配信#31-4 すごく久しぶりの個人配信だよっ!:4
「あ、なんだかんだでもうすぐ時間だね。残り時間的に……あと、二個とかそれくらいかなぁ」
【もうそんな時間か……】
【時間が経つのが早スギィ】
【久しぶりの個人配信でやったことの大半は、コラボを決めることだったけどなァ!】
【草】
【それはそうww】
「あ、あはは……じゃあ、次のましゅまろ行こっか。次は、これ! 『こんたま! みたまちゃんと陛下の二人で記念配信をすることが決まりましたけど、こういうのがやりたい! っていうのはありますか?』とのことですね。なるほど……やりたいことかぁ……」
たしかに、決まったのはほぼ事務所側の方だけど、僕も記念配信はやろうと思ってたから、こっちでそういうのは考えなきゃだよね。
でも、やりたいこと……やりたいことかぁ……。
【魔乃闇リリス:ふぅむ、我とみたまじゃからなぁ……】
【実際問題、200万人ってそうそうないから、イメージ湧かねぇww】
【たしかにww】
【記念配信の内容……まあ、大体は雑談って言うか、過去の振り返りとか今後の目標とか、かな?】
【あとは今までしなかったことを解禁する! みたいなのもある】
【でも、みたまちゃんと陛下だからなぁ……】
【みたまちゃんって、未成年だし、ある意味ではやれる幅が狭いよねっていう】
「それはそうかなぁ……。わたし、まだ高校生だしね」
飲酒配信っていうのもあるみたいだけど、僕は法律的に無理だからね。
【いっそライブとか?】
【あー、ロリピュアってユニットになってるもんなww】
【みたまちゃんって何気に歌配信とかやってないし、ある意味ではあり?】
「なるほど、それもあり、かな? いつもは雑談ばかりだし、雑談以外にしたいなぁ、っていうのはあるもん」
【やはりホラゲーか】
【ホラゲー行こ、ホラゲー!】
【私は怖がりながらも仲良く百合百合する二人のホラゲー実況が見たいんだいっ!】
【天空ひかり:ホラゲー……ぐっ、みたまちゃんに怖い思いをさせるんじゃないとキレたいけど、みたまちゃんが怖がり、そして私に『一緒に寝よ? お姉ちゃん……』とか言われたいのも事実……! なんと言うジレンマ!】
【そこで迷うの!?】
【草】
【草】
【草】
【春風たつな:さすがというかなんというか……】
「ほ、ホラーゲームはやりたくない、かなぁ……絶対にっ……!」
だって、怖いもん!
前だって、気絶しちゃったもん!
「そ、それに、しばらく夜中に一人でお手洗いに行けなくなっちゃいますっ……!」
【可愛いww】
【可愛い】
【何その可愛い生態】
【何しても可愛いは卑怯すぎんか?】
【可愛すぎて死ぬ】
【雪ふゆり:解釈一致ィィィィ!】
【ロリコンww】
「そ、それに、リリスおねぇたまもやりたくない、よね?」
【魔乃闇リリス:むぅ……我も苦手と言えば苦手じゃが……みたまとならばやってみたいのじゃ!】
「うぐぅっ……!」
【裏切られてて草】
【相方のやりたいという発言に、みたまちゃんはどうこたえる!?】
【みたまちゃんってすっごい優しいからなぁ……】
「そ、そんなにやりたい……?」
【魔乃闇リリス:うむ! 一人でプレイするのは我も嫌じゃが、みたまと一緒ならば怖くないのじゃ!】
「んぐっ……」
【告白かな?】
【お互い大好きだもんね、この二人w】
【雪ふゆり:ロリで百合は素晴らしぃッ!】
【平常運転が過ぎるww】
「ほ、ホラーゲーム……」
後々になって知ったけど、僕が五万人記念配信の時にプレイしたあのゲームって、すごく怖いって有名だったんだよね……。
あの時は、うん、ちょっと泣いたっけ……。
で、でも、あの時は僕も一人暮らしで、誰もいなかったからだし……今回はリリスおねぇたまも一緒、だもんね。
「そ、そんなにやりたい……?」
【魔乃闇リリス:うむっ! せっかくの記念配信じゃ! であれば、今までやらなかったこと、そして苦手だった物に挑戦をしてみたいのじゃ!】
【これは強いww】
【陛下カッコいいな】
【さすが魔王】
「じゃ、じゃあ…………記念配信は、ホラーゲームをやりますっ……!」
【魔乃闇リリス:本当か!? やったのじゃ!】
【おぉぉぉぉ!】
【みたまちゃんがやるって言ったぞ!】
【天空ひかり:成長したねぇ、みたまちゃんっ……!】
【御月美うさぎ:ひ、必要、なら、アドバイス、します、ね……!】
【猫夜はつき:苦手な物に挑戦する姿勢、すごくいいと思うぞ!】
【深海いるか:ん、応援する。そして楽しみにしてる】
【雪ふゆり:怖がるロリが二人も見られる可能性が大とか天国ですかぁ~~~~!? 絶対見ますよぉ~! 仕事の方もガンガン終わらせますねぇ~!】
【ロリコンが最悪過ぎるww】
【畜生かな?】
【夜久嬢かざり:みたま様の苦手なホラーゲーム……応援しますわ!】
【弩めい:ほらぁげぇむ……たしか、人の恐怖心を煽る遊戯でしたか? 人の子は考えることが面白いですね】
【神薙いなり:みたまちゃんたちのホラーゲーム配信、楽しみにしてますぜ!】
【めいちゃんだけなんかコメントがおかしくて草】
【人の子ww】
【あんたも人の子でしょうがww】
【上位存在かな?】
「こういう時のゲームってどういうのがいい、のかな……?」
僕自身、ゲーム配信を基本的にしないし、あまり詳しくないからね……。
あとで調べようかな?
【らいばーほーむ公式:こちらで吟味しておきます。超こわ――そこそこ怖いゲームを選びますので、お楽しみに】
「今超怖いって書こうとしてませんでした!? え、そ、そんなに怖いゲームが選ばれるんですかぁ!?」
【草】
【草】
【相変わらず公式がコメント売ってて草生える】
【↑売るのかww】
【コメントを売る……いくらで買えるんだろうか】
【誤字いじりをするなぁっ! 恥ずかしいじゃん!?】
【狼神いくま:でも、らいばーほーむが選ぶゲームとか、絶対碌なもんじゃないっしょ。怖い的な意味で】
【魔乃闇リリス:う、うむぅ、我も怖くなってきたのじゃ……じゃ、じゃが! みたまと一緒じゃからな! どんなに怖くとも、みたまが一緒であれば、大丈夫……なはずじゃ!】
【みたまちゃんへの信頼度が高いww】
「そ、そうだよね! わたしも、リリスおねぇたまが一緒だもんっ。当日は頑張るねっ!」
一人じゃないもんね。
大丈夫……それに、まだ先のはずだし!
「じゃ、じゃあ、このお話は終わりにして最後のましゅまろに行きます! 最後は……んーと、これ! 『こんたまぁ! 200万人に到達しましたけど、みたまちゃんの最終的な登録者数の目標って何人でしょうか! あと、一つお願いなのですが、最後に我々みたまの民たちが吐血・鼻血を出すようなセリフをお願いしますっ!』とのことだけど……えーっと、最後は一旦置いておくね?」
【願望が強い】
【これは酷いww】
【わかるけども! すごくわかるけども!】
【っていうか、今年はまだ、みたまちゃんで吐血も鼻血も出してねぇ!】
【雪ふゆり:初鼻血、初吐血をお願いしますよぉ~~~~!】
【春風たつな:一切聞いたことがない、初○○なんだが……】
【みたまちゃんという存在が原因で、鼻血と吐血が身近になっちゃったからなー。Vオタたちって……】
【普通に考えておかしいんよ】
「えーっと、チャンネル登録者数の目標かぁ……わたし自身、お姉ちゃんに引きずり込まれるような形でVTuberになっちゃったから、実は何人が目標! っていうのがなかったり……」
【そういやそうだった】
【シスコンが速攻で応募したんだっけか、みたまちゃん】
【そういう経緯だったの!?】
【TSして、電話して、興味があるって言った瞬間に応募して、速攻で一次選考通った話好き】
【強すぎるww】
「今思い返してみても、まさかあの時から今のような状態になるとは思わなかったよね……」
ほんの五ヶ月くらい前まで、普通の男子高校生だったのに、気が付けば登録者数が二百万人越えのVTuberになってるんだもん。
何をどうしたらそうなるのかがわからないし、未来でこうなるよ! って言われても信じられないよね。
【それはそうww】
【普通はデビューしてから半年経たずに200万行くとは思わんて】
【それだけみたまちゃんが可愛いってことやで】
【可愛いだけで登録者数を増やせるのも普通におかしいけどな】
「そ、それはどうかはわからないけど……。と、ともあれ、目標人数……うーん、まあでも、わたしは大きな目標よりも、一人でも多くの人が見てくれて、わたしの配信で笑顔になってくれればいいなぁ、ってくらいで、目標らしい目標はない、かな。なんて……えへへ」
【がはぁっ!】
【天使かな? あ、神様でしたね】
【か゛わ゛い゛い゛!!】
【はにかみ笑顔だけでも強いのはほんとずるいて……!】
【天空ひかり:ごふっ……と、とりあえず! とりあえずの人数を言って! みたまちゃん!】
「と、とりあえず? えーっと、そうだなぁ……あ、たしか、1000万人行ってる動画投稿者さんがいるし、1000万かな! なんて……えへへ、さすがに無謀だよね」
まあ、一番登録者数が多いVTuberさんでも、五百万人行ってないみたいだし、さすがにありえないよね!
【天空ひかり:よぉぉぉぉし! みたまちゃんが1000万目標を設定したぁぁ! 我がみたま教の信者や警察を用いて、一周年記念までに1000万目指すぞオラァァァ!】
【春風たつな:いやそれは無謀すぎるが!?】
【自分が1000万を目指すんじゃなくて、妹の登録者数を1000万まで押し上げようとする女】
【普通におかしいてww】
【ってか、そんなことする奴、邪神くらい……】
【雪ふゆり:お任せぉ~! 私の経営するお店で働く人たち……には既に布教済み且つ沼に落としていますので、取引先とか、お客さんとかに布教しておきますねぇ~!】
【夜久嬢かざり:わたくしも、実家の伝手やわたくしの伝手を総動員して増やしてみせますわ!】
【弩めい:私は……既に部下たちは布教済みですし……異国の方に手を伸ばしましょう。たしか、しゅし……社長などのような方々が沼りやすいかと思います故】
【神薙いなり:うちのファンはみんな沼ってるんですよねぇ。ま、どうにかしますぜ!】
【ですよねぇ!?】
【これは酷いwww】
【あんたらww】
【自分の登録者数を二の次にする女たちで草】
【これぞらいばーほーむ!】
「ふぇぇぇ!? そ、そこまでしなくてもいいからね!? あと、なんで四期生の三人も!? デビューしたばかりなんだから、自分のことを優先してね!?」
【夜久嬢かざり:みたま教のこと以上に優先することなどありませんわ!】
【弩めい:その通りでございます】
【神薙いなり:みたまちゃんこそ唯一神!】
【ガチ勢が過ぎるww】
【ここまで来るとマジで恐怖通り越して尊敬なんだよ】
「えぇぇぇ……」
そもそも、なんで僕の代わりに登録者数を増やす活動しているのかがわからないんだけどなぁ……。
いつも通りと言えばいつも通りなんだけど……すごく、複雑……。
「え、えーっと、多分無理だとは思うけど……うん、できたらいいなぁ、くらいにしておきますね! じゃあ、最後に可愛いこと? を言って終わりにしますっ!」
【お前ら、いつでも死寝る準備しとけぇぇ!】
【絶対に死ぬ! 防御態勢!】
【レバニラ炒めはいつでもあるぜ!】
【核兵器が飛んでくるからな! 衝撃に備えろ!】
あの、僕が可愛いことを言おうとしただけでこうなるのって、おかしいような……。
でも、可愛いこと……何を言えばいいのかなぁ……。
可愛いこと……可愛いことかぁ……。
……うん。
「じゃあ、言うね? こほんっ……。おにぃたま、おねぇたま。今年一年も、い~~~~っぱいっ! 楽しませて、癒すからねっ! だから、応援、よろしくお願いしまひゅっ! ふぇぇぇ、最後に噛んじゃったぁっ……!」
可愛いかどうかはわからないセリフを言ったら、最後の最後で久しぶりに噛んじゃいました……。
【天空ひかり:ぶはぁぁぁぁぁっ!】
【雪ふゆり:がはぁぁぁぁっ!】
【夜久嬢かざり:か、噛み芸は、最高、です、わ……ごふっ】
【弩めい:素晴らしい嚙み芸でございまし、た……】
【神薙いなり:げぶふっ!】
【ぐはぁぁぁ!?】
【忘れた頃にやってくる噛み芸がはぁぁぁっ!】
【ヤッタァァァァ! 嚙み芸ダァァァァァぐふぅ!】
【( ˘ω˘)スヤァ】
【やはりっ、みたまちゃんの嚙み芸は至高……ぐぶ】
「え、あれ!? だ、大丈夫なのかなこれ!?」
【魔乃闇リリス:ま、まあ、いつも通りじゃから……】
【凪神司/破魔月凪刃:とりあえず、締めていいと思う】
「あ、ふ、二人はいつも通り、なんだね? じゃ、じゃあえと……きょ、今日も見てくれてありがとうございましたっ! また見てくれると嬉しいですっ! それじゃあ、おつたま~~~!」
そんなこんなで、僕の久しぶりの個人配信は無事(?)に終わりました。
うぅ、もう噛まないと思ったのに……。
最近、コラボばっかりだったので、多分個人配信の書き方を忘れてますねこれ。
むぅ、もうちょっと濃くしたいんだけどなぁ。頑張らねば。
あ、次回は閑話になります。事務所側の話しですね。




