動しているから、また後で向かうかもしれないと言って別れたんだとか。


 親方の方は逆にPK(プレイヤーキル)を目的としたプレイヤーに襲われたそうだが、OC(親方クリエイト)製の武器で全員返り討ちにしてやったそうだ。装備の質からして第二陣の、しかもあまりお近付きになりたくない連中の仲間だったっぽい。


 まぁ、今回のイベントでは死んだら初期スポーン地点にリスポーンして、このイベント中に手に入れたアイテムを失うだけで済むから大丈夫だろう。もしスポーン地点が近くて報復に来ても、今度は私たちもいるわけだし。

 私がいる時にやってきたら、是非このマギショートライフルの餌食にしてやろう。


『それにしても、そんなプレイヤーもいるもんなんスね』

「ま、俺は別に悪役(ヒール)プレイ自体を否定するわけじゃねぇがな。俺たちに襲いかかってきたのはそういう信念のある奴らじゃなかったから、容赦なくぶっ飛ばしてやったがよ」

『なるほどね……それじゃあとりあえず、私たちはそのヴィーンが言ってた人たちのところに合流する?』

「現状だとそれしかないかな。なにをすればイベントポイントが手に入るのか、それとも減ってしまうのか分からないしね」

『少しでも情報を得るために、そのプレイヤーさんたちのところに行くのは賛成です』

『俺も行った方がいいと思うっス』

「僕も同意見です。それに、もしかしたらそのプレイヤーたちが僕たちの知らない素材を手に入れてるかもしれませんし」

「そうだなぁ。拠点にしている場所があるってことだから、俺たちもそこを拠点にして動くのがいいと思うぜ」

『じゃあそのプレイヤーさんが教えてくれたところに行こっか。さっさとマップデータを共有しちゃおうか』

「そうだな」


 私たちはマップのデータを交換し、お互いが得たマップの情報が登録されていく。私が空を飛んで埋めたマップにみんなは苦笑いしてたけど、これが一番手っ取り早いと思ったんだ。

 そしてタクトの話を聞き、私が翼竜たちを乱獲したことを話す。


「ほう、食料アイテムか。それは気になるね」

「ドラゴンステーキ……いや、この場合はワイバーンステーキか? どっちでもいいが、めちゃくちゃ美味そうだな。さっさとその拠点とやらに行って調理したいぜ」

「ですね!」

『うう、私たち魔機人(マギナ)は食べられません……』

『ギルマス、どうにかならないっスか?』

『こればっかりはどうもね……一応考えてはみるけど』

『俺、肉のためならなんでもやるっス!』

『私も!』

『そ、そう? なら食事用のパーツを開発する際には色々と手伝ってもらうね』

『お願いするっス!』

『お願いします!』


 必死だ……いや、必死なのは分かるんだけど。私も説明欄を見ただけでヨダレが出てきそうだったからね。中の人的に。

 くっ、魔機人が不遇種族と呼ばれる理由の一つにご飯が食べられないことが入るなんて……!

 私が内心で打ちひしがれているとヴィーンたちは準備ができたのか、orz状態の私たちに声をかけてくる。


「ほら、そろそろ行こうじゃないか。もしかしたら知り合いがいる可能性もあるからね。もし知り合いがいるなら早めに情報を交換しておきたい」

『そうだね……私たちはこの悔しさをバネに、やってみせる!』

「力を入れるところが違うんじゃねぇか……?」


 親方の突っ込みには反応しない。私たちにとっては、結構大事なことなのです。ご飯を食べられるアンドロイドとかはよく見るから、その方向のアプローチからなんとかいけるはずなんだけど……コレばっかりは分からないなぁ。


 周囲の警戒をしつつ、マップに記された例のプレイヤーたちの拠点へと向かう。その最中に何度かモンスターに襲われたものの、そのどれもが翼竜より弱かったので問題にはならなかった。


『大森林エリアには、もしかしたらそんなに強すぎるモンスターは出ないのかもしれないね。苦戦するって言ってもそこそこ止まりだし』

「そうだな。ミオンがいればそこまでの脅威でもないだろうしな」

『ギルマスがいると安心感が違いますね』

「ここが危険なジャングルだってことを忘れそうになりますね」

「まったくだ」


 雑談をする余裕を残しながらマップに記された場所に向かうと、そこには村があった。

 ……いや、村と見まごうほどの建物が建ち並ぶ拠点にたどり着いた、って言った方がいいかな。


 建物の外見はログハウス調で、それぞれの建物がしっかりと建てられている。これなら寝ている間に建物が崩れて押し潰されるなんてことは起こらないだろう。

 恐らく、一つの建物を一つのPT(パーティー)が使ってるんだろうね。


 もし私たちもここにお邪魔することになったら、翼竜の素材を融通して建物を一つ貰うか、親方に作ってもらおうっと。

 この拠点を作った生産職プレイヤーの中に、《木工》スキルや《建築》スキルの高いプレイヤーがいたのだろう。正直、ここまで立派な拠点ができあがっているとは思いもしなかった。


『す、すごいっスね……』

「ああ。これはすげぇな。作りもしっかりしてるし、生活する分には困らなそうだ」

『とりあえず、ここの拠点を仕切ってるプレイヤーがいるはずだから、その人に挨拶でもしに行こうか』

「そして情報共有、だね」


 ヴィーンの言葉に頷いた私は、近くにいるプレイヤーからこの拠点を作ったプレイヤーのことを、片っ端から聞いていくことにした。

 何人かに聞いてみたところ、さっきまではこの拠点村の中央広場の辺りで作戦会議をしていたらしく、まだその近くにいるんじゃないかと言うこと。


 お礼に大森林素材をいくつか渡して顔覚えをよくしておく。さすがに翼竜の素材は渡せないけどね。情報提供感謝であります!

 教えられた場所に向かうと、そこでは何人のプレイヤーが顔を突き合わせて、マップを確認しながらなにかを話し合っているようだった。

 話し合いの邪魔をしないように、一段落着いた辺りで声を掛ける。


『すみません。ここの拠点を仕切ってるプレイヤーがここにいるって聞いたんですけど』

「ん、ああ。どうやら俺たちがこの拠点のリーダーになっちまったんだが……って、おいおい。ミオンじゃねぇか!」

『その声、カンナヅキさん?』


 よくよく見てみれば、見覚えのある熊耳をつけた大柄な獣人族のプレイヤーがいた。その隣には狐耳の美人な獣人族プレイヤーの姿がある。


「おうよ! 【モフモフ帝国】ギルドマスター、カンナヅキだ」

「うふふ、サブマスターの私もいるわよ?」

「フルールもいたのか。【モフモフ帝国】の実力者がいるのなら、これほど心強いものはないね」

「なに言ってんだよ。こっちからしたら【自由の機翼(フリーダム)】のプレイヤーがいるってだけでも心強いってもんだ」

「ここには私たちだけじゃなくて、【極天】の人や【唯我独尊】の人もいるのよ?」

「流石にギルドマスターやサブマスター連中じゃあないけどな」

『それでも十分心強いよ。早速、マップをデータの共有の方いいかな?』

「頼む。こっちも人海戦術でマップは埋めてるんだが、こちらの人数もまだまだ足りないからな。大森林区域以外のプレイヤーとも会っておきたいもんだぜ……っと、データ共有完了だが――おいおい、大森林の拠点側以外はほぼほぼ埋まってるんじゃねぇのか?」

『ふっふっふ。マップ埋めだけなら余裕ですよ。ま、途中で翼竜に襲われはしたんだけどね』

「ミオンさんなら、翼竜でどうにかできるとも思えないけどねぇ」

『というわけで、これはおすそ分け。翼竜の肉に、希少部位の翼竜のテール肉。あとは素材の爪と鱗を少々』

「お、おお! 肉だ……肉が食えるぞ!」

「もう、はしゃぎ過ぎよギルマス。確かに大森林区域に出る『ジャングル』モンスターは虫系が多くて、肉はドロップしなかったけど……」

「こいつはどこで?」

『ん。空飛んでマップ埋めしてたら山の方から飛んできたよ。それを乱獲しただけ』

「空かぁ……俺たちじゃあ無理だなぁ」

「口を挟ませてもらうと、うちのギルドの中でもミオンと、あともう一人くらいしか同じことはできないと思うよ。まだね」

「まだ、か。ふむ。いやしかし助かった。これで今後の方針を立てられそうだ。【自由の機翼】の面々はまだここに来たばっかりだよな?」

『そうそう』

「なら、とりあえずおすそ分けのお礼に木材やらなんやらを持って行ってくれ。親方さんがいれば家を建てるのに問題はないだろうから、好きな場所に作ってくれて構わないぜ」

「では、この広場の近くを貰うことにしよう。その方が、なにかと都合がいい」

『じゃあ、家を建てたらまた戻ってくるね』

「おう。それまでには、ここの主要メンバーに集まるように言っておこう。フルールも頼むぜ」

「はいはい」


 私たちはカンナヅキさんたちに別れを告げて、広場にほど近い家を建てられそうな位置までやって来た。諸々の素材を受け取った親方とアルは基礎工事から始めるようだ。

 私にはよく分からないけど、建物を建てる場所をなにかしらで固めておかないといけないことくらいは分かる。ファンタジーの世界でもそこは変わらないようだ。


 私たちはといえば、親方たちのために工具やらなんやらを作製している。これでも私たち【自由の機翼】は全員がなにかしらの生産スキルを持っているからね。適材適所でやっていくわけだ。

 私たちが工具を作り終わると、親方たちの方も基礎工事が終わったのか早速土台となる木材に処理を施して、土台を作っていく。早送りで家ができる様を見ているようだ。


 現実だとこんなに早くは終わらないと思うが、そこはさすがのファンタジー。どうやら《土木魔法》なるスキルがあるようで、《建築》スキルを上げていくと習得することができるみたいだ。この《土木魔法》の中には建築に使えるいくつもの魔法があるようで、今もそれを使いながら家を建てている。


 気付いた頃には全ての工事が終了し、立派なログハウスが建てられていた。周りのログハウスと比べも遜色なく、むしろこちらの方が出来がいいんじゃないかと思うレベルである。親方、《建築》スキルのレベルもかなり高そうだね……もしこのゲームにステータスがあったら、DEX(デクスタリティ)(器用さ)がとんでもない数値になってそうだ。


 作ってくれた親方たちにお礼を言って、早速中に入らせてもらう。

 どうやら家具なんかも一緒に作ってくれたみたいで、既に内装まで綺麗に整っている。親方のスペックが半端ない。

 個室の部屋数は六で、ちょうどPTメンバー分の部屋数が確保されている。


 あとはリビングと、キッチンがあるくらいか。

 さすがにキッチンまでは作っていなかったようで、後で作っておくとのこと。無理しなくてもいいよと伝えたら、「翼竜の肉をかっ食らうためさ」と笑っていた。ほんと、いい男だね。


 親方とアルはこの家に休ませて、残りの四人でカンナヅキさんたちの所へ向かうことにした。

 私たちが着くと、そこにはカンナヅキさんたち以外の知り合いがいたようで、声を掛けてくれている。


「そうか、【自由の機翼】のメンバーが来ていると聞いていたけど、ギルドマスターがいたとは驚きだ」


 白衣のようなものを羽織ったこの人は、確かユージン兄さんのギルド、【極天】に所属しているアルゲンビストさんだったはずだ。《調合》スキルを使ってポーションを作り、そのポーションを投げて戦うスタイルが有名のプレイヤーだ。ついた二つ名がポーション投げや、戦う薬師。

 スタイルは特殊だけど、強いプレイヤーであることは間違いないだろう。


『お久しぶりです、アルゲンビストさん』

「覚えていてくれたか! いやぁ、他の【極天】のメンバーに比べると影が薄いから、忘れ去られていたかと」


 そのスタイルで影が薄いってことはないと思いますよ。だって周りのプレイヤーたちがこいつなに言ってんだみたいな視線で見てますもん。

 その言葉を愛想笑いで乗り切った私は、もう一人の知り合いに声を掛ける。


『アルゲンビストさんだけじゃなくて、クロウさんもいたんですね』

「ちょ、俺に対してはそんな言葉を使わないでほしいっス。心臓に悪いんで……」


 アルゲンビストさんの隣にいたのは、ギルド【漆黒の翼(ブラックフェザー)】のギルドマスター、クロウさんだ。

 クロウさんとは第一回イベントの打ち上げで会って、並み居る強豪を倒してじゃんけん大会に優勝したプレイヤーだ。


『あの時のスキル、役に立ってま……役に立ってる?』

「それはもう! やっぱりEX(エクストラ)スキルなだけあって、威力も桁違いっスよ!」

『ならよかったよ。今回のイベントでもよろしくね』

「よろしくおねがいするっス」


 クロウさん……クロウとの話を終えた私は、カンナヅキさんたちの話し合いに参加する。なにやら後ろでタクトが『あの人とキャラが被ってる気がするんスけど……』とブツブツ言ってるけど、私は気にしないことにした。

 で、肝心の話し合いの内容だけど、ぶっちゃけで言えばこれからどうするよ、ってことらしい。


 人数は集まったし強いプレイヤーも集まったから、大森林区域の外に出て違う区域のプレイヤーたちとの情報交換ができるんじゃないかって話だ。どうやら区域の境目には強力なモンスターがいるらしく、そいつを倒さないことには他の区域には行けないんだとか。


 幸いこっちには私がいるから、事前に私が空を飛んで周囲を確認することもできるからね。翼竜との空中戦に勝った私には、怖いものはないのです。……恐らく。

 というわけでまずは私が空から偵察。その情報をもとに動くそうで、私だけお先に大森林区域の境い目まで飛んでいく。


 見たところ私たちがいる大森林区域は楕円形の三分の一ほどを占めているようで、残りは草原区域、山脈区域、反対側の森林区域といった感じだ。さっき見えた川は草原区域にあるみたいだね。


 試しにと、大森林区域と草原区域の境い目を通過すると、大森林区域からおおきなモンスターが飛び出してくるのが見えた。

 空からだからよくは分からないけど、周りの木々に対しての大きさを考えると、大体3mくらいかな?

 3mくらいの、背中に蜘蛛の足を生やした熊が上空の私を睨んでる。はっはっは、君ではここまで届かないだろう!


 調子に乗るのも程々に、今見たモンスターの視覚情報を共有する。そして、ボス戦……スパイドベアとの戦いが始まったのだが。

 はい、こいつ見掛け倒しでした。私はいつでも上空から襲えるように待機してたんだけど、討伐隊だけで余裕の勝利。


 その後何匹かのスパイドベアが襲いかかってきたものの、あえなく返り討ちに。取れた食材アイテムは蜘蛛熊の肉に、蜘蛛熊の足肉。素材アイテムだと、蜘蛛熊の爪に毛皮、牙などだと言う。

 取り敢えず攻略は楽だということが分かったので、今日のところは一度拠点に戻るそうだ。


 空を飛んでると分かるんだけど、太陽が沈んでいって、徐々に空の色が変わっていく。うーん、こういう景色ってやっぱいいよね。私の語彙力では魅力を伝えきれないのが恨めしい。


 私は一足先に拠点に戻り、残っていたプレイヤーたちと協力して夕ご飯の準備を進めていく。

 へっへっへ、こういう時はBBQ(バーベキュー)っしょ! 私食べれないけど。食べれないですけど!

 翼竜の肉や蜘蛛熊の肉なんかをふんだんに使ったBBQは、それはそれは美味しかったそうです。


 それを見ていた姉弟にものを食べられる魔機人のパーツを切実にお願いされた。いやね、私もちょっと目の前の光景は拷問に近いんですよ。これはパーツ作製に本腰を入れねばならないか……。

 食べ物が持つ力を、少し舐めてたみたいだ。イベント中はイベントの攻略が先だから、しばらく生殺し状態が続くと思うけど……頑張ろう、二人とも!

ここまで読んでくださりありがとうございます。

続きもどうぞお楽しみください。

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― 新着の感想 ―
[一言] まさか初日からPKやらかすアホがいたとは(ʘᗩʘ’) そんなんするから早々に退場する事になるのよ(↼_↼) しかしやっぱり空からの情報量は半端ねーな、この分だと他の種族達も空飛びたがるのが…
[一言] ぐぬぬ顔するマギナ勢……www
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