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リコロの正体

 夢の中で戦争をした時も沢山の死人がでていた。

 なぜ人間を飢えさせ、戦争をさせるのか。


 その答えは簡単だった。

 この国は人を生かすために運営するのではなく、人を殺すために運営をしていたのだ。

 

「お前だけは絶対に許さないぞ」

「口だけならなんとでも言える」


 マーカスと俺たちの間にどんどん骸骨たちが召喚されてくる。

 手には剣や槍が持たれている。


 この骸骨たちも元はこの国の兵士だったのだろう。


「レノバ、俺は絶対にあいつのこと許さない」

「アルス様、私もです」

「ピギュー」


 骸骨たちを1体1体切り倒していくが、骸骨たちはどんどん増えていく。

「いつまで持ちますかね? 私はここで高みの見物とさせて頂きますね」


 かなりの人数がこの国から消えていっているのだろう

 マーカスはこの国を影から操るつもりだ。


「クラウド!」

 俺の前に魔力障壁が張られる。

 いちいち全部の敵を相手にはしていられない。


 無理にでも突っ切ってマーカスを狙いにいく。

「ダメですよ。ちゃんと順番を守ってもらわないと」


 骸骨剣士たちが折り重なるように俺の前にあらわれる。

 あと少しというところで阻まれる。

 だが、そこへクラウドが風魔弾を放ち道を切り開く。


 ナイスだクラウド。

 

「せっかちな人は女性に嫌われますよ」

「うるさい。骸骨ばかり集めている奴に女性のモテ方指導なんてされたくないわ」


「心外ですね。元はイケメンばかりを集めているんですよ。みんな骨太でいい骨格しているでしょ?」


「知らねぇわ!」


 マーカスがクラウドと同じように魔力障壁を張る。

「フハハ! バカめ! 私の魔力障壁にお前らのようなものが勝てるわけないだろ!」


 魔力障壁がぶつかった瞬間『バリン』という音と共に障壁が割れる。

「えっ!?」


 マーカスは自分の魔力障壁に相当自信を持っていたのだろう。

 まさか自分の魔力障壁が割れるとは思ってもいなかったのか、割れた瞬間隙ができる。

 俺はそのままマーカスの仮面ごと切り付ける。


「なぜ? 俺が……こんな奴らに」

 さらに追い打ちでもう一度切り付けると仮面はそのまま話すことはなくなった。


「アルス様大丈夫ですか?」

「あぁ大丈夫だよ。レノバの方は?」

「私も問題ありません」


 マーカスの仮面を切りつけた後、骸骨たちはその場で崩れ去り停止してしまった。

「王様は……」

 

 レノバが急いで駆けつけ確認する。

「お父様わかりますか?」


 呼びかけに反応がない。

 だが呼吸はしっかりしているようだ。


「これで終わりだな」

「良かったです。後は王様の意識が回復さえすれば問題ないな」

「ピギュー」


「リコロ、良かったな死ななくて。ちゃんとお前からも説明してくれよ……リコロ?」


 リコロが俺たちから距離をとり、杖を構える。

「本当に使えない。わざわざここまでお膳立てしてやったのに」


「お前誰だ? リコロじゃないのか?」

 

 リコロと名乗っていた男から魔力が解放される。

 その魔力には見に覚えがあった。


「お前……もしかしてクラプスなのか?」

「ご名答ですよ。さぁ第2ラウンドを始めましょうか。今回は前回のようにはいきませんよ」


 クラプスは嫌な笑みを浮かべながら俺たちに杖を向けてきた。

 こいつと直接対決ができるなんて。

 今回はもう絶対に逃がしはしない。

 

大絶賛発売中ですっ!

挿絵(By みてみん)

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小説書籍化しています。 ぜひ手に取ってもらえればと思います。 テイマー養成学校 最弱だった俺の従魔が最強の相棒だった件
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