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5☆レンの死
出現した地点が悪かった。
レンが人の乗る部分の上部を開けた途端、頭に銃を突きつけられた。
両手を上げて降りる。
「お前は誰だ」
「レン。過去から来た」
「操縦法を教えろ」
レンが機械に手を加えると、瞬時に元の状態に戻った。もう一度。やはり元に戻る。
これは……。過去で俺が不具合を手直ししたのが今復元してるのか?
何度か何者かがいじった後があったが、今、自分がいじっている状態が過去に現出していたらしい。
「早くしろ!」
銃で小突かれる。
「だめだ」
「教えないつもりか?」
「いや、そうじゃない。時空が過干渉していて……」
ばん。
「言い訳なぞいらない」
男はレンを撃った。
「おい、殺してしまったら何にもならないぞ」
レンを撃った男と瓜二つの男が来て言った。
「クローンを作ろう」
「必要な記憶を持って再生される割合は低いぞ」
がやがや。
いつのまにか同じ顔形の男たちがそこいらじゅうにいた。
「過去に行って決着をつけなければ我々は1人に戻れない」
それが彼らの言い分だった。




