イベント2日目#ステージ『ロリピュア組による、ニチアサ的ライブ』:上 二人はいつだって核兵器
【らいばーほーむイベント二日目『ロリピュア組による、ニチアサ的ライブ』】
らいばーほーむ公式
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#イベント二日目 #らいばーほーむ #狂人たちの宴 #ロリピュア #レバニラ必須 #核兵器
館内ボイスも終わり、遂に今回のイベントにおいて最も警戒され、そして競争率が高かったステージの時間がやって来た。
【遂に来たか……】
【絶対にヤバいと思って、手元にはレバニラ炒めをフライパンごと用意してある】
【↑やりすぎ! って言いたいところだが……正直、それくらいしないとヤバいからなぁ……】
【お前ら! 血液の貯蔵は十分か! あと、レバニラ炒め!】
【例のレバニラ炒め専門店で配信見てます。どのタイミングで死ぬか冷や冷や中】
【さすがに初手で殺しに来るわけ…………いや、あるな……】
【館内ボイスで二人とも噛み芸してたし……】
会場内やコメント欄では、既にいつでも死ぬ覚悟ができている者たちがとても多かった。
何せ、相手は存在そのものが常にキルスコアを出し続ける、天然の殺戮兵器だからだ。
デビュー以降、同期に比べて配信が少なかったにもかかわらず、圧倒的なまでの可愛さで常に人々を魅了し、あの世へふっ飛ばすというとんでも存在だったが、そこに一期生のロリ枠が一緒に交じるとか言う事態に発展。
結果、らいばーほーむにおいて最も火力の高い存在へと昇華。
そんな相手がするライブとは、傍から見たら殺意が高いのだ。
例えるなら、歩兵に対してミサイルを連射するようなものである。
そして、時間になった瞬間、会場内の電気が消えた。
始まったか! とざわざわしていると、音楽が流れ出した。
「――わたあめみたいにふわふわな恋は♪」
「――あまーくて、とろけちゃうね♪」
そして、とても可愛らしい歌声が会場中に響きだす。
最初にリリスの声が聞こえて来て、次にみたまの声が聞こえてくる。
それと同時に、バッ! とステージが明るくなり……そこには、それはもうふりっふりな可愛らしいドレスに身を包んだみたまとリリスの姿があった!
【な、何ぃぃぃぃぃ!?】
【ちょっ、え!? えぇぇぇ!?】
【し、新衣装じゃねぇか!? うっそだろぉ!?】
【待って待って可愛すぎて無理ぃっ……しょ、昇天しちゃうっ……!】
ニチアサ系ヒロインのような衣装で登場し、さらに可愛らしい歌声と共に踊る二人の姿はそれはもう可愛かった。
既に鼻血を流す者もいるほどだ!
「あなたはいつもわたしを優先してくれるけど」
「わたしも同じくらい優先したいの」
二人は息ぴったりに歌って踊る。
歌声も近しいもののせいか、上手くはもっており、相乗効果で凄まじいことになっている。
【ごふっ……】
【さ、サビじゃないと言うのに、既に鼻血がァッ……】
【Aメロでこれ、だとっ……?】
【げはぁっ!】
「あなたをもっと好きになりたい」
「わたしをもっと好きになってほしい」
「そう思うのはわがままかな?」
二人で向かい合って歌ってにこっと微笑みながら歌う二人。
曲は徐々に盛り上がって行き、サビに突入する。
「恋の形は人それぞれ」
「わたしは明るく楽しく」
「あなたは真っ直ぐ温かくて」
「だから恋は楽しいね!」
【うぼあぁぁぁぁ!?】
【待って待って!? 踊りが可愛すぎるし、歌声も可愛すぎるやろっ……!】
【俺の周り既に死に多――】
【( ˘ω˘)スヤァ】
「あなたはあなたのままで」
「わたしはわたしのままで」
「あなたとの甘い恋を楽しみたい!」
「「だからずっと一緒にいようね!」」
サビを歌いきると同時に、二人が手を繋いでそれはもう可愛らしい笑顔を浮かべるという、決めポーズをした。
地味に表情差分も追加されている辺り、ガチである。
そして、これにより、あちらこちらで吐血をする者や、鼻血を流す者が続出。
それと同時に、一曲目の音楽が終わった。
「「みなさん、こんにちはーーーーー!」」
最初の歌が終わると、二人が元気いっぱいな挨拶をした。
その様は、アイドルのようである。
が、二人は純粋ロリっ娘とはいえ、らいばーほーむなのだ。
当然、これで終わるわけがなく……
「らいばーほーむを明るい闇で照らすリリスとぉ!」
「らいばーほーむを明るい癒しでみたまの二人でぇっ!」
「「ロリピュアっ☆」」
いつぞやのゲリラ配信でした時と同じ名乗りをした!
前回はみたまが恥ずかしがっていたが、今回はそんな素振りが一切ない!
それはもう、ノリノリで横ピースをしつつ、とても可愛らしいポーズを決めているゥ!
『『『ごふぁぁぁ!』』』
【がはっ……】
【や、やっぱり、ロリピュアは、強すぎる、ぜ……】
【死人しか出ないぜ……】
【あぁ、三途の川が見える……】
なので当然と言うべきか、早速死体が量産されまくった。
今までのステージにおいて、チケット当選者専用の観覧席は、横は基本的に席がくっついており、隙間は前後と一定の間隔で横にあったのだが、今回のロリピュアのステージでは大量に吐血と鼻血が予想されていたため、通常より広めに隙間が空けられている。他の人に血がかからないようにする配慮である。
「というわけで、改めて……我らがステージに来てくれた配下たち、そして遠方から我らのステージを見ている配下たちよ! 今宵! らいばーほーむ一期生、そしてらいばーほーむにおける核兵器ユニット、魔乃闇リリスじゃ!」
「え、えっと、会場に来てくれたおにぃたまおねぇたま、それから配信で見てくれてるおにぃたま、おねぇたま! 今日は見に来てくれてありがとうっ! らいばーほーむ三期生で、んっと、らいばーほーむの核兵器ユニット、神薙みたまだよっ! ……って、やっぱり核兵器ユニットはおかしくないかなぁ!?」
「しかし、我らはそう言われてるぞ?」
「なんで!?」
「我もわからんのじゃ!」
みたまの言葉に、リリスはははは、と笑いながらそう答える。
その光景は今までのステージとは打って変わって、とてもほのぼの~としていた。
【核兵器ユニットは草】
【遂に兵器を名乗り始めたよww】
【さすがらいばーほーむw】
【というか、マジで癒されるなこの二人……】
【今までが胃もたれするような濃さだったからなぁ……】
【やっぱ癒しだわ】
「というわけで、改めて……えっと、今回のイベントからわたしとリリスおねぇたまは、ロリピュアという名称でユニットを組むことになりました!」
「今後は正式な名前になるし、二人で配信などをする時もロリピュアと名乗るのじゃ!」
【正式名称になっとるww】
【まあ、告知配信があった時に既に書いてあったしなぁ……いや面白すぎるだろ】
【これ、陛下のママが一番びっくりするだろ】
【たしかにww】
【あの人が名付け親だもんなぁ】
コメ欄で言われているように、『ロリピュア』と言う名称自体は、リリスのママである宵闇亭のじゃろりママが名付け親となっているが、今二人が言った正式名称にする、という発言を聴いたのじゃろりママは普通に死んだ。
ちなみに、会場内にいたりするし、外見的に結構目立っている。
「それにしても、遂に我らの番が来たのう!」
「そうだねっ。わたしたちは昨日のステージには上がらなかったけど、なんというか、その……人がいっぱいですっごく緊張するよぉ……」
「我も去年のイベントに出てはいたが、さすがに今年ほどではなかったからのう……これも、三期生、特に我の相棒たる、みたまが入って来たからじゃろうな!」
「ふぇ!? さ、さすがにわたしだけじゃないと思うよ!? い、一期生のみなさんや、二期生のみなさんだって人気だし、そ、それに、三期のみんなだって……だから、えと、わたしだけじゃなくて、みんな人気だから、こんなに来てくれたと思う、よ?」
「そうかのう?」
「そうだよっ」
「いやしかし、現在のらいばーほーむでトップのチャンネル登録者数はみたまがトップじゃからな」
「あれ、本当になんでなんだろうね……」
「さぁのう」
四ヶ月の内にらいばーほーむ内でチャンネル登録者数がトップになったことは、未だに首を傾げるみたまである。
尚、今の登録者数は170万人ほどである。
二番目に多いのはひかりだが、三番目に多いのは……実はリリスだったりする。
ロリピュアとしてのみたまとのシナジーが高いことが広まった結果、あのゲリラ配信以降常に右肩上がりになったのだ。
純粋なコラボはあの時のゲリラ配信しかないが、その後に開催された焼肉パーティー配信の時には、仲睦まじい姿を披露しており、一緒に料理する光景や、酔っぱらってまさかのキスをしかける事態になるなど、二人の相性の良さは折り紙つきであり、それがきっかけでかなりの人数がロリピュアにハマった。
この需要を理解していた事務所がイベントに合わせて、二人のカップリンググッズを出すのも当然と言えるだろう。
【まあ、みたまちゃん可愛いし】
【あそこまで可愛いのは反則だし……】
【高校生にとって冬休みってある種天国のようなものなのに、みたまちゃんって普通にイベントに出てるんだよなぁ……】
【唯一の高校生なのに、その高校生が最強なのほんと草】
「おっと、その前に。最初に我らが歌ったのは『天真爛漫』という曲じゃな! まあ、歌詞を聞くように恋に関する歌じゃ」
「結構甘い曲だよね」
「じゃな。振り付け自体も可愛いものじゃからのう!」
【初手で普通にやられました】
【鼻血と吐血が止まりません】
【二人とも歌が上手くて死んだんですが】
【それよりも、その衣装何!?】
【何も説明がないけど、クッソ気になるんだけど!?】
「おっと、我らのこの衣装についてのコメントがあるのう! まあ、これはあれじゃな! 今回の我らのステージに合わせて、我は宵闇亭のじゃろりママが、みたまはわたもちママがデザインしてくれたものじゃな!」
「えへへ、実は結構可愛くて気に入ってます!」
「我もじゃ!」
【ごぶはぁっ】
【はにかみ笑顔は死寝ますよ……】
【っていうか、あの二人そんなことしてたんかいwww】
【さすがだァ……】
「なんでも、二人で集まって、一緒にデザインしたー! って言ってたよね」
「うむ。我とみたまで対になるようなデザインになっておるな! 我が黒で、みたまは白じゃからな。うむうむ、定番ではあるが、やはり白黒の対比は良いのじゃ」
「わたしたちの外見にも合ってるもんね」
「うむうむ! 今後、ロリピュアとして出る際はこれがデフォルトになりそうじゃな」
「そうだね!」
【うん、可愛い……】
【癒しィ……】
【ここまでのステージが狂気に笑いにクソゲーだったから、なんかもう、普通にほのぼの仲良く話してるだけでいいわ、このステージ……】
「しかし、残念なことが一つだけあるのじゃ」
「そうなの?」
「うむぅ……我らは中身が目立つ特徴をしておるから、会場内を動けなかったんじゃよなぁ……」
「あー……そうだね……わたしなんて、その、すっごく特徴的だから、身バレしちゃうかもー、っていうことで会場内に行けなかったんだよね……」
「くっ、この小さな体が憎いのじゃっ……!」
「わたしも、なんでこんな体になっちゃったのかなぁ」
「「うぅん……」」
自分たちの特徴的な体により、会場内を歩き回れなかったことを残念に思う二人である。
せっかくのお祭りだし歩きたかったなぁ、みたいな。
【あ、うん】
【そう言えば、二人ともロリなんだっけ、中身も】
【みたまちゃんなんて、ロリ、胸が大きい、ものすごく可愛いっていう三つの特徴だけで絞れるくらいだからなー】
【他のライバーたちは普通に会場に出没したらしいけど、二人ほどじゃないらしいからね】
「でも、リリスおねぇたまと一緒にステージを見たりしてたから、楽しかったよっ!」
「それは我もじゃ! みたまと一緒に他の者たちのステージを見て、笑ったしのう! やはり、みたまと一緒にいる時間は楽しいのじゃ!」
「えへへ、わたしも!」
が、二人はお互いのことが好きなので、二人は開場は歩けずとも、一緒に配信を見て楽しめただけで充分と言わんばかりに、可愛らしい笑顔でそう言い合う。
『『『ごふっ……』』』
結果として、吐血する者が続出した。
【てぇてぇ……(鼻血+吐血)】
【やっぱリリみただよ……】
【この二人のカップリングは尊過ぎるよね……】
【お互いがお互いを好きってのがわかるからいい……】
【酔っぱらったらお互いにキスしようとするくらいには好きっぽいからなぁ】
【おっと、ガチ恋かな?】
【でも、二人って本当にくっつきそうじゃん?】
【くっついたら死ぬ自信がある。可愛さで】
【マジでこの二人を入れたらいばーほーむ社長、最高過ぎる……!】
【まあ、それ以上に狂気を振りまくヤバいのもいるけどな】
【そういや、この二人の歌を見てシスコンとロリコンはどうなったんだろうな】
【……死んでそう】
シスコンとロリコンは最初の歌で死んでます。いい笑顔で。
初手で核兵器したので、キルスコアが既にとんでもないことになってますね。配信勢もしっかり殺してますから!
尚、先生と柊は無傷です。
それから、サブタイに上とついてますが、一応3話くらいで収めるつもりですが、4話以上になる可能性も否定できないので、暫定的に上としています。超えそうなら数字にします。
歌詞考えるの、ムズ過ぎるっ……!!




