イベント2日目#ステージ『ラストステージ! どの箱にも配信者にも負けない重大発表のシークレットステージ!』:1 自己紹介するだけでこれってマ?
【らいばーほーむイベント二日目『ラストステージ! どの箱にも配信者にも負けない重大発表のシークレットステージ!』】
らいばーほーむ公式
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#イベント二日目 #らいばーほーむ #狂人たちの宴 #重大発表 #最高のラスト
最後の館内ボイスが終わり、遂に最後のステージが始まる。
らいばーほーむがするという最後のステージでは、一体どんなことをするのか、それが気になるファンたちはそれはもう戦々恐々とする。
少なくとも、まともじゃないだろうし、予想ができ範囲にいないだろう、と。
「「みなさん、こんにちはーー!」」
そうして、暗かったステージが明るくなると、そこにはたつなとデレーナの姿があった。
らいばーほーむの常識人と、らいばーほーむ堕ちした頭が母性に侵食されてしまった悲しきモンスターである。
【お、始まった!】
【いやぁ、長かったイベントもこのステージ出最後かぁ……】
【最後は何するんだろうなぁ】
【っていうか、不穏すぎません? 重大情報って書いてあるんだけど】
【こえぇぇ……】
【とりあえず、恐怖心もあるけど好奇心あるんだよなぁ】
「はい、というわけで始まりました、らいばーほーむリアルイベント『聖夜にはどんちゃん騒ぎ! 二日かけての狂人披露会! 吐血もあるよっ!』……改めて思いますけど、ほんっと頭のおかしい名前ですよね、これ」
「デレーナ君、今更だよ。あと、できればこのシークレットステージ中、ずっとその調子でいてほしい」
「善処します」
「絶対にならないね……」
すっかりらいばーほーむ堕ちしてしまったデレーナに、たつなは苦い顔を浮かべる。
無駄にそう言う差分があるのだから酷い。
「ともあれ、まずは自己紹介をしようか。今回のシークレットステージにて、司会進行と言う名の生贄を任された、らいばーほーむ一期生の春風たつなだ。最近胃薬を持ち歩くようになったね」
「たつなさん、胃が悪いなら、病院に行った方がいいと思います」
「誰のせいだと思う???」
「あたし以外の人」
「君も原因なんだが??????」
「???」
「ちょっと何言ってるのかわからない、みたいな顔しないでくれるかな? 殴るよ??」
「最近、たつなさんって口よりも手が出るようになりましたよね」
「おかげさまでねぇ!」
【草】
【草】
【草】
【まあ、あれはねぇ……w】
デレーナのアレな発言に、たつなはちょっとキレそうになったが、なんとか心を静める。
「まったく……ほら、デレーナ君も挨拶」
「あ、そうですね。では……んんっ! こんなイベントに最後までいようとするなんて、もの好きよねっ! らいばーほーむ二期生、デレーナ・ツァンストラよっ。まあ、楽しんでいけばいい、んじゃないっ?」
「最近のデレーナ君のツンデレを見ていると、実は無理をしているのではないか、と思うようになったよ」
「素ですけど!?」
「いやでも君、ずっとおぎゃってるし……」
「おぎゃれる時におぎゃってるだけです」
「うん、よくわからない」
最早まともな言語を話さなくなってしまったデレーナに、たつなは遠い目をした。
これはもう、何を言っても無駄だろうな、と。
「……ともあれ、このステージでは基本的に私とそちらの阿呆が進行役なので、そこのところよろしく」
「阿呆!?」
【ドストレートな罵倒は草】
【普段の言動と行動を見ればまあ】
【これは酷いww】
【まあ、しゃーなし】
「さて、私たちだけで回すわけではないので、ここからは一期生から順番に登場してもらうとしようか。ほら、私の胃痛の種共、さっさと出て来て自己紹介して」
【胃痛の種共www】
【言い方ァ!】
【間違いじゃないけど、堂々と言うんじゃないよ、たつな様www】
【なんかもう、壊れたなぁ】
【ツンデレちゃんが壊れてから、たつな様の心労が増えたからね……】
たつなのなかなかにアレな言動に、来場者やら視聴者たちはそれはもう苦笑い。
言葉の端々からたつなの疲れっぷりが垣間見える。
と、まあ、そんなことは置いておくとして、たつなの呼びかけからほどなくして、一期生たちが現れた。
「よぉ! 相変わらず、熱気がすごいな! らいばーほーむ一期生、宮剣刀だ! 最後のステージも楽しんで行ってくれよな!」
最初に出て来たのは刀だった。
相変わらず明るく、そして元気がある。
会場内からは黄色い悲鳴が上がる辺り、やはり人気がある。
【普通だ】
【うん、普通】
【やはり、こいつは普通で助かるぜ】
「さっきぶりじゃ! らいばーほーむ一期生、魔乃闇リリスじゃ! これが最後のステージ! 最後まで楽しむのじゃぞ!」
続いて登場したのは、つい先ほどまで、らいばーほーむの核兵器ユニットとして殺戮と言う殺戮をしまくっていた、らいばーほーむの核兵器ことロリピュアの片割れであるリリスだ。
衣装自体はロリピュアステージの時に着ていたふりっふりの衣装ではなく、いつもの魔王装束である。
【あぁ、ロリピュア衣装じゃないのか……】
【あれ、めっちゃ可愛かった】
【でも、普段の陛下もやっぱり可愛い!】
【どのようなお姿であろうと、陛下は陛下なのだ】
【左様。陛下は平時から大変愛らしく、お美しい】
【配下が湧いとるww】
「会場並びにモニターの向こうのみたま教の信者のみんなー! こんひかぁ! らいばーほーむ一期生、そしてみたま教の教祖兼教皇、邪神シスコンだよ☆ またの名を天空ひかりです☆ 最後のステージ、楽しんで行ってねー!」
そして、一期生の最後に登場したのは、らいばーほーむの邪神、ひかりだった。
だが、その挨拶が明らかにおかしかった。
「ちょっと待てぇ!?」
結果、たつなが待ったをかけることに。
【草】
【草】
【草】
【草】
【最早名前がおまけになってやがる……!】
【天空ひかりじゃなくて、最近はほぼ邪神シスコンって名乗ってるからなぁ……】
「ん、どったの? たつなちゃん」
「どったのじゃないよね? 何その挨拶!? 普通そこは、らいばーほーむのファンだよね!? なぜにみたま教の信者に向けて挨拶を!?」
「いやほら、さっきのロリピュアステージでみたまちゃんの信者は激増したから」
「マジでェ!?」
「マジでマジで! ほら、みたまちゃんとリリスちゃん可愛かったじゃん? おかげで、信者が集まったからねぇ! いやぁ、最高!」
「えぇ……」
ひかりの満面の笑みに、たつなは困惑の声を漏らした。
尚、ひかりが言っていることはガチである。
あのロリピュアステージは、今まで二人を見ていなかった人や、見たことはあるけど、そこまで深く見たことがなかった人も数多く存在していた。
中には、そこまで騒がれるようなことでもないだろう、とそう思っている人たちもいたのだが……結果は、撃沈である。
そもそも、らいばーほーむの核兵器に、普通の人間が勝てるわけもなく、大体は大敗を喫するのだ。
もっとも、それに無傷で耐えたり、致命傷ではあるものの、無事に生き残った者もいたりするが、そんなのは化け物なので。
【そういやみたまちゃんと陛下の登録者数、らいばーほーむ内で一番と二番になってたなぁ】
【マジでwww】
【ってか、みたまちゃんに至ってはもうそろ200万】
【草】
【四ヶ月でこれかぁ……四ヶ月で、それかぁ…………】
【さすが、みたまちゃんだぜ……】
【尚、陛下は183万】
【バケモン過ぎじゃない?】
【ってか、らいばーほーむ内で100万越えしてないの、三人だけだし、その三人ももうすぐ100万】
【……やっぱらいばーほーむおかしいわ】
「まあ、ともあれ、次は二期生に出てもらおうか」
「ですね。ほらー、あんたたちー、さっさと出て来てー!」
「ハロハロー! 会場とかお家とかお店とか、まあ、いろんなところからこのお祭り騒ぎを見ている人たち! ハロー! らいばーほーむ二期生! らいばーほーむで一番薄いと自負している、狼神いくまでっす! きゃぴきゃぴ!」
最初に出て来たのは、特大の自虐ネタを引っ提げて出て来た、いくまであった。
「どんな挨拶よ!?」
「いやー、だってほら、ウチ、めっちゃ薄いしー? 少しでも記憶に残ってもらいたいなーって思って!」
「あんたも十分濃いのよ」
「えー、デレーナっちには負けるっしょー」
【とかなんとか言ってる人は、平気で下ネタをぶっこん来る人です】
【なんだったら普段からエロゲ実況する変態です】
【これでリアルではお嬢ってマ?】
【……よくよく考えたらいくまっちって、めっちゃ属性が濃いんだよな……】
【ギャル、エロゲ好き、委員長スキー、実はお嬢様、凄腕プログラマーいや濃いな?】
【うん、マジで濃い】
【ほら、二期生はスルメだから】
【スルメ言うなww】
「どもどもー、会場や視聴者のお兄ちゃんお姉ちゃんたちー。さっきぶりー。らいばーほーむ二期生、詩与太暁だよー」
そんな薄いと自称するいくまの次に現れたのは、らいばーほーむの数少ない男性ライバーである暁であった。
いつもの柔和な笑みとどこか間延びしたような状態での登場である。
【やっぱ男共はこういう時は普通なんだよなぁ……】
【どっちかと言えば、女性陣の方がおかしいし?】
【まあほら、女性ライバーの方が頭おかしいなんてざらだし……】
【むしろ、男の方がまともってのは多い】
【たしかにwww】
「み、みみ、みなさんっ、こ、ここ、こんにちはっ……! ら、らいばーほーむ二期生、お、御月美うさぎ、ですぅ……! あ、あの、えと……や、やっぱりわたし、だ、ダンボールに入った、方がっ……!」
次に出て来たのは、らいばーほーむ一のコミュ障、うさぎであった。
しかもなぜか、ダンボールに入ろうとしている。
「なんでそうなるのよ! あっ、本当にダンボールを出さない! っていうか、今配信中ステージ中!」
「ひえぇぇ~~~っ! わ、わたしは、だ、ダメな女なんですぅ~~~!?」
「うさぎ君に一体何があったんだ……」
【ダンボールwww】
【なぜにダンボール???】
【ほら、あれだよ。伝説の傭兵的な……】
【ダンボール大好きなあのおじさんか……】
【地味にゲームネタをぶっこんでくるうさぎちゃんすこ】
「ん~、なんかあのクソゲーRTAで、取材がしたい、なんて連絡が合ったみたいなんですよねー」
「あぁ、なるほど、それで……」
【取材を受けただけでダンボールに入ろうとする女】
【やっぱおもしれーわww】
【普通に考えて、二期生で一番キャラ立ちしてるのって、うさぎちゃんだと思うんだ】
【わかる】
【あれ? ツンデレちゃんは?】
【あれは母性馬鹿だから……】
【母性馬鹿はひでぇww】
「ま、まあ、あれね。とりあえず、最後に三期生を呼びましょうか」
「おっと、そうだった。というわけで、三期生のみんなも入って来て!」
「はいはーい! 会場とか家で見ている人たち! こんつきぃぃぃぃぃ! らいばーほーむ一の騒音発生装置! らいばーほーむ三期生の猫夜はつきだぞぉぉ!」
三期生で最初に現れたのは、騒音猫であった。
それはもう、初手からうるさい。
うるさ過ぎて、瞬時に耳を塞いだ猛者がいるほどである。
「本当に、はつき君はいつも元気だね」
「そりゃあもう! こーんなでかでかなイベントに参加してるんですぜ、そりゃあ、騒がなきゃ損ってもんだぞ!」
「まあ、うん。そっか。はい、次行こう」
「おっと、ものっすごいスルーされたぞ!」
【まあ、うるさいしww】
【さすが騒音猫。マジでうるさい】
【うるさいのはいいことです】
【むしろうるさくないはつきっちははつきっちじゃない】
【真理】
「こんるかー。らいばーほーむ変声お化け、らいばーほーむ三期生の深海いるか。最後まで楽しむ所存」
騒音猫の次に出て来たのは、一つのステージの間で数多くの人々の腹筋をバッキバキにしていった声帯お化けのいるかであった。
さすがに変声はしていない。
「よかった……さすがに笑わせに来なかったか……」
「……あたしもあれはもう勘弁」
「ん、さすがにしない。今したら、全員再起不能になる」
「「本当にそれはそう」」
いるかの発言に、たつなとデレーナの二人は口を揃えてそう言った。
二人にとって、あのステージはいろんな意味で地獄だったので……。
「ゆきふりぃ~~~! らいばーほーむ一の変態、ロリコンですよぉ~~。一応、雪ふゆり、と言う名前がありますけど、そっちはおまけですからねぇ~。ロリコンで覚えてくださいねぇ~~~」
「ロリコンは蔑称だよ!? あと、ナチュラルにライバーとしての名前をおまけ扱いしないでくれるかい!?」
「あー、ごめんね、たつなちゃん。いまふゆりちゃん、蘇生したばかりで、ちょっと頭がおかしくなってるから」
「そういえばそうだったっ……!!」
【蘇生で頭おかしくなってるは草すぎるww】
【ひっでぇwww】
【っていうか、誰も蘇生に対してツッコミを入れてねぇ……!】
【らいばーほーむファンになると、生と死の境なんてないに等しいからね。ロリピュア、ガチで殺しに来るし】
「いやぁ~~~、さすがにロリピュアのステージは心臓が止まっちゃいましたねぇ~。危うく、本当に旅立ってしまうところでしたよぉ~」
「いや本当に止まってたわよ!?」
「本当に蘇生が大変だったよね、あれ……」
「ふゆりっち、マジで安らかな顔だったんよ。ってか、大丈夫なん?」
「三途の川走って来たので大丈夫ですよぉ~~」
どこが大丈夫なのだろうか、と今の発言を聴いた者たちは思った。
【やっぱひどすぎる】
【ロリコンも人辞めてるんだよなぁ】
【ってか、可愛い姿を見ただけで心臓が止まるロリコンの脆弱性よ】
【ロリ相手だと弱点がブラックホールしちゃうから……】
「あ、えと、こんたまぁ~~~! らいばーほーむでえと、あの……なぜか一番登録者数が多くなっちゃった、まだまだ新人の、らいばーほーむ三期生、神薙みたまだよっ! さ、最後のステージもよろしくお願いしましゅっ! ふえぇぇぇ~~!? 噛んじゃったよぉ~~~っ!」
『『『げはぁっ……!』』』
最後に登場したのは、らいばーほーむ一の核兵器、みたまであった。
しかも、まさかの噛み芸を披露して来たため、吐血する者たちが大多数!
シスコンとロリコンは死んだ。
【ごふっ……】
【やはり、みたまちゃんの噛み芸+あぅぅ~~、は最高、だぜ……ガクッ】
【可愛いっ……可愛すぎて、心臓が、止まるっ……!】
【レバニラはもうないんだよぉぉぉ! 勘弁してエェェ!】
そして、視聴者や来場者たちにもかなりの被害が出るのであった。
遂にラストステージ!
ここまで本当に時間がかかりました。一日目とかマジで地獄でしたけどね……。うん。
それから、人気投票の結果は、今日の18時頃に上げたいなと思います。活動報告に上げますので、是非是非見て行ってくださいね! 一応次回のあとがきにも書くつもりです。




