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そだ☆シス  作者: Mie
乳児編
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5 いっしょにトレーニング

挿絵(By みてみん)





 今日も新しい朝が来た。 希望に満ち満ちた朝である。

 ……今なら、何星人が相手だろうと戦えそうな気がするぜ!



『まずは、手足を伸ばして大きく背伸びの運動ーーー!!』

 朝っぱらから気合いを入れて声を出してみたつもりだが……。


「あーぅー、ぃあーぉーあーーぅーー~~~うーーー~~!!」


 端から見ればあーうー言ってるだけで、まるでどっかの元総理大臣である。 でも気にしない。

 大きくなってからではありません、小さな頃からコツコツと。

 異世界のエラい人も、そう言っていたではないか。

 ……ちょっと違うような気もするが、やはり気にしてはいけない。

 そんな事を考えつつ。



 あーうー言いながら、手足をもぞもぞ動かす俺。


「きゃぁあ~~♪ う~ぅ~~」


 隣の妹様(セーレたん)も大層お喜びだ。

 図らずもお気に召したようで、俺の方こそお喜び申し上げます。

 更には、妹様も何やらおててあんよを動かされているご様子。



「ぇあーー、あーーぁーーーぇあーーーぅーーぃ?」

 ――姐さんも、アッシの体操に参加されやすかい?


「きゃ~~~~~あ~~~~~~♪」

 ――アンタこそ、アタシの動きについて来れるかい?



 まあ、俺のネタ振りに妹様がどう返してくれたかは想像でしかないが。

 俺の想像通りでないことは間違いないだろう。 切にキボンヌ。 ……本当に希望していいのか?

 今ここに、ジャス流ブー○キャンプが始まったのであった。



 ……これ、客観的に見たらかなりシュールな光景じゃね?




**********



 ――――ドアの向こうから、ジャスパー様とセレスティア様のお声が聞こえる。


 おふたりは、とてもお利口さんな赤ちゃんだ。

 夜泣きをすることもなく、最近は私たちが話しかけるとお喜びになり、積極的に反応を返していただけるようになった。

 特にジャス様は顕著で、あまりに絶妙なタイミングでお返事をくださるので――。


『もしや、私達の言う事をご理解されているのでは!?』


 と、思ってしまう程だ。

 先日チャロも、『ジャスさまがお返事してくれたの~~~♪』と言いながら駆け込んで来た。

 決して広いお屋敷ではないのに、そんなにバタバタしては奥様のお耳に入る。

 注意すると、ピンと立っていた耳と尻尾をしおれさせて、しゅんとしていた……嬉しい気持ちはとてもよく分かるけどね。

 ほら……尻尾を激しく動かしすぎて、付け根のリボンが曲がっているわよ?



 部屋の中からは、ますます楽しそうなお声が聞こえてくる。

 まるで、ご兄妹で内緒のお話をされているようだ。

 おふたりのお楽しみを邪魔してはいけない。


 ――だから、こっそり覗いちゃえ♪

 にわかに湧き上がってくるそんな誘惑を全力で振り切って、私は部屋の前をそっと後にする。


 次に伺う時には、何か絵本でも読んでお聞かせしてみようかしら――そんな事を思いながら。





「お姉ちゃん? スキップなんかして、すごくゴキゲンだね! 何かあったのー?」


 ……あの時の、チャロの気持ちがとてもよく分かりました。

 うん。





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