配信＃３３ー１　いるかおねぇたまとうさぎおねぇたまとのお説教配信だよっ！：１

【不摂生さん二人のための家事配信だよっ！《コラボ》】

　神薙みたま／Kannagi Mitama

　チャンネル登録者２０９万人

　１，００１，９２３人が視聴中

　＃らいばーほーむ　＃みたまの社　＃コラボ

「画面の前のおにぃたま、おねぇたま、こんたま～～～！　神薙みたまだよっ！」

【天空ひかり：こんたま！】

【雪ふゆり：こんたまぁ！】

￥１０，０００

【こんたまぁ！】

￥１，４９０

【こんたま！】

￥５，０００

【こんたまあああ！】

【夜久嬢かざり：こんたまですわ！】

【弩めい：こんたまです】

【デレーナ・ツァンストラ：こんたま！】

【先輩に交じってる後輩よｗ】

【不摂生二人は草】

「はい。というわけで今日は大晦日辺りにやることが決まっていた、お説教配信となっています」

【お説教配信とかいうＶＴｕｂｅｒでは聞かないような内容の配信よ】

【草なんだよなぁ……】

【しかも何が面白いってこれ、お説教されるのがみたまちゃんじゃなくて、既に社会に出ている大人という……】

【マジで情けなさ過ぎて草】

「ともあれ、わたしだけ、というのも配信的にだめだめなので、早速今日の問題児さんたちをお呼びします！　二人とも、来てくださーい！」

「み、みみ、みなさん、こんみみぃ～～っ！　楽しい、席の失言、で、お説教コースになってしまった、も、問題児、１号、ですぅ……うぅ、すみませぇぇぇぇぇん……」

【こんみみｗｗ】

【狼神いくま：こんたま！　こんみみ！　ってか、自分のこと問題児って自覚あったんだ？】

【それ以前に、みたまちゃんが問題児さんって言ってるけどなｗｗ】

【みたまちゃんが言わなそうな言葉ランキング上位に入ってきそうな言葉だぁ……】

【そもそも、なんでもうすでに謝っているのか】

【ちらっと見える背景で、あ、これやったな、って感じだけどな】

「はい、次の問題児さーん」

「ん、こんるか。問題児２号。今日はみたまに殺されるつもりで来てる。よろしく」

「そんな物騒なことはしないよぉ！？」

【ｗｗｗｗ】

【草ァ！】

【猫夜はつき：こんたま、こんるかだぞ！　とりあえず、いるかさんも問題児の自覚ありと】

【自覚あるのはほんまに酷いｗｗ】

【直そうぜ！】

「えーと、今日は出張みたま家事サービスの亜種みたいな配信なわけだけど……はい。まずはうさぎおねぇたま、正座してください」

「え、あ……」

「正座です」

「は、はいぃぃぃ！」

【草】

【いきなり正座ｗｗｗ】

【これマジでやらかしてんだろ、うさぎちゃんｗ】

【さぁ、みたまママからのありがたーいお説教タイムだぞー！】

【実際、家事関係の時は本当にママだからなぁ……】

　ちょっぴりだけ圧をかけながら正座をするように言うと、うさぎおねぇたまはいつもみたいにびくびくとしながら正座しました。

「えーっと、うさぎおねぇたま問題です」

「は、はぃ……」

「わたしが出張みたま家事サービスをしたのはいつでしょうか」

「え、えっと……じゅ、十月下旬、ですぅ……」

「はい。そうですね。それで、今日までどれくらい経ったでしょうか？」

「……に、二ヶ月半くらい、です……」

「正解です。では、最後の問題です。それに対してこちらの惨状はどういう事でしょうか？」

「…………な、なん、でしょう、ねっ？」

「……」

「……あぅぅ」

「……はぁ～～～～～～～」

「ん、クソデカ溜息」

【滅多に見られないみたまちゃんのクソデカ溜息で草】

【っていうか、表情はすっごい笑顔なのにこの圧よ】

【まあ、うん。やらかしてんなぁ……】

【デレーナ・ツァンストラ：とりあえず、反省した方がいいわよ、うさぎ】

【まだチラッとしか見えないけど、間違いなくヤバいんだろうなーって感じはしてる】

【さぁ、うさぎちゃんの部屋はいかに！！】

「まあ、わたしはうさぎおねぇたまのお母さんでも親族でもないから、何様のつもりって思われちゃうかもしれないけど……もうちょっと頑張ろっか」

「……あ、あれ？　お、怒らない、んです、か……？」

　怒られると思っていたのか、うさぎおねぇたまはおずおずと僕にそう尋ねてきました。

「配信を始める前に、セウトって言ったからね。とりあえず、前ほど汚れてはいないから、まだマシって言う判断です。正確には、アウトよりのギリギリセーフっていう感じかな？」

【セウトｗｗ】

【久しぶりに聞いたぞセウト】

【まあ、アウトよりのギリとか言う、限りなくアウトだろそれ、みたいな意味だけどなァ！】

【前ほど汚れてはいないけど、セウト判定……いやそれやっぱアウトでは？】

「ほっ……」

「とりあえず、わたしとしては色々言いたいけど……少なくとも前よりはマシ！　ではあります。でも……もうちょっと頑張ろっか？」

「……はぃ」

「ただ、前みたいにベッドの上でお菓子は食べなくなったみたいだし、何より衣類とかはその辺にぽいしなくなったみたいなので、そこはすごくいいと思います」

「あ、ありがとう、ございますぅ……」

【あ、ちゃんとその辺は成長してるのねｗ】

【当たり前ではあるけど、成長してるだけ偉い！】

【狼神いくま：まー、うさぎっちはちょっちやりすぎだけどね】

【デレーナ・ツァンストラ：これでも全然汚そう】

【まだ見えてないんだよなぁ……】

【みたまちゃん、そろそろ見せてくれぇ】

「あ、そうだね。えーっと、うさぎおねぇたま、映して大丈夫？」

「ど、どど、どう、ぞ……！」

　視聴者さんたちに言われて、まだ画面に映していないことを思い出した僕は、カメラの画角を調整してうさぎおねぇたまの寝室の惨状を映し出しました。

【うわぁ……】

【あー……こらあかん】

【天空ひかり：私でもここまでじゃないんだよなぁ……】

【夜久嬢：さすがにこれはその……汚いですわっ……！】

【弩めい：寝所は清潔に保つべきかと】

【寝室のことを寝所って言う人初めて見た……】

【語彙が若干古いんよｗｗ】

【草】

　とりあえず、うさぎおねぇたまの寝室の状況はと言えば、前みたいに床が見えない！　っていうほどじゃないです。

　じゃないんだけど……うん、だからといって浮島みたいにちらほら床が見えるだけじゃだめだと思うんだよ、僕。

　でも、うさぎおねぇたまの寝室はそんな感じといいますか……うん。

　ただ、前よりも４割くらいは減ってるし、何より衣類系とお菓子を食べた痕跡がないのでセウト、という判定になりました。

　まあ、それでもゴミが多いんだけどねっ……！

「とりあえず、うさぎおねぇたま」

「は、はひぃっ！」

「アウト寄りのギリギリセーフとは言ったけど、あくまでもうさぎおねぇたまの場合のギリギリセーフだからね？　間違っても、これで満足するとか、ここまでならセーフを得られるんだとか、そういうことを思っちゃだめだよ？」

「わ、わわっ、わかり、ましたぁっ……！」

「それに、うさぎおねぇたまは徹夜が多いって聞くし……できればゲームのやりすぎで徹夜は……って思っちゃうけど、それに関してはお姉ちゃんもだからね……なんだったら、一ヶ月徹夜って言うのもあるし……」

　それに、うさぎおねぇたまはそういう配信をしてるところがあるから、あんまり強く言えない……。

　でも、できればもうちょっと健康的にやってほしいとは思います。

　まあ、それ以上にお姉ちゃんの方が色々と危ないけど……！

「ふひぇ！？　い、いいい、一ヶ月、です、か……！？」

「ん、それ、人間？　というか、本当のこと？」

「わたしも半信半疑みたいなところはあるけど、実際に寝てないっぽい時もあるかな……」

「「えぇぇ……」」

【一ヶ月徹夜は人間じゃない】

【たしか、１１日くらいが限界なんじゃなかった……？】

【前に最初の二、三日は眠気とか疲労感だけで済んだけど、四日超えた辺りから意識が飛ぶらしいし、なんだったら飯食っても吐く、なんてことがあるらしい】

【マジかよ、ヤバ……】

【え、じゃあなんで平気なの？　邪神……】

「な、なんで、平気、なんです、か……？」

「すごく気になる」

【天空ひかり：まあほら、私ってばみたまちゃんの料理、声、写真などなど、みたまちゃんという存在がある限り無敵だし、何よりみたまちゃんという存在は私にとって常用エリクサーそのもの！　どんなに疲れようとも、みたまちゃんの笑顔と料理、声さえあれば、一ヶ月など容易い！】

【えぇぇぇ……】

【悲報　邪神、化け物だった模様】

【邪神ってあだ名がついてる時点で化け物定期】

【人間の限界を超えるんじゃないよ】

【しかも限界記録の約三倍じゃねぇか】

【猫夜はつき：お、おおぅ、はつきはどんなに頑張っても三日が限界だぞ……】

【デレーナ・ツァンストラ：え？　人間って修羅場ると一週間は徹夜がデフォなんじゃないの？】

【狼神いくま：デレーナっち、寝てっ……！】

【マジで寝ろ】

【七徹も普通にアウトなんよ】

【普通はできん】

【さすがラノベ作家……１ミリも尊敬しないけど】

「あ、うん。デレーナおねぇたまは寝てね？　一週間も徹夜はめっ！　まだ若いからって言い訳が効くかもしれないけど、いつか反動が来るからね？　それに、徹夜って寿命を縮めちゃうんだから」

「「うぐっ……」」

「あれ、うさぎおねぇたまはわかってるけど……いるかおねぇたま？」

「……す、すんません、徹夜してます……」

「……はぁ。まあ、一日くらいなら仕方ないかなぁ、って思わなくもないけど……どれくらいの期間で徹夜するの？」

「…………四日」

　僕の質問に、いるかおねぇたまは目を逸らしながら、その日数を答えました。

「アウト！　いるかおねぇたまも徹夜はめっ！　ちゃんと寝るようにっ！　睡眠は大事なんだからね？　一日徹夜しただけで体は重いし、すごく怠くなっちゃうんだから」

【お母さんだこれｗｗ】

【マジでみたまちゃんのお母さん力が高いｗｗ】

【あと、マジで一徹しただけで体が重くなるのはわかる……】

【あれだよね。重いような軽いような変な感覚になって、途中でなんかテンションが一周回る感じの……】

【↑わかるｗｗ】

「二人とも、徹夜はほどほどに！　いや、そもそもしちゃだめだけど……でも、二人とも色々とやることがあって徹夜してるからあんまり強く言えないけど……せめて、もう少し少なくするように！　どんなに長くとも二日が限度です！　まあ、二日もダメだけど、言っても聞かなさそうだから、二日です。それ以上徹夜すると……」

「「す、すると……？」」

「おしおきです♪」

「「……が、頑張ります」」

【天空ひかり：みたまちゃんからのお仕置き！？　何そのご褒美！　お姉ちゃんにもぷりーず！】

【雪ふゆり：ただのご褒美じゃないですかぁ～～！　みたまちゃんからのお仕置きとか、全人類垂涎ものですよねぇ～！？】

【夜久嬢かざり：き、気になりますわ！　すごく気になりますわぁ！】

【これは酷い】

【まあ、みたまちゃんのお仕置きはご褒美にしかならんもんね】

【でも、二人はすごく怯えてんですが】

【みたまちゃん、一体何をする気なんだ……！】