17 目覚めました
……何かが間違っている気がする。
にょろ。
俺は魔法の特訓をしていたはずだ。
にょろ。
俺の中に眠る小○宙を感じ、○ブン○ンシズに目覚めるべく、何度も何度も壁にぶつかっては立ち上がり、遂には何かを掴む……そのはずだった。
にょろ。
魔法のイメージを固める為、何故か残響○滅兄さんの妄想も借りてみた。
にょろ。
なのに、どうして……。
にょろ。
どうして――――。
にょろにょろ。
「きゃはっ♪ あはっ♪ ……あ~ぅ~ぁあ~~♪♪」
にょろにょろにょろ~。
どうして、妹が『触手プレイ』にハマっているんだっ!?!?
……オーケー。 落ち着けジョニー。 素数を数えるんだ。
話はそれからだ……。
よし、事の起こりから整理してみよう。
まず、俺が魔力……? の固さを変えられるようになって、固体液体ゼリー状と練習していたんだ。
半透明のそれは、触っても粘つかない水飴のようなもので、妹様は興味深げに―― 文字通り指を咥えて―― 見ていたのだ。
最初は、飴細工のように色々な形を作って見せていたんだが、やがて。
『あ~♪ きゃ~♪』
……と言いながら、俺のソレに手を伸ばすようになってきて。
んで、俺が試しに。
『お兄ちゃんのコレ、大きくて固くて……凄いだろ?』
……と触らせてみたら、血の繋がった俺の妹は俺のソレを嬉しそうにぺたぺた、にぎにぎし始めた訳だ。
うん、ここまではおかしくないな。 ないよな?
そして、俺の手の平の上から出ているソレ……と戯れるセーレたんを和みながら鑑賞していたら、ふと思いついたんだよ。
今までは手で直接摘んだりして形を変えていたが、魔力自体を操作して動かすことはできないのか? と。
そうして、マイハニーたんと遊びながら練習していたら、少しずつできるようになって。
ぷるるーん、にょろろーんと動くソレを、リトルシスターはますますお気に召して。
ふざけてカノジョにソレをくっつけてみたら、触感が気に入ったらしくもの凄く喜んで……。
やがて、猫じゃらしのようにして子猫ちゃんと遊ぶようになったら、いつの間にか――。
……触手プレイになってましたとさ、と。
めでたしめでたし。
あれ? おかしい事なんて、何もないじゃないですか?
今や、毎日最低一回は触手で遊んであげないと泣き出すしなー。
……全ては敬愛なる女王陛下の御心のままに。 A面。
まあ、いずれ少しずつ触手離れさせていけばいいか。
いつか飽きる日が来るさ。
そうして触手の手を離れて、妹は大人になっていくのだ。
ちょっと寂しいが…それが兄の役目である。
と、そんなことを考えながら、俺は右の手の平から数十センチにまで伸ばした触手を、妹の身体に纏わり付かせてきゃっきゃ言わせながら、左の手の平から二本目の触手を出すべく練習中である。
――この光景を端から見ればどれだけシュールかは、考えないことにする。 要は、見せなければいいのだ。
二人だけの、秘密の遊びである。
それにしても……もし、もしもだが、妹が大きくなっても飽きなかったらどうしよう?
まあその時は、妹には金髪に良く映えるであろう青いドレスを着せて、無数の触手で作った空中の道でも歩かせてみようか。
そうすれば、また違う方向に持って行けるかもしれない。 姫様的な方に。
……何? 妹がウマシカになってしまう?
なんて事を言うんだ!! 時代は今や地デジなんだぞ! 鹿違いか。
俺の碧の眼が紅くなって暴走するぜ?
――やめやめ。 くだらん事を考えるのはいい加減にしよう。
フカイに思われたらスミマセン。




