配信#28-2 三期生のみんなで宝くじ配信だよっ!:中
邪神よりマシ(当社比)
「うへへぇ~、みたまちゃんの新規差分楽しみですねぇ~!」
「なぜかわたしを置き去りにして差分作成が決まってるんだけど……」
「そこはほら、らいばーほーむだから」
「ん、気にしたら負け」
【らいばーほーむ相手だからね、仕方ないね!】
【でも、ロリコンの希望はめっちゃわかるんだよなぁwww】
【それな】
【狐面付きってのはわかってる】
【刀持ちの巫女さんだもんな】
「ところで椎菜ちゃん、その御神刀レプリカはどうしたの?」
「あ、お家に飾ってあるよ」
「まあ、レプリカとはいえ御神刀ですもんねぇ~」
「ん、正解だと思う」
運気が上がるとは言われたしね。
「さてと、そろそろ宝くじの方に行きますかぁ~? それとも、新年最初の配信ですし、何か今年の抱負や目標でも言いますかぁ~?」
「お! いいと思うぞ! 大晦日で言ったは言ったけど、軽くだったし!」
「ん、賛成」
「いいと思うよ!」
【今年の抱負かぁ】
【ほぼ全員まともなこと言ってなかったけどな】
【たしかにww】
「じゃあ、言い出しっぺでの私から言いますねぇ~。まあ、私は大晦日配信の時にもう行っちゃってますけどぉ~、やっぱりみたまちゃんやリリスさん、いなりさんとのコラボをたくさんすることですねぇ~。あと、新人Vの方を推しますぅ~」
「そう言えば、個人Vの話が出てたっけ。ふゆりさんは見たの?」
「それはもう当然ですよねぇ~!? いやぁ、アーカイブにはなりましたが、初配信が最高でしたよぉ~~~! ロリと言うと、みたまちゃんやリリスさんを彷彿とさせるため、、かなり厳しいジャンルであり個性ではありますが、個性ありありでしたねぇ~! みたまちゃんはとても愛らしく、純粋であり明るい笑顔が全ての病や傷に効く特効薬のようなものであるわけですよぉ~。つまり、可愛いと言うものを体現している存在ですねぇ~! そして、リリスさんも一見するとみたまちゃんと同様に、可愛らしい声に仕草、笑顔を浮かべますが、みたまちゃんとは違い、様々な声音を出すことで可愛い系から妖艶系な声を出すことで生まれるギャップによる不意打ちドキッ! をしてくるという素晴らしい存在なわけですねぇ~! そして、やはりのじゃろりというよくあるタイプのジャンル、そして個性でありつつも全く持って違和感のかけらもない完璧なのじゃろりですからねぇ~! 二次元の可愛さを自然に体現している可愛らしさということですよぉ~! そして、例の個人Vの方はまた違った可愛さでしたねぇ~! たしかに、あちらも大変可愛らしい方でしたが、初配信をいきなり欠伸から始めるという想像できずも可愛らしいお姿ぁ~! しかも、全体的に眠そうで、且つ間延びした話し方がとてもグッドぉ~! 常に、ぽわぽわ~っとしたトークは聞いていてこちらも心地よい眠りに落ちてしまいそうでしたよぉ~! えぇ~! あ、しかもすごいんですよぉ~! 会話しながら突然眠ってしまってぇ~! その時の寝言や寝息がとても素晴らしくぅ~……まさにぐーたら天使ロリ! あの属性はいいですよねぇ~! つまるところ、その新人Vの方は常に自然体で、堂々とぐーたら属性という素を見せることができるタイプの我が道を行く可愛さを兼ね備えたロリですねぇ~! あ、概要欄にチャンネルへのリンクを載せておくので是非見てくださいねぇ~! 私というロリコンのチャンネルのファンの方々はすなわちロリコンであるからして、新人でロリ系個人Vが出現したのであれば、履修は当然ですからぁ~!」
「いや長い長い!?」
「ん、ふゆりってロリの話になると早口になる」
「お、落ち着いてぇ!?」
はつきおねぇたまの質問に対して、ふゆりおねぇたまはすごく早口に……そして、いつぞやのお姉ちゃんの時のように、暴走をしていました。
その表情はとても興奮してたけど……。
【えぇぇ……】
【邪神二号かな?】
【いや、邪神よりましだな、これは】
【どの辺がァ!?】
【いや、邪神は息継ぎなしだから】
【それと、邪神より短い】
【うむ。邪神の狂気には一歩及ばぬ】
【お前らなんなん?】
【つーか、なんでまだ初配信しかしてないのに完璧に把握してんだよww】
【ロリコンこわ……】
【夜久嬢かざり:なるほど、これがロリに対して並々ならぬ愛を持ったふゆり様! 素晴らしい愛ですわ! わたくしも、この領域に踏み入れて見せますわ!】
【弩めい:そうですね。ここまでの愛を持てるのはとても素晴らしいことだと思います。私も精進いたします】
【神薙いなり:さっすがふゆりさんだぜぇ。うちも負けてらんねぇですよ!】
【四期生さん???】
【あれを見て狂気を感じないのは頭おかしい】
【やっぱ四期生ヤバない?】
「はっ! すみません、ロリの話題だったのでついぃ~……」
「うん、もうちょっと自重……はしなくてもいっか! らいばーほーむだし!」
「ん、むしろ個性を出しまくるのが基本的ならいばーほーむの理念。であれば、今のふゆりの姿は正しい」
「正しい、のかなぁ……?」
色々と置いてけぼりにされちゃうような事なきがするけど……。
でも、ふゆりおねぇたまはこういう姿こそ、っていうのはあるし……間違いではない、よね。
うん、お姉ちゃんもこんな感じだし……。
「んで、その個人Vの人とはコラボしたい! とか思ってるの?」
「できたらしたいですけど、我々はらいばーほーむですからねぇ~。下手にコラボしてしまうと問題が起きかねませんからぁ~。ほら、内輪ネタを外部に持ち出すと嫌われるアレですねぇ~」
「「「あぁ~~」」」
それはすごく納得できるかも……。
なんでも、らいばーほーむでは許されている事でも、外ではそうとは限らない、なんてこともあるみたいだからね。
【たしかに】
【一理どころか百理くらいある】
【内輪ネタなぁ……あれって、それが適用されてる場所でやるから面白いわけであって、なんでもかんでもやるのはバカのすることなんよ】
【あれはマジで害悪】
【デレーナ・ツァンストラ:……耳がッ、痛いッッ……!】
【アッ……】
【ツンデレちゃん、なんかアニメ化されてる作品も普通にあるっぽいからな……そのネタが他でも使われてるんだろうなぁ……】
【あれって、やっぱ作者的にも嫌なんだろうな】
【そりゃそうでしょ。自分のあずかり知らぬところで問題が起こってるわけだし】
「そう言うわけですから、出来ればしない方がいいという感じですねぇ~。それに、私たちは気にしませんけど、仮に早い段階でコラボしたら、向こうが炎上しそうですしぃ~……」
「炎上? なんで?」
「ん、その個人勢は出たばかり。私たちも出たばかりではあるけど、登録者数的にはかなりのもの。相手が少ない状態でやったら、やっかみとして叩く人が出る場合がある。いや、確実に出る。多分、そこを心配してる」
「正解ですよぉ~。私の愛するロリが叩かれているところとか、絶対見たくないですからねぇ~。炎上回避はしないとですよぉ~」
「お~。ふゆりおねぇたまってすごく優しいよねっ!」
「ロリには慈愛を持って接するべきですからぁ~」
そういうことを考えるのはVTuberとしては当然の考えかも知れないけど、それでもすぐにそう言う思考に回れる時点で優しいと思います。
【うん、すっごいまともなこと言ってるけど、普通に考えてロリコンだから色々アウトなんだよなぁ……】
【むしろ、こんなロリコンとコラボさせるんじゃねぇ!? みたいな感じに、ロリコンの方が叩かれてそう】
【少なくとも、子供に見せたくないVではあるよね、ロリコン】
【仮に子供がいたとして、見せたい?】
【NO】
【絶対ない】
「手厳しいですねぇ~。まあ、ロリコンはほんの少し特殊な癖ですからねぇ~」
「いや、ふゆりさんの場合、ちょっとどころの騒ぎじゃないと思うぞ」
「ん、本当にそう。通常のロリコンよりも変態性が強い」
「おっと、フレンドリーファイアが飛んできましたよぉ~」
【草】
【まあそれはそうww】
【こんなロリコンが複数いてたまるか】
【実際の所、邪神よりもマシに見えるけど、それ以上にマシってだけでアウトであることに変わりはないんだよなぁ……】
「まあ、私はそんなところですねぇ~。では次はどなたが行きますかぁ~?」
「じゃあ、はつきが!」
「ん、任せた」
「いいよ!」
「はいはい! 私の今年の抱負を一言で言えば太陽神になりたい! ということ!」
【何度聞いてもやっぱおかしいんだよなぁ……】
【はつきっちの設定って、別に神様とかってわけじゃないんだよねww】
【弩めい:太陽神……つまるところ、人々を照らす光になりたい、そういうことでしょうか? とても素晴らしき志かと思います】
【めいちゃんがまともなこと言ってとる!?】
「おっ! めいさん正解だぞ! やー、ほら、はつきって芸人じゃん?」
「「「あ、うん」」」
「あれ!? 即答されないんだけど!?」
【草】
【草】
【草】
【他の三人芸人って認識してないやんwww】
「ん、はつきは面白い。けど、なんかこう、芸人と言われると少し違う気がする」
「ですねぇ~。面白くはあるんですけどねぇ~。叫び芸とかぁ~」
「んっと、はつきおねぇたまはその、面白いけど、優しくてムードメーカーな感じが強いので、芸人かと言われるとなんだか違う気が……」
「畜生ッ! 褒められてるのに、嬉しいけど、複雑だぞっ……!」
【なんでだよww】
【そこは素直に喜べよww】
【みたまちゃんが褒めてんだぞ!?】
「嬉しいけども! ……で、まあ、あれよ。はつき的には、はつきの配信を見ることでどんなに暗い気持ちになっていたとしても、腹をねじ切るくらいに笑ってもらいたいわけよ」
「ん、普通に笑わせたいとは言わない辺りがはつき」
「ねじ切ったら死んでしまうのではぁ~?」
「芸人としては、腹筋崩壊って光栄なことだし?」
「光栄……なのかな?」
【まあそれはたしかに?】
【腹筋崩壊って笑いの表現としては最高レベルみたいなところあるし】
【うんうん】
「だって、どんなに暗いことがあっても、一回笑ってしまえば、暗い気持ちなんて吹っ飛ぶと思うんだよ、はつきは。だからこそ、はつきは笑いを取って人の腹筋を破壊して、表情筋をぶっ壊したい! なので、今年はそれで頑張るぞ!」
「ん、すごくいいと思う」
「ですねぇ~。そう言う人の存在は本当に助かりますからねぇ~」
「うん、わたしたちもすごくお話しやすいよね! すごくいいと思います!」
「ふへへ、照れるぞ~」
僕たちが褒めると、はつきおねぇたまは照れ照れと頭を掻きながら笑みを浮かべていました。
はつきおねぇたまのこういうところってすごく可愛いと思います。
【ムードメーカーはマジ大事】
【どんだけ重苦しい雰囲気も、いい意味でバカがいると、本当に和らぐんだこれが】
【夜久嬢かざり:明るい方はとても大事ですわ……!】
【俺も学生時代、すごいムードメーカーがいて、死ぬほど重い空気の中笑わせてくれたから学級崩壊から回避されたこともあったなぁ】
「おー、結構ムードメーカーは大事ってことが理解されている! うんうん! 嬉しいぞ! じゃあ、はつきは以上なので、次はいるかさんの方どぞ!」
「ん、私の配信でにっくきブラック企業を潰す。具体的には、どうすれば憎い上司や同期達に対して、法に抵触せずに処せるか、ということ」
「それVTuberの目標じゃなくない?」
「ですが、ブラック企業は百害あって一利なしですしぃ~」
「あまりいいことは聞かない、よね……」
僕はまだ高校生だけど、たまにお友達がキツイアルバイトに当たったことがある、なんてことがあったから、実は社会人じゃなくても引っかかる可能性があるんだよね……。
それに、あまりいい印象は受けないよね、やっぱり。
「何を言う。VTuberとは、笑いと笑顔を届けるのが使命……ブラック企業からの解放は心からの笑みを浮かべるために必要なこと。そもそも、存在が害悪。あのハゲ……自分が面倒な仕事を推しつけやがって。セクハラしてきたそっちが悪い……! 個人的には裏垢的な存在でそのハゲやその会社を晒し上げたいところだけど、その会社はもうないし、ネットリテラシー、そしてコンプライアンス的にアウトなのでやらないけど。でも、本当にブラック企業は滅んでいい。むしろ滅ぶべし。いいことなどない。強いて言えば、手っ取り早く精神摩耗して自殺への精神的ハードルが下がる程度。そして、無駄に忍耐力が身に付くくらい。故に、滅ぼした方が人のため世のためになる」
「お、おおぅ……すごく恨みが籠ってるぞ……!」
「こういうことを聞くと、私も気を付けないとぉ~、って思わされますねぇ~」
「いるかおねぇたま、本当に大変、だったんだね……」
【まあ、うん……】
【ブラック企業に慈悲は無い。とりあえず、労基に訴えれば勝ちなところはある】
【デレーナ・ツァンストラ:あたしの知り合いにもブラック企業に勤めてた人がいたわ……まあ、色々あって会社潰したみたいだけど】
【↑何があった!?】
【潰したは草なんだよなぁ……】
「ん、ナイス判断。あと、私のいたブラック企業では、セクハラや学歴差別があったから尚更クソだった。だからクソだった。クソ」
「何回もクソ言うレベル……」
「なんと言うか、その……大変だったね……」
「ん、だから私は今年、ブラック企業勤めの人たちの味方で有れるように頑張るつもり」
「それは頑張ってほしいですねぇ~」
「だね!」
【それはマジで応援する】
【頑張ってね! いるかちゃん!】
【弩めい:ぶらっく企業とは嘆かわしい物なのですね……。私も応援しております】
【一応社長やってるけど、ちょっと経営とか見直すわ……】
【それがいい】
「ん、私は以上。最後、みたま」
「あ、うん! えっと、わたしは……大晦日でも言ったけど、配信を通して、いろんな人が笑顔になってくれたらなって、そう思ってるよっ! 常日頃から嫌なことがあっても、その、わたしの配信やらいばーほーむのみなさんの配信がお家に帰って来た時のような安心感を与えられれば、ってそんな感じで……なんというか、おかえり、って言ってあげられるような、そんな雰囲気で頑張りたいなぁ……なんて、さすがに欲張りかも、だね。えへへ……」
「「「ごぶふっ……!」」」
【アッ――】
【( ˘ω˘)スヤァ……】
【あれ、おかしいな、体が透けて――】
【夜久嬢かざり:なんという清らかな心であり、崇高なお考え……! わたくし、すごくいいと思いますわ! 是非、実現( ˘ω˘)スヤァ】
【弩めい:さすが、みたま様……やはり、地上の神ですね……神の社とは、誰かの拠り所であるべきなのです。そのお考えは神として素晴らしいと思います】
【神薙いなり:さすがみたまちゃんだぜぇ! その発想はなかったげはぁっ!】
【つまり、みたまちゃんの配信は実家だった、というk――(ここで文字は途切れて)】
【やはりみたまちゃんは神だった……】
あ、あれ? なんで鼻血と吐血!?
「さ、さすが、みたまちゃん、だぜ……ガクッ」
「凄まじき、破壊力……( ˘ω˘)スヤァ」
「( ˘ω˘)スヤァ( ˘ω˘)スヤァ( ˘ω˘)スヤァ」
「ふえぇぇ!? 三人とも!? まだ宝くじがまだだから、起きてぇ~~~!?」
途中なのに三人が寝始めちゃいました。
ロリコン、邪神に近づいてない???
それと、この配信は一応多分次回で終わる……はず!
いやぁ、宝くじはどうなるかねぇ!




