イベント2日目#ステージ『野郎共による、シチュエーションボイス朗読』:下 なんだかんだ濃い二期生、割といつも通りな三期生
一期生の裏話の次は二期生の裏話が流れる。
「一期生の話しであるにもかかわらず、三期生の変態の話題が少し出てしまったが、次へ行こう。次は、ある日の二期生。あ、二期生のナレーションは暁になるぜ!」
【だから普通に素を出すなよwww】
【勘弁してっ! もう、腹が痛いんだよッ……!】
【暁きゅんの真面目ナレーション!? 録音! 録音して個人で楽しむ!】
【暁きゅんの真面目声とかレア中のレア……!】
「はいはーい、じゃあ次はボクがナレーションしますねー。んんっ! ある日の事務所にて。その日は二期生が配信を終えて裏で待機してた時のことである」
『気が付けばウチらも後輩ができたねぇ……』
『で、です、ねぇっ』
『みーんな個性的だったよねー。ボク、びっくりしちゃったよね』
『そうね。べ、別に、気に入ったわけじゃないけどっ』
『ん~』
『なによ、いくま』
『や、デレーナっちのツンデレにキレがないなーって』
『どういう意味よ!?』
「あー、それわかるー。やっぱりあれ? みたまちゃんにおぎゃったから?」
「メタいって!? っていうか、それを言っちゃったら、これが収録ってバレちゃうじゃないっ!」
「だ、大丈夫、ですっ……い、一期生のみ、みなさんの方で、た、多分、バレてる、と思う、ので……!」
「なんでぇ!?」
『『『んぐっ……!』』』
【なんでこっちもメタいんだよwww】
【や、ヤバいっ、ぎ、擬人化野郎のう、うさぎちゃんのセリフ読み上げがバカおもろいっ……つ、ツボに入ったっ……www】
【か、カッコいい系の刀君が、可愛い系の暁きゅんのセリフを読み上げてる……!? 待って、最高過ぎっ……!】
【うさぎちゃんのセリフを、カッコイイ声の男が読むと、気持ち悪いんだなってww】
【これ、二期生だからあれだけど、三期生のみたまちゃんの部分、どうすんだろ?】
【たしかにww】
【普通に考えたら、シスコンがやらかしそうで怖いんだよなぁ……】
二期生の方の朗読が始まって早速飛び出したメタネタに笑いが起こるし、それ以上に刀がうさぎのセリフを読み上げたことが一番笑いを誘った。
カッコいい系の声をしている刀が、可愛いと綺麗の間に位置する声を持ったうさぎのセリフを、しかもいつもおどおどしていて噛み噛みになっているあのうさぎのセリフを読み上げたものだから、その威力は計り知れない。
実際、思いっきり笑っている人もいれば、必死に耐えている人もいる。
耐えている人は、動画投稿者である者が多く、別に動画を回しているわけではないが、笑ったら負け、みたいなゲームを仲間内でしているのである。
男性組だし、そこまで酷くならんやろ、とか思っていたらこの有様だったので、とても辛そうである。
『これこれ、この台本見てみ? ウチらの前に一期生が収録してるけど、たつなパイセンのとこに『どうせツッコミするからそれを採用する』って書いてあるし! 100パーたつなパイセンならツッコミ入れてるっしょ』
『『『否定できない』』』
『で、デレーナさん、ツッコミしないです、もんね……!』
『してるけど!?』
『そう言えば、みたまちゃん膝枕って買うの? デレーナさん』
『――は? 当然に買うに決まってるじゃない? っていうか、あたしが買わないとか、死んでもないでしょ』
『『『草』』』
「神薙みたまが絡まなければいつも通り、とはよく言われているが、今の光景はそのことを我々に強く思わせてくれた。尚、この一連の流れは別に台本にはなく、しれっと愉快犯な詩与太暁がその場のノリ、すなわちアドリブで言ったセリフである。つまり、悪いのはおぎゃリスト、デレーナ・ツァンストラである」
『『『なんで!?』』』
【クッソwww】
【社長何言ってんだよww】
【責任転嫁は草ァ!】
【しれっと愉快犯w】
【まあでも、たしかにショタ野郎って場を混乱って言うか、おかしな方向に持ってくことってあるよな】
【何気にあいつもちゃんとらいばーほーむだからなぁ……】
【暁きゅん、黒幕概念、流行ると思います】
【流行るじゃない。流行らせるの】
【同志……!】
【腐の者たちがま~たなにかやろうとしてるわ……】
【誰一人としておぎゃリストにツッコまないのか……】
【デュ○リストみたいな言い方だよね、あれ】
【馬鹿野郎! 全国のデュ○リストに対する熱い風評被害だぞ!】
『あ、そう言えば、この辺に美味しいパンケーキのお店ができたらしいんよ。この後暇なら、みんな行かない?』
『い、いい、です、ねっ。お腹、空きました、し……!』
『あたしも賛成。なんだか疲れたし、甘いものが食べたい気分だわ』
「ボクもオッケー。そこのお店の味を覚えて、家で作ろっかなー。できたらみんなも食べるー?」
『『『食べる!』』』
「はいはーい、じゃあ、スイーツ男子として、確実に再現するねー。まー、もう再現した後だけどねー。時系列的に」
『『『だからメタいって!』』』
【遂に会場からもツッコミが入りやがったwww】
【ってか、しれっと店の味をしてて草】
【そういえば、ショタ野郎ってお菓子作りが趣味だったか……】
【お菓子作りが趣味の男の娘とか最高過ぎない?】
【つまり、ボクを食べて……ってこと!?】
【これ普通にテロだろ。腐界による】
【まあ、テロだな】
【というか、擬人化野郎がショタ野郎のセリフ読むのもクッソおもろいww】
【なんかもう、このステージだけただのギャグなんだよなぁ……】
最早メタネタがどこに仕掛けられてもおかしくないと、このステージを見ている者たちは思った。
というか、会場からもツッコミが上がってるので……。
『んでもさー、ウチ思ってことがあってさー』
『なによ?』
『ぶっちゃけ、二期生って薄くない?』
『『『……たしかに?』』』
「不意に、いくまが二期生が薄いと口にすると、他の三名も少しの間を空けてたしかに、と頷いた。だがしかし、あくまでも魔境の一期生、核兵器の三期生が強すぎるだけで、二期生も十分濃いことに、彼女たちは気付いていない」
【薄くねぇよ!?】
【いやたしかに、魔境の一期生、核兵器の三期生と比べたら薄いかもしれんが、お前らも大概だが!?】
【普通に考えよ? 自分の性癖を堂々と暴露した挙句、ナチュラルにエロゲを実況しだす委員長スキーギャルと、鬼畜ゲーをいつもガッチガチに縛った上でRTAしだすコミュ障うさぎと、ツンデレしたり年下におぎゃってたりする変態と、絵本を全力朗読する上に自分の恋愛経験がバカほど闇深いのに平気な面してるショタぞ? これで薄いとか、他の事務所舐めてるだろ】
【↑羅列すると本当に薄くねぇ……】
【ってか、魔境の一期生、核兵器の三期生が面白すぎるww】
【二期生はなんて言うんだよww】
【薄味詐欺の二期生?】
【草】
【草】
【間違ってねぇww】
『三期生、みんな濃かったからねー』
『太陽神を信仰してる女子大生、出せない声がなさそうな変声ができる元社畜、常にロリコンな変態のロリコン、母性が最高過ぎて誰もがおぎゃりたくなるTSっ娘……たしかに濃いわね』
『あの、最後はその、デレーナさん、の願望、では……?』
『な、何言ってるのよっ』
『ひぃっ! そ、そう、ですよねっ、その、ないです、よねっ……!』
「あたしはいつだってみたまママにおぎゃりたい願望をこの胸の内に秘めているわっ……!」
「デレーナっちは死んだ……」
『『『ぶふっ』』』
【だめだこのツンデレ、早く何とかしないと……!】
【刀野郎www】
【マジでゴリゴリの男の声で、女の口調で話されると、マジで腹筋に来るwww】
【笑い死にそうwww】
【マジでこのステージヤバすぎwww】
「二期生たちの裏はこんな感じであった。さて、最後は三期生の裏側を覗いて行こうと思う。三期生と言えば、綺羅星の如く現れ、瞬く間に殺戮兵器としての能力を開花させた神薙みたまが有名であるが、それ以外のメンバーも十分すぎるほどに有名である」
【あ、今度は擬人化野郎なのか】
【ショタ野郎も普通に良かったが、こいつの方がある意味安定してるな……】
【ってか、殺戮兵器としての能力ってなんだよww】
【絶対にVTuber相手に言う事じゃねぇww】
「ある日の配信後。四人は事務所の休憩室にいた。……ってか、よくよく考えたら、三期生の四人って、あんまり事務所に来て配信してなくね?」
【たしかにそうだけどもww】
【だからなんで、ナチュラルに感想を言ってるんだよww】
【もうやだこの擬人化野郎www】
『んっ~~~! やー、大学で講義受けて、配信して! って結構大変だぞ!』
『ん、当然。私は仕事をしてないから負担が少ない』
『私は仕事をしていますけど、ほとんどお任せしてますから、いるかさんのような感じですねぇ~』
『ぼ、僕……じゃなくて、んと、わたしもはつきおねぇたまと同じかなぁ……。高校に行って、配信して、お家で家事をこなして、って感じだし』
『よくよく考えたらみたまちゃんって、働き者だよね』
『ふぇ? そうかな?』
『ん。たしかに』
『その年齢から家事を普段からこなしてるのって珍しいですよねぇ~』
『それって、大変じゃないの?』
『う、う~ん、気が付いたらやってたから、よくわからない、かな?』
【うん、普通だな】
【普通】
【一期生と二期生はちょっとアレだったけど、三期生は普通だな……】
【これなら腹筋は死守できるな】
流れて来た映像と音声は、特にこれといったおかしな点はなく、ごくごく普通の会話であった。
まあ、それもそのはずで、基本的にみたまはギャグ寄りの存在ではなく、純粋で癒し系なみたまに対して笑いを取らせると言う方法が社長には思い浮かばなかったのである!
そりゃまあ、普通にもなるだろう。
だがそれは、みたまなら、という注釈が付くが……。
『そう言えば、この場にいるみんなって一人暮らしなのかな?』
『ん、私は一人暮らし』
『私もですねぇ~』
『今はお姉ちゃんと一緒だけど、その前は一人暮らしだったよっ』
『じゃあ、一人暮らしならではのミスとか言い合わない? 面白そうだし!』
『ん、たしかに』
『いいですねぇ~』
『面白そうだねっ』
「最初の会話は普通な四人だったが、猫夜はつきの提案により一人暮らしのミスを話し合うということになった」
【なんか、雲行きが怪しくなってきたな……?】
【ま、まあでも、一人暮らしのミスなんて、そうデカい奴はないやろ!】
【え、それフラグ……】
「じゃあ、はつきから行くぞ! はつきは……一回卵を爆破させたことがあるぞ!」
『『『ぶふっ』』』
【おいそれ絶対レンチンしたろ!?】
【馬鹿か? バカなのか?!】
【ってか、そこは擬人化野郎が言うんかいっ!】
【草】
「ん、私は缶詰が爆破した」
「私はぁ~……エビフライを作ってる時に海老の尻尾が爆弾になりましたねぇ~」
『『『んぶふぅ!』』』
【なんで三人とも爆発系なんだよwww】
【つーか、いるかちゃんも何してんの!?】
【もしやあれか? 蓋したままやったのか!? 危険すぎるだろ! あとそれ、下手したら火事になるやつぅ!】
【いや、なんかフルーツの缶詰が爆発する、なんてこともあるらしい】
【どういうことぉ!?】
【たしか、賞味期限が切れた状態で長い間放置すると爆発するとかだった気が……】
【こっわ】
【ロリコンの奴はあれか? 尻尾の先端を切って水を出さなかったな?】
【こいつら怖すぎるww】
『わたしは……プリンを作ろうとしたら、なぜか茶碗蒸しになっちゃったことがあります』『『『なんでぇ!?』』』
【みたまちゃんの失敗が一番おかしくて草】
【いやたしかに似てはいるけど! でもあれ、全然似て非なる物だろ!】
【あと、みたまちゃんだけ収録なのなww】
【まあほら、さすがにみたまちゃんのセリフを朗読したら、シスコンがブチギレるから……】
【たしかにww】
コメ欄でも言われている通り、みたまが収録ボイスのみの理由は、単純にシスコンがキレるからである。
男共に、可愛いみたまちゃんのセリフは読ませない! と言う感じだ。
『おおぅ、なかなかすごいことが聞けたぞ……。やー、でも、こうしてVTuberとして活動を始めて、三人と出会えてはつきはラッキーだったぞ! 楽しいし!』
『ん、同感。こんなに楽しい生活になるとは思わなかった。叶うなららいばーほーむで長く活動したい』
『わたしもそう思います。みなさんいい人ですから、ずっと一緒に活動できたらなって……えへへ』
『『『ごふっ……』』』
【ごふっ……】
【結局このステージでもみたまちゃんに殺されるんかごふっ……】
【( ˘ω˘)スヤァ……】
【核兵器には勝てなかったよ……】
【そういや、ロリコンのセリフは?】
【あ、たしかに】
『私もずっと一緒に活動したく思いますよぉ~~~~! うへへぇ、みたまちゃんとずっと一緒に活動できるとか最高過ぎますしぃ~! しかも、はにかみ顔! はにかみ顔ですよぉ~~~~! 最高ですねぇ~~! うえへへぇ~~、みたまちゃん、この後私と一緒に食事で――』
ブツン――。
そこで映像は切れた。
「――以上が、らいばーほーむの裏側である。いかがだっただろうか。最後に、神薙みたまが殺しにかかり、そして変態が電波に載せられないレベルの何かになる前で、映像を切ったが……楽しんでいただけただろうか。尚、メタ話云々以外については、実際にあった出来事や会話を社長が台本に書き起こしたものである」
【最後ォ!】
【いや締めにかかるの!?】
【もうちょっとこう、さぁ!? いろいろさぁ!?】
【あの後どうなったんだよww】
【なんて気になるところで切るんだっ……!】
「ちなみに、最後の雪ふゆりのセリフを二人のどちらかが朗読をしなかった理由は、さすがに変態セリフを言わせたら、腐の者たちからの大バッシングがありそうだったからである。んまー、ボクたちからすれば、普通に面白そうだったんだけどねー」
「だな。俺も言いたかったんだが、さすがに社長の意向じゃぁなぁ」
【言いたかったんかいッwww】
【ってか理由がまともで草】
【あの社長にそんな思考回路が備わっていたのか……】
【社長ナイス!】
【もし、二人のどちらかにロリコンさせてたら、お気持ちメール爆撃をしてるところだったわ……】
「とまあ、これで俺たちのステージは以上だ! 楽しんでもらえのなら、俺たちも満足だ!」
「普段やらないことをしたから、新鮮で楽しかったですねー」
「だな! また、こういうのもやりたいぜ! それじゃ、これにて閉幕! この後もらいばーほーむのイベントはまだまだ続くんで、最後まで楽しんで行ってくれよな!」
「まだまだ楽しいことが盛りだくさんだからねー。ボクたちも楽しませてもらうつもりだよー」
「そんじゃ」
「「バイバァァァァァイッッッ!」」
【どこを大音量にしてんだバカwww】
【うるせぇw】
【面白かったww】
【うん、さすが男共だわ……】
【クソ濃い女性ライバーたちにも負けず劣らずのらいばーほーむだったぜ……】
【笑い疲れて腹筋と表情筋がヤヴァイ……】
【刀君と暁きゅんはいつだって最高だったけど、今日は特段最高だったわ……うぅ、だからこそ、会場に行けなかったのが悔やまれる……】
【しっかし、これでまだ二つ目……残り四つもステージがあると思うと……普通にヤバいなぁ……】
【よくよく考えたら、シスコンとロリコンの後ってハードルが高すぎるのに、よくもまあここまでできたなこいつら……尊敬するわ】
【たしかにww】
【次のステージも楽しみ!】
ちょっと急ぎ足だったけど、男共は以上!
三期生の部分、もうちょっとやるべきだったか? と思いましたが、まあ、いいかなって。
次は館内ボイス回かな? その後は多分ステージ回を挟んで、それが終わったら別視点の話しか、掲示板がやりたいかなぁ……。




