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スライム学

 翌日、学校があったので学校へいき授業を受ける。

 

 今日は1日マロン先生のスライム学の座学と実習だった。

「午後からはスライムをテイムしに行きますからね。午前中はしっかり座学で学んでくださいね。テイムするスライムによって色々変わってきますからね」


 マロン先生は異世界の栗のような頭をしていて冗談かと思ったが、冗談ではなかった。

 栗の形とスライムの形が似ているのは……関係ないだろう。


 マロン先生はスライムをずっと研究しているスライム研究の第一人者だという。

 先生が言うにはこの世界にいるスライムの数は1万種類を超えており様々なスライムがいるとのことだった。

 

 年々スライムの種類も増えていっているという話だ。


「スライムをテイムする場合二つ注意をしなければいけません。一つはスライムの進化限界になっていないかを見極めること。もう一つはできるだけ小さなスライムをテイムすることです」


 スライムにも進化の限界があり、進化限界を迎えたスライムはそれ以上進化をしないため、強くなりにくいとのことだ。


 同じスライムでも1から育てたスライムと、自然で育ったスライムでは人間が育てたスライムの方が強くなりやすく、また変わった種類にも育ちやすいとのことだった。


 そのため、スライムをテイムする場合にはできるだけ小さな段階で、最終進化になっていないものをテイムした方が成長を楽しめるらしい。


「はい。ここで特に大切なことをいいますよ。今回行くスライム平原にはスライムが沢山いますが、大物はあまり狙わないようにしましょうね。金を生み出すゴールデンスライムもいるなんていう噂もありますが、そういうのは滅多にみることはできませんので。あとはビッグボールスライムもやめた方がいいです。ビッグボールスライムは先ほど言った最終進化者なので、それ以上強くならないですし、通常のスライムと変わらないですからね。普通にスライムを最初は狙っていきましょう」


 その後もスライムについての話や、スライムの変わった種類についての話続いた。

 講義の最後に先生は面白いことを言っていた。


「スライムは最弱の生き物ですが、進化した場合にいろいろな可能性を秘めています。例えば、これは数百年前にルーバーという私が尊敬しているスライム学者がいるんですが、この人が発見をしたスライムは時間を捻じ曲げるような力があったとされます。ルーバーも未来から過去へ戻ったなんて話も残っています。もちろん今はそんなスライムを見た人はいませんが、人生をかけるだけのロマンがあると思います。ぜひスライムの奥深さにはまってくださいね」


 マロン先生がテイムしているスライムはいろいろな種類がいて、速度に特化したものや炎を吐くもの、擬態が得意な物など色々変わったスライムが多かった。


 小さいうちから育て、餌や環境によってかなり変わるということなので、俺も午後からは楽しくスライムをテイムしてやろう。


 みんなが度肝を抜くようなスライムゲットだぜ。

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小説書籍化しています。 ぜひ手に取ってもらえればと思います。 テイマー養成学校 最弱だった俺の従魔が最強の相棒だった件
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