#124 イベントの翌日、疲れが溜まってる椎菜
短めでごめんねェ!
二日間の長いようで短かったイベントが終わって翌日。
らいばーほーむのメンバーは僕を含めてみんな現地解散に。
僕はみまちゃんみおちゃんとお姉ちゃんと一緒に帰宅です。
帰宅は行きの時と一緒に、別々での帰宅になって、僕たちはみまちゃんとみおちゃんがいるので、一番最初に帰宅した方がいい! って言われたので、お言葉に甘えて、最初にホテルを出ることになりました。
それから、電車に乗って美月市にあるお家に帰ってきました。
「「「「ただいまー!」」」」
「お帰りなさい。お疲れ様、椎菜、愛菜。みまちゃんとみおちゃんも楽しかった? まあ、一緒にいたけどね、お母さんたちも」
「「うんっ!」」
「いやぁ、さすがの私も疲れたぜぇ。あ、椎菜ちゃん、帰って来たばかりだけど、この後すぐに明日の準備しちゃうよー」
「あ、旅行だもんね。疲れて寝ちゃう前に、早めにやっておかないと」
「あら、そう言えば明日はらいばーほーむのメンバーで温泉旅行だっけ?」
「おうよー」
「それで、みまちゃんとみおちゃんの方はどうするの? 多分、またぐずると思うの」
「あ、そこはみなさんに話してあって、一緒に連れて来てもいいってなってるから大丈夫だよ!」
「あらそうなの。よかったわね、みまちゃん、みおちゃん」
「「りょこー!」」
二人は初めての旅行ということで、今もすごく嬉しそうにしています。
生まれたばかりだから、そう言う意味ではいろんなことに興味をしているみたいだけど、それ以上に僕と一緒にお出かけできるのが嬉しいみたいです。
僕としても、こうして喜んでもらえるのを見ているのはすごく嬉しいです!
だって、二人とも可愛いからね!
本当なら、イベント中も一緒にいてあげたかったけど、身バレのリスクが大きすぎて……うぅ、そこが悔やまれます……。
「ふふっ、本当に嬉しそう。さ、二人とも荷物を置いて来なさい。明日は旅行なんでしょう? それなら今日はゆっくり休むように」
「はいはーい」
「うん!」
お母さんに言われるまま、僕とたちは自分のお部屋に荷物を置きに。
みまちゃんとみおちゃんの二人は先にリビングの方に行きました。
「はふぅ……」
荷物を置いて一息。
「なんだかあっと言う間だったなぁ……まあ、明日から二日間一泊二日の旅行だけど」
二日間のイベントから一日空けて温泉旅行……やっぱり、スケジュールがすごいことになってるような……?
まあでも、せっかくの冬休みだもんね。
これくらいはしたいよね!
あ、そう言えば明日の旅行って小夜お姉ちゃん以外の三人は来るのかな?
ふと、そんなことが気になった僕は、柊君に電話をかけてみることに。
「もしもし、柊君?」
『もしもし、椎菜か? どうしたんだ?』
「あ、うん。ちょっと気になったことがあって。それで、今ってお話しできる?」
『ああ、大丈夫だぞ。……まあ、なぜか皐月さんと一緒だが』
「本当になんで!?」
『昨日の夜なんだが……ちょっと、まあ、色々あって、な……』
そう話す柊君からは、なぜか哀愁が漂っている気がしました。
そう言えば昨日の打ち上げの時、皐月お姉ちゃん柊君に絡んでたっけ。
それでたしか……あ、そう言えば、皐月お姉ちゃんが途中で柊君に抱き着くような形で寝ちゃってたような……?
あと、何気に城ケ崎さん呼びから皐月さん呼びになってる……。
「もしかして、打ち上げの後に何かあったの……?」
『……否定は、しない』
「あの、すっごく苦々しい感じがしてるけど、本当に大丈夫……?」
『……なんとか、死守はしたからまぁ、うん……だが、次は防げる気がしないっ……!』
「本当に何があったの!?」
一体柊君は昨日の夜皐月お姉ちゃんと何があったの!?
大丈夫? 本当に大丈夫かなぁ!?
『まあ、俺のことはいいんだ。それで、用件はなんだ?』
「あ、そうだった。んっと、明日らいばーほーむの一期生~三期生と小夜お姉ちゃんとで旅行に行くことになってるんだけど、他の四期生の三人は来るのかなって思って」
『あぁ、それか。一応四期生のグループに話は来たが、四月一日さん以外は行かないってさ』
「そうなの?」
『あぁ。さすがに昨日の今日で行くのは申し訳ないってのと、単純に予定があるらしい。俺の方は……普通に行くのが怖い。というか、なにかこう、とんでもないことになりそうな気がしてな……』
「そ、そう、なんだ。じゃあ、小夜お姉ちゃんだけかな?」
『あぁ、そうなる。まぁ、楽しんで来いよ』
「うん! お土産買って来るね!」
『はは! まあ、無理しない程度でいいぞ。さて……俺はそろそろ移動するから切るぞ』
「うん、気を付けてね!」
『あぁ。ありがとな。それじゃ』
「ばいばい!」
通話終了。
なるほど、小夜お姉ちゃんだけなんだね。
まあでも、いきなり増やすのは難しいもんね。
それに、僕たちが四期生のことを知ったのって昨日だし。
「さてと、お着替えしよー」
外行きの服を脱いだ僕は、お家用のお洋服に着替える。
シャツにパーカー、ハーフパンツというすごくラフな格好だけど。
「ん~~~~……やっぱり、胸が気になる……」
大き目のシャツを着てる時にも思うけど、胸が大きいとすーすーするんだよね、お腹の部分……。
だから、結果的にシャツの裾をハーフパンツの中に仕舞わないといけないわけで……個人的に、ちょっと暑くなるからあんまり好きじゃないんだよね……暑がりだもん、僕。
あ、僕は冬でもお家の中であれば大体一年通して同じ格好です。
お家の中は温かいので。
寒かったらさすがに長袖と長ズボンになるけど。
「とりあえず、明日のお着替えと……あ、お風呂セットも一応入れておこう。それから……救急セットに、裁縫道具……タオルも……うん、大体必要なのはこの辺りかな?」
必要な物をカバンの中へ。
タオルについては、今回のイベントで使わなかった物を入れています。
使用済みの物とは別の場所にいれていたから、特に問題なしです!
下着は……一泊二日だし、大丈夫だよね!
とりあえず、二セットくらいあればいい、かな?
あとは、みまちゃんとみおちゃんのお洋服……はたくさんあるから問題なしだね。
「うん、準備OK!」
一部詰め替えるだけでいいのはよかった。
明日の旅行の準備もささっと完了させて、僕は一階へ。
「あら、椎菜、準備はもういいの?」
「うん。すぐに終わったよー。お姉ちゃんは?」
「まだやってると思うわよ~」
「そっか。ふわぁ~~~……んゅ」
「眠そうね?」
「ん~、まだ疲れが抜け切れてなくて」
お母さんと会話をしている中、ついつい欠伸が漏れる。
イベント中は疲れをあんまり感じなかったけど、いざイベントが終わると、一気に疲れが出てきた気がします……。
ちょっとだけ体が重い。
「どうする? 少しだけ寝る?」
「う~ん、そうしようかなぁ……って、そう言えばお父さんは?」
「今気づいたのね~。お父さんなら、散歩してるわ。健康のためだそうよ」
「そっか~。それじゃあ、ちょっとだけ寝ようかなぁ……」
「おかーさん、おねむ?」
「……ねむい、です?」
「うん、ちょっと疲れがね~。少しだけ寝ようかなって」
「みまもねるー!」
「……いっしょがいー、です」
「そっかぁ。じゃあ、一緒に寝よっか」
「「うんっ!」」
「ふふ、なんだかもう慣れたわねぇ……」
「あ、お母さん、お昼くらいになったら降りてくるね」
「あら、満足いくまで寝ててもいいのよ?」
「あはは、さすがに寝すぎると夜眠れなくなっちゃうから」
「それもそうね。お昼はこっちで作っておくから、ゆっくり寝るといいわ」
「うん、ありがとう!」
お昼ご飯を作ってくれるお母さんにお礼を言ってから、僕は二人を連れて自分のお部屋に。
先に僕がベッドに入ると、二人がもぞもぞと定位置に潜り込んできました。
あ、今更だけど、みおちゃんが来てから早くにベッドは買い換えました。
大きい方が三人で寝やすいからね。
一応、二人用のお部屋もあるんだけど、基本的に僕のお部屋にいることが多いんだけどね、二人とも。
まだまだ小さいし、お母さん子ではあるけど、いつかは離れるんだろうなぁ、なんて。
まあ、まだまだ先だとは思うけど、お母さんとして、しっかり二人のことは責任を持って育てないとね。
「んんぅ~、おかーさん、あったかい」
「……あったかい、です」
「ふふっ、僕も温かいよ~」
二人は寝る時、いつも僕の両腕に抱き着いて寝る癖があります。
というより、僕にくっつくことが好きと言うか……そんな感じかな?
でも、こうして純粋に甘えられると、すっごく嬉しくなるよね。
「ふあぁぁ~~……あふ……目覚ましもセットした……それじゃあ、おやすみぃ~……」
「「おやすみなさいっ」」
元気だなぁ、なんて思いながら笑って、僕の意識はあっさりと落ちました。
実に3か月振りの椎菜視点!
三ヶ月も三人称視点だったせいか、ものすごく違和感がありました。
やっぱりこう、普通の日常が書けるっていいなぁ……イベント編はある意味縛りプレイみたいなもんだったからね……。尚、まだ新年を迎えない模様。




