配信#29-1 いくまおねぇたまとコラボ配信だよっ!:1
【やっとの思いで実現した、みたまっちとのコラボ配信!《コラボ》】
狼神いくま/Rougami Ikuma
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#らいばーほーむ #ギャル友 #コラボ
「ハロハロー! らいばーほーむ二期生の、狼神いくまでっす! きゃぴきゃぴ!」
¥10,000
【ハロー!】
【ハロハロ!】
¥13,000
【やっとのコラボおめおめ!】
【マジで長かったなぁw】
「マジそれな! みたまっちたち三期生が出て来てから五ヵ月も経ってんのに、ウチだけがみたまっちとコラボしてなかったんだよ!? もーね、マジ今日が嬉しいんよ!」
【マジで不遇ww】
【なんという疎外感】
【別に、みたまちゃんがコラボ拒否してるってわけじゃないんだもんなぁ】
「そーそー! 単純にみたまっちと時間とタイミングが合わなくてさー。でも、やっとこさ、イベントの練習期間中にコラボの話にこぎ着けたんでね! 今日は全力でみたまっちとの配信を楽しむ所存! ってわけで、早速、みたまっちを呼ぼーう! みたまっち、来て来てー!」
「いくまおねぇたまのギャル友のみなさん! ハロハロー! らいばーほーむ三期生の神薙みたまだよっ! きゃぴきゃぴ♪」
配信前、事前に打ち合わせしていた通り、今日は僕の挨拶の方ではなくて、いくまおねぇたまの方の挨拶で登場してみました。
ちょっと楽しい。
【げはぁぁぁあ!】
【うごあぁぁ!】
【は? 可愛すぎかよ……可愛すぎて心臓止まったわ】
【いくまっちの挨拶で入ってくるみたまちゃんとか可愛すぎじゃん!? 死ぬよ!? あ、死んだわ!】
【スゥ――……】
「アハハ! みたまっちの破壊力パないっしょ! ウチから提案しといてあれだけど、最高だし! 鼻血出た!」
「ふぇ!? てぃ、ティッシュどうぞ!」
「ありがとありがと!」
なぜか鼻血がダラダラ流しているいくまおねぇたまに、ポケットからティッシュを取り出してそれをいくまおねぇたまに手渡すと、いくまおねぇたまはお礼を言いながら鼻にティッシュを詰めました。
「やー、二人っきりコラボとか最高すぎ! 今まではほかのメンバーがコラボってるとこみて、いいないいなー! って羨まだったけど、今日ついに! ウチもそっち側に立った! サイコーーーーー!」
「いくまおねぇたまテンション高いね!?」
【草】
【草】
【今日のいくまっちのテンションが高いなおいww】
【まあ、ずっとコラボしたいコラボしたい~、って言ってたもんなぁ】
【一応、全員コラボの時は一緒だったけど、それ以外の普段の配信では全然から見なかったもんね……】
【あまりにもかかわりがなさ過ぎて、一時期不仲説が流れたけど秒で消えたっけ……】
【↑草】
【秒www】
「だってだってさぁ! みーんな何かしらでコラボってるじゃん!? 三期生は普通に全員と個別コラボしてるし、ウチの同期のデレーナっちはゲリラったし、うさぎっちは家事サービス、暁っちは男性コラボ配信で一緒だったし! 一期生も、刀パイセンは暁っちと同じ経緯だし、リリスパイセンはロリピュアで、ひかりんパイセンは普通に姉妹じゃん!? もーね。ウチだけマージで接点なくて、コラボれなかったんよ! チョーきつかったし!」
【でしょうねwww】
【見事にいくまっちだけはぶられとる……】
【これはきついww】
【ここまで接点がないのも珍しいだろ】
「なんというか、コラボできなくてごめんね……?」
「いやいや! 全然気にしなくていいし! こーゆーのは、運とタイミングだって!」
「そう言ってもらえると、わたしも気が楽かなぁ……。わたしも、ずっとコラボしたいなぁって思ってたんだけど、なかなかタイミングが合わなかったから……でも、やっとできてすごく嬉しいよっ!」
だから、そのことがすごく申し訳なかったんだけど、いくまおねぇたまの言葉は気が楽になるよ。
「待って? みたまっちがいい娘過ぎてウチ泣きそうなんだけど」
「なんで!?」
【草】
【まあ、みたまちゃんはいい娘だよなぁ】
【これが現役高校二年生なんだぜ? 全然すれたとこもないし、心優しい性格なんだからすごいよね、マジで】
【泣くは草】
「いやぁもう、感無量っしょ……」
「そ、そんなにかな?」
「そりゃそうっしょ! だって、今までウチだけがハブよ!? もうさぁ! みーんなみたまっちとどんどんコラボするじゃん!? ウチだけこう取り残されてる感が半端ないんよ! イメージとしてはあれ、小学生の時に、周りがみんな流行りのゲームソフトを持ってるのに、一人だけ一昔前のゲーム持ってるみたいな?」
「すごくわかりやすーい……」
【あぁ……それはたしかにきついわ……】
【子供は残酷だからね……】
【うんまあ、しゃーない】
当時、そう言う理由で少しだけ居づらそうな子がいたっけ……。
僕はそこまでゲームをするわけじゃなかったから特に気にしなかったし、柊君が一緒にやろうって誘ってくれてたから大した問題はなかったけど。
「でしょでしょ? そゆこと! ……っと、ウチのテンションMAXはいいとして、ささーっと次の話し移ろ! ってゆーわけで、今回は後半にウチが持って来た企画をやってもらうとして、まずはかるーく雑談! みたまっちと言えば、毎度面白い話が飛び出す雑談っしょ!」
「そうでもないよ!?」
【いやそれはガチ】
【間違いない】
【少なくとも、みたまちゃんの話題ってしれっと狂ってるからなぁ。原因、邪神だけど】
【ああいう話を聞くと、みたまちゃんもらいばーほーむ適正が高いんやなって】
「あ、あれぇ?」
「やー、ギャル友やみたまの民はわかってるんよ。んじゃ! まずはましゅまろから行く?」
「あ、うん。そうだね。どういうのが来てるかな?」
「おっけー。んじゃ、一発目はぁ……これ! えー、なになに? 『ハロハロー! そして、こんたま! 突然ですが、前回みたまちゃんが宝くじ配信で10億円以上を叩きだすという前代未聞の配信をしましたが、使用用途は決まったのでしょうか?』だって。んで、どうなん? みたまっち」
「あ、あー……すごくタイムリー……」
お母さんの助言で、いくまおねぇたまに相談しようと思っていたら、その導線になるましゅまろが来てました。
【あぁ、あれかぁ……】
【10億ってどゆこと?】
【なんかあったの?】
【知らない人がいるな。んま、簡単に言えば、1月2日の三期生による宝くじ配信でみたまちゃんが総額10億3500万当てた】
【え!?】
【いや当てスギィ!】
【何その豪運。こわ……】
「え、えーっと、その、三期生の人たちと色々とお話しまして……一つの案として、会社を設立して社長になるのはどう? ってなってるの」
「あ、もしかしてあれ? ウチらで開発してるゲームを販売するための会社的な?」
「うん、それです」
「なるほどねぇ。たしかに結構ありじゃん?」
【あの、いくまっち? 社長だよ? なぜ結構ありと言ってるので?】
【そもそも、何をどうしたら社長になるという案が出るんだww】
【そこはまあ、らいばーほーむだし……】
「ちな、なんで会社なん?」
「……10億円を持ってるのが怖いので……だからその、お金を消費したいなぁって思って……」
【いや草】
【消費したい→会社設立はおかしいんよ】
【なぜそうなった?】
「なる。んで? 見た感じ、それだけじゃないんじゃないの? お姉さんギャルに言ってみ?」
「あ、うん。実は今日相談しようと思ってたので……」
「お、何でも言って言って!」
相談したいと思っていたことを告げると、いくまおねぇたまは嬉しそうに何でも言ってほしいと言ってくれました。
なので、僕はおずおずとしつつも、相談をすることに。
「その、社長になるという案自体をお母さんに相談しまして……」
「それはいいことっしょ。んで、どうなったん?」
「あ、うん。お母さんは、お母さんとしてはお勧めしないけど、人生の先輩としてはそう言う道もありだって言ってくれてて」
「いいお母さんじゃん」
【母親としてと人生の先輩としてをわけて言わるのはすごいな】
【頭ごなしに否定しないだけでもすごい】
【社長だもんなww】
「大好きなお母さんです」
「いいじゃんいいじゃん! 堂々と言えるのはすごいことっしょ! 大事に!」
「うん。って、そうじゃなくてね? その、お母さんが言うには、仮に僕たちで会社を設立したとしても、失敗のしようはないんじゃないかって言ってくれてるの。ほら、入社するしない以前に、みんなお手伝いするってなってるでしょ?」
「そりゃね。ウチもプログラマーとして入ろうと思ってるし? 他の人も入ろうと思ってんじゃん? たつなパイセンとか、刀パイセン、ふゆりっちは今の仕事があるから入れないかもーとか言ってたけど、外部から関わる気満々だったし。そーゆー意味じゃ、たしかに、失敗のしようはない感じがすんねー」
【たしかにww】
【そもそも、バケモンスペックの奴らしかいないし……】
【現状、邪神(デザイナー兼同人作家)、現役ラノベ作家、プログラマー、3Dモデリングがいるもんなww】
【それ以外にも色々とコミュ力高いのとかいるし、資金面が強すぎるうさぎちゃんもいるし……あれ? マジで失敗のしようがないのでは?】
【やばない?】
「それで、お母さんは失敗する可能性の方が低いから、気楽に考えてもいいんじゃないの? って言ってくれてて。それ以外にも、できるできないじゃなくて、やりたいかやりたくないかで考えた方がいいって言ってくれてるの」
「うんうん。それはたしかに大事なことっしょ」
「それで、僕としても興味がないわけじゃないんだけど……その、社長になるって言うことは、会社に入ってくれた人の人生を背負うことでもあるでしょ? そこがすごく心配で……」
「あー、なるほどねー。自分以外の人生を背負えるのかどうか心配ってゆーのと、そもそも自分が社長でいいん? ってゆー悩みって感じ?」
「うん、その通りです……」
【いくまっちの察し力がたけぇwww】
【こういう相談マジでちゃんと聞いてくれるからいいよね、いくまっち】
【ギャルなのに、根の部分がかなり真面目な感じはあるよね】
【それな】
「そだねぇ……ウチとしては、やっぱみたまっちのお母さんの言葉に賛成かなー。やっぱ、何事もチャレンジって大事なんよ」
「やっぱりそう思う?」
「そりゃあね! だって、ウチだって別に最初っからギャルだったわけじゃないしー。ってゆーか、ウチの学生時代の親友が堅物だったウチに、ギャルが似合いそうって言ってくれたのがきっかけだかんね。最初は流したけど、なんやかんやあって、チャレンジしたらドハマり! 今に至るってわけ」
「そうだったんだ!」
いくまおねぇたまって、昔は堅物な人だったんだ。
なんだか意外……。
【堅物……堅物?】
【委員長スキーギャルが? 堅物???】
【らいばーほーむでも一、二を争うレベルのギャルゲー狂いが……?】
【そもそもその親友は何を思ってギャルを進めたんだww】
「なんで、そーゆーのは結局、面白そうかどうか、でいいと思うんよ。しかも、仮に会社を建てたとしても、最初はウチらだけじゃん? 全員普通にお金持ってるし、そもそもそう簡単にくたばるような軟な存在じゃないじゃん? なら、気楽でいいんじゃない? 仮に失敗しても、うさぎっちとかウチ、ふゆりっちがどうにかするし?」
「なるほど……」
「たしかに、みたまっちの心配はすごくいいこと。でも、社長は社員のために存在するわけじゃないんよ。社員がいなければ社長は成り立たないし、社長がいなければ社員も成り立たないんよ。まあ、会社によっては社長いなくてもよくね? って場合はあるけど」
【草】
【そこは言い切ってくれww】
【でも、他の役員が有能って場合もあるしなァ……】
【それはそう】
【でも、社長が有能だと、働きやすいよね、色々】
「ってゆーかさー、仮にみたまっちが社長になったとするじゃん? 絶対社員が200%の力で頑張るっしょ、それ」
「さすがにそれはないと思うよ!?」
【草ァ!】
【ありそうww】
【みたまちゃんが『頑張って♥』とか言ったら全力で頑張る自信があるわ】
【わかるww】
「いやいや、みたまっちは自分のポテンシャルを甘く見過ぎなんよ。世の中……メッチャ可愛い女の子が、がーんばーって♥ とか言えば頑張っちゃうもんよ。ほら、みたまっちの最初の頃の配信でもあったじゃん?」
「たしかにあったけど、さすがにあれでなったとは思えないけど……」
だって、普通に応援しただけだよ?
たしかに、応援されるとすごく頑張れるけど、さすがに限界以上はないような……?
【あったなww】
【あれはマジで可愛かった……】
【あれのおかげでやる気が出まくりでした】
「ま、それはいいとしてさー。とりまあれ。みたまっちは難しく考える必要はないんじゃない? 仮になったとしても、シャトーブリアントリオが色々手助けするし! だから、出来るかどうかの不安はウチらに丸投げして、やりたいかやりたくないかで考える! これ大事! 別に失敗したって誰も責めないって。ってゆーか、ひかりんパイセンがいる時点で失敗しようがないっしょ。だから、失敗を気にする必要はなし!!」
「なるほど……」
なんだか、ストンと心に嵌ったような感じがしました。
そっか、別に自分だけで考えるんじゃなくて、助けてもらえばいいんだもんね。
お母さんも言ってたし……なるほど。
「ま、だからと言ってすぐに答えなんて出せないだろうし、今は悩むくらいでいいと思うんよ。ゆっくりでいいっしょ!」
「うん、ありがとう、いくまおねぇたま! なんだか、見えてきた気がします!」
「それはよかったっしょ! んじゃ、この話題は終了! 次でOK?」
「おっけーです!」
【なんだかんだこういう時は真面目だなぁ】
【こういうことを言えるから尊敬できる】
【地味に、委員長スキーギャルってすごく相談適正が高いんだよね】
【まあ、一部のらいばーほーむメンバー以外はそうだと思うけどな】
【うさぎちゃんは向かなそうww】
【コミュ障、だからね……】
初のいくまコラボ……! 話数としては、今まで不遇だったので、4話以上は書きたい。まあ、場合に寄るけど……うん。まあ、3話になる可能性もあるけどね。そこは未来の私が頑張るということで……。




