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Freedom Fantasia Online〜不遇種族の魔機人-マギナ-で始めるVRMMO生活〜  作者: ゆーしー
Chapter.3黄昏の戦乙女と第一回イベント編
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幕間その七 運営とイベント後

今回で『黄昏の戦乙女と第一回イベント編』は終了となります。

それでは、本作品をお楽しみください。

「さて、と。まずはイベントが終わったわけだが……」

「さすがに難易度が高すぎるっすねこれ。もう少し調整しないとやばいっすよ……」

「でも完全クリアされてるわよ?」

「そりゃ魔機人プレイヤーたちが間に合えばそうなるっすよ。あの単体性能ですもん。やっぱりいくらイベントの進行を全てAIに任せてるって言っても、こっちで少しでも調整とかしないと次のイベントも大変っすよ?」

「それもそうだな……人増やせないか相談してみるか……」

「人を増やすのは急務っす。しかもなんだったらそろそろじゃないっすか、第二陣」

「そうよねぇ……あ、大型アップデートの方はどう?」

「そっちは順調っすよ。とりあえずイベント終了から一週間後くらいに大型アップデートを入れて、その一週間後に第二陣って流れっす」

「開発からは?」

「んー、特になにもって感じっすね。ちゃんと仕事してくれてるっす」

「そうか……」

「次のイベントは特別フィールドかなんかでやった方がいいかもっすね。時間設定を弄れば一週間くらいなら行けるっすよ」

「うむ。通常フィールドだと、もしかしたら魔機人のプレイヤーたちが地形を壊すかもしれないしな……ある程度は破壊不能オブジェクトにはなっているが」

「わざと破壊可能にしてる箇所とかありますからね。ピンポイントでそこ抜かれたら、隠し要素が簡単に持っていかれちゃいますし……」

「既に一箇所壊れてるっすけどね……」

「ん、なにか言った?」

「いえ、なにも。とりあえず、そういうことで話を進めるっす。第二陣用のキャンペーンも進めないといけないっすからね」

「そうだな。今回のイベントの反省点を活かして、次に繋げていこう。他の人にも伝えておいてくれ」

「はい」「はいっす」

「しかし……最後のジャンケン大会は驚いたな……」

「いやー面白いっすね。腹抱えて笑ったっす! 広告用の映像もバッチリ撮れたっすよ!」

「私も参加したくなるくらい楽しそうでしたね。映像の方も、いいCMになりそうでなによりですよ」

「そうだな」

「あ、管理AIにもイベント全体の映像データを送っとくっすよ。後で見たいって言ってたんで」

「分かった。その作業は頼むぞ」

「了解っすー」

「では、私は人員の手配の確認に行ってきますね」

「てらっすー」

「頼む」

「……それにしても、やっぱこのプレイヤー面白いっすねー」

「ミオンか。普通のプレイヤーじゃないことは確かだな」

「結構ファンになってるっすよ。次はなにしでかしてくれるか……って」

「運営側としては頭が痛いがな……」

「またまたー。主任も楽しんでるくせにー」

「ごほん。では、私は開発の方に顔を出してくるとするかな。あとは頼んだぞ」

「はいはいっすー」


 **************************


「で、どうっすか? この映像」

『……むぅ。ジャンケン、奥が深い』

「楽しんでくれてるようでなによりっすよ」

『出せる手札は三種類なのに、どうしてここまで奥が深いのか……』

「ジャンケン気に入ったっすか?」

『誰でも勝てるけど、誰でも勝てないのが凄い』

「そんなものっすかね」

『あと、このビーム。かっこいい。私も撃ちたい』

「あー……アバターを魔機人で作れば使えるっすよ? 管理AIだからって、ゲームを楽しむ権利くらいはあるっす。なんなら、今度ゲーム世界に降りてみるっすか?」

『今はまだ、止めておく。その代わり、ミオンの気を引けるようなアバターで会いたい』

「あのプレイヤーの気を引く……ねぇ。開発と相談してちょっと考えてみるっすかね」

『お願い』

「いいっすよ。今回任せ切りで負担をかけたお詫びみたいなものっす。これからも、あの世界のことをよろしく頼むっすよ」

『任せて。それが私の仕事。じゃあ私は行くから』

「てらーっす……まるで人間と喋ってるみたいっすねぇ。さて、AIちゃんのおねがいを聞いてあげますかっと。あー班長? ちょっといいっすか……その呼び方は止めてくれって……いいじゃないっすか。俺との仲なんだしー。それで、ちょっと相談が――」

ここまで読んでくださりありがとうございます。

次回から新しい章が始まります。

続きもどうぞお楽しみください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 流石に今回のイベントで大活躍したのがほぼマギナ達でそのギルドが支援ギルドなら第2陣の殆どが魔機人になるかもな(ʘᗩʘ’) 次回イベントも別空間で一週間くらいならやっぱりお約束のキャンプか宝…
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