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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2023年 12月(下)

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#141 撮影会のようなもの、裏で何かありそうな感じがする

 そんなこんなで……


「「えへっ☆」」

『『『ごふあぁぁぁっ……!』』』


 殺戮兵器が殺戮兵器していた。

 コスプレイヤーの女性三人がきっかけとなった四人の撮影が始まった後のこと。


「んっと、写真ってやっぱりポーズを取った方がいいのかの?」

「多分?」

「ノリノリならポーズをとる感じですぜー」

「にゃは! ならば、こう、お二方はセットなので、セットな感じでポーズを取るべきにゃあ!」

「セット……」

「そうだなぁ……あ、誰かリクエストとかあるかな? 難しいものじゃなければやるよ!」


 撮影ということ自体、モデルでしかやったことがなかったので、ミリスとみおりの両名はポーズを取った方がいいのかと思考。

 そのあと、ママ二人がポーズはあった方がいい! と言ってきたので、二人はポーズを取ることにした。


 ただまあ、やっぱり初めてだったので、写真を撮る側の参加者たちにしてほしいポーズがないかリクエストをかけると……


「あの! 知ってたらでいいんですけど、イベントでロリピュア二人が挨拶の時にしたポーズをお願いしたいです!」


 一人のカメラを持った男性が、少し緊張気味にしつつも、そんなリクエストを言った。


「お前天才か!?」

「たしかにめっちゃ似てるし見たい!」

「おなしゃす!」


 見た目がロリピュアに激似な二人ということで、見たいという声が多発。


 これを受けた二人の心境はと言えば……。


((本人……))


 である。


 内心苦笑いである。


 そして、ママの方は。


((え、何それ超見たい))


 である。


 欲望に忠実なのはいつも通りというべきだろうか。


 とはいえ、せっかくのリクエストということだし、ガチの当人たちなので正直、ポーズを再現するのは造作もない……というか、実はあの時のポーズは散々練習した物だったので、いつでもどこでも再現可能である。


 ついでに、二人の意気はぴったりなので、どのタイミングで初めても問題はないということでもある。


「じゃ、じゃあ、僕がリリスおね……んんっ! リリスちゃんをやって」

「うちがみたまちゃんのセリフを言えばいいね!」

「まさかの逆パターン!? リルさんや、これは絶対逃せねぇですよ!?」

「ふっ、既に撮影と録音は準備万端だにゃあ!」


 まさかの本人たちが入れ替わりでやるとあり、ママ二人はどこから取り出したのかわからないカメラを構えていた。

 録音はスマホである。

 そして、ロリピュア(ガチ)の二人はこくりと頷き合って、軽く深呼吸をして……


「らいばーほーむを明るい闇で照らすリリスとぉ!」

「らいばーほーむを明るい癒しで照らすみたまの二人でぇっ!」

「「ロリピュアっ☆」」


 あの時のように、目元で横ピース!

 ついで、腰をくいっとさせ、天真爛漫笑顔+ウィンクという、完全に殺す気なポーズを完全再現!


 結果として。


『『『ごはぁぁぁぁぁっっ!?』』』


 参加者たちは鼻血+吐血をしつつ、薙ぎ倒された。


 尚、根性からだろうか、写真を撮る手は止めなかった辺り、プロである。


 ちなみに、至近距離でくらったママたちの方は、致命傷であったものの、ギリギリで耐えることに成功した。


「ごふっ……ふ、ふへへ……弟愛妹先生にもらったレバニラバーが、早速役に立つぜぇ……サクサクサク……あ、美味しい」

「にゃはっ……あ、ほんとだにゃあ……というか、破壊力が高すぎにゃあ」

「んっと、これでいいのかの?」

「多分大丈夫じゃないかな?」


 殺戮兵器をした二人だが、最早見慣れたのか、それとも初めてのコスプレでテンションが上がっているのか、薙ぎ倒された参加者たちを見ても大丈夫そうかなー、くらいの反応しかしなかった。


「ま、待ってくれ……あれが、コスプレ……?」

「つーか、コスプレのレベルを超えてやがる……」

「……ってか、なんかその、声がどことなく似てた気がするんだが……」

「わかる……」

「でも、可愛いからヨシ! 写真は家宝!」


 一瞬、あれ、なんかあの二人の声似てない……? とか思った者もいたが、それ以上に可愛かったのでスルーした。

 まあ、それが正しいだろう。

 二人のファン……特に、みたまのファンをしている人は知っているからだ。

 仮にもし、ここで本物だと確信した瞬間に、こわ~~~~~い邪神がやってくるかもしれないから……。


『ちょっ! また死んだ!? せんせぇぇぇぇぇ! 同じ患者さんの蘇生お願いしまーーーーす!』

『ありゃー、まーた死んじゃったかー。まあ仕方ないね。はいズドン!』

『ハッ!? 桃源郷リターンズ!?』

『ん、色々とダメそう。もう一度撃ち抜いた方がいいかもしれない』

『やー、残念だけど、心操撃は頭までは直せないのでね。ほら、これが正常だから』

『二回目でも即死だもんねぇ……今回なんて、血液がウォーターカッターじみてたせいで、地面切断してたし』

『ん、人間じゃない』


 何やら後ろの方でとんでもない会話があったのだが、二人は気付かなかった。

 なんか、ポーズとセリフを決めた辺りで、赤い閃光のようなものが天に向かって伸びて行っていたような気がしたが、何かやってるのかなー、とか思うだけでスルーした。


「あ、僕たちは一回ポーズしたから、次はたもお姉ちゃんたちがやる?」

「うち、みたいな~」

「おっ、いいねぇ。折角だしやろうぜぃ、リルちゃんや」

「にゃは! のったぁ!」

「今度はアイドル衣装の方の二人か!」

「うんうん、あっちの二人も大変可愛らしくて最高です!」

「ってか、コミケ会場にガチロリが来るとか、今年の冬コミ、最高過ぎでは……?」


 バトンタッチのような形で、今度はママ二人がポーズを取ることに。

 ロリピュアに激似な二人によって割と隠れがちではあるのだが、ママ二人の方も普通に顔立ちは整っているし、なんだったら美幼女と言っても過言ではない容姿をしている。

 まあ、可愛いのである。


「んで、どういうポーズ取りますかね?」

「ん~~、ジョ○ョ立ち行っとく?」

「ぶっちゃけありですが……この衣装でジョ○ョ立ちはなんか違くねぇですかね?」

「たしかに」

「となれば……ここはやはり、可愛い感じのポーズで行くべきだと思うわけですよ」

「にゃるほど? して、たもちゃんに考えがおありで?」

「おありですとも。ミリスちゃんや。何かこう、レジャーシート的な物は持ってねぇですかね?」

「レジャーシート? ご、ごめんね? さすがに持って来てないのじゃ」

「むぅ、やっぱりそっかー。それじゃあま、別になくとも……」


 と、たもが諦めようとしたところで、ふと空から何かが降って来た。

 パサリ、と軽い音がして、そちらに目を向ければ、そこにはなぜかレジャーシートが。


「「「「なんで?」」」」


 これにはさすがの四人も首を傾げた。

 いきなり外から欲しかったレジャーシートが降って来るとかどこのファンタジーだ、と。

 とはいえ、変身してる二人がいるのでそれに比べたら軽いファンタジーなのは間違いないだろう。


『あり、先生、なんで急にレジャーシート投げたの?』

『我がセンサーがレジャーシートを欲している人感じ取ったから』

『なるほど』

『ハッ!? ロリの気配やはり向こうからぁ~!? あの、私逝っていいですかぁ~!?』

『『『死ぬぞ』』』

『本望ぉ~~~~~!』


 やはり、後ろの方から謎の会話が聞こえて来たが、まあ、何も問題はないのだろう。


「んまあ、色々察した気がしますが……ともあれ、じゃあ、うちがこれに座るんで、リルちゃんはうちの方に抱き着くような感じで寄りかかろうかと」

「にゃるほど! OK!」


 ポーズを決めた二人は早速レジャーシートの上へ。

 たもが女の子座りをして、首を傾げつつ、微笑みを浮かべる。

 そして、リルの方はたもの背後から肩に手を乗せて寄りかかる。

 たもの後頭部にふにゃりと柔らかくも大きな物体が当たりはしたが、特に気にしていないたもにはノーダメージである。

 たもには、だが。


「……(ちら。がっくり)」

「あの、みおりお姉ちゃん、大丈夫、かのう……?」

「……世界は残酷……」


 色々と気にしているみおりには大ダメージであった。

 自分の僅かな膨らみしかない胸を触りながら、しょんぼりした。

 まあ、仕方ないと言えば仕方ないだろう。


「さぁ、シャッターチャンスですぜ! カメラマンのみなさん!」

「にゃはっ! あ、なんかセリフ欲しいかにゃ?」

「可愛いセリフ!」

「甘い感じの奴!」

「おっとー? 割かし無理難題がきちゃったぜぇ? んまあ、やるけど。んじゃあ、そうだなぁ……あ、リルさんや、こういうのはどうですかね? ここはこうシンプルに……ごにょごにょ……」


 そう言って、たもがリルの耳元に口を寄せて、こしょこしょと何かを話す。

 それを聞いたリルの方はにんまりとした笑みを浮かべてこくりと頷き……。


「にゃはっ、ずぅ~~っと一緒にいよーねっ! たもにゃんっ」

「えへへ、もちろん! リルちゃん! だぁいすき!」

「ワタシもだにゃん!」


 元気いっぱいでありつつも、どこか甘さを感じさせるセリフを放った。

 結果と言えばまぁ……


『『『ごふっ……!』』』


 当然のように吐血+鼻血である。


「おー、うちらでも兵器ができてますねぇ」

「加護かにゃあ? まーでも! 殺す気で甘い声出したからにゃ! 当然にゃあ」

「だね! んま、わりかし本音だったりもしたけどねー」

「にゃはっ! それはワタシもだにゃ!」

「「いえーい!」」

『『『んぐふぅっ……』』』


 追い打ちである。

 殺戮兵器なロリピュアのママも、十分殺戮兵器をしていたようである。

 というか、どちらも可愛らしいロリであるため、破壊力が高かった。

 まあ、ロリピュアにはあと一歩及ばないが、それでも十分すぎるほどである。


『あぁ!? また死んでる!? というか、学習能力がなさすぎるよ!?』

『へ、へへ……へ……わ、我が生涯に、い、一片たりとも、悔い、なし……』

『明日は大晦日の集まり。年始はロリの浴衣が見られるかも』

『ならば死寝ねぇ~~~~!』

『地味に藍華も慣れたね』

『これくらいは』

『くっ、心臓を撃ち抜き損ねた……! ……同類を増やそうと思ったのに』

『先生、今何か怖いこと言わなかった?』

『気のせいだよ☆』


 やっぱり、後ろの方が騒がしかった。

 なんか後ろの方が騒がしいね! 誰がいるんだろうね! 名前出てるけどね!

 ちなみに、どこぞのロリコンは遂に自分の血液をウォーターカッター化することに成功しています。

 さすがロリコン。

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― 新着の感想 ―
ウォーターカッターならぬブラッディカッターwww どんどんバケモン化が進んでる やっぱりこうなったかぁ、、、 最終キル数いくつだろ?
赤い閃光…「ギャオスの断末魔です」かな?
吐血量が明らかに致死量なのに、インパクトされれば生き返る…… 人間やめてる奴はすげぇや(遠い目
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