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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2023年 10月

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#46 検証とか、色々

「えぇぇ? いや、あの……えぇぇぇぇぇぇぇ……?」


 ど、どういうこと? なんで僕、神薙みたまの姿になってるの!?

 え、ゆ、夢!? それとも幻覚!?

 わ、わからないっ……一体何でこうなったのか……って、あ!


「も、もしかして、この組み紐……?」


 もしかしなくても、そうだよねこれ!?

 どういう物なのこれ!?


「……」

「あぅぅぅ!? ど、どどど、どうしよ~~~~!?」

「…………」

「うぅっ、こ、これ元に戻るのかなぁ!? 戻らないと困っちゃうよぉ!」

「………………いい」

「ふえ……?」

「……わいい……」

「お、お姉ちゃん?」

「可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」

「ひやああ!?」

「やぁ~~~んっ! り、リアルみたまちゃんが降臨なさったぁぁあぁぁぁぁぁぁっ!」

「お、おお、お姉ちゃん!?」


 突然様子がおかしくなったお姉ちゃんが、すごい勢いで僕に抱き着いて来ました。


「あぁぁぁ~~! やばいやばいやばいやばい!? なにこの可愛い生き物!? こ、これが本当に私の愛する椎菜ちゃんだというの!? これはもう天使超えて女神だよきっとそうそれ以外ないィィィィ!」

「お姉ちゃん落ち着いてぇ!?」

「ハァハァ! す、凄まじき、甘い花のような香り……! ま、まずい! あまりにのいい匂いに、頭がおかしくなりそう!?」

「もう既におかしいと思うよ!?」

「ヤッハァァァァァァ!!! 生のみたまちゃんは最高だぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

「お姉ちゃんとりあえず落ち着いてぇぇぇ~~~~~~~っ!」


 色々とエキサイトしてしまったお姉ちゃんは、この後十分くらい僕を抱きしめて匂いを嗅いでいました……。



「ふぅ……いやぁ、ごめんごめん。まさか、銀髪メイド椎菜ちゃん以上に凄まじい姿の椎菜ちゃんを見ちゃったからつい」


 たははー、と笑うお姉ちゃんに僕は乱れた髪の毛を直しながら、ジト目を向ける。


「でも、まさかみたまちゃんの姿になっちゃうなんてねぇ。ちなみにそれ、戻れるの?」

「わ、わからないけど……外せば戻るのかな……?」


 一番可能性がありそうな方法を試してみることに。

 頭に付けた組み紐を外すと……また僕の体が光りだしました。


「あ、戻ってる」


 そうして光が収まると、大分慣れて来た元の体に戻りました。


「や、やっぱりこれが原因なんだ……」


 そう呟きながら、僕はマジマジと組み紐を見つめる。

 まさかのファンタジーアイテムの登場に、なんて反応すればいいのかわからなくなる。

 まあ、TS病自体がかなりのファンタジーだから、おかしくはない……のかもしれない、けど……。


「ほっほーう、まさに魔法少女! というわけだね! いやぁ、私の可愛い可愛いマイエンジェルな天使は、遂に魔法少女という属性も手に入れてしまったか……ハッ! それってつまり、最強ということでは!?」

「お姉ちゃん、二回天使って言ってる……」

「それくらい可愛いってことだよ! 椎菜ちゃん!」


 言われ慣れると、本気で言ってるのか、それとも普段のノリで言ってるのかわからなくなる時があります。

 ただ、お姉ちゃんの場合は間違いなく……本気で言ってると思うなぁ。


「ところで、みたまちゃんモードは何ができるの?」

「もう名称付けてる!?」

「え? だって、必要じゃない? 名称」

「いらないと思うけど……」


 そもそも、変身できる人、多分いないよ、今の僕以外。

 なのに名称を付けても……。


「あと、ちゃん付けだと言いにくくないかな?」

「私が椎菜ちゃんと、椎菜ちゃんそのものであるみたまちゃんに対し、ちゃん付けをしないのは血反吐を吐くくらい嫌なことなんです」

「そ、そんなになんだね……」


 真顔で言ってるから、多分本気だと思います……。

 実際にやったら、本当に血を吐くんだろうなぁっ……!


「というわけで椎菜ちゃん!」

「あ、うん、なに、お姉ちゃん?」

「早速、何ができるのか試しに行こう!」

「……え!?」

「いやぁ、リアルみたまちゃんがどんなことが出来るのか、楽しみだなぁ! さぁ行こう! 今すぐ行こう! 時間は待ってはくれない有限ハリーハリー! めくるめく、魔法少女生活の始まりだーーーーーーーーーーー!」

「ひやぁぁあ!? お、お姉ちゃん引っ張らないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 目の色とテンションを大きく変えたお姉ちゃんに、僕は引きずられるようにして……ということはなく、途中でくるっ! と大きく体を持ち上げると、そのままキャッチしてお姫様抱っこされたまま、僕はどこかへ連れていかれました……。


 周囲の微笑ましそうな視線がすっごく恥ずかしかったです……。



 そんなこんなで、お姉ちゃんに連れられてやってきたのは山の中。

 神社へ向かう道の半ばに、ちょっとした広場があって、そこなら木々も少ない。

 たまに子供たちが遊びに来ることもあるけど、幸い今日はいないみたい。

 まあ、元々そんなに来ない場所なんだけど。


「じゃあ変身! 早く変身をぉ!」


 ばんばん! と机があったらそんな風に叩きそうなくらい、お姉ちゃんが変身を急かしてきました。

 お姉ちゃん……。

 けど、僕も確かに何ができるのかを知っておいた方がいいのかなぁ、なんて思ったので、さっきと同じように『転神』と呟くと、また体が光り出して神薙みたまの姿に。


「おぉ~~~~~! やっぱりいいよね! 変身! ちなみに椎菜ちゃんは気付いてないと思うけど、変身中、一瞬だけ裸になってるよ?」

「エッ!?」


 すっごく知りたくなかったんだけど!?


「まあ、本当に一瞬だよー。それこそ0.1秒以下くらいの」

「……むしろお姉ちゃんはなんで視えるの?」

「え? 椎菜ちゃんのことだよ? 見逃すと思う? この私が」

「わー、すっごく説得力のある言葉だね……」


 これほどまでに説得力のある言葉もないと思います、僕。


「ささ! 何かして何か!」

「な、何かって言われても……うーん……」

「こういう時には、自分の体の中に意識を向けるものだよ!」

「な、なるほど」


 たしかにそうなのかも。

 お姉ちゃんのアドバイスを受けて、僕は自分の体の内側に意識を向けてみる。

 すると、なんだか温かくて、どこか安心するような何かが流れているのを感じました。

 なんだろう、これ。

 けど、これってもしかして……。

 と、僕はその温かい物を手の平の方に集めました。

 すると、ぽわっ、と手の平に青みがかった白い球が現れました。


「わ! なにそれなにそれぇ! すっごーい!」


 僕が驚くよりも早く、お姉ちゃんが目を輝かせて興奮したような声を出していました。

 僕よりも楽しんでるような……?


「椎菜ちゃん、それなに!? やっぱり魔力!? 魔力なのかな!?」

「よ、よくわからない、けど……」

「けど?」

「その、何かできそうだなぁ、とは思う、かも?」

「ほほう! じゃあ試しに水にしてみよ! 水!」

「どうして水なの?」

「危険が少なそうだから」

「すっごくまとも……」


 けど、一理あるよね。

 仮に火にしたい! なんて思っちゃったら、火事になりそうだし……もちろん、本当になるかどうかは別として。

 ともあれ、早速水にしたい、と念じてみることに。

 そうすると……


「わわっ! ほ、本当に水になった!?」

「うわーーー! すっごーーーーーーい!」


 球は水球になりました。

 試しに空いている方の手で触ってみると、ひんやりとした冷たさが僕の指を包み込みました。

 あ、気持ちいぃ……。


「おー、なにこれ、冷たい! へぇ~~~、夏場とかすごく良さそう! 暑い場所でも、冷たい水で冷やせそうだし!」

「あはは、確かにそうかも」


 これなら、もし持って来た飲み物が温くなっちゃっても、冷たいものが飲めるようになるよね。

 結構便利かも……!


「……」

「お姉ちゃん? どうしたの?」


 ふと、ついさっきまでのはしゃぎっぷりはどこへ、と言わんばかりに、お姉ちゃんがじーっと水球を真剣な顔で見つめていました。

 どうしたんだろう?


「……飲めるのかな、これ」

「え? それを考えてたの?」


 真剣な表情を浮かべてるものだから、てっきりもっと真面目なことを考えてるのかと……あ、でも、もしかしたら災害の時のことを想定していたのかも!


 それなら、真面目な表情でも納得――


「当然! というか、みたまちゃんが出してくれた水だよ!? 絶対美味しいに決まってるよね!?」


 ――すみません、全然真面目じゃなかったです。


「いやそれはどうなのかな……?」

「いや絶対美味しい! 間違いない! きっと聖なる水的なアレだよ!」

「あ、あははは、さすがに聖水じゃないよ……?」

「ハッ! みたまちゃんの聖水……! なんだか、すっごいドキドキする!」

「お姉ちゃんは何にドキドキしてるの……?」


 お姉ちゃんのことがわからなくなる時がある……というより、わからないことの方が多い気がします……。

 けど、聖水って言っても、別に神聖な物じゃないと思うんだけど……。


「ともあれ! 水が出せたけど他に何かできることはある?」

「う、うーん……どうだろう……?」


 少なくとも、水が出せるだけで十分と言うか、むしろ十分すぎると言いますか……そう言えばこれ、どういう原理で水が出てるんだろう……?

 魔法……って感じじゃないんだよね……んー……んーーー……。


「椎菜ちゃん、何を唸ってるの?」

「んっと、これって何の力なのかなぁ、って。魔法じゃない気がするし……」

「あ、なるほど。じゃあ……霊力とかでいいんじゃない? もしくは、妖力とか!」

「なるほどー。んっとじゃあ……妖力!」

「霊力じゃないの?」

「うん。だって…………お化け退治、やることになっちゃいそうな名前だから」

「あ、あー……」


 お化けが怖いので、それは嫌です……。

 それに、僕がそんなことをできるとは思わないもん。

 それならまだ、妖怪っぽい感じの名前の方がまだいいです……だって、お狐様だし……。


 あれ? それならむしろ、霊力の方がいい気が……。

 そもそもこれって多分、神様からの贈り物……なんだよね? あの手紙のことをそのまま受け止めるなら、だけど。


「どしたの?」

「……やっぱり霊力にします」

「あ、うん。りょーかい! まあ、名前はなんでもいいけどね! それでそれで! 他は何が!?」

「うーんと、多分……」


 そう言って、もう一度青白い球を手の平に出して、そこから色々な物に変化させてみました。

 その結果わかったことは、火にはならない(灯りにはなりました)のと、水と風以外にはならないことでした。雷も出せなかったです。

 ほかだと……。


「これ、どういう仕組みなのかな……」

「おー! 椎菜ちゃん、忍者みたーい!」


 木に立つ……というより、壁に立つという、よくわからないものでした。

 本当に忍者じゃないかな、これ。


 ちなみに、逆さにもなれます。なんで。


「いやぁ、いいねいいね! 椎菜ちゃんがすっごくファンタジーしてて! 天使でTSでファンタジーな妹を持てて、お姉ちゃん幸せ!」

「局所的じゃないかなぁ、その幸せ……」

「いいのいいの! ところで、傷の回復とかはできるの? こう、治療術! みたいな」

「ど、どうだろう? できるかわからないけど……」

「よーし! じゃあやってみよう!」

「や、やってみるって、どうやって――って、え、お姉ちゃん!?」

「よいせ!」


 僕が疑問を口にするよりも早く、お姉ちゃんは行動に移していて、しかもそれというのが……落ちていたガラス片で自分の腕を軽く切る事でした。


「何してるの!? ばい菌入っちゃうよぉ!」

「いやぁ、近場に水もあるし、最悪使えなくてもいいかなーって」

「そう言う考えはしちゃだめですっ!」


 心臓に悪いから!


「ささ! 試して試してぇ!」


 本当に、なんで僕以上に楽しそうなんだろうね、お姉ちゃん……。

 けど、試さないと収まらない、よね……?

 それに、いつまでも血をだらだらと流してる姿は見たくないもん……!


 というわけで、さっきの球をまた創り出して、今度はそれをお姉ちゃんが自分に付けた傷口に当てました。

 すると、新緑のような温かくて優しい、そんな淡い光を放つと、スゥ――……と、まるで最初から傷なんてなかったかのように癒えて行きました。

 え、ほんとに治っちゃった!?


「わお! すっごーーーー! マジもんの回復魔法的な何かだーーーーー! しかも、痛くない!」


 本当に治療できるとは思ってなくて驚く僕をよそに、なぜかすごくはしゃぐお姉ちゃん。

 まるで欲しかった玩具を買ってもらえた子供みたいに飛び跳ねていて、その……うん、ちょっと微笑ましいです。

 お姉ちゃん、こういう可愛いところもあったり。


「いやぁ、本当に傷が無いねぇ……で、椎菜ちゃん的には疲れとかは?」

「ううん? 特にない、かな?」


 色々やったはずだけど、特に疲れのようなものは感じてません。

 むしろ、使えば使うほど、ちょっとずつ調子が良くなってる気さえします。

 気のせいだとは思うけど……。


「そっか。んー……とりあえず、椎菜ちゃん」

「あ、うん。なに?」


 ふと、お姉ちゃんが何かを考えこむ素振りを見せた後、いつになく増して真剣な表情で僕を見ました。

 なんだろう?


「とりあえず、この変身能力は……むやみやたらに教えない方がいいと思うの」

「う、うん、それはそうだよ。だって、おかしいもん……」

「いや、椎菜ちゃんだったらむしろ信じられるを通り越して、崇拝されると思う」

「崇拝って何!?」

「仮に知らせてもいいとしたら……んー、らいばーほーむと柊君に麗奈ちゃん辺りだね。お父さんとお母さんは知らせない方がいいかな」

「え、どうして?」


 らいばーほーむと柊君に麗奈ちゃんはいいのに、どうしてお父さんとお母さんはダメなんだろう? そう思って、お姉ちゃんに尋ねてみると、


「お父さんとお母さん……多分、ぶっ倒れる。それこそ、昇天しそうなくらいに」


 すごく苦々しい顔でそう言いました。


「どうして!?」


 謎すぎるよ!?


「いやほら、あの二人、椎菜ちゃんを溺愛してるし……それに、ただでさえ女の子姿になった椎菜ちゃんでエキサイトしてるのに……こんなに天使すぎる椎菜ちゃんを見た日にはッ! 間違いなくッッ!! 死ぬッッッ!!!」


 ドドン! とそんな効果音が鳴ってそうなくらいの力強い言葉に、僕は何を言えばいいのかわからなくなりました。


 だけど……なんでだろう、本当にそうなっちゃう気がします……。

 だって、あの時だってすごいことになってたもんね……。


「……うん、お姉ちゃんの言うことはともかく、確かに秘密の方がいいかも。けど、らいばーほーむと柊君と麗奈ちゃんはいいの?」

「あの辺は全然。というか、本当に重要なことはうちのライバー、全員言わないしねー」

「たしかにそう……かも?」


 言われてみれば、そう言う大事な頃は言ってなかった気がします。

 じゃあ大丈夫かも……。

 とりあえず、三期生のみんなにはお話しておいた方がいい、かなぁ……。


「まあ、話すのはすぐじゃなくてもいいと思うよー。ただ、突然言って突然姿を見せるのは止めた方がいいかも」

「どうして?」

「死人が出るから」

「お姉ちゃんはみんなを何だと思ってるの……?」


 正直、お姉ちゃんがみんなのことをどう思っているのか、一度訊いてみたいです……。

 はい、投稿でーす。書けたからね!

 あと、まあ、ネタバレというか、ちょっとした小話。元々の私の小説を読んでくださっている方はご存じの通り、私がTS物を書きまくる発端になった、某魔王を殺したTSっ娘さんの世界の設定と、どっかの爺口調なTSっ娘の世界の設定と、この作品の世界の設定の根底は全く同じです。全部違う世界の話ですが。

 ただ、これらはかなり似通った世界であるため、時期のずれはありつつも、ある程度同じ技術革新を起こします。魔王殺したTSっ娘さんのお話を読んでくださった方はこの、技術、の部分でもしかしたらピンとくるかもしれませんが……まあ、どの世界も確実にVR技術は生まれてます。フルダイブ型の。爺の方はまだ出てませんが、仄めかすようなことは実は書いてたり。

 で、この作品も例に漏れず、技術の変態がこの世界にもいるため、多分できるでしょうね。やりたいかやりたくないかで言えば書きたいですが……まあ、その辺は色々考えてからかなぁ。となります。

 はい、どうでもいい話でした!

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― 新着の感想 ―
よ、よんでないっ、一生のふかく
てっきり主人公が男の娘と女の子のモード使い分けるのかと思ったらリアルVTuberの姿で出てくるとは…
うん!? まじか 根底はやっぱりおんなじなのか フルダイブvrだと!?
感想一覧
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