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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
イベント編:聖夜にはどんちゃん騒ぎ! 二日かけての狂人披露会! 吐血もあるよっ!

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イベント2日目#ステージ『いるか×たつな×デレーナ×いくまによる、声真似Yes or No』:3 かなりずるいひっかけ問題。

「ん、というわけで、第一問は正解。それじゃあ早速次に行く」

「ちょ、ちょっと待って!? せめて、小休憩を挟んでほしいかなぁ!?」

「マジでそれはほしー! ウチらだけじゃなくて、来てくれたリスナーのみんなもやばいし!」

「さすがに窒息死するわ!」


 一問目が終わったばかりだと言うのに、ナチュラルに次に進もうとしているいるかに、三人が慌てて小休憩を挟むよう言っていた。

 三人とも、顔がマジである。

 そして、それを見ていた来場者側もぶんぶんと首を縦に振っていた。


【いやマジで休憩くれぇ!】

【あれは無理! あんなん連発されたら、俺らが死ぬわ!?】

【くっ、甘く見ていた俺がバカだった……! いるかちゃんの声真似をする時点で、ヤバいのは目に見えていたはずなのに……!】

【笑い過ぎで死ぬのはマジで勘弁……】

【みたまちゃんは萌え殺して来るけど、いるかちゃんは笑い殺して来るのなんなん……?】

【なんだ三期生の中に、リスナーを殺しに来るのが二人もいるんだよww】

【可愛いで殺されるか、面白いで殺されるかの違いだけどな】


「ん、仕方ない。じゃあ一分だけ休憩」

「本音を言えばもっと欲しいんだが……」

「これ以上は譲歩できない。時間がもったいない。折角笑いころ――んんっ! 楽しませられるチャンスなのに、それはできない」

「今、笑い殺すとか言いかけなかったー?」

「気のせい。とにかく、私は笑いで人をころ――げさせることがしたい」

「やっぱり殺そうとしてないかしら? ねぇ、いるかさん、あなた絶対に、笑いで人を殺そうとしてるわよね?」

「ん、それは心外。私はただ……笑って逝ってほしいだけ」

「いるか君、今、君の『いってほしい』の『いって』の感じが、間違いなく、『逝く』だったと思うんだが、どうだい?」

「逝くじゃない。『せい』の方」

「いやそれ読み方が違うだけだよね!?」


【草】

【草】

【瞬時にそれが言えるたつな様の頭の回転の速さよ】

【なんと言うか、笑いを取りに来る時のいるかちゃんって、マジなんだなって……】

【マジ過ぎて、本当に俺たちの心臓が止まりかけてるけどな】

【何言ってんだ。俺たちはみたまちゃんでいつも心臓が止まってるだろ?】

【困った。否定できない】

【つまり、らいばーほーむファンは心臓が止まるのが普通ってことだ】

【何かがおかしい気が……】


 らいばーほーむ、特に神薙みたまを見ている時は心臓が止まるなどという現象は良く発生するので、らいばーほーむファンたちは次第にそれに慣れていく。

 そして、心臓が止まることに対して、何も思わなくなるのである。

 これは酷い。


「ちなみに、みたまとこのステージに出ているメンバーを除いた全らいばーほーむメンバーの問題があるので、本当はサクサク進みたい」

「え、ちょっと待って?」

「ん、なに?」

「今、限りなく死刑宣告に近い言葉が聞こえた気がするんだが……もう一回言ってくれるかい?」

「ちなみにぃ、みたまんとあーしを除いたぁ、全らいばーほーむメンバーのぉ、問題があるのでぇ、本当はサクサク進みたーいって感じなんよねぇ」


 妙にギャルギャルしいセリフでさっきと同じようなセリフを言って来た。


「「「ぐぶふっ!」」」

『『『げふっ!!』』』


【もう止めてぇwww】

【あんたはどっかで声真似をしなきゃ気が済まんのかぁ!?www】

【なんでちょっと一昔前のギャルキャラみたいな話し方なんだよww】

【しかも声質もちゃんとそれに寄せてるのが腹立つww】

【――Ω\ζ°)チーン】


「ん、じゃあ一分経ったので、第二問に行く」

「待って!? 今君笑わせて来たよね!? せめて、もう一分……!」

「却下。では、第二問」


 デデン(SE:はつき)。


 再び流れるはつきの人力SEに、噴き出しそうになる音が聞こえるが、何とか耐えた。

 来るとわかっていれば、耐えようはいくらでもあるのだ!

 中には、舌を思いっきり噛んで耐えた者もいたが、血がダラダラと流れていたのは言うまでもない。


「『ヒャッハァァァァァ! マイシスターエンジェルなみたまちゃんが私に手作りお菓子をくれたぁぁぁぁぁ! これでいつ死んでもいい!! あ、いや、ダメだっ……! みたまちゃんを置いて死ぬことなど、お姉ちゃんであるこの私に許されることではないっ……! ならば、私は人間をやめるぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!』はい、というわけで第二問目はひかりさんのセリフ。では、声真似ぇ~~~! Yes or No~~~!」


 二問目の問題はシスコンであった。

 あと、一問目でもしていた司会者のお姉さんのような声は健在である。


「「「~~~~っ!」」」


『わ、笑うなっ……!』

『む、無表情であのテンションって……ぷふっ』

『無表情が一番の反則だろっ』


【あんな喜怒哀楽まみれのシスコンのセリフが、無表情クール系美少女ないるかちゃんの口から出てると思うと、マジで笑いが止まらんww】

【一番面白いのは、あれを笑わずに無表情で言い切ってることだろこれww】

【くっっそww】

「と、とにかくふふっ……い、今のを言ったかどうかんふふふっ」

「たつなパイセンわらったちゃぷふっ……」

「いくまも笑ってんふふふっ! だ、だめっ、む、無表情でひかりさんの声はダメっ……」


 言ったか言ってないかの相談をしようとした三人だったが、わらってしまってそれどころではなかった。

 既に三人の腹筋はバッキバキであり、実はちょっと痛かったりする。

 明日は筋肉痛だろう。


「はぁ、ふぅ……じゃ、じゃあ、話し合うけど……ひかりんパイセンだし、ここはやっぱり、たつなパイセンが一番の頼りそうっしょ」

「そうね。たつなさん、どうですか?」

「そうだね……正直、ひかりだからね……正直、言っててもおかしくないというか……難しくない?」

「同期でも難しいって、やっぱこのクイズ激ムズするんよー」


【うぅむ、たしかに言ってそうなセリフではあるんだよなぁ……】

【シスコン……シスコンの問題だもんなぁ……】

【狂気が過ぎるし……】


「……というかこれ、仮にヒントを貰うにしても、何を聞けばいいんだろうか?」

「ん~、たしかに。明らかみたまっち相手のセリフなんよねー。でも、ひかりんパイセンだしねぇ」

「あたしは……言ってる気がします」

「その心は?」

「邪神の狂気を感じました」

「「説得力が半端ない」」


【草】

【草】

【草】

【まあたしかに、狂気は感じるわww】

【何が酷いって、年齢的にはシスコンの方が年上だから、普通ならシスコンが先に死にそうなのに、みたまちゃんを看取る側をやろうとしてることだよなww】

【ただ、シスコンだから本当にやりそうでなぁ……】

【ぶっちゃけ、みたまちゃんって寿命で亡くなる感じはあるよね】

【わかる。病死とか事故死ってイメージが全くない。多分、緩やかに老衰しそう】

【そう考えると、やっぱシスコンが看取る側しようとしてるの、おかしくない? 六歳差だよね? 絶対無理やん】

【でも、シスコンだしなぁ……】

【確実に無理とは言い切れない辺りが……】


 あまりにも難易度が高い問題に、一同は頭を悩ませる。

 セリフ的には、本当に言ってそうな感じがある。


 だが、相手はどんな声でも出せる変幻自在な声帯を持ち、しかも本人そっくりな話し方もできると言う化物だ。

 本当に本人が言ったかのようにするのもお手の物だろう。

 そのいるかの表情は普通に無表情なので、難易度が高い。


 判断材料は記憶と勘、あとはヒントのみと言う、かなりの高難易度だ。

 なので、先ほどのデレーナの勘は割とこのクイズでは理にかなっているのだ。


「とりあえず、ヒントは使いたい……二人とも、何かあるかい?」

「ん~~~……あ、じゃあ、あれ、どんなお菓子を貰ったってゆーのはどー?」

「ありかもしれないわね。みたまママって、お菓子を作ったら結構情報が出回るしね。たしか、ひかりさんはお菓子を貰うと高確率で配信中か、もしくはトワッターで呟いていたはず……」

「いいね。それでいこう。それじゃあ、いるか君。そのひかりが貰ったと言うお菓子は、どういうお菓子だい?」

「ん、いい質問。ロールケーキ」

「「「ロールケーキかぁ……」」」


【ロールケーキとはまた可愛い物をww】

【みたまちゃんって料理だけじゃなくて、お菓子も作れるのがすごいよね】

【わかる】

【あれで元男なのが本当にこう、ね】

【未だに疑われてるくらいだし】

【疑われてるのかww】

【実際可愛すぎるからなぁ……女子力高いし。女子力っていうか、母力だと思うが】

【母力www】


「誰か、みたまちゃんがロールケーキを作ったなんて話を聞いた人はいるかい?」

「ウチはないかなー」

「……たしか、11月20日のひかりさんのトワッターに、『みたまちゃんからロールケーキ貰ったー! 完璧再現して食べるぜ☆』って投稿があった気が……」

「何で憶えてるの?」


 たつなの質問に、しれっと応えられているデレーナに、もっともな指摘がたつなから入った。


「いえ、みたまママ関連だったので……」

「……デレーナっちって、無自覚にらいばーほーむってるよねー」

「してないですが!?」

「年下の女子高生相手に、帰巣本能とか言ってる時点で十分らいばーほーむってるよ、君」

「あれは常識です」


 真顔である。

 バカは死んでも直らない、とは言うが、おぎゃりの方も死んでも直らないのかもしれない。


「知ってるかい? 君の中での常識は、世界の非常識なんだ」

「バカなっ……!?」

「本気でその感想が出る辺り、君の頭が本当に手遅れなのは疑いようもない事実だよね……」

「たつなパイセン、ダメージないん? 胃に」

「……まあ、なんかもう、こういう生き物なんだと納得することで、ダメージを軽減してるよね」


【生き物ww】

【人扱いじゃないのは草】

【これは酷いwww】

【酷すぎるww】

【遂に生き物認定されなくなったのね……】


「じゃあ、言ったか言ってないか、多数決を取ろうか。どっちだと思う?」

「あたしは言った方で」

「ウチも言ったに一票っしょ!」

「じゃあ、私も言ったに一票で」

「ん。おけ。じゃあ、こっちにも聞く」


 そう言った瞬間、来場者たちは身構えた。

 絶対に変声が来るぞ! と。


「じゃあ、Yesだと思う人」


 が、いるかはいつも通りの声音でそう言った。

 来場者たちは思わずこけそうになった。

 いや言わないんかい! と。

 まあでも、笑いがないならいいか、と○に手を挙げる人がかなりの数いた。


「じゃあ、Noの方だと思う人」

『『『いややっぱ言わないんかい!』』』

「ん、私はいつでもどこでも笑いを取りに行くわけじゃない」

「「「どの口が!?」」」


【草】

【なんか、身構えて損したぜ】

【だな。案外普通の時もあるんだなー】

【なら、二問目は大丈夫だな】

【いやぁ、二問目は休憩ゾーンだったぜ】

【マジで助かった。腹筋が限界だったから……】


「それじゃあ、正解は」


 再びドラムロール(SE:猫夜はつき)が流れる。

 さすがに三度目ともなると慣れるようで、耐えている者がほとんだ。


「残念、答えはNo!」

「「「何ィィィィ!!???」

「ん、実はこの問題はひっかけ問題」

「どの辺がひっかけ何だい!?」

「ひかりさんのセリフの中に『マイシスターエンジェル』という単語があった」

「うんうんあるね」

「実はひかりさんはみたまを表現する時『マイシスターエンジェル』ではなく『マイエンジェルシスター』と言う。なので、間違い」

「「「そんなのあり!?」」」

『ひっでぇ……』

『ずる過ぎるだろ、そのひっかけぇ!』

『当たる気がしない!』


【クソ難易度過ぎて草】

【うわぁww】

【それ許されるのか】

【ってか、そんな違いがあったのか……】


「ん? ちょっと待って? 間違ってる箇所はそこだけと言うことは……まさか、それ以外の部分って……」

「ん、実際に言ってる。ざんねーん」

「くっ、これほど後輩を殴りたいと思ったことはないっ……!」

「というわけで……あひゃひゃひゃ! こーんな簡単な問題を間違えるとかぁ、残念過ぎるんですけどぉwwww」


 何もないかと思ったら、突然こちらをものすごく煽ってくるような、底意地の悪さが滲み出た煽り声で、それはもう盛大に煽って来た。

 やっぱり無表情で。


「「「ぶふっ!」」」

『『『んごはぁ!?』』』


【なんて腹立つセリフなんだww】

【畜生! 何もないと思ったらこれだよwww】

【やっぱずるいだろこれェ!】

【あかん、笑い過ぎて意識が――】

【↑死んでる……!?】

【まだ終わらないの……?】


 このイベントを見ている者たちは、まだこの地獄が続くのか、と戦々恐々としていた。

 実は作中で、一度も『マイシスターエンジェル』とは言ったことが無かったりします。

 シスターの前に必ず前に付くと言う。

 正直、これに気付いた人はいないと思うけどねぇ!

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― 新着の感想 ―
てか、クイズもひ酷いし、逝かせる事を目的にしてるからなぁ~・・・。笑って逝って欲しいとか・・・バカじゃ無いかと思うんですが...w問題自体も無理難題が多過ぎるかと...と言うか、こう言ったのがロリピュ…
マイシスターエンジェルに違和感を覚えて いたのは果たして良いのか悪いのか、、、 それはそれとして なんか殺意が多いなぁwww 萌え殺し、笑い殺し、狂気殺し、、、 遅延したら時間がマズいものあんの?? …
虚実入り混ぜたひっかけ問題とはw 追加 もう一つ間違い探しを見つけたぜ なろう シスターの前に必ず前に付くと言う。 カクヨム シスターの前に必ずエンジェルが前に付くと言う。 エンジェルが抜けてます…
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