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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2023年 12月(下)

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一周年記念特別編#椎菜(♀)→椎菜(♂)に戻るだけのIF:6

「え、えーっと、お姉ちゃんが多分外に出た……様な気がしましたけど、とりあえず、このお話はいったん終わりで……」


【終わりなの!?】

【ロリコンは?】

【あれ絶対ロリコン殺されるだろ】

【御月美うさぎ:そ、そういえば、み、みたまさんは、えと、な、ナンパされたこと、ある、んです、か? あっ、ふ、ふゆりさん以外、で】


「ふゆりおねぇたま以外? うーんと……女の人はなかったけど、男の人からはちょこちょこ……」


 本当に、男の人にナンパされるのは何とも言えない気持ちだったよね……。

 というか、複雑だったし……。


【さすが男の娘……】

¥50,000

【詩与太暁:わかりみが深い……】

【同性にナンパはさすがに嫌だよなぁ……】

【おいなんかいるぞ!?】


「あ、暁おにぃたま! いらっしゃい!」

【詩与太暁:いやぁ、いつも通りならコメントは残さないようにー、なんて思ってたんだけど、男の娘に戻ったって聞いて、ついついー。それにしても……本当にこう、親近感を覚えるよねー】

「僕も、暁おにぃたまと会った時は、すごく親近感があったよ……」


 世の中には、僕と似た様な感じの人がいるだなぁ、みたいな風に。


¥50,000

【宮剣刀:こりゃたしかに、暁寄りだわなぁ。まあ、暁はまだ辛うじて、ギリギリで男と認識できるが、みたまちゃんに関しては、マジでできねぇなこれ。初対面は特に】


「刀おにぃたま!? 地味に酷いこと言ってないかなぁ!?」


【草】

【草】

【草】

【ということはつまり、ショタ野郎とみたまちゃんでは、方向性が違うわけか。男の娘の】

【ロリ系なのがみたまちゃんで、ショタ系なのがショタ野郎ってことか】

【結局どっちも男の娘なんですがそれは】

【うんまあ、それはそう】


「むぅ、僕だって気にしてるのに……。まあいいですっ。ましゅまろ行きます! ましゅまろ!」


 雑談配信なんだし、ましゅまろは必須です!


「じゃあ、最初はこれ行きますね! えーっと……『男の娘に戻ったマジですか!? つまり、今後はみたまちゃんはロリピュアではない、ということ……!? 畜生ッッッッ!』とのことだけど……あ、あ~~……」


 そ、そう言えばその辺りってどうするんだろう……。

 元々あれって、僕とリリスおねぇたまの二人で組んだユニットなわけで……。


【魔乃闇リリス:そ、そうかっ……みたまという、我が生涯における相棒が男に戻ってしまったということは……ロリピュア解散の危機ではないかぁっ!? い、嫌じゃ嫌じゃぁ! ロリピュア解散は嫌じゃぁ! 折角、我が心底楽しいと思える相棒を見つけたというのに、ここで解散はい~~や~~~な~~~~の~~~~~じゃ~~~~~~!!!】

【陛下!?】

【陛下が駄々っ子みたいになってるww】

【なんか可愛い……】

【陛下って、みたまちゃん大好きだよね、これ】

【春風たつな:ちなみにだけど、たまたまリリスが我が家に遊びに来てるんだが……真横で駄々こねてる。さながら、おもちゃを買ってもらえない子供の様に】

【想像したらなんか微笑ましくなったな……】

【さすが陛下。可愛い】

【22歳児か……】

【↑大人なんだよなぁ……】


「え、えーっと、その……ぼ、僕としても、リリスおねぇたまとペアを解消するのは嫌、かなぁ……その、楽しいし……」


 なんだかんだ、すごく話は合うし、一緒にいて楽しいし……。


【魔乃闇リリス:うぅっ、なんと言う嬉しい言葉……! ……みたま、元の姿に戻らんかのう……】


「今のが元の姿だよぉ!?」


 元々、女の子の姿の方が変わったっちゃった方で、こっちが元の姿なんだけど!


【草ァ!】

【陛下www】

【とんでもねぇこと言ってて草生えるww】

【どんだけ一緒に活動したいんだよww】

【でも、見たくない? ロリピュアの活動】

【見たい】

【超見たい】

【むしろ、一番見たい】


「まったくもぅ……。でも、男に戻ったけど、んっと、こう、名前を変える感じならペアは組めると思う、よ? あ、で、でも、男女ペアになっちゃうから、叩かれちゃう、かも……?」


【いやぁ……】

【猫夜はつき:正直、叩かれない気がするぞ……】

【深海いるか:ん、同感。みたまの可愛さはちょっと異常。仮に、リリスさんと組んでも、何一つ叩かれないと思う。むしろ、もっとやれ、と言われるのでは】

【ロリと男の娘のペアだもんなぁ……なんだそれ、最高か?】

【女の子じゃなくなったのは、ある意味痛いが……】

【デレーナ・ツァンストラ:くっ、男に戻っちゃったのよね……くっ! 母性がっ……あたしが真に求める母性が遠い彼方へッッ……!】

【狼神いくま:ウチ、たまに思うんだけどー……デレーナっちって、ド変態だよね】

【デレーナ・ツァンストラ:なんっ、だと……?】

【いやまあ、疑いようがないレベルの変態ではある、よね】

【おぎゃリストの自覚はあっても、変態の自覚はないのはヤバいよね、これ】

【詩与太暁:まあ、手遅れではあるよね】


「あ、あははは……。と、ともあれ、えっとロリピュアの解散はする気はない、かなぁ。ただちょっと、僕が男に戻っちゃったので、その辺りは……ちょっと考える必要があるけど」


【魔乃闇リリス:うむっ! ならばよしっ!】

【夜久嬢かざり:ロリピュア様が解散するなど、人類の損失ですわ】

【弩めい:人類だけでとどまればよいのですが】

【でも、なんか安心した】

【わかる。これでロリピュア解散! ってなったら、さすがに残念だったしなぁ……色々と】

【続行でよかったってもんです】


「やめるつもりはないです! じゃあ、次のましゅまろに行こっか。次は……これ! んっと『なんかもう、男の娘なみたまちゃんでもいいかなって』。……う、うんっと? どういう意味なんだろう?」


 よくわからない内容のましゅまろに、僕はこてんと首を傾げました。


【草】

【これは酷い……】

【既に性癖歪められてる奴がおって草】

【宮剣刀:ありゃ歪むぜ……】

【よっぽどなんだろうなぁ……】

【春風たつな:とりあえず、気にしなくていいことだよ、みたまちゃん】


「そ、そう、なんだ? じゃあ、これは流しちゃうね。それじゃあ次は……これにしようかな。『男に戻ったことで、何か困ったことはありましたか?』……あの、そもそも、女の子になったことがイレギュラーなので、男に戻っても困ることはないよ? むしろ利点しかなかったよ? だって、女の子時は下駄箱に手が届かなくて、踏み台が必要だったし……」


【そのレベルの低さ!?】

【低すぎて草】

【なるほど、そりゃたしかに利点だなぁ】

【他の利点は?】


「んっと………………あっ、えっと、アレが来ないこと、かなぁ。すごく辛いし」


【アレ…………あっ(察し)】

【お、おぅ……】

【アレはなぁ……】

【無知且つピュア故の発言かぁ……】


「少なくとも、僕は動けなくなるくらいだった、かな……初めてなった日なんて、いろんな人が血まみれになっちゃってたし」


【どういう状況!?】

【血まみれになるって何!?】

【猫夜はつき:あれはまぁ……すごかったぞ……】

【春風たつな:そう、だね……あれはね……】

【デレーナ・ツァンストラ:あれは死ぬ】

【御月美うさぎ:です、よねぇ……】

【深海いるか:ん、ある意味地上最強の存在。ひかりさんでも死んだ】

【魔乃闇リリス:……あ、あの時のことは、その、今思い出しても、すごく恥ずかしいのじゃぁ……うぅ】

【陛下だけマジで何があったんだよwww】

【全員死ぬが総意なのがほんと……w】


「あの時はね……」


 今でもすごく申し訳なく思ってます、あの時については。

 なまじ記憶があるのが余計にこう、罪悪感が……。


「と、ともあれ、次のましゅまろに……次は、これ! 『男に戻れましたが、現状どれくらい嬉しいですか?』。そうだなぁ……大好きな食べ物をお腹いっぱい食べられるくらいに嬉しいかな。えんがわとか」


【例えが可愛いww】

【夜久嬢かざり:さすがみたま様ですわ! やはり、例えを行う才能もおありなのですね!】

【結局えんがわなのかww】

【こういう時でもえんがわを忘れない……さすがだァ……】


「でも、本当にそれくらい嬉しいんだよね。ずぅぅっと男に戻りたい、って思ってたもん」


 それがまさか、こんな風に叶うなんて思わなかったからね、嬉しい限りです。


【だろうなぁ】

【でも、実際にTS病を発症させた人って、戻りたいって思うもんなのかな?】

【有識者!】

【なんだかんだ、少数派かな】

【マジかよ】

【まあ、美形になれるって考えたら、そりゃそうか】

【ある意味、みたまちゃんは最初から美形なわけだけど】

「美形ではないと思うけど……」

【神薙いなり:みたまちゃん、それは嫌味になりかねねぇですぜ】


「そ、そうなの?」


【神薙いなり:うむ。まあ、みたまちゃんの場合は本気で思ってるから、そう捉える人は少ねぇと思いますけどね】

【わかる】

【みたまちゃんみたいなタイプが自分は美形じゃない、なんて言って来ても、本気で思ってるんだろうなぁ、なんて思うわ】

【わかるー】

【それな】


「そ、そうなんだ……まあでも、自分じゃよくわからないかなぁ」


 よく可愛いとか言われるけど、よくわかってないし……。


「でも、本当に嬉しいです。できれば、女の子に戻らないでほしいなぁ……」


【おっ、フラグかな?】

【みたまちゃんがまた女の子に戻るに一票】

【デレーナ・ツァンストラ:女の子になって完璧母性を再度身に着けてほしいわ】

【春風たつな:デレーナ君はもうだめだ……というか、戻れて喜んでる相手に言う事じゃなくない?】

【それはそう】


 そんなに女の子でいてほしいのかなぁ……。

 なんでだろうね……。


【そういや、あの変態はどうしたんだろうか。ロリコンが浮上して来ないが】

【シスコンもな。あ、いや、今はブラコンか?】


「そう言えば、まだ帰って来たような音が聞こえてないし……」


 コメント欄の方で、お姉ちゃんとふゆりおねぇたまの二人について触れられました。

 さっき出て行ったばかりだけど……。


【やっぱ、ロリコン死んだのでは?】

【ナンパ、だからね……】

【あの守護邪神が殺さないわけないよなぁ】


 ダダダダダダッ――!

 ガラッ!

 バタンッ!


 あ、お姉ちゃんが帰って来たかな?


【雪ふゆり:ちょっと心臓と脳が停止しましたが、なんとか無事に戻りましたぁ~】

【ちょっと待てや!?】

【一体何があった!?】

【心臓はともかく、脳? 脳はヤバくない!?】

【たしか、心臓が止まった後に脳って止まるんじゃなかったっけ……?】

【完全に死亡してんじゃねぇかwww】

【なんで生きてるの……?】

【猫夜はつき:お、おおぅ、なんだかすごいことに……】


「お、お姉ちゃん、何したの……?」


【天空ひかり:ちょっとした旅行に行ってもらいました☆ まあ、旅行先は三途の川だけどね】


「……あの、さすがに殺人はダメだよ……?」


【違う! みたまちゃんそこじゃない!】

【なんで人間の生き死にが自由自在なんだよww】

【やっぱ邪神おかしくない?】

【春風たつな:なんか……最近はどこかの誰かが原因で心臓が止まるのってそんなに珍しいことじゃなくなってるよね……】

【魔乃闇リリス:うむぅ……】

【らいばーほーむ、やはりおかしい……】


 さ、さすがに冗談……だよね? ね?

 だ、だって、ふゆりおねぇたまも無事……だし……。


「と、ともかく、お姉ちゃんは人に迷惑をかけちゃだめだよ?」


【天空ひかり:もちもち! まあ、みたまちゃんに危害を加えようという輩は滅ぼすん限るけどねぇ……!】


「それもダメだよ!?」


 お姉ちゃんったら……。


「じゃ、じゃあ、お姉ちゃんが戻って来たところで、次のましゅまろ、に…………って、あ、あれ……?」


 次のましゅまろに行こうとした瞬間、不意に強い眠気が僕を襲いました。


【ん? みたまちゃんの様子がおかしい】

【何かあったのかな?】

【弩めい:みたま様、どうかなさいましたか?】


「い、いえ、な、なんだか、瞼が……お、重く…………」


 眠気はどんどんと強くなっていって、気が付けば徐々に瞼が重くなって……少しの浮遊感の後、ばたんっ! と僕の意識が途絶えました。


【え、ちょ、みたまちゃん!?】

【おいなんか今すごい音したぞ!?】

【シスコン! ちょっと見て来て!】

【天空ひかり:みたまちゃぁぁぁぁぁぁぁん!】



「ん、んんっ、んん~~~~……はれぇ……?」


 暗く深い場所から一気に引き上げられるように、僕の意識が浮上。

 意識が戻ると、なんだか体が重くなったことに気付きました。

 ……あれ、なんだか体が変な気が……。


「ん、んんっ…………えっ……」


 もぞもぞ、と体を起こした僕は、そこで見たくない物を見てしまいました。

 長い髪に小さな手。やたらと柔らかくなっている体……そして、大きく盛り上がった胸……あ、あれ、こ、これって……。


「ハッ!? か、鏡!」


 みるみるうちに状況を理解した僕は、寝起きであることを忘れたかのように、勢いよく動き出すと、鏡の前へ移動。

 その鏡には……


「……え、ええぇぇぇぇぇ……」


 女の子の僕が映っていました。


「な、なななななっ……なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」


 あ、あれ!? なんで僕、また女の子になっちゃってるの!?

 え、あれ? あれぇ!?

 たしかに、昨日は男だったはず……ど、どうして!? なんでなんでなんで!?


「え、え……ふえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!???」


【あ、起きた】

【なんか、すっごい叫んでるなぁ……】

【一体何があったんだ!】

【デレーナ・ツァンストラ:ハッ!? 母性の気配!?】

【↑オイww】


「って、あ、え!? 配信されてる!? あっ、も、もしかして僕、寝落ちしちゃった!? で、でも、お布団には入ってたし……え? えぇぇぇ!?」


【可愛い】

【やばい、ぱにくってるみたまちゃんが可愛い】

【でも、何があったんだろう?】


 こ、これは夢……きっと夢んだよっ……!

 だって、そうじゃなきゃ、僕がまた女の子になっちゃった、ていうことだもん!

 僕は男だもん! 女の子じゃないもん!

 と、とりあえず、ほっぺを引っ張って……


「いはい……」


 ゆ、夢じゃ、ない……?

 そ、そんなっ……!


「また、なっちゃってるぅぅぅ……」


【なっちゃってる……って、まさかっ!?】

【みたまちゃんが戻った……だと!?】

【いやいやいやいや、そんなわけwww】


「やっはろー! みたまちゃーん! まさか、一日限りだとは思わなかったねぇ」

「お、お姉ちゃん!」

「みたまちゃん的には色々言いたいだろうけど……とりあえず、今配信中になってるので、何か一言どうぞ」

「ふぇ!? え、あ、え、えっと…………あの、なんか、また女の子になっちゃったので……いつも通りに、よろしくお願いします……ぐすん」


【お、おおぅ……】

【魔乃闇リリス:ロリピュア続行じゃぁぁぁ! でも、みたまよ、とりあえず……ドンマイ】

【陛下www】

【デレーナ・ツァンストラ:やはり母性っ! 母性しか勝たん!】

【春風たつな:なんかもう、みたまちゃんが不憫だよ……】

【おう、そうだな……】

【詩与太暁:こんなこと、あるんだねぇ……】


「うぅぅぅ! なんでこうなっちゃうのぉ~~~~~~~~~~!!!」


 どこまでも広がる青空という、天気のいい冬の日の朝。

 そんな慟哭が、朝の住宅街に木霊しました――。

 また、絶対に戻るんだからぁ!

 どうあがいても、椎菜は元には戻れないという……。

 どうでもいいことですが、陛下はみたまのことを心底気に入っちゃってるので、ロリピュア解散は本気で嫌がります。本編軸でもこんなことがあったら、本気で駄々をこねますし、泣きます。それくらい、一緒に活動したがってます。可愛いですね。

 あと、ちょこちょこ指摘を貰ったんですが、序盤の方でロリコンは椎菜とナンパ経由で会ったことを知ってるよね、という指摘があるんですが……えー、私が単純に忘れてました。しかし、この世界はIF。なんで、そのイベントが発生しなかった世界、ということにさせてください。というかそうする。

 仕方ないね。

 次回から本編に戻ります。

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― 新着の感想 ―
戻り方ァっ! どっちでもみたまちゃんは可愛いです!
何気に陛下のドンマイが響く(笑)
TS病「良い夢は見れましたか」(ニッコリ 病気も日々進化しているんですね、分かります。
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