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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2023年 12月(下)

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#145 属性が渋滞中な女子高生による、鰤解体(数分)

 早速調理に取り掛かる前に、ささっと普段着にお着替えしたら……


『『『……えぇぇ?』』』

「んっと、どうかしたの?」


 お料理組とお留守番組のみなさんが僕の服装を見て、困惑したような顔を浮かべていました。

 千鶴お姉ちゃんはその、鼻血が出てるけど……。


「いやあの、椎菜っち……それ、恥ずかしくないの?」

「???」

「あれ、結構ガチじゃないかなー」

「んっと、僕の普段着、変、かな?」

「ん、ある意味では変」

「椎菜さん、それ、ほんまに大丈夫なん?」

「す、すごく、薄着、です、けど……」

「うん。別に裸じゃないし……」

『『『え、そこ???』』』

「???」


 今の僕の服装ってそんなにおかしい、かなぁ……?

 普通のYシャツにホットパンツなんだけど……。

 一応、胸がきついから、第二ボタンまで開けてはいるけど。


 本当はホットパンツは穿かないんだけど、さすがにお姉ちゃんにそれはダメ! って言われたのでホットパンツを穿いてる感じなんだけど。


 あと、お料理をするためのエプロンも身に着けてます。


「あー、なるほどねー」

「冬夜っちはなんかわかったん?」

「なんとなくはねー。ねぇ、椎菜ちゃん」

「なぁに? 冬夜お兄ちゃん」

「椎菜ちゃんって裸を見られるのは恥ずかしいんだよね?」

「それは恥ずかしいよ? 男の人相手だったらそうでもないけど」


 元男だもん。

 男の人相手だったら別にって感じだし……仮に柊君に見られても、特に恥ずかしいなんて気持ちはないなぁ、なんて。


「あ、そうなんだ。じゃあ、下着姿は?」

「ふぇ? ううん? 特には……」


 特にはそれない、かなぁ。

 裸じゃなくて、下着を身に着けてるわけだし……。


「ん、でも温泉旅行の時は恥ずかしがっていたはず」

「あー、あの時はその、裸にならなきゃいけなくて、それが恥ずかしかったので……」

『『『あぁ……』』』


 藍華お姉ちゃんの指摘に、僕は苦笑いを浮かべてほっぺを掻きながら、恥ずかしがっていた理由を話すと、みなさんは何かに納得したような表情を浮かべました。


「これ多分、あれだねー。感覚が男の時と同じ感じ」

「せやなぁ……」

「おそらくだけど、椎菜っちの羞恥ポイントって裸なんだろうねぇ」

「ん、裸はアウトでも、下着まではセーフ。というより、純粋が故に知識が乏しいからだと思われ」

「普通に考えて、最初から女の子ってわけじゃないもんねー。うーん、納得」

「なる、ほど。よくある、シチュ、です、ね……!」

「んっと?」


 何かお話してるみなさんを見て、こてんと首を傾げる。


「あぁ、気にしなくていいよー。それじゃあ、そろそろ調理を始めようかー。ところで、千鶴さんは……」

「( ˘ω˘)スヤァ……」

「ん、死んでる」

「まー、しゃーなしっしょ。普通に考えて、疑似裸Yシャツだし」

「人生楽しそう」

「まあ、ロリ好きやからなぁ……」

「ある意味、ここまでガチな人の方が人生生きやすそうだよねー」

「わたし、も、あれくらい、なれたら……」

「いや、恋雪っちはそうじゃないほうがいいっしょ」

「とりあえず、蘇生」


 色々と気にはなるものの、倒れちゃったままの千鶴お姉ちゃんを起こすことに。

 大丈夫なのかな?


「レバニラバーを貰っておいてよかったですねぇ~」


 とりあえず、千鶴お姉ちゃんを起こすと、お姉ちゃんが昨日食べていたレバニラバーをもそもそと食べながらそう言いました。

 レバニラバー……。


「ともあれ、早速料理しましょうかぁ~」

「うん。じゃあ、えと、まずは鰤、捌いちゃいますね」

「それなら、僕たちはー……椎菜ちゃん、何かしてほしいことってあるー?」

「んっと、それなら酢飯を作ってもらえると嬉しいかなぁ。あ、あとお湯を沸かしてほしいかも」

「おっけー」

「では、私は大根サラダを作りますよぉ~。あ、レシピってありますかぁ~?」

「準備してあるよ~。えーっと、はいこれです!」


 そう言って、僕はカバンの中からレシピを取り出すと、それを千鶴お姉ちゃんに手渡しました。


「ありがとうございますぅ~。じゃあ、私はこっちをぉ~」

「お願いします!」

「ぐぶっ……レバニラバーレバニラバー……」

「その内、ゲームの回復アイテムになりそう」

「……ん、あり。何人かのキャラの回復アイテムに採用するべきでは?」

「お、いいねいいねぇ! それいいっしょ! んじゃ、そう言うシステム組んどくー。デザインの方は、愛菜パイセンに発注しとくー」

「了解」


 キッチンの方は、ある程度広く作られているためか、四人入っていても問題ないくらい。

 スペースがあるキッチンっていいなぁ。

 色々同時に作れそうだもん。


 キッチンの向こう側では、杏実お姉ちゃんと藍華お姉ちゃんの二人がパソコンでゲーム制作の作業をしているところです。


 結構進んでる! ってお話で、順調だとか。

 寧々お姉ちゃんがゲームのテストをしていて、バグもちゃんと上げて、それを杏実お姉ちゃんが修正して、って流れらしいけど。


 僕、何もできてないけど、いいのかなぁ……。

 ボイスは近々録るらしいけど。


「さて、と……転神っ!」


 立派な鰤を前にした僕は、いつもの言葉を唱えると、神薙みたまの姿に変身。

 服装は変えずに、そのままです。

 普段着が今回のテーマだからね!


「おおぅ!? 椎菜っち、突然どしたん!?」

「あ、えと、ここの包丁だとちょっと難しいかなぁって思って、霊術を使おうかと」

「なるほど。そんなんもありやんなぁ」

「Yシャツみたまちゃん……!? ま、まずいっ、私の血液が消費されげはぁっ! れ、レバニラバー……!」

「ちゃんと食材にかけないところがすごいですよねー」

「食材や推しのグッズにかけるは三流ぅ~……!」

「最早鼻血を流さないという選択肢はない」

「あ、あははは……と、ともあれ、ささっと捌いちゃうね!」


 というわけで、早速包丁に風の霊術を使って、切れ味と刃渡りを伸ばす。

 あっさり成功してよかったぁ。


 まずは鱗を落とすために、背びれと臀びれを切断……って、わっ、すぱって切れちゃった。

 やっぱり切れ味がすごいんだなぁ。

 いつもなら、慎重に切る所だけど、今回はすんなり切断できたからすごく助かる。


 やっぱり霊術って便利……!

 まあ、日常的な使い道がないんだけど。


 背びれと臀びれを落としたら、鱗をすき引いて……これもすんなり終わっちゃった。

 今度から、お魚を捌く時は霊術使おうかなぁなんて思うくらいには切れ味がすごい。

 扱いには気を付けないといけないけど……。


「うん、ここからはささっと捌いちゃお~」


 ここからは切れ味がすごいことを利用して、さくさく進めていく。


「なんか、ものすごい速さで解体されてるなぁー」

「椎菜さん、器用やなぁ」

「ですねぇ~。魚を捌ける女子高生というのもすごいですよねぇ~」


 切れ味のおかげで、ものの数分で三枚おろしに。

 あとは、腹骨を取って整えて、柵を作って……うん、こんな物かな?


「おー、あっという間」

「うちも学ぼうかなぁ」

「たしかに、ロリの前で披露したらカッコいいって言われそうですよねぇ~」

「ぶれないねー、千鶴さん」

「ロリコンの頭の中は常にロリなんですよぉ~」


 あ、でも、ぶり大根とぶりしゃぶ用の部位も用意しないとだから、こことここを切断して……うん、こんなものかなぁ。

 あとは、頭を割って……。


「見た目小学生な狐耳と尻尾のロリが可愛いエプロンを着けて魚を捌いてる光景って、めっちゃシュールー」

「ん、たしかに。嬉々として捌いてるのがすごい。というか、絵面がすごい」

「ハイスペックって、いい、です、よね。……お嫁さんにほしい、です……」

「ん、つまり、恋雪さんが旦那」

「ぴぇ!?」

「あはは。似合わないっしょー。まあでも、大黒柱的にはありそー? まいいや。あ、ねね、椎菜っちー」

「なぁに?」

「椎菜っちって、魚が捌けるけど、他にこれ出来るようになりたいー、とかってあるん?」

「ほかの? う~ん……マグロみたいな大きなお魚かなぁ」


 個人的に、鰤くらいのサイズなら捌けるけど、個人的にはああいう大きなお魚も捌けるようになりたいなぁ、なんて思うわけで。

 さすがに、本職の人みたいになりたい! とは思わないけど、捌けるくらいにはね。


「目標がめっちゃ高かった」

「さすが椎菜」

「マグロ……」

「でも、さすがにマグロは手に入らないから無理だとは思うけどね~」


 そもそも、マグロって高いし、一般人が手に入れようと思ったら大変そうだから、夢のまた夢だよね。


 ……あ、でも、VTuberとしての収入で頑張れば買えそう……かも?

 そしたら、色々やってみたいけど、やっぱりマグロづくしの丼を作ってみたい。


 本当にやったらやったで、間違いなく余っちゃうし、その時はらいばーほーむのみなさんに振舞う感じで……。


 なんて、そんなことを妄想していたら、


「そ、それ、なら、わたしが、買いましょう、か……?」

「あ、でしたら私もぉ~」

「じゃああーしも」

「ふぇ!?」


 突然三人が自分が買うと言って来て、びっくりして声が出ちゃいました。


「わー、シャトーブリアントリオが何か言ってるよー」

「お菓子買ってあげる、くらいの軽いノリで言う事じゃない」

「せやなぁ……さすが、お金持ちやわぁ」

「え、えと、買えるの……?」

「は、はい」

「余裕ですよねぇ~」

「あーしは実家通せば行けるしー」

「そ、そうなんだね……でも、その……さすがにすごく申し訳ないので……いつかお金を貯めて頑張ります……」

「「「そっかぁ……」」」


 なんでがっかりしてるんだろう……。

 でも、こういうお話を聞いてると、本当にお金持ちなんだぁ、なんて思っちゃうよね……。


「お金持ち怖いわぁ……」

「ですねー」

 椎菜の羞恥ポイントは、裸です。下着姿だったら特には何も思わないって言うね。

 理由はまぁ……そもそも、性的な知識が乏しい上に、そう言う感情をあまりよくわかってないってのが一番。あとはほら、自分のことがそんなに魅力的な存在じゃないし、そもそも元男だし、とか思ってるのもあって、羞恥心が実は低いって言うね。さすがに裸を見るのは恥ずかしいし、見られるのも恥ずかしいけどね。地味におかしいな……。

 あと、椎菜が使用した霊術を纏わせた包丁は、鋼鉄が切れます。

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― 新着の感想 ―
回復アイテム  えんがわ寿司、レバニラバー←new! 霊術すごすぎwww 下着は恥ずかしいとは思わないのts要素良き良き マグロ買えるんかいwww
とうとう回復アイテムにレバニラバーw
ふと思うよだけれど シャトーブリアントリオで、 魚河岸か 寿司の店の大将にコネあるだろうから そこに頼んで、 大将に教えてもらいながらマグロを切る。 それを配信する。 とかすると、 三方WinWinな…
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