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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2024年 2月

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#185 節分、突発イベント

 それから時間が過ぎて、二月二日。


「あ、柊君……じゃなくて、柊ちゃんおはよう!」

「……あぁ、おはよう」


 最近は待ち合わせ場所になった場所へ行くと、そこには女の子になった柊君、柊ちゃんがいました。

 僕に挨拶を返す柊ちゃんの表情はちょっぴり暗かったです。


「今日は女の子な上に、制服も女の子の方なんだね?」

「前になった時に届いてな……ていうか、本当にこれ、下が心許ないんだが……椎菜お前、よくもまあすぐに慣れたな……」

「僕の場合はほら、女装させられてたから」

「あぁ……そう言えばそうだったな。だが、なんていうか……結構寒いな、これ」

「まあ、男子の制服とは違って、長ズボンじゃなくてスカートだからね。あ、タイツとか結構温かいよ? 裏起毛タイプの」

「椎菜の口からそっち系の物が出て来たことに、俺は驚きを禁じ得ないんだが」

「あはは、さすがに半年も女の子してるとね」

「……逆に考えたら、まだ半年くらいしか経ってないんだな、椎菜がその姿になってから」

「……濃いよね、半年間」

「濃いな。すごく濃い。そして、その半年の間に、俺もこの姿になるくらいには濃い」


 思い返してみると、女の子になってからの日々は、すごく濃かったなぁ……。

 自分でも、なんでこんなに騒がしくて目の回るような日常になったのかわからないです。

 これ、三年生になったら、あっという間に終わりそうだよね、高校生活。


「まあ、椎菜ですら割とすぐに順応してたし、俺も早く慣れるか。……慣れるよな?」

「柊ちゃんの場合は僕と違って不定期に切り替わる感じだから、ちょっと違う、かも?」

「……まあ、そうだな。そう言えば、今日は節分か」

「そうだね。今日、お母さんが恵方巻を作るって言ってたんだよね」

「あの人の料理のレパートリーってかなりすごくないか? っていうか、恵方巻は自作なのか」

「うん。僕のお家では基本的にそうだよ」

「いやまあ、恵方巻自体はそこまで難しくもない、か?」

「そうだね。基本的には、酢飯を作って、海苔に載せて、具を入れて巻くだけだからね。まあ、酢飯の味のバランスが結構難しいんだけど」

「酸っぱすぎても、薄すぎてもダメだからな。……そう考えると、やっぱり寿司屋の人はすごいって思うな」

「うん。僕、お寿司を握れるようになりたいな、って思う時もあるんだよね」

「仮にもし、椎菜が弟子入りして、寿司職人になって、自分の店を持ったら、すごい人気になりそうだな」

「あははは、さすがにそれはないよ~」


 それに、将来何をしたいかなんて、まだ決まってないし、思い浮かんでないからね。

 でも、そう言う道もいいなあ、って思ってはいるかな。

 それで、もしも職人さんになったら、お店を持つのもいいなーって。


「でも、あれだな。椎菜の場合は、いろんな料理の修業をしそう」

「フランス料理とか、イタリア料理とか?」

「あぁ。今の段階でもお金を取れるくらいには美味しいからな、椎菜の料理。それに、椎菜って料理が上手くなりたい、とか思ってるだろう? だから、なんか修行しそうだなと」

「あ~……うーん、でも、それはちょっとある、かも? お料理をするのは好きだし、興味はあるなぁ」

「椎菜は色々と上達が早い部分もあるし、30歳くらいになる頃には、ありとあらゆる料理が作れるようになってそう」

「もっと時間がかかるんじゃないかな、それはさすがに」

「どうだろうな。椎菜だし」

「どういう意味!?」


 なんて、そんななんてことないお話を柊ちゃんとしながら、学園へ向かって歩きました。



 そうして、学園に到着すると、


「「節分のお知らせ???」」


 校舎の外にある掲示板にそんな見出しの張り紙が張られていました。

 学園生の人たちが掲示板に集まってたから、何だろうと思って掲示板を見たら、そんな張り紙があって、僕と柊ちゃんは揃って口に出しながら首を傾げました。


「節分って、あの節分だよね?」

「それはまあ、そうだろうな。だが、なぜ節分なんだ? たしかに今日は節分の日だが……」

「うーん、よくわからないけど、教室に行けばなにかお知らせの手紙がある、かも?」

「……だな。まずは教室に行くか」

「うん」


 あのお知らせの意味を知るために、教室へ行くことに。

 いつも通りに昇降口で靴を履き替えて、二人で教室に行くと……。


「おはよー」

「おはよう」

『『『柊ちゃんだぁぁぁぁぁ! やったぁぁぁぁぁぁぁ!!』』』

『『『チクショォオォォォオォォォォォォォォ!!!!』』』


 柊君が柊ちゃんで来たことに喜ぶ人と、なぜか悔しそうに叫ぶ人たちでわかれました。

 喜ぶ人たちは女の子の方で、悔しがってるのは男子のみんなだけど……。


「え? え? 今日は柊ちゃんなの!? かわいーーーー!」

「女子制服! 女子制服じゃん! 届いたの!?」

「あ、あぁ――」

「きゃーーーー! 柊ちゃんメッチャ似合ってるぅぅぅぅ!」

「待って待って? 女子制服着た柊ちゃんめっちゃ美少女! 転校生美少女みたいになってる! ねぇ、写真撮っていい!?」

「なぜに!?」

「初女子制服登校記念で!」

「どういう記念だ!?」

『『『お願いします!!!』』』

「……まあ、いいけ――」

「よっしゃ! はいちょっとこち来てこっち! えーっと、はい、その位置! で、ポーズ取ってポーズ!」

「そこまでするのか!?」

「あぁ~! 美少女の男口調ツッコミがいいね!」

「わかるぅ! これは柊ちゃんでしかできない!」

「イケメン男子の時はカッコいいのに、女の子になった時はひたすらに美少女って言うギャップがすごくいい! もういっそ、ずっと女の子でもいい気がする」

「それは嫌なんだが!?」


 わぁ、女の子たちすごいなぁ……。

 あと、色々と言われながらもポーズを取ってるけど、優しいよね、柊ちゃん。


「畜生、何で今日という日に限って、あいつが美少女モードになってやがるんだ……!」

「なんて悪運の強い奴!」

「くそぅ、これじゃあどうしようもねぇ……」

「あの、みんなはどうして悔しがってるの?」

「あ、桜木。いや、なんていうか……ほれ、あそこの紙見てみ」

「紙?」


 悔しがっている男子のみんなに、悔しがっている理由を尋ねると、黒板に貼られている紙を指さしました。

 一体何だろう? と思って、撮影会になっているところに一度お邪魔して、張り紙を見ると……。


「えーと……節分大会のお知らせ?」


 節分大会って何? っていう感想が先に来るけど……えーっと、内容は……。


「『三学期では、学園行事という物が少ないので、突発的にイベントを開催します。幸いなことに、授業の進行度的には一日潰しても問題ないことがわかっています。なので、本日は授業をなくして、学園生で節分大会をしたいと思います』。いやあの、節分大会って何!?」


 読んでもよくわからなくて、結局そんなツッコミを声に出しました。


「あー、それ、朝来たら貼られてたんだよね」

「あ、麗奈ちゃん」


 僕が疑問を口にしていると、柊ちゃんの写真を撮って満足したのか、スマホを片手に僕に話しかけてきました。


「で、これは何なんだろう? って思って調べてみたら、今日は節分で、豆まきってあるよね?」

「うん、あるね」

「それに目を付けて、今日は鬼側と豆を投げる側で分かれて、節分大会しようぜ! ってなったみたい」

「なんで!?」

「ん~、表向きの理由はそこの張り紙にある通りだけど、三年生はもうすぐ卒業だからね。明日から家庭学習期間に入っちゃうから、思い出に残るイベントをやろうぜ! っていう理由があるみたいだよ?」

「なるほど。最後の最後でそう言うイベントがあったら楽しいもんね」


 なんだか納得。

 卒業直前に、そう言う楽しいイベントがあると、なんだかんだでいいもんね。

 でも……。


「だけどそれって、その、就職とか受験に失敗してたら……」


 そう言う部分はちょっと心配。

 だって、辛い状態で楽しいことをするのって、かなり大変だもん。


「あ、そこは大丈夫。なんか、ちゃんと進学先も就職先も、みんな無事に決まった、っていう話だから。それに、三年生たちはむしろすっごい乗り気みたい」

「あ、そうなんだ。それならいっか」


 そう言う事なら問題はないよね。


「でも、どうやってやるんだろうね?」

「ん~、やっぱり校庭とか?」

「でも、全校生徒だとかなり多い気がするけど……」


 一クラス四十人で、クラスは五クラス。

 それが三学年分だから、六百人はいるわけだけど……。


「あれじゃない? 学年ごとで分けるとか?」

「うーん、でも、それくらいじゃないと無理だよね」

「うんうん」

「……はぁ、朝から疲れた……」

「あ、柊ちゃん。モデルはもういいの?」

「朝霧、ニヤニヤしながら聞いてるが、お前も普通に向こう側に交じってたろ」

「いやぁ、あたしは一応大晦日に見てはいるけど、制服姿は初だからね! 記念に!」

「どうでもいい記念過ぎるだろ……」


 柊ちゃん、すっごく疲れた顔してるなぁ……。

 でも、わかるよ、柊ちゃん。

 僕もたまに写真撮らせて! って言われる時もあったから。

 一番大きいのは、冬コミだけど。


「それで、何の話をしていたんだ?」

「んっと、これ」

「これ? ……あぁ、なるほど、節分大会ってそう言う……」


 僕が指し示した紙を見て、柊ちゃんは納得したような表情を浮かべました。


「これ、本当に今日やるのか……」

「まあ、姫月学園ってたまに突拍子の無いことをするしねぇ」

「あ、あははは、そうだね……」


 姫月学園はイベントが多い学園、っていう触れ込みがある通り、実際にイベントが多いです。


 二学期以降で言えば、学園祭と体育祭、二年生は修学旅行、一年生は東京に行って、三年生ではテーマパークへ行ったりなどがあります。


 三学期では一年生はスキー教室があったり、二月くらいになると突発的にイベントが発生したりするんだけど……これについては、毎年ランダムって言うか、なにをやるのかわからないです。


 今年はどうやら節分大会みたいだけど。


 あとは予餞会とか、バレンタインパーティーとか卒業式とか、かな?


 そう言えば、姫月学園の卒業式の日って、なぜか式後にレクリエーションがあるんだよね。

 去年は色々とすごかったけど……。


 それから、一学期だけど、こっちは入学式に球技大会、林間・臨海学校とか、そう言うのがあります。

 年間で予定されているのはこういうのだけど、時たま突発的にイベントが発生することもあるからね、この学園。


 あ、そう言えば職業体験なんかもあったっけ。

 あれも一学期だったなぁ。


「しかし、豆まきなんだよな? 大会って言うほどだから、普通に豆をまくだけじゃないのはわかり切ってるが……一体何をするんだろうな?」

「うーん、鬼と投げる側って感じらしいけど、そもそもどういうこと??? ってなってるんだよねぇ」

「これって、ランダムになるのかな? それとも、希望者なのかな?」

「ランダムじゃないか? ちなみに、二人はどっちがいいんだ?」

「僕はどっちでもいいかな。なんだかんだで面白そうだから」

「あたしも同意見! でも、投げる側かな。なんかスッキリしそう。ストレスとか」

「それ、投げられる側はストレス溜まりそうだな……」

「「たしかに」」


 うーん、何をやるのかな?

 って思っていたら、


「おらー、お前ら席着けー。この後の動きについて説明すんぞー」


 いつもより早い時間に先生が教室に入ってきました。


「って、あぁ、高宮は今日はそっちなんだな。制服似合ってるぞ」

「先生、複雑なんですが」

「慣れろ。ほれ、座れ」


 あ、柊ちゃんがなんとも言えない顔になりながら席に座った。

 気持ちはわかるよ、柊ちゃん。


「よし、全員座ったな。えー、知っての通り、今日は姫月学園恒例、三学期の突発イベントだな。昨年はなぜか料理大会が勃発したが、今年は節分大会だ」


 あ、あー……そう言えば去年は料理大会だったっけ。

 面白そうだったから僕も参加したなぁ、作る側で。


「で、この節分大会の大まかなルールとしては、鬼側と豆を投げる側にわかれて行う。鬼は豆をぶん投げる『豆投げ』の生徒から逃げ、複数ある豆投げの拠点を制圧すれば勝利。豆投げ側は鬼を全滅させれば勝利ってな感じだな。で、お前らも疑問であろう、何人でやるんだ、という部分な。まず、今日のイベントは合計8戦やることになる。で、一戦ごとに参加する人数だが、まあ、ふつうに七十五人だな」

『『『多くない!?』』』

「まあ、多くはあるが、全員参加だしな。っていうか、うちの学園に入る奴に、こういうイベントが嫌いな奴はいないし、参加しないのもいないからな。実際、お前らの中にいないだろ? 参加したくない奴」

 先生が不敵な笑みを浮かべながら僕たちに尋ねて来たけど、誰一人として参加したくないなんて言う人はいませんでした。


 この学園の人たち、お祭り好きだもんね。

 僕も大好きです。


「で、次にどうやって鬼か、豆投げを決めるかだが……実はこれについては、学園側の方で決めてある。振り分けについてはこの後黒板に貼っておくんで、見ておくように。それから試合の範囲だが、これは簡単だ。体育館と学食、購買部を除いた学園全部」

「先生、それって校庭や校舎、その他の建物もってことですか?」

「そうだぞ、朝霧。体育館が使用禁止なのは、そこで試合の観戦をするためだな」

『『『そこまでやるの!?』』』

「そりゃ、試合を見ることが出来た方が楽しいからな。それに合わせて、学園の至る所にカメラが設置されてるぞ。あ、椅子も向こうに設置されてるし、観戦用の飲み物とか軽食類なんかも用意されてるそうなんで、これで楽しく観戦もできるぞ」

『『『マジで!?』』』

「マジ」


 そ、そこまでやるんだ……。

 そう言えばこの時期の突発イベント、かなり大掛かりなんだよね……。

 去年の大会もそうだったし。

 それにしては、飲み物と軽食はやり過ぎなような……。


「それと、校舎内と校庭における履物は特に気しないでいいそうだ。土足でOK。どのみち、明日明後日は休みだし、業者呼んで掃除するから」

「マジかよ、土足OKなのか」

「なにそれすっごい楽しそう」

「先生、これはだめ! みたいなのってなんかあるんすか?」

「特にないな。あぁ、窓を割ったり、物を壊す、なんてことはなるべくないようにな。ちなみに、窓から逃げるのもありだそう。っていうか、怪我及び死ぬことがなければいいとさ。そもそも、お前らはガキじゃないんだ。やっちゃいけないことはわかるだろう? あぁでもあれ。階段では豆を投げるな、ってのはあるから、そこくらいだな。さすがに踏んで階段から落ちたら問題だし」

『『『それはそう』』』

「と、まあ、そんなわけだ。あと、鬼と豆投げの人数の割合は、鬼が30人。豆投げが45人となる。鬼には金棒と角カチューシャが配られるんで、それを装備な。あと、鬼側は基本的に不利ってことで、お助けアイテムなんかも学園内のどこかにあるらしいんで、鬼になったら探すのをお勧めするぞ。っと、あとの説明なんかはこの後体育館でやるんで、さっさと移動するぞ。んじゃ、HR終わり! 黒板で役と第何試合に出るのか確認したら、体育館へGO!」


 先生のその言葉を皮切りに、僕たちは黒板にある紙を見てから体育館への移動を始めました。

 本編何の話やろうって思ったら、なんか知らんけどこうなった。どういうこと???

 まあでも、イベントが多い学園って言う設定だったからね! こういうことはしないとね!

 あと、マジで三学期って書くことないんよ。だからこその突発イベント!

 余談ですが、昨年の料理大会については、椎菜が優勝してます。そのため、椎菜が料理上手、っていうのは実は結構有名だったりします。

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― 新着の感想 ―
この学校イベントに全力過ぎw
柊くんが鬼になったらきっと地獄だろうね! 柊ちゃんだからきっと大丈夫だろうけど! 大丈夫…だよね…?? それはそうと椎菜ちゃんはどうなるのでしょうか!?
さて柊ちゃんは鬼役じゃないのかな? 椎名ちゃんが鬼役になったら多分それがし邪悪な神なシスコンがめをひかるんですね
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