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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2024年 2月

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#187 特殊体質女子と友人のいる試合、開始前はそれなり

 早速始まった、今年の突発イベント枠、節分大会は、かなりの盛り上がりと共に始まった。

 俺と朝霧が出場するまでの第一~第四試合までは、なんというか……まあ、色々とアレだった。


 まず、事前の予想では鬼の方が不利だと思われていたし、人数の多い豆投げ側が有利だろうと思われていたんだが……いざやってみると、案外接戦だった。


 豆投げ側の拠点は合計で三か所あるようで、この三つが落とされたら問答無用で豆投げ側の敗北となる。

 なので、敗北しないためにはその拠点三か所を守る必要があるし、同時に勝利するためには鬼を倒さなければいけない。

 つまり、防御と攻撃、二手に分かれる必要がある上に、防御側はさらに三手に分かれる必要があるということでもある。

 45人を最低でも四分割する必要がある、というわけだな。


 とはいえ、鬼側は豆投げ側に対して武器が金棒という近接武器しかないので、豆を投げてくる豆投げ側に対してはかなり不利なんだが……そこはお助けアイテムの存在が大きかった。


「あれありなのか……」


 試合を見ている際に、思わずそんな言葉が出てしまうくらいには。

 というか、もうそれでいいだろ、という感想を抱いてしまうアイテム、その名も傘。

 前方に傘をさしてるだけで、豆は当たらないだろう。


 いざ開始して判明したんだが、鬼側が脱落する条件は、豆に合計で三回当たることらしい。

 ただここで言う一回というのは、一回で投げた複数の豆が二個以上当たったとしても、それは一回としかカウントされず、最低でも三回の投擲を必要とするらしい。


 あと、判断は裏で審判をしている先生たちだそうだ。

 どうりで体育館に先生たちがいないわけだ。

 審判なんてしてたら、来られるわけがない。

 アウト判定になった生徒については、放送でアウトと言われるらしい。


 あと、カーテンを使う生徒が地味に多かった。

 カーテン便利だな……。

 そのためか、序盤はカーテン争奪戦という、わけのわからない状況になっていたりする。


 節分大会とは。

 とまあ、各試合はかなり盛り上がり、体育館内もそれはもうお祭り騒ぎだった。

 そうして、第五試合が行われる時間となり、俺と朝霧は椎菜に一言告げてから更衣室へ。


「……考えてみれば、この体で更衣室に来るの、初なんだが……」

「そう言えばそうだね。柊ちゃんが柊ちゃんで来たのって、三学期が始まってすぐの頃だっけ」

「そうだな。かれこれ……一ヶ月弱は男だったことになるな」

「そっかー。あたし的には、もっと女の子でいてくれてもいいんだけどなー?」

「それは勘弁してくれ……」

「あはは、冗談冗談。で、柊ちゃんは椎菜ちゃんとは違って恥ずかしがらないんだね?」

「……いやまあ、恥ずかしいし、極力見ないようにしてるし、周囲の音も聞かないようにしてるぞ」

「おー、さすが紳士」

「というか、俺は男の時もあるのに、女子更衣室で着替えていいのか……?」

「いいんじゃない? 実際問題、柊ちゃんはその辺り許可だされてるし。女子から」

「おかしくないか???」


 普通に考えて、俺は男でもあり女でもある、摩訶不思議な状態になっているが、それでも基本的な性自認は男だし、男の時もある。


 いくら体が女になったとは言っても、さすがに中身男の奴が同じ更衣室で着替えるのとか……どう考えても嫌がると思うんだが……。


「まあ、柊ちゃんっていうか、高宮君の人気ってすごいし、他の男子と違ってがっつかないし、紳士だし、達観してるし、大人びてるしで、信用があるからねぇ。あと、高宮君自身の好みのタイプが年上だし、最低でも五歳上の人だから、っていうのもあるかな」

「あー……なるほど、それがあったか……って、だとしても普通は嫌だと思うんだがな……」

「まあ、姫月学園の人って、変な所で強いから」

「本当にな」


 その辺りは、男女関係なくそうだと思う。

 などということを話しながら、着替えを終える。


「あ、柊ちゃん、これ上げる」

「ん? これは……ゴムか?」


 着替えを終えたタイミングで、朝霧が黒色のゴムを俺に手渡して来た。


「そそ、ヘアゴム。柊ちゃん、すごく綺麗な髪だし、結構長いからまとめた方がいいなー、って思って。これでポニテにしよ」

「たしかにそうした方がいいか」


 朝霧の指摘に、たしかにと俺は頷いて、ゴムを受けとる。


「うんうん。実際、その長さで結ばないまま運動すると、ばっさばっさするし、何より今回はかなり動くことになると思うからね。ささ、結んでみて!」

「あぁ。えーと、たしかこういう感じで……」


 クラスの女子や、俺の母親がやるところを思い出しながら、後ろ髪を後頭部辺りでまとめて、ゴムでまとめる。


「朝霧、これで合ってるか?」

「お、いいねいいね。バランスバッチリ! あと、普通に似合う!」

「そうか、ありがとう。……それじゃあ、集合場所に行くか」

「だね!」



 更衣室から出て、俺たちは校庭に出て来た。

 既に第五試合に出る人がちらほらと集まっていて、思い思いに話をしていた。


「あ、先生だ」

「お、そう言えばお前らも第五試合だったか」


 集合場所には、生徒の他に田崎先生もいて、俺たちの姿を見るなり、どこか楽しそうに話しかけて来た。


「しっかし、高宮がいるのか……」

「何かあるんですか?」

「いや、お前、よかったな。男じゃなくて」

「……俺的には複雑なんですが」

「そうは言うがお前、男だったら嫉妬に狂った男子共がお前を狙い来てたぞ? そう考えたら、女の方がいいだろ。少なくとも、積極的に攻撃をすることはないだろうからな」

「いやまあ、そうかもしれないですが……」


 たしかに、朝のクラスメートの様子を見る限りでは、先生の言う通りなんだろうが……それが女だから、というのがどうにも複雑だ。

 俺としては、中身は男なんだし、そっちの意味である程度は接してほしくはあるんだが…………なるほど、これが椎菜の気持ちか。

 なんとなくで理解してはいたが、いざ自分の身となると、それなりに複雑な気持ちになるんだな。


「ちなみにだが、鬼側の方にうちのクラスの男子が普通にいるぞ。折角だし、日頃の恨みを込めて、仕返しでもしたらどうだ? 多分、スッキリすると思うぞ」


 俺がなんとも言えない気持ちでいると、先生がすこし悪い笑みを浮かべて、そんなことを俺に言ってきた。

 ……なるほど。


「……そうか。考えてみれば、普段の理不尽なあれこれに対する仕返しもできるのか……」

「そうだぞ、高宮。お前、なんだかんだ楽しんではいるんだろうが、こういうのは仕返しをしてこそでもある。今日はそれが許されるんだ。どうせなら、思う存分やってみたらどうだ?」

「……そうですね。先生、ありがとうございます。やる気が出ました」

「あぁ。ま、お前は高校生にしては妙に落ち着いてるし、あんまし騒がないからな。今日みたいな日くらいははっちゃけるくらいでちょうどいい。ってか、私としてはあまりにも人が出来過ぎてるから、お前が心配だったんだよ」

「先生、柊ちゃんのことよく見てるんですねぇ」

「それはそうだろ、担任だからな。というか、自分の生徒のことを理解できるようにするのが担任ってもんだよ。なんせ、学校生活において、普段からよく接することになる教師だからな。当然だ」


(((イケメン……)))


 先生の言葉を聞いていた人たちが、軒並み同じことを思った気がする。

 というか、本当に人格者が過ぎるだろう、この人。

 本当、なんでこの人に恋人がいないのかが不思議で仕方ないんだが……。

 実際、美人だしな、田崎先生。


「っと、気が付けば全員いるな。よーし、お前ら一旦こっち集まれー。装備品の支給と、拠点の位置について説明するぞ」


 と、田崎先生がそう言って、集まった生徒たちに最後の説明を始めた。


「まず、豆投げ側のお前たちが使うことになる豆はこれな。ちなみに、豆と言ってるが、さすがに本物の煎り大豆を使うわけないはいかないので、それを模した物だ。ちなみに、本物さながらに作られてるので、潰した時の感触がほぼ豆だ」

『『『何その豆!?』』』

「言うな。私も謎の超技術疑似豆については、頭を痛めてるんだ」


 そう話す先生は、頭が痛そうに顔を顰めていた。

 たまに妙な技術の物が世の中に出てきたりするんだが……本当にどうなっているんだろうか。


「で、この豆は袋ごとに入れられている。最初は全員に二袋ずつ配る。補充については、拠点三カ所と屋上、視聴覚室、それからプール前に補給所が置いてあるので、そこで補充するように。ちなみに、拠点を鬼に制圧された場合、それは補充箇所が減るということでもあるので、気を付けるように」


 なるほど、拠点を取られれば取られるほど、補充がしにくくなるってことか……。

 そうなると、三カ所の拠点の内、守る箇所を一カ所に絞る、というのは不利になるな……。


「それと、仮にもし、双方時間切れで勝利条件を達成できなかった場合は、残り人数で勝敗が決まるので、そこを覚えておくように」

「先生!」

「なんだ、朝霧」

「豆投げ側って、鬼よりも15人多いですけど、時間切れになった場合、向こうが不利になりませんか?」

「時間切れになった場合、鬼は残ってる人数+15人で換算するから大丈夫だ。なんで、よほどがない限りは引き分けにならない」

「ありがとうございます!」


 なるほど、数の不利についてはちゃんとしてるんだな……。

 第一~第四試合まで、引き分けになる場面がなかったとはいえ、何か考えてあるんだろうと思っていたが、ちゃんとあったようで安心した。

 まあ、俺は豆投げ側なので、あまりに意味はないんだが。


「で、拠点の場所について。拠点はまず旧校舎の第二音楽室に一ヵ所。新校舎の家庭科室に一ヵ所。そして、柔剣道に一ヵ所となる。しっかり覚えておけよー。試合中は連絡を取り合うことはできないからな」

「スマホもダメってことっすね」

「スマホがあったら、あんまり面白くないからな。とはいえ、それ以外の方法で連絡を取るのは自由なんで、まあ、工夫してくれ。……よし、説明は終わりだな。今から十分間、作戦会議の時間を設ける。開始までに配置や合図なんかを決めておくといいぞ。じゃ、私は審判としてのあれこれがあるんで、これで。開始の合図は観戦してたから知ってると思うが、チャイムで始まるからな。ま、頑張れよー」


 そう言って、先生は校舎の方へ去って行った。


「おーし、じゃあ全員一旦円になってくれ。急いで配置決めるぞ!」


 先生が去った後、三年生と思しき人がそう切り出し、十分間の作戦会議が始まった。

 補足ですが、実は姫月学園は敷地が結構広いです。

 実際にある建物を挙げると、

・新校舎

・旧校舎

・柔剣道場

・プール

・図書館

・学食

・体育館

・校庭

・テニスコート

・野球場

 となります。

 結構お金があるんですよね、この学園。

 あと、なんか前回のコメントで、姫月学園って姫宮家と何か関わりがあるのでは? というものがあったんですが、まあ、ないわけじゃないです。簡単に言えば、椎菜の曾祖母の辺りから分岐してる感じで、その子孫っていうか、孫の方が学園の運営をしてます。なので、実は椎菜は学園長の親戚だったりするんですが……ぶっちゃけ、当人たちは知らないです。

 だって、学園長の苗字違うし、椎菜側の曾祖母の方が別の場所に移り住んじゃったからね。

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― 新着の感想 ―
女子から許可が降りてるのかあまあ妥当かw
まさかの学園運営してる側の血族だったとはwそりゃあ、当人は知らないだろうねぇ。と言う事は、TSして女子になった事も知られてる訳か・・・wで、柊ちゃんが女子更衣室には居る事をクラスの女子一同許可してるっ…
よかったです、もしそのままで遊ぶのでしたら女子たちはスカートで どうするのかと思っていましたから… 少し前の話を見ても着替えた描写無いしなぁ、と 椎菜くんちゃんや柊くんちゃんもオーバーパンツ(黒いの)…
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