幕間その四 開発と悪ふざけ
幕間です。
運営側の会話なのでかなり短いです。
「主任。運営の方からまたクレームが来ていますよ」
「あぁん? どうせ魔機人関連のクレームだろうが。突っぱねとけ」
「いやまあそうなんですけどね……って、主任はなにを?」
「ロマンを求めてんのさ、俺はよ」
「はぁ、そうですか」
「おいおいノリがわりぃな……まぁいいか。ほれ、これみてみろよ」
「えっと……ああ、私たちの悪ふざけをことごとく形にしてくれてるプレイヤーじゃないですか。たしか、ミオンさん、でしたか」
「そうだ。俺たちのロマンを分かってくれる最高なプレイヤーだぜ。どうやらあいつら、アレを見つけたらしい」
「アレ……もしかして、黄昏の戦乙女ですか?」
「ああ。しかもちゃんと条件を満たした上で見つけてるから、直せばギルドホームとしても、飛空艇としても使える。まったく凄いもんだぜ」
「これはまた……クレームが飛んできそうですね」
「ガハハ。良いんだよ。ちょっとした息抜きと酒の勢いで作ったもんじゃねぇか。そう目くじらを立てるようなもんでもねぇだろうよ」
「私たちがそう思っていても、あの人たちがそう思ってなければ意味がないんですがね……」
「ロマンに犠牲はつきものさ」
「はぁ……イベントを控えたこの時に機動戦艦ですか。荒れそうですね」
「ガハハ、イベントまでに仕上げるのはさすがに無理だろうがな。時間と人手が足りんだろう」
「……どうにも、悪い予感がしますね」
「そりゃあ考えすぎってもんだぜ、副主任」
「そうだといいんですけどね……」
「ま、楽しみに見てようや。このプレイヤーのプレイをよ」
ここまで読んでくださりありがとうございます。
続きもお楽しみください。




