配信#27-3 らいばーほーむのみなさんと、大晦日配信だよっ!:3
「ともあれ……シャトーブリアンと比較すれば比較的……比較的!! マシなものだったので、まあ、いいとして……」
【良くないが?】
【何一つよくないんですがそれは】
【あの、普通はそんなにカニを持ってこないんだよ】
【松葉ガニとかじゃないだけマシでは?】
「ん、気になるコメ。うさぎさんといくまさんが松葉ガニじゃなかった理由ってある?」
「買えはしたんだけどねー。さすがに、シャトーブリアンの二の舞はまずいかなーって」
「お、同じく、です」
「金銭感覚が狂ってるぞ」
「くっ、私もカニだったら、全てカニだったのにぃ~!」
「もしそうなっていたら、君たちは今度はカニトリオだったからね? まあ、今回は全部甲殻類だったから、甲殻類トリオになるが…………」
こ、甲殻類トリオ……。
なんだかすごくおかしなあだ名ではあるんだけど、やったことを思い返すとおかしくも無くてね……。
【甲殻類トリオwww】
【シャトーブリアントリオよりはいいやすい】
【どっちみちやべぇことに変わりはないんだけどなぁ!】
【1、2杯くらいなら大した問題でもなかったんだけど、量が量なんだよなぁ……】
【誰がそこまでしろって言ったよ】
【さすがらいばーほーむだぁ……】
「あ、あのー、そろそろ食べ始めないと折角のお料理が冷めちゃうので……」
「それはいけない! みたまちゃんの手料理が冷めるなど、それこそ串カツの二度付けよりも恐ろしいこと……! というか、普通に人類にとって大きな損失になるので、ささッと食べよう! 闇鍋? そんな物は後回し! ほれほれ全員食べるよ食べるよ! あ、一片たりともお残しは許しません。絶対に……ノ コ ス ナ ヨ ?」
「はいいただきまぁぁぁす!」
『『『いただきます!』』』
すごく黒い笑顔で迫るお姉ちゃんに、たつなおねぇたまが慌てたようにいただきますを言うと、示し合せたように一斉にいただきますと言って食事が始まりました。
【相変わらずシスコンが邪神ってる件について】
【こっわ……】
【いやでも、みたまちゃんの料理を残すのはこう……アウトじゃん? 絶対】
【そりゃそう】
【死ぬべき事案】
「あ、スタッフさんや社長さんたちの分も用意してるので、遠慮なく食べてくださいね」
『『『YEAHHHHHHHHHHHHHH!!!!』』』
わわっ!?
す、すごい歓声が……!
一応、準備中にも言ってあったはずなんだけど、そんなに嬉しいのかな、お料理。
【うるせぇwww】
【12人分+スタッフと社長の分って考えると、マジでみたまちゃんの仕事量がえぐいんですけど。どんだけやったの……?】
【待って待って? これ、スタッフたちがいっちゃん羨ましいやんけ!?】
【た、たしかに……!】
【今かららいばーほーむの求人に応募しようかな……】
【尚、応募条件の中に『耐性持ち』であることが記載されている模様】
【入れる気なくて草】
「あむあむ……ん~~~! このぶり大根、美味いのじゃ~~~~!」
「そうかな? お口に合ったようでよかったよ~」
「うむ! 我の大好物故、心の底から嬉しい! はむはむっ!」
「あ、リリスおねぇたま、口元にご飯粒が付いてるよ? はむ」
「はきゅっ!?」
ぶり大根とお寿司を美味しそうに頬張るリリスおねぇたまに微笑ましい気持ちになりながら、口のすぐ横辺りに付いたご飯粒を取ってはむと食べると、リリスおねぇたまの顔が真っ赤になって、変わった声を出しました。
『『『がはっ……!』』』
「ちょっ! ロリコンがまた死んだんだけど!?」
「くそ! 圧倒的ロリ百合波動に耐えきれなかったか!」
「やはりベタ……ベタな展開が求められる……いやでも、最近そう言うシーンを見ないし……でも、やっぱりヒロインの可愛い部分が出てすごくいい……入れる!(鼻血だらだら)」
「デレーナ先輩、作品のことを考えてると思うけど、すっごい鼻血が出てるぞ!(鼻血だらだr)」
「ん、そういうはつきも出てる(鼻血だらd)」
「いやもう、全員出てますよねー」
【草げはぁ!】
【ロリ百合! ロリ百合はあかーーーーーん!?】
【そんなべたべたなラブコメヒロインがするようなほっぺに付いたご飯粒を食べるシチュエーションはダメです! 死にますごぶふっ……】
【は、鼻血が止まらぬ……】
【声だけでもインパクト半端ないのはやっぱずるくない?】
【アッアッアッ――】
【( ˘ω˘)スヤァ】
「みたまちゃん! 私もォ! 私もほら、ご飯粒がァ!」
「もう、何やってるの、お姉ちゃん。いい大人なんだよ? ゆあちゃんとゆいちゃんがいるんだからしっかりしてね!」
「チクショォォォォォォ!」
できれば、しっかりしてほしいです。
あと、なんでそんなに格闘技の試合に負けた、みたいな感じになってるんだろう……格闘技の試合は見たことないけど……。
【魂の慟哭で草生える】
【いい大人……あの、陛下もいい大人な気が……】
【まあほら、陛下、だから……】
【そこらの22歳と一緒にするなよぉ!? 陛下はな、22歳ではなく、22歳児と称する方が正しいのだ!】
【↑陛下に喧嘩売ってて草生える】
【ひでぇこと言いやがる……】
「そ、それに、しても、本当に美味しい、です、ね。お寿司、いいです……」
「サラダも美味しいっしょ。こーゆーのはドレッシングがいっちゃん大事だし!」
「そうだね。ぶりしゃぶがいいね。まあ、しっかり出汁がとられていて、あっさり食べられる。余分な脂を落とせるのがいい」
「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいです!」
僕が作った料理が好評で、お料理もかなりのペースで消費されていきます。
そういう光景を見ていると、作った側としてはすごく胸が温かくなるよね。
「しっかし、こうも美味いと、マジであれだな。みたまちゃんはいつでもお嫁に行けそうだな!」
「お、お嫁さんっ!?」
そ、そんなこと考えたことなかったよぉ!?
「おう刀君。あっちで私と、O☆HA☆NA☆SHI☆ する?」
「あ、やべ。地雷踏んだッ……!」
「刀先輩、ドンマイ」
「おう、暁。お前も一緒に死ぬか?」
「おっ、いいですねー。折角の年末ですからねー。ひかり先輩に折檻されておきましょうかー。なので……みたまちゃんのご飯ってすごく美味しいから、みたまちゃんをお嫁さんとして貰っていく人がすごく羨ましいですよねー!」
『『『勇者だ……』』』
【草】
【草】
【さすが男共。結束が固いww】
【こいつらの友情オリハルコンかってくらい硬いよな】
【さすがの友情……】
【やはり、刀君と暁きゅんのカップリングは、絶対に覆ることのない物なんだわ~~~~~~~~!!!!】
【さいっっっっこうっ……! お酒がガンガン進みますわ~~~!】
【腐界サイコォォォォ!】
【ヤバいのしかおらん】
【そりゃいつものだ。これが平常よ】
「いい度胸だね! じゃあ、君たちは終了後、折檻だ☆」
「「よっしゃバッチコイ!」」
「あははは! いやー、やっぱサイコーっしょ! 年末はこうでなきゃ!」
「たしかに見てるだけで面白いというのは、すごいことだぞ。来年は、はつきたちももっと騒がないと!」
「ん、同意。千鶴は?」
「レバーの唐揚げが美味しいですねぇ~」
「あ、会話機能が死んでるぞ」
「今回は傷が深い。脳の修復は時間がかかると予想」
【あれ、脳って傷があったら治らないんじゃ?】
【いやほら、ロリコンだし……今更じゃん?】
【それはそれとして、マジで騒がしいなぁ】
【お前ら知ってるか? これまだ闇鍋始まってないんだぜ?】
【……え、これ普通の忘年会的なアレでは?】
「む、そう言えばみたまが静かじゃが……って、み、みたま!?」
「お、おお、およ、お嫁さん……? で、でも、僕は男だし……あ、でも、女の子……じゃあ、合ってる……で、でも、僕がお嫁さん、お嫁さん…………」
最初の頃もお嫁さんについてのことを言われてはいたけど、最近は女の子でいるのも慣れて来ちゃったから……でも、お嫁さん、お嫁さんかぁ……。
恋愛対象としては、ちゃんと女の人だし、結婚できるけど……僕って旦那さんになるのか、お嫁さんになるのか、どっちになるんだろう……?
うぅ、で、でも好きな人は今はいないし……そもそも、僕のことを好きになる人がいるかどうか…………やっぱりいない、よね……。
僕、女の子になっちゃってるし……。
……本音としましては、やっぱりこう、一般的なごくごく普通な男子高校生だったので、いつかは恋人さんが欲しいな~、なんて思ってたし、将来は結婚とかもしたいなぁ~、なんて思っていたけど……うぅ、やっぱり難しいに決まってるよね……。
こういう時、ちょっぴり柊君が羨ましい……。
でも柊君は柊君で歳の差がすごいもんね……。
……お互いに、結婚できる未来が見えない……。
……って! よく考えたら、今の僕ってまだ高校二年生、だもんね!
うん、だから大丈夫……だよね?
「……ちゃん」
うぅ……でも心配なような、そうでないような……。
「……まちゃん」
だけど、高校生活もあと一年くらいしかないし……時間なんてあっという間だし……
「みたまちゃん?」
「はぅぇ!? あ、え、えと、まだ恋人さんはいないし、結婚相手さんもまだいないでしゅっ!?」
『『『ぶふっ』』』
【草ァ!】
【ごめん、申し訳ないけど今のは面白すぎる……!】
【突然わけのわからないことを言うロリ……大変良きです! 面白いし!】
【待ってwww お、お腹痛いwwww】
【あらぬ方向に話し行っとるやんけwww】
「あ、あれ?」
気が付くと、なぜか、この場にいるみなさんが笑っていました。
「えー、みたまちゃん。その、ね? い、今すごいこと、い、言ってたんだけど、自覚あるっ……?」
「え? …………~~~~~~っ!」
笑いを堪えながら僕にそう言ってくるたつなおねぇたまの言葉を受けて、勢いで言ったことを思い出すと、みるみるうちに顔が熱くなってきました。
それと一緒に、恥ずかしかったので顔を両手で覆ってぷるぷると震えることに……うぅ、恥ずかしい……。
「両手で顔を覆って恥ずかしそうにしてる姿……やっぱり、こういうベッタベタなヒロインはいい……書く! 次の作品、それで行く! イラストレーターもいつもの人に依頼してほしいって言わなきゃ……!」
「デレーナ君!? なんか君、今日はやけに仕事脳じゃないかい!?」
「らいばーほーむはネタの宝庫やぁぁぁぁ~~~~~~~~~!」
「お、お酒、飲んでます、よね……?」
「あ、マジだ。最近、締め切りと格闘してたし、新作も考えなきゃー! とか言ってたし、お酒に酔って、おおぎゃる部分よりも、仕事面のあれこれが噴出した感じっしょ、これ」
【草】
【酒飲んだ結果が仕事脳は笑うwww】
【ツンデレちゃんにまともな思考回路ってあったんだ……】
【というか、みたまちゃん大丈夫なん? これ】
「ん、もしかして、刀さんの発言でこうなった?」
「間違いないぞ」
「やっべ。これ折檻が倍になるな!」
「ですねー」
「おう、刀君に暁くぅん……」
「「あ、来た」」
「許します☆」
「「なぜに」」
【許されるんかい!!】
【ええぇぇ?】
【あ、いいんだ……】
【邪神的にこれありなんか】
「みたまちゃんが遠回しに生涯寄り添うパートナーが欲しいと言ったからに他ならないが!? その本音を引き出した功績は評価せねばならぬゥゥゥ! なので、許します☆ よっしゃぁぁぁぁ! これで、我が義姉√じゃーーーーーーー!」
「はぁ~~~~? 寝言は寝てからどうぞぉ~~~~? 所詮、義姉はラブコメ作品においては、メインヒロインでなければ敗北者なんですよぉ~? 負けヒロインの一角みたいなものですしねぇ~!」
「ロリコンの変態に言われたくないですが? むしろ、変態の方がチャンス低いと思いますが!? が!? ぶっ殺すぞぉ、小娘ぇ」
「その言葉、そっくりそのままお返ししますよぉ~~~~~~?」
「お? やんのか?」
「あ? やりますかぁ~?」
「「……ぶっころ!!」」
【これは酷い】
【うぅん、これはらいばーほーむ】
【温泉配信の時とか、そこまで酷くはなかったけど、今回は特段酷いなぁ……】
【既に本番前から本番になってるぜ!】
【笑い過ぎて腹痛いです】
「お、おおぅ、カオスじゃ……」
「す、すごい、です、ね……」
「何をどうしたらこうなるんだー、ってくらいのカオスっぷりだよねー」
「だな! やっぱらいばーほーむの年末は最高だな!」
「おすしおいしー」
「あ、たつなパイセンが現実逃避してる」
「ネタメモ! ネタメモしないと! ハッハァァァ! らいばーほーむのカオスは最高のエッセンスゥゥゥ! これぞ、ネタの宝箱ォォォォォォ!」
「うぅぅぅ……恥ずかしいよぉ…………」
【何このカオス空間】
【知ってるか? 色んな所で年末配信が開かれてるけど、ここまでカオスなのはらいばーほーむだけなんだぜ】
【むしろこのレベルがそこらで開催されまくってたら、日本はいよいよ終わりだろ】
【闇鍋マダー?】
【そういや、四期生いないな】
【死んでるんじゃね。知らんけど】
【ちなみに、この配信を見て笑ってはいけない、的な企画をしてる個人勢の方がいるとかいないとか……許可はちゃんと取ったらしいけどね】
【何それ草生える】
【外部もやりたい放題やんけ!】
【尚、その企画をやってる人たちは、らいばーほーむの各ライバーのママたちなどです】
【草ァ!】
【何してんねんwww】
言い合いをしている時の邪神と変態は鼻血と吐血だらだら状態です。
この回は書いていてとても楽しかったです。
邪神がちょっと邪神ったけど、もっと邪神らせなければ……。あと、義姉ヒロインって、その作品のメインだったらくっつくけど、そうじゃなかったら大抵負けヒロインorハーレムのどっちかだよね。
やっぱり、長年一緒にいる時間が長いタイプの、義姉、義妹はヒロイン力が……。
尚、みたま的恋愛あれこれの軍配はロリコンの方に上がるんですけどねぇ! ドンマイ、邪神!
まあでも、結局最強のヒロイン的存在、リリスに勝たなきゃいけないし、その下にいるうさぎにも勝たないとなんですけどねぇ!
あ、たつなはツッコミを放棄しました。
四期生メンバーがコメ欄にいないのは、帰省中、実家のでかい和室で強面な男たちと配信を視聴中、ママさんたちで集まって笑ってはいけないをしているから。柊くんちゃん? 彼女は遠い目をしながら配信を見てるよ。




