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第10話:お昼ご飯

ちょっと遅くなってすみません。

評価や感想、待ってます。

「今日って何か特別なことある日だった?」


登校中、いきなり楓が変なことを聞いてきた。


「特別なことってなんだよ。」


「なんか昨日、一昨日とすごいことがあったからさ〜、今日はないのかなって。」


「確かにいろいろあったけど……。 そう何度も何度も何かあると、身が持たないよ……。」


ほんと、今日は平和に暮らしたいな〜。


「憂、それは無理だ。」


「雅瑠、不吉なこと言わないで。 そしてなんで考えてることわかったの……?」


「お前は顔に出すからな。」


「そう……。」


「でも雅瑠、なんで憂が平和に暮らせないと思うの?」


それは僕も疑問である。さっきから何もしゃべってない菫も、気になってるみたいだ。


「それは感だ。 だが俺の感がよく当たるのは、憂が身を持って知ってるはずだ。」


「…………。」


「へ〜、雅兄の感って当たるんだ〜。 ねぇねぇ、今日の私は?」


「ん? 菫ちゃんは平和っぽいぞ。」


「ふ〜ん。 やっぱり憂兄は不幸体質なのかな?」


「ものすごい嫌な体質だな……。 僕は平和が好きなのに。」


「そうとは限らないんじゃない? だって今までは結構平和だったじゃない。」


確かに楓の言う通りだ。高校になって、急にいろんなことに巻き込まれるようになったんだし……。


「ま〜所詮は感だ。 ここで考えてても仕方ないし、早く行くぞ。」


「「う、うん。」」


自分で俺の感はよく当たるとか言ったくせに……。でもやっぱ不安だな〜。雅瑠の感は1日目でいきなり当たったし……。とりあえず何もないことを祈ろう。そんなことを思いつつ学校へ向かった。







「よ〜しここの問題を………波場白、お前が解け。」


「はい。」


今は数学の授業中である。最近思うんだけど、僕たちの担任って口悪いよね……。ま〜普通の先生よりは親近感を持ちやすいからいっか。


「先生、できました。」


「そうか。 どれどれ………よし、あってるな。 波場白、座っていいぞ。」


「はい。」


茉莉って頭良さそうだな〜。今度聞いてみよ。


キーンコーンカーンコーン


「む、終わりか。 よ〜しお前等、今日はここまでだ。 委員長。」


「起立、気をつけ、礼。」


「「ありがとうございました。」」


「おう。」


ガラガラガラ


ようやく昼休みか〜。今日は茉莉も誘って、4人で昼ご飯食べようかな〜。


「ねぇ雅瑠、今日は茉莉も誘って4人で食べない?」


「おう、いいぞ。」


雅瑠の許可も貰ったし、あとは楓と茉莉本人だな。


「なぁ楓、今日は茉莉も誘って4人で食べない?」


「私は別にかまわないわよ。」


よし、最後は茉莉だ。


「茉莉、今日4人で食べない?」


「あっ、はい、いいですよ。」


よし!さ〜てどこで食べようかな?


「ねぇみんな、どこで食べ」


ピンポンパンポーン


………ここで放送入るか。


『1年B組柿腋憂、生徒会室に来なさい。』


ピンポンパンポーン


「………ごめんみんな。」


「ま〜気にするな、憂のせいじゃない。」


「そうよ、気にすることじゃないわ。」


「そうです、私たちのことは気にせず行ってください。」


「ありがとう。 それじゃ。」


みんな優しいな〜。でもなんで呼ばれたんだろう?仕事かな?ま〜行けばわかるか。







コンコン


「1年の柿腋です。」


「どうぞ。」


「失礼します。」


ギィー


今回は迷わず来れた。前回の道覚えといてよかった……。


「待っていたぞ。」


「あの、なんで呼ばれたんですか?」


「せっかくだから、一緒に昼ご飯を食べようかと思ってな。」


「そ、それだけですか?」


それだけのためにわざわざ放送を使ったのか……。


「ああ。 もしかして、迷惑……だったか?」


ああ!!なんかものすごい悲しそうな顔してるよ!!


「い、いえいえ! そんなことないですよ! ただ驚いただけです!」


「そうか、よかった。」


ほっ、とりあえずは何もなくてよかった。


「はい、それじゃあどこで食べますか?」


「ここでいいんじゃないか?」


「ここで、ですか。 いいんですか?」


「憂は生徒会の一員なんだから、いいに決まってるだろ。」


「そ、そうだったですね。」


そ〜いや僕は生徒会の一員だったんだね。なんか実感湧かないな〜。


「そうだ。 だから何も気にすることはない。 さっ、食べようか。」


「はい。」


さて、食べるか。


「なぁ憂、その弁当は自分で作ったのか?」


「いえ、親ですよ。」


「そうか、自分で作るのはできるのか?」


「はい、できますよ。 ただ、なぜか僕は料理を作るのが禁止されたんですよ。 最初の内はやらしてくれたのに。」


確かあれは、家族が僕だけを置いて旅行に出かけた時だったな〜。

僕が修学旅行に行く日に、家族は旅行に行こうとしてたけど、僕は熱を出したから行けなくて、親はいろいろと予約をしてたから行かないわけにもいかず、僕1人で残されたんだっけ。あの時暇だったから、3日間ずっと料理の練習をしてたんだよな〜。そして帰って来て料理を食べさせたら、それ以降料理を禁止されたんだったな〜。今思うと何でだろ?


「そうなのか。 憂はできるのか……。」


「先輩は?」


「ん?」


「茜先輩は料理できるんですか?」


「無理だ。 一回やろうとしてできたのが、見た目は良いが味は最悪なのだった。」


「そ、それは一番嫌ですね……。」


なんだそれは!見た目だけ良いとかまずめったにないぞ……。


「それ以来料理はやってない。」


「そ〜なんですか……。」


「なぁ憂、今度料理を教えてくれないか?」


「え?」


「私も料理ができるようになりたいんだ。 ダメか?」


「いいですけど……。 僕なんかでいいんですか? 料理禁止されてるような人の料理ですよ?」


「料理について勉強したなら、最低でも知識はあると思うから憂に頼んでるんだ。」


ま〜味は知らないけど、確かに知識に関してはなかなかのものだと思うし。それに教えるのも悪くないしな。


「わかりました。 いいですよ。」


「そうか、助かる。」


「いえいえ。」


その後適当に会話しながら弁当を食べ終え、教室に戻って行った。あっ、いつ教えるか話してないや……。次あった時でいっか。

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