配信#27-2 らいばーほーむのみなさんと、大晦日配信だよっ!:2
「えー、なんやかんやあって、蘇生が成功したので自己紹介を……と思ったけど、なかもう時間も押してるし、この後やらなければいけない尋問があるので、私が適当に済ませよう。邪神、刀、核兵器その一、胃痛、おぎゃリスト、コミュ障、委員長スキー、ショタ、騒音猫、声帯お化け、変態、核兵器その二だね。はい以上」
『『『よろしくー』』』
【いや適当ォォ!】
【たつな様!?www】
【擬人化野郎しか名前言ってなくて草】
【お前らそれでいいのか?ww】
【まあ、こいつらの自己紹介って普通に時間取られるしね。仕方ないね。まあ、普通にしてほしくはあるけど】
なんだかもう、核兵器扱いも慣れて来ちゃったなぁ……なんて。
イベントでも困惑しつつも自分から名乗ったしね……。
「というわけで、ここからは私が進行役だ。ちなみに、スタッフたちは全員無事に蘇生完了。……毎度思うけど、なぜ毎回蘇生から入るんだろうね、全員コラボは」
「最強の核兵器がいるから以外ないと思うぞ」
「ん、素で可愛いのは反則。言葉の一つ一つが即死技みたいなもの」
「まー、あながち間違いじゃないよねー」
「わたしとしては、そんなことを言ってるつもりはない、なんだけどなぁ……」
「我もじゃ」
「無自覚が一番怖いっしょ」
【それはそう】
【本人にその気がなくても、普通に殺しに来るからなぁ……】
【おおよそVTuberから出る単語ではないのは確かだけどな!】
【大抵は殺さないんだよ】
「さて、そんなわけで今日は大晦日。事前告知の通り、闇鍋パーティーをすることになったわけだが……早速、具材を入れていくんだが……うん、その前に……えー、シャトーブリアントリオ。君たち、一体何を持って来た?」
「「「……(さっ)」」」
「うん、絶対視線を逸らすと思っていたよ。で……何を、持って来たのかな?」
にっこりとした笑顔で、たつなおねぇたまが、いくまおねぇたま、うさぎおねぇたま、ふゆりおねぇたまの三名に持って来た物を尋ねました。
た、たしかにすごく気になる……。
前の焼き肉パーティーだって、三人ともシャトーブリアンだったもんね……。
さ、さすがにお鍋なんだし、そこまですごいのは持ってこない……よね?
【それは確かに気になるwww】
【シャトーブリアントリオは草】
【まあ、実際トリオだしなァ……】
【まあ、さすがにね? さすがに、鍋でバケモンみたいなものは持ってこない……いや、あの三人自重ねぇからなぁ……!】
【既に怖いんですがマジで】
「というかさ……君たちが持って来た箱、なんか大きいんだけど。具体的には、漁港で魚を買った時に使う発泡スチロールくらい大きいんだけど。片手で持てないくらい大きいんだけど」
「そういや、それくらいの大きさだったっけか。マジで気になるぜ」
「知りたいような、知りたくないような……いやもう、ほんとに怖いわ……」
「ん、絶対普通じゃない」
などなど、みなさんからは普通の物ではない物を持って来たと予想されています。
僕も、そう思わなくもないけど……お鍋、だし……そんなに大きいものはないよね? ね?
「とりあえず、三人とも持ち込んだものを持ってきて」
「「「えぇぇぇ……」」」
「持ってこないと却下だ(にっこり)」
「「「……はーい」」」
たつなおねぇたまの圧力に負けたのか、三人は渋々と言った様子でそれぞれ箱を持ってきました。
本当に大きい……。
「えー、はい。まずは、比較的マシであろうふゆり君から」
「これですよぉ~」
ぱか、と箱を開けるとその中には……。
『『『……』』』
「……あー、えー……一応聞くけど……それは、なんだい?」
「伊勢海老ですねぇ~。6尾ほどぉ~」
【えぇぇぇ……】
【あの、初手から既にマックスみたいなのが出て来たんだけど……】
【もうそれだけでいいじゃん。でかいじゃん。絶対美味しいじゃん。……なんでそんなの持って来たの?】
ふゆりおねぇたまが持って来たのは、伊勢海老でした。
……あの、うん。
なんで、伊勢海老……?
それに、6尾って結構なお値段だった気が……。
「本当は12尾にしようと思ったんですけどねぇ~。まあ、さすがに自重しようかなぁ~、と思って、6尾しか持ってきませんでしたぁ~」
「うん……バカじゃないの? え、本当にバカじゃないの!?」
「うわぁ……はつき、6尾もいる伊勢海老とか見たことないぞ……しかも、すごく、大きいぞ……」
「ん、テレビでしか見たことがない」
「我が安住の地で見たことはあるが……うぅむ、実際に食す目的で目の前にあるのは初めてじゃな……」
「わたしも……」
「あ、ちゃんと鮮度がいい状態ですから、大丈夫ですよぉ~」
『『『そこじゃねぇんだよなぁ……』』』
「???」
【いや、うん、本当にね……】
【つーか、12尾買う予定だったことに驚きだわ!?】
【伊勢海老って結構なサイズあるぞ? それを、12尾? マジでいくら持ってんだ……???】
「えー、なんかもう、すでにお腹いっぱいではあるが……次、いくま君」
「これっしょ」
そう言って、ぱかり、と箱を開けたその中には……。
『『『…………』』』
「……あー、うーん。えー……君、それは、何? 見ればわかるけど、念のため、年のためね?」
「ズワイガニ10杯」
「バカじゃないの!? なぜそんなに持って来た!? しかも、なんかどう見ても立派なんだけどぉ!?」
【うわぁぁぁぁぁ……】
【伊勢海老の次がズワイガニはアホすぎるww】
【なんちゅーもんを持って来てるんだよ……】
【普通にカニって高いやん……なんでそんな量買って来てるの……? こわ……】
【金持ち怖い……】
「いやほら、鍋と言えばカニじゃん? 冬と言えばカニ。大晦日と言えばカニを黙々と食べる……簡単な理屈っしょ?」
「どこかぁ!?」
「いくま、あんたマジでやりすぎよ……」
「あはははー。ボク、あんな量のズワイガニは見たことがないかなー。美味しそう」
「へっへーん! でしょでしょ? ウチのお父さんの伝手を使って、自分で買ったんよ! やー、やっぱカニ! カニを食べてる間は、煩悩なんて吹っ飛ぶぅ!」
「吹っ飛ぶのは煩悩ではなく、配信時間だよ! 絶対みんな黙って配信が死ぬ奴!」
【たしかにww】
【カニってこう、普段うるさい人ですら静かになるという、魔法の食べ物だもんなぁ】
【美味しいんだけど、会話が消えるよね】
【わかる】
【それを10杯……いや馬鹿では?】
「私、カニは好きだよ☆ みたまちゃんに調理してもらえば、普通にカニ料理が並ぶしね! ちなみに、鍋最後の雑炊が美味しいです」
「あ、あー……うーん、今回は無理かなぁ……」
「なぜに!?」
「さすがに、ぶりづくしな中に、今度はカニ料理ってなると……お腹がパンパンになっちゃうし……太っちゃうよ?」
『『『……』』』
僕の言葉に、女性陣のみなさんの表情が固まりました。
あ、あれ、僕、何か言っちゃいけないことを言っちゃった……?
……あっ! ふ、太るって、女性には禁句!
【アッ……】
【みたまちゃん、それは、禁句や……】
【でも、固まってないのもいるな……】
【いくまっちは固まってないな】
「やー、ウチ、どれだけ食べても太らないんよー」
「……いくま君」
「はいはい、なになに? たつなパイセン」
「殺していい?」
「純粋な殺意っしょ!?」
【草ァ!】
【まあ、モデルからすれば羨ましいわなww】
【殺したくもなるわ】
「やっぱ、女性ってのはそういうとこが大変そうだなー。な、暁」
「ですねー。ちなみに、みたまちゃんはどうなの? 太りやすい?」
「ふぇ? ううん? そもそも、あんまりお肉はつかないかなぁ……筋肉もだけど」
「みたまちゃんはね、ほら、全部胸に栄養が行ってるからね」
「そ、そんなことないよぉ!? ちゃ、ちゃんと、身長に……身長、に…………うぅ」
いいもんいいもん……僕は背が伸びないもん……。
最近、ブラジャーがきつくなってきたなぁ、なんて思ってるけど……はぁ、背が欲しいよぉ……。
「……羨ましすぎるぞ」
「わかるのじゃ……」
「……世の中理不尽……」
「あぁっ! この話題はあらぬ方向に飛び火する! というわけで流す! ハイじゃあ最後! そこのコミュ障!」
「ぴえ!? あ、え、ええっと、こ、ここ、これですぅ!?」
話がおかしな方向に行っちゃいそうだったので、たつなおねぇたまが慌てて話題を基に戻して、うさぎおねぇたまの方に持って来た物を尋ねる。
うさぎおねぇたまはいつも通りにおどおどしながら、箱を開けたんだけど……。
『『『えぇぇぇ……』』』
「…………ねぇ、ここに例の彼、召喚していい? 私はもう、疲れたよ」
『『『だめ(にっこり)』』』
「デスヨネー」
柊君はまだらいばーほーむで正式な活動を始めたわけじゃないからね……。
なので、たつなおねぇたまのお願いは却下されちゃいました。
そう言えば、柊君は配信見てるのかなぁ……。
それで言ったら、他の四期生のみなさんもだけど。
「はぁ、うん、なんかもう、はい……で、バカ、何を持って来た?」
【馬鹿www】
【最早ド直球な罵倒で草生える】
【これは酷い】
【まあ、うん、しゃーない……】
「え、えーっと……た、タラバガニ、12杯、です……」
「スゥ~~………………ハアァァァァァァァァァァァァァァァ……」
「ん、クソデカ溜息」
「いや、これは仕方ないわよ……ってか、なんでうちの二期生は、半分が高級食材を大量に持ってるのかしら……嬉しいと言えば嬉しいけど、ナチュラルに恐怖なのよね……」
「わかるよー。一杯くらいだったら、嬉しいなー、で済むけど、この量はちょっとねー」
「我、普通に怖いのじゃが……」
「うんまあ、さすがシャトーブリアントリオだね☆」
「そう言う問題じゃない気がするぞ、これ……」
「あ、あははは……」
高級食材って、こんなにぽんぽん出て来るものなんだなぁ……。
「ちなみに、持ち込んだ理由は?」
「み、みなさんが、喜ぶ、かな、って、思い、まして……はい…………すみませぇぇん……」
【すごくこう、理由は健気なんだけどなぁ……!】
【うさぎちゃんって、普通に優しいし、こういう気づかいができるのはすごいんだけど……明らかにそのノリで持って来るものじゃないんよ】
【これは酷い】
【ほんとによく用意したな……】
【一応、この時期のタラバガニって流通量少ないはずなんだけど……】
【金持ち、だからね……】
「はぁ……なんかもう、私は疲れてしまったよ……誰か、代わりに司会やらない?」
『『『ノーセンキュー』』』
「まともなのは私だけか!?」
たつなおねぇたま、大変だね……。
この話を書いていた昼頃、なんかやけに眠いなー、喉乾くなー、と思って途中で熱計ったら、38.7って言うね。熱出てることに全く気付かなかった阿呆です。
いやマジで体調全然悪くないのに熱が出るという……強いて言えば、頭痛が少々ってくらいでね。多分、熱中症ですね、という結論になりました。
熱に気付かないのはアホすぎる……。
まあ、元々熱に耐性あるからね。うん、そう言う日もあるよね!




