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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2024年 2月

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#189 TSした体の有効的な使い方、かなりの威力な模様。

 謎に寒気を感じつつも、柔剣道場を出た俺は、再び新校舎へ向かった。

 現状、拠点を落とされた場所はないので、今のうちに鬼の数を減らしておくのがいいだろうと判断。

 あと、単純に、新校舎に鬼が固まっていたからな。

 なら、一網打尽にしておこうと思ったのだ。


 で、早速新校舎に来て……


「お疲れ様です」

「「「勝てるわけねぇぇぇぇぇ!」」」


 目についた鬼を狩って回った。


 具体的には、豆投げ側の生徒を探している鬼の背後に音を立てずに近づき、不意打ちで豆を投げて退場させたり、お助けアイテムなのかはわからないが、なぜか天井にくっついて上から降りて来た鬼を回避して豆を投げて退場にしたり、真正面から鬼を退場にしたりなどをした。


 その結果、気が付けば鬼の数が半数以下になっていた。


「少しやりすぎたような気もしないことはないが……まあ、気にしたら負けだな、うん」


 そもそも、襲い掛かってくる鬼が普通にちょっといろんな意味で怖かったからな。

 というか、今の俺が女だからか、男子の鬼からの視線が色々とな……。

 なるほど、あれが女性が受ける邪な男の視線を受けた際の気持ちということか……。

 あまり気持ちのいいものではなかったが。

 アレで喜ぶのはまぁ、そう言う趣味の人くらいじゃかろうか。


「あ、柊ちゃんだ」

「ん、朝霧? こんなところでどうしたんだ?」


 鬼を狩りつつ新校舎内を歩ていたら、朝霧がやって来て、俺に話しかけて来た。


「いやー、なんか鬼がものすごい勢いで狩られてるから、きっと柊ちゃんだろうなーって」

「実際のその通りだな」

「やっぱり? まあ、そうだろうなーって思ったけどね。あ、そうそう、さっき優美ちゃんから聞いたよ? 柊ちゃん、まーたいつもの無自覚イケメンムーブで年下の女の子を落としたんだって? 相変わらず罪づくりな男子……あ、女の子だねぇ。このこの~」


 ニマニマとした地味にイラっとするような笑みを浮かべて、俺の腹部を肘で小突きながらそんなことを言ってくる朝霧。

 一体何を言ってるのかがわからないが……。


「別にイケメンムーブなんてした覚えはないぞ。あと、落としたつもりもない」

「そんなまさか。だって、柊ちゃんを見る女の子の顔が完全に乙女の顔だった、って聞いたよ? あと、拠点にいる時に優美ちゃんが話したらしいけど、かなり食い気味に話してったって」

「そう言われてもな……そもそも、かなり怖い目に遭わせたし、それが原因じゃないか?」

「あー、お姫様抱っこで二回から飛び降りたり壁キックしたり、屋上から飛び降りたんだっけ? まあでも、その時のセリフと顔がイケメンだったからほの字になってんだけどねぇ」

「さすがにないよ。そもそも、今の俺は女だしな」

「柊ちゃん、それ、椎菜ちゃん相手に言える?」

「…………」


 すまん、それに関しては言えない気がするわ……。

 実際問題、椎菜は男子にもモテるが、同時に女子からも持てるタイプの存在だからな……主に相棒ポジションのあの人とか、例のあのロリコン先輩とか。


「ほらね? まあ、鈍感朴念仁無自覚ラブコメ主人公な柊ちゃんだし仕方ないかー」

「そんなバカみたいな肩書はいらないんだが?」

「そんなこと言ってもねぇ。ちなみに、他に何かなかったの? こう、めっちゃ熱っぽい視線を向けて来たとか」

「それはあったが……あー、なぜかはわからないんだが、なぜか熱っぽい視線を向けられた時、謎の悪寒があったな」

「それ、皐月さんからの思念か何かじゃない?」

「もしそうなら、あの人はエスパーか何かだろう」


 そもそも、俺とあの人はそんな関係じゃないしな…………っ!?


「あれ? どうしたの? 柊ちゃん」

「いや、なぜか寒気が……」


 謎の悪寒が再び俺を襲い、きょろきょろと辺りを見回しながら両腕をさする。


 気のせいか……?

 まさか、本当に皐月さんが何か思念を飛ばしてる……のか?


 いや、さすがにないよな……?

 うん、ない。

 案外ファンタジーがある世界ではあるが、さすがにそれはないだろう。


「大丈夫? 風邪引いた? それとも、皐月さんからの思念飛んできた?」

「いや、どう考えても違うだろう。まあ、単純に体が変化したことによるストレスで風邪でも引いたんじゃないか?」

「ん~、でも柊ちゃんって無駄に体が頑丈そうだし、違うと思うけど……まあいっか」


 いやまあ、どこかの人の影響で、ある程度体が強くなった気はするが。


「ん、あ、朝霧、ちょっと頭を下げてくれるか」

「おっけー。はい」

「ありがとう」


 俺の指示に頭を下げた朝霧の後方に向かって豆を投擲。

 すると、曲がり角から現れた鬼に豆が直撃した。


「ちょぉ!? なんで豆がって、三回もぉ!?」


『鬼陣営、三年田中、退場!』


 ちなみに時間差で豆を投げたので、合計三回鬼に当たった。


「柊ちゃん、今地味にすごいことしてなかった?」

「気配で何となく」

「普通に柊ちゃんもかなりファンタジー世界の住人になって来たよね。具体的には、バトル漫画とかそっち系」

「言うな。俺もそれはちょっと気にしてるんだ……」


 実はかなりおかしな方向に進んでるのではないか、と思うような状態になってるんだ……。

 あの人の魔改造、本当におかしくないか?

 多分だが、お手軽に人間を辞められる気がするぞ、あれ。

「だろうねぇ。……あ、そう言えば試合って中継されてるわけだけど、柊ちゃんすっごい騒ぎになってる

んじゃない? 四階から飛び降りたりしてるわけだし」

「まあ、そうだろうな」

「あれ、てっきり目立つのは嫌がると思ったんだけど」

「好き好んで目立つことはしないが……今回はまあ、いいかなと思ってな。男の方じゃないし」

「あー、なるほど。まあ、高宮君じゃなくて、柊ちゃんの方は噂にはなってるけど、高宮君=柊ちゃんっていうのはまだ広まりきってるわけじゃないしね。まあ、バレるとは思うけど」

「それは避けられないことだろうからな。……ところで、朝霧は鬼をどれくらい倒したんだ?」

「ん~、三人くらい?」

「結構減らしたんだな」

「いや、柊ちゃんには負けるよ。柊ちゃん、どう考えてもかなりの数倒してるよね?」

「まあ、十人以上は倒してるな」

「さすが愛菜さんの弟子」

「あの人だったら、多分開始十分以内には全滅させてるだろうな……」

「地獄の修行を受けた柊ちゃんがそう言うなら、間違いじゃないんだろうねぇ……」


 おそらくだが、瞬時に鬼の位置を把握して、速攻で殴り込みに行くと思う。


 それに、


『豆なんて一粒ずつあれば十分☆』


 とか言って、実際にその通りに暴れまわりそうだ。


 まあ、相手が椎菜だったら椎菜を探しに行ってそのまま倒される気がするが……。


「そう言えば、俺はほとんど拠点に行かないんだが、拠点の方はどうなってるんだ?」

「すっごい暇だって」

「暇?」

「うん。どこかのイケメン女子がバッタバッタと鬼を倒すから、鬼があんまり攻めてこないんだって。なんか、今の鬼は潜伏してるとか」

「鬼が隠れるのもどうかと思うんだが……」

「しょうがないよ。化け物スペック女子がいるんだもん」

「……なんか、悪い」

「いやいや、あたしたち的には楽に勝てるからいいと思うよ。あ、そう言えばまだうちのクラスの男子の人たちが生き残ってるっぽいけど、もしかして……」

「わざと残してる」

「お、おおぅ、何気にやってることが鬼……」


 普段から理不尽に追い掛け回されてるんだ。

 俺としては最後にころ――処理したいからな。

 というか、本当に理不尽な場面が多すぎるからな。

 もちろん、俺もなんだかんだで楽しんではいるが、それはそれ。

 こうして復讐……もとい、仕返しの機会があるのなら、活用しない手はない。


「さてと。残る鬼を減らして、クラスメートを消すか」

「柊ちゃん、すっごいドストレートなこと言ってるよ? 大丈夫?」

「倒せば落ち着くと思うぞ」

「あ、ハイ」


 さて、鬼を減らすとしようか。



 そこからもほぼノンストップで鬼を狩り続けた。

 鬼側に参加しているうちのクラスの男子は六人。

 全員、普段から俺が理不尽な目に遭わされている男たちだ。


 道中何度か見かけたんだが、全員見逃した。

 俺は好きな物は最後に取っておくタイプだからな。

 途中で狩ってしまったら面白くない。


 と、そんなことを考えている間に、気が付けば鬼の数が六人となっていた。

 で、その間にアナウンスで本命の六人の名前は呼ばれてはいない。


 つまり、メインディッシュを狩る時が来た、というわけだな。

 だが、同時に豆投げ側も数を減らされていて、現状拠点に三名ずつの計九名の他に、遊撃に出ている俺含めた六名しかいない状態だ。

 結構狩られている。


 何らかの策を使っているのはわかりきってる。

 十中八九、お助けアイテムの力だろうな。


 となると、あまり油断もできないのは当然と言えるな。

 で、その肝心の六人はものの見事に固まっているんだが……。


「ここだな」


 そうして、目的の六人がいる場所に到着した。

 場所は、旧校舎にある旧職員室。

 今は椅子や机の予備などが置かれているだけで、これと言って使用はされていない部屋だ。


 だが、広さとしては元職員室というだけあって、かなり広いだろう。

 机や椅子も多数ある関係で、隠れやすくもあるだろうし、袋叩きにもしやすいのかもしれない。


 とりあえず、試合時間も残り十分程度だし、早く狩って、試合を終わらせるとしよう。

 ガラリ、と扉を開けて中へ入る。

 入口に気配はなかったから、来るとすれば入った直後だろう。

 そう思って、中の方へ進むと……


「飛んで火にいる夏の虫ィィィィィ!!」


 そんな叫びと共に金棒がフルスイングされた。

 俺は瞬時にしゃがんでそれを回避。


「しゃがんだ今がチャーーンス!」


 そして、俺の行動を見越していたのか、別の奴が金棒を振り下ろしてきたのだが、俺は特に焦ることなく瞬時に後ろへ跳ぶことでそれを回避した。


「何ぃ!? よ、よけられただとぉ!?」

「お前の反射神経どうなってんだよ高宮ァ!?」

「まあ、鍛えられてるからな、例のあの人に。これくらいできなきゃ、今頃七回は殺されてる」

「「邪神マジかよ」」

「まあ、それはいいとして、だ。言っておくが、六人全員この部屋にいるのはすでに知ってるからな。具体的には、奥のロッカーの中に一人、机が積まれた場所とその反対側に一人ずつ。それと、背後から俺を狙ってる奴が一人。で、目の前の二人の計六人。合ってるか?」

『『『え、なんでわかるの? こわ……』』』

「……それは言うな」


 主に原因は例のあの人だから。


「ま、まあいい。俺たちの居場所が分かったとて! こんな密室の中では、いくら高宮と言えど、六対一では勝てまい! そして、俺たちには秘策がある!」

「秘策?」

「その通り! そして……くらぇぇぇ!」


 クラスメートの一人がどこからか取り出した水鉄砲のようなものを俺に向けて来て、その引き金を引いた。

 銃口から飛び出したのは白い液体。

 なんとなく当たらない方がいいと思ったので、体をひねってそれを回避。


「のあぁ!? ちょ、お前何してくれてんだ!?」


 そしたら、俺の背後にいた奴の手に直撃した。


「た、高宮貴様! よけるなァ!?」

「そりゃよけるだろう。どう見ても、普通じゃないからな。で、今撃ち出したのはなんだ?」

「瞬間接着剤」

「殺意高くないか?」


 どこの世界に、節分で瞬間接着剤を使う奴がいるんだよ。

 あと、なんでそんなものを用意したんだ、学園側。


「と、思うじゃん? これ、なかなかすごい奴なんだぜ。まず、仮に当たっても水があればすぐに剥がすことが可能。つまり、手がくっついても水をかければあら不思議! 元通り! ってわけだ!」


 思った以上に高性能な接着剤だった。

 というかそれ、ジョークグッズのようなものだろう。


「なるほど。道理で豆投げ側の数が減らされてると思ったら、それで動きを封じて、その隙に無抵抗な人を鈍器で殴ったということか」

『『『その言い方はヤメロ!?』』』

「お前! それだと俺たちが外道みたいじゃねぇか!」

「間違ってないだろ。男女関係なくそれで動きを止めて殴ってるんだからな」

『『『ぐはっ……』』』

「お、おのれ、高宮……その美貌を活用して、チクチクと正論攻撃をし、戦意を下げるとは……や、やりおる……!」

「美少女に言われるの、めっちゃ心に来るんだけど……!」

「な、なんて卑怯な奴だァ……」

「別にこの体を利用したわけでも、卑怯なことをしているつもりもないんだが…………ふむ」


 なるほど、今の容姿、か……。

 それなら試しに……。


「はぁ……瞬間接着剤という搦手を用いなければ勝てない腰抜けとは、情けない」

『『『ぐはっ……』』』


 あ、効いてるな。


「男なら正々堂々と正面から戦った方がいいと思うよ。あぁ、すまない。君たちにはそんな度胸はなかったね」

『『『ごふっ……!』』』

「そんな君たちよりも、嫌でも注射を頑張って受ける子供の方がまだ度胸があるというものだ。君たち、それでも17歳の男かい?」

『『『げふぅっ!』』』

「そう言えば君たち、俺……いや、私が男の時は、モテるのが羨ましい、とか、妬ましい、とか、殺したい、とか言っていたが……そもそも、あんな風に理不尽な嫉妬と追いかけ回す行動をしていたらモテるわけもないよ」

『『『おごぁぁぁぁぁっ!!』』』

「知っているかい? 少し前に君たちの内の一人に対し、あの人いいな、と言っていた女子生徒がいたんだが、男の私を追いかけ回す風景を見たことで幻滅したそうだ」

『『『イヤァァァァァァ!!!』』』

「いいかい? 自分たちがモテたいと思っているのなら、嫉妬に駆られてバカな行動をすることなく、自分を磨いた方がいい。でなければ……一生彼女ができることはない」

『『『ギャァァァァァァァァァ!!!!』』』


 俺の攻撃ならぬ、口撃を受けたクラスメートたちは血を吐き、断末魔のような叫びを上げて、ばたりと倒れた。

 思い付きでやったんだが……なんと言うか……効果抜群だな。


『『『外道……』』』

「搦め手を使う君たちには言われたくないよ。根性無し君たち?」

『『『ごふっ……』』』

「……やり過ぎたような気もするが……まあ、すっきりしたからヨシ! さっさと豆まいて、試合を終わらせよう。


 床に倒れ伏してピクリとも動かない六人に日頃の恨みを込めて豆を全力投球し……


『鬼陣営の全滅を確認。第五試合、勝者、豆投げ側陣営!』


 俺たちの勝利が決まった。


「これで、5000円だな。ありがたい限りだ。あぁ、それと。色々とスッキリしたよ。俺の憂さ晴らしのサンドバッグになってくれて、ありがとう」


 旧職員室を出る時、にっこりとした笑みでそう言ってから、俺は体育館へと戻っていった。


『『『変な扉開きそう……』』』


 とかなんとかあいつらが言っていたようだが、憂さ晴らしが済んでスッキリとした精神の俺が気付くことはなかった。

 途中から楽しくなった柊ちゃんです。そして、そんな美少女に罵倒された六人の性癖が歪んだとか、歪んでないとか……。

 どうでもいいことですが、観戦場所で流れる映像はしっかり音声付なので、この罵倒も流れてるんですよね。なので、胸を抑えた人が量産されたとか……。

 尚、柊ちゃんのカッコいい姿は女子たちに大受けし、顔を赤くする生徒が多発しました。

 お前そう言うところだぞ。

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― 新着の感想 ―
どっちが受けになるんだ?これ
誤字報告 『アレで喜ぶのはまぁ、そう言う趣味の人くらいじゃかろうか。』 なかろうか、では? 『「……やり過ぎたような気もするが……まあ、すっきりしたからヨシ! さっさと豆まいて、試合を終わらせよう。…
前途多難な柊さんに、あらん限りの困難(読み:祝福)を! …もう、前回の女子生徒メインキャラの一人にしてもいいのでは? 何気に下級生のキャラに記憶がないですし。
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