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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2023年 12月(下)

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#127 騒がしい車内、脊髄反射プロロリコン

 目的地の旅館に向けて車を走らせ始めると、車内はかなり騒がしくなりました。


「いやぁ、大人数での旅行っていいよねぇ。うち、大人数での旅行なんて、修学旅行以来だぜぇ」

「たしかに。あたしも、修学旅行が最後だぞ! っていうか、友人間でも旅行なんて行かなかったなぁ」

「まあ、友達同士での旅行って、ある意味ハードル高いからね。それくらい仲が良くないと行かないと思うわ」

「たしかに。あーしも、高校自体は色々あったし、友達なんて一人しかいなかったしー。友達で旅行! とか、ちょっと憧れてたんだよねー」


 僕は柊君と一緒にお出かけすることはあったけど、今回みたいな人数は初めてかなぁ。

 そもそも、旅行なんて家族で行くくらいだったもんね。


「うへへ、ふへへへぇ……ロリが一人……ロリが二人……はへぇ……」

「あの、なんか後ろからとても気持ち悪い声が聞こえてくるんだが。それ、千鶴君だよね? 彼女、どうなってるの? 隣の人いるかい?」

「ん、私が隣。千鶴なら、大人の女性として見せてはいけない顔で気絶中。気持ち悪いから殴っていい?」

「あー……まあ、うん。あまりにも気持ち悪かったら……」

「さ、皐月、さん、そこは、その、止める所、では……?」

「いやまあ、変態だしいいかなって」

「その理屈で行くと、愛菜もいいってことになるな!」

「たしかにそうですねー」

「はっはっは! いい度胸じゃないか! 俊道に、冬夜君! スクリューパイルドライバーキメルゾ☆」

「愛菜なら本当にできそうなのが嫌だな……」


 あっちはあっちで、すごく騒がしくて楽しそう。


「もむもむ……こくん。椎菜さん、これ食べる?」

「あ、ありがとう、栞お姉ちゃん!」


 騒がしい車内を見ていると、ポ○キーを食べていた栞お姉ちゃんが一本差し出してきました。

 お礼を言ってぱくり。


「久しぶり食べたなぁ」

「んまぁ、椎菜さんはあんまり好きやないからなぁ。普段はあんまり食べなさそうやからなぁ」

「えへへ、正解です。チョコは比較的食べられるんだけど、やっぱりあんまり食べないんだよね。どちらかと言えば、酸っぱい物が多いからね」

「ふふ、そうかぁ。あ、みまちゃん、みおちゃんも食べる?」

「「たべるー!」」

「元気ええなぁ。じゃあ、はい。食べてなぁ」

「「あむっ! おいしー!」」

「そらよかったぁ。まだまだあるよぉ。あ、おせんべいの方がええかな?」

「それなら、僕もおせんべいが欲しいです!」

「おせんべーたべるー!」

「……欲しい、です!」

「ふふっ、神薙家は可愛えぇなぁ。ほい、おせんべいや」


 栞お姉ちゃんからおせんべいを貰って、母娘仲良くぱくぱくと食べる。

 醤油のおせんべいっていいよね!

 割れせんべいとか大好きです。


「がはっ……」

「し、しっかりするんだぞ! 小夜さん!」

「こ、これ、後ろから数えて二列目の席、地獄、じゃねぇ、ですかね…………?」

「そのために、千鶴っちを前に座らせたのにねぇ。これ、意味なくなーい?」

「くっ、あたしもある意味後ろの方がよかった気がッ……!」

「ミレーネさん、それ多分死にますよー」

「違いないな! ってか、俺らは前の方でよかったな、冬夜」

「ですねー。っていうか、後ろとか確実にデッドゾーン的なアレでしょうねー」

「しゅ、シューティングゲーム、で言うと、ぜ、全方位、から、みっちみちな、弾幕が飛んでくる、感じ、です、よね……!」

「ん、言い得て妙。とりあえず、残機数が少ない人が後ろに座ると、広範囲爆撃で死ぬのは確か」

「くっ、私も後ろに行けばよかったか……!」

「愛菜、さすがに死ぬよ? 君の家の妹と姪だよ? 死ぬよね? しかも、栞もセットなんだよ? 間違いなく死ぬよね?」

「否定はしない☆」

「……個人的には、少しでも声が聞こえて来たら、意識を持っていかれそうで、内心冷や冷やしてるんだが……」

『『『頑張ってもろて』』』


 何のお話をしているのかはわからないけど、すごく楽しそうだなぁ。

 楽しいのはいいことです。

 おせんべいおいしー。


「この貧乏くじ感。いやまぁ、運転手になった理由自体は、私が悪いんだが……」

「そう言えば、皐月さんの失言が原因でしたっけ」

「失言って言うか、本当のことを言っただけでなんかこうなった感じかな……」

「ふふふ、椎菜ちゃんを悲しませる人は、私にとって敵だぜぇ……!」

「あー……胃が痛い……」

「皐月、後輩呼ぶか?」

「今から呼べるとでも思うかい?」

「呼べる呼べない関係なく、皐月先輩の本音はー?」

「すっごい呼びたい。傷の舐め合いがしたい」

「……あの、皐月さん。皐月さんはあたしのことを死んだ常識人って言いますけど、最近の皐月さんも同類では?」

「? 私にそんなところはあるだろうか?」

『『『うわぁ……』』』


 あれ、みなさんが何かにドン引きしてる……?

 何かあったのかな?


「え、ちょっと待って? なんでみんなドン引きしてるんだい? え、私、少なくともおぎゃってるミレーネ君よりはマシだと思うんだが!?」

「皐月ちゃん、この言葉を知ってる? どっちもどっち」

「え、私アレと同類なのかい!?」

「いやー……正直に言っていいなら、皐月、お前わりとどっちもどっちだぜ?」

「え!?」

「うんうん。ボクを襲おうとした人たちと同じ感じがするよねー。まあ、幸いなのは彼がまんざらでもなさそうな所だけどねー」

「そんなバカなっ……!」

「れ、恋愛ゲーム、では、その、せ、先生と、生徒、って関係はあります、けど、実際はその、犯罪ですから、ね……」

「いや私、別に性的に迫ってないが!?」

「ほほう、私は知っているんだよ? 皐月ちゃぁん……」

「な、何をだい?」

「一昨日の打ち上げの後、ふらっふらになった状態でホテルへ戻った際、なぜか柊君の部屋に行ったことを……!」

「な、なぜそれを!? っていうか、あの時の記憶がないんだけど私。愛菜、何か知ってるのかい?」

「うんまあ、とりあえず……柊君が卒業しちゃうところだったらしいかな」

「……なんっ、だとっ……!?」

「お、おおぅ……なんかその、皐月先輩、色々とすごいことしてたぞ……」

「ん。さすが、らいばーほーむの人間と言うべき。たとえ常識人であっても、何かしらがらいばーほーむってる」

「本当に何をしたんだい、二日前の私ぃ!?」


 皐月お姉ちゃん、何かあったのかな?

 なんだか叫んでるみたいだけど……。


「前は楽しそうやなぁ」

「そうだねぇ。僕は見てるだけでも楽しいって思うけどね。栞お姉ちゃんは?」

「うちもやなぁ。らいばーほーむは、みぃんな、おもろいからなぁ」

「あはは、そうだね~」

「おかーさん、おなかすいたー」

「……み、みおは、へってない、ですっ……!」


 くぅ~~~~……。


 くいくい、とみまちゃんが袖を引っ張ると、お腹が空いたと訴えて来て、みおちゃんの方は強がるように減ってないと言ったけど、二人揃って可愛らしいお腹の音を鳴らしました。

 うん、可愛いです。


「ごふぁっ……!」

「ちょっ、なんか千鶴さんが血を吐いたぞ!? 気絶中なのに!?」

「ん、きっと萌え殺しの波動を感じ取ったと思われる」

「さっすが千鶴っち! 多分、可愛いロリに対して脳で反応しているんじゃなくて、脊髄反射って感じ!」

「なんかもう、さすがプロのロリコンよね……」

「ん、変態はどこまで行っても変態」

「んっと……あ、あったあった。二人とも、おにぎりとサンドイッチどっちがいいかな?」

「おにぎり!」

「……サンドイッチがいい、ですっ」


 基本的に趣味嗜好は同じ二人だけど、こういうところでは別々だったりします。


「そっかそっか。じゃあ、みまちゃんにはこっち。みおちゃんにはこれね~」

「「わーい!」」


 二人が食べたい物をそれぞれ渡すと、嬉しそうに受け取ってぱくぱくと食べ始めました。

 うん、可愛い。


「栞お姉ちゃんも食べる?」

「ええの?」

「うん! たくさん作って来たからね! おにぎりとサンドイッチがあるよ~」

「そうやなぁ……なら、おにぎりがえぇなぁ」

「はーい! じゃあ、これをどうぞ!」

「ありがとなぁ。……ん、美味しいなぁ」

「えへへ、それならよかった。あ、みなさんも良ければどうぞ! たくさんありますよー」

「やったーーー! 椎菜ちゃんのご飯! 今日は幸先いいぜぇ!」

「――椎菜ちゃんの手作りごはんですかぁ~~~~!? ど、どこに!?」

「うわびっくりしたぁ!? きゅ、急に起きないでください、千鶴さん!」


 起きるなり、すごい勢いで周囲を見回しながら、手作りのご飯を探していました。

 千鶴お姉ちゃん……。


「そんなことよりも、椎菜ちゃんの手作りご飯はどこにぃ~!?」

「千鶴お姉ちゃん、起きたんだね! えっと、おにぎりとサンドイッチ、どっちがいいかな?」

「おにぎりでぇ~~!」

「はーい! んっと、寧々お姉ちゃん、これ、千鶴お姉ちゃんに回してくれるかな?」

「おっけー! ほい、千鶴さん! 椎菜ちゃんお手製のおにぎりだぞ!」

「ひゃっふぅ~~~! 早速いただきますぅ~~~~~! ふぉぉぉぉぉぉ~~~~~! 今まで食べてきたどのおにぎりよりも美味しぃ~~~~~っ……!」

「な、泣くほど、です、か……!?」

「おにぎり食べて泣くとか……千鶴君だけ戦時中なのかい?」

「何を言うか、皐月ちゃん! 椎菜ちゃんのおにぎりは至高のおにぎりぞ! 世界で最もおいしいおにぎりと言っても過言ではない!」

「過言だよぉ!?」


 お姉ちゃんは何を言ってるんだろう……。

 というより、世界一美味しいおにぎりってどういうのを指すんだろう……。

 そんなことを思いながら、みんなでお弁当を食べました。

 プロのロリコンは、脊髄反射で血を吐きます(なんで?)。

 補足ですが、皐月は中型免許を持ってます。他には、愛菜が持ってたりしますね。というか、あれか。車の免許持ってる人書いとくか。

 えー、というわけで、らいばーほーむメンバーの免許事情!


・桜木愛菜→中型自動車免許所持

・城ケ崎皐月→中型自動車免許、大型二輪免許所持

・四十万俊道→普通自動車免許、普通自動二輪免許所持

・東雲栞→原付免許所持

・四季ミレーネ→原付免許所持

・獅子王冬夜→原付免許所持

・戸隠恋雪→なし。そもそも、外出ないし、大体タクシー使ってる

・友成杏実→普通自動二輪免許所持

・琴石寧々→普通自動車免許所持

・百合園千鶴→普通自動車免許所持(車は持ってない)

・桜木椎菜→あるわけがない

・不知火双葉→普通自動車免許所持

・雨寺美鈴→なし。けど、なぜか大体の乗り物は運転できる

・四月一日小夜→なし

・高宮柊→あるわけがないんだよなぁ


 大体こんな感じ。

 シスコンは、取れる免許は全部取りたいとか思ってます。

 ヘリとか。

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― 新着の感想 ―
もうプロロリコン使われてるwww さっすが千鶴さんだぁ、、、 後ろから声だけでも兵器飛んでくるの恐怖www 皐月さん記憶ないの!?お酒怖っ なぜそれを姉が知ってるwww こういうの見るとやっぱ 常識人…
流石プロコンだぜえw
たつなはもう柊のいるところで酒を飲んじゃダメだね。喰われるから。
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